三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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お待たせしました。失踪はしてないっすよ。尤も、今のところは失踪するつもりはないですけどね。最近、予定が立て込んで忙しくてですね。申し訳ない。

2月の初週を乗り越えればまた前みたいなペースで投稿できる……………かも知れないので、よろしくお願いします。


ガリ勉の天才とオタクの天才 その2

「ほんとに俺の家で良いのか?言ってもお前が好きなラノベ、だったか?それはないぞ」

 

「そんなの知っとるぞー」

 

ガリ勉の家にラノベが置いてある事など1ミリも期待してない(辛口)

 

「じゃあ、何の為に俺の家に?」

 

「そうだな……………お前がどんな環境で勉強をしてるのかとか見てみたいからなー」

 

…………まぁ、実際の所正直に言うとどんな環境なのかとかには特に興味はない。俺が上杉の家に行く理由は1つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(らいはちゃんに決まってるだろうが…………!)」

 

妹ちゃんである。

 

「(らいはちゃんは明るくて素直な妹……………最高じゃねぇか!良い感じに仲良くなっておきたい!くっそー、転生特典が4つだったら俺も妹を頼んでたんだけどな~!)」

 

言っておくがロリコンではない。決してロリコンではないからな!そこんとこ忘れるなよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけで上杉宅に到着。

 

「ただいま」

 

すると、上杉の妹ちゃんのらいはちゃんが登場。もう既に可愛い。

 

「お帰りー、お兄ちゃん!今日は少し遅かったね?」

 

「……まぁ、色々と用事があってな」

 

用事=勉強のストーカー(?)…………なんて言うのは本人の名誉の為に黙っておこう。

 

「あれ?後ろの人達は?」

 

「あ、どうも。火野 総悟と申しまして。上杉君の友達です」

 

「いや、まだ友達とは」

 

「なんだおめぇ?そんな些細な事で細けぇな。ぶっとばすぞ」

 

「物騒だな!」

 

「私は総悟様の付き人の星奈と申します」

 

「と、とにかくだ。らいは、悪いがこの2人に麦茶でも………………らいは?」

 

何故か固まってるらいはちゃん。だが上杉に声を掛けられてハッとした表情で後ろへ叫ぶ。

 

「お父さん、大変!あの勉強星人でクズで自己中なお兄ちゃんがお友達を連れてきたー!」

 

「なに!風太郎が友達だと!?明日地球は終わるのか!?」

 

散々な言われようだな。にしても、らいはちゃんは意外に毒舌らしい。けど、嫌いじゃないわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガハハハ!まさか風太郎が友達を連れてくるとはな!人生ってのは何が起こるか分からないもんだな!」

 

「大袈裟だっつーの…………」

 

………おいおいマジかよ……………上杉のお父さん、cv.日〇聡じゃないか!銀〇でバカ兄貴とかオーバー〇ードでアイ〇ズ様とか鬼〇の刃で煉〇さん等のキャラクターを演じたお方の声じゃないの!お父さんの事は知識には無かったから初めて知ったぜ。これはたまげたなぁ。

 

「良かったなぁ、勇也さんがお父さんで。うん、ほんとお前はついてるわ。声とかめっちゃええやん!」

 

「お、おう………?」

 

本人は困惑気味だが、まぁ良いや!

 

「それで、総悟君だったか?」

 

「総悟って呼び捨てで良いですよ(cv.日〇聡で呼び捨てにされるなら悪くないし、むしろ最高だろ!)」

 

「じゃあ遠慮なく総悟って呼ばせて貰うぜ。まぁ、対して面白いものは無いが、ゆっくりしていってくれ」

 

「ではでは、お言葉に甘えて…………つーか、上杉は自分の部屋とかあるの?」

 

「自分の部屋はないな。勉強する時はそこの食卓を使ってる」

 

「そうなのか…………お、そこに置いてあるのは参考書ですな?どれどれ…………」

 

どれも古いなー。中古で買ったのか。けど、いい問題ばかりだな。

 

「火野は参考書に何を使ってるんだ?」

 

「俺か?まぁ、色々とって感じ。今度家に来た時に見せてあげるよ。見たら驚くぞ。俺の本棚には大量の」

 

「ラノベとかがぎっしりつまってるんだろ?」

 

………君のように勘の良いガキは嫌いだよ。

 

「すごーい!星奈さんって料理が得意なんですね!」

 

「いえいえ、これくらい練習すればらいはちゃんにも出来るようになりますよ」

 

おや、星奈さんはらいはちゃんの料理のお手伝いをいつの間に。とんでもない早さで野菜を切ってやがりますよ。材料からしてカレーかな?

 

「らいはちゃんって料理上手なのか?」

 

「らいはの作る料理はどれも絶品だ。特にカレーはな」

 

「へー……………ちなみに、お前は?」

 

「……………………」

 

………あっ、ふーん(察し)

 

「おお、そうだ!折角だし、総悟と星奈さんも食ってけよ」

 

「え?」

 

「風太郎が友達を連れてきた記念だ!遠慮なく食っていけ!」

 

勇也さんから思いがけない提案を受けた。この兄貴が言うようにらいはちゃんのカレーは特に絶品らしいし食べてみたい気はするが……………。

 

「あー、でも星奈さんが」

 

「今日はまだ夕食の準備はしてませんよ」

 

「それなら尚更食べて行きませんか?…………嫌………ですか…………?」

 

「全然嫌じゃないよ!!寧ろ大歓迎!!是非いただきますとも!!」

 

「やったー!じゃあ、今日はお米を多めに炊かないとね!」

 

「よーし、じゃあお兄さんが炊こう!」

 

らいはちゃん、可愛い過ぎやせんか?もうこの子の為なら幾らお金を貢いでも良いわ、うん!

 

「………つー訳だ。カレーが出来るまで暫しお待ちを!」

 

「お、おう………………てか、本来なら客人のお前じゃなくて俺が言うべき台詞なんじゃ……………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっかり90分後

 

「おあがりよ!」

 

全員分のふんわりカレーオムレツが完成した。

 

「おお!何か今日はいつもより豪華だな!」

 

「カレーのオムレツか?」

 

「星奈さんが余ってた卵でオムレツを作ってくれたんですよねー」

 

「もうプロの料理人みたいな手つきで凄かったんだよー!」

 

「ふふっ。らいはちゃん、ありがとう」

 

ああ、頭を撫でてあげてる星奈さんは母性の塊やなぁ……………。さぁ、と言うわけで食うとしよう。

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

スプーンで一口パクリと頂く。そして

 

「「「「「うまい!」」」」」

 

満場一致である。

 

「うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!」

 

「何回言うんだよ…………」

 

12回言わないと気が済まないんですぅ。それに目の前の勇也さんの中の人は、どこぞの列車で12回『うまい!』を言った男の声を担当した訳ですし、ねぇ?

 

「ほんとうまいなぁ。カレーも絶品だし、オムレツはフワッとしてるし……………まさにスーパーベストマッチ!」

 

「らいはちゃんのカレーが良い味を引き立てていますね」

 

「星奈さんのオムレツがさらに美味しくしてるんですよ!私も星奈さんみたいに調理がうまくなりたいなー」

 

星奈さんとらいはちゃんで互いに誉めあっておりまする。やさしいせかい。

 

「それなら、今度時間がある時に色々と教えますよ?」

 

「やったー!星奈さん、大好きっ!」

 

「~~~~~~~~~~~っ!………総悟様。私、人生で初めてキュンとしました」

 

「みたいですな」

 

俺もこんなに星奈さんが悶えてるところなんて初めて見ましたもん。ちなみに、そんな星奈さんの様子を見て俺もキュンとしました。ごちそうさまです♪

 

「丁度良い、上杉も星奈さんにしごいでもらえば?」

 

「えー…………」

 

あからさまに嫌そうな顔をしてんじゃねぇ!

 

「ちっとは料理くらい出来た方が良いでしょ。飲食系のバイトとかで活躍出来るぞ」

 

「な、なるほど…………確かに一理あるな………」

 

「お兄ちゃんも一緒に教えてもらったら?それで高いお給料のお店で雇って貰えたら、借金問題の解決にぐっと近づくしね!」

 

「「!」」

 

「らいは、お客さんの前だぞ」

 

「あ、ゴメン…………」

 

………………ふむ、そう言うことか。意図せずこの家庭を事情を知ってしまったが、この家を見れば確かに納得だ。

 

「ごほん……………おかわりはまだあるから、火野さんも星奈さんも遠慮なく食べていってね!」

 

「じゃあ、おかわり!」

 

「私もお願いします」

 

あと2、3杯は行けますよ~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー、食った食った。じゃあ、我々はそろそろおいとましますわ。ごちそうさまでした」

 

「おう!風太郎、通りまで送ってややれ」

 

「へいへい」

 

さて帰るかと言うタイミングで、らいはちゃんが話し掛けてきた。

 

「火野さん、星奈さん!お兄ちゃんは自己中でクズで最低な人間だけど………良いところもあるんだ!」

 

辛口で散々言われてるが、お兄ちゃんは何か弁明なり、言い訳なりしないんですかねぇ………(困惑)

もしや、自覚あり?

 

「だから……………また食べに来てくれる…………?」

 

「ええ、勿論です。機会があればまた一緒に作って食べましょう。あと、教えるのもですね」

 

「今度はゲームとかで遊んだりもしようね~」

 

こんな可愛い子からの誘いを断る者はいるだろうか?いや、いない(断言)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お見送りはここまでで良いよ。約束通り俺の秘訣を教えるから、今度は俺の家にカモン!」

 

「わ、分かった…………それと、俺の家の事情は他の奴等には他言無用で頼む」

 

「オッケー、誰にも言わないよ。上杉が妹ちゃんにクズとか自己中とか言われてることも」

 

「…………そ、そうだな。俺の名誉の為にそれについても黙っておいてくれ。…………にしても、家族以外の人と飯を食うのも久々だったな」

 

「へー。道理で楽しそうだった訳だ」

 

「………ま、悪くはなかったな」

 

そこは素直に『楽しかった』って言っておけば良いのにー。素直じゃないな~。

 

「そんじゃ、また明日学校で~」

 

「ああ。…………それと、星奈さん。料理の件、良ければ俺もしごいて貰えますか?バイトの幅を増やしたいので」

 

「ええ、勿論です。スパルタで行きますので、覚悟しておいて下さいね?」

 

「………は、はい……」

 

若干顔が引きつってるけど、自らしごかれに行ったその姿勢はgoodですな(上から目線)

 

ちなみに、このしごきが経験となったのかは分からないが、後に上杉はケーキ屋のバイトに採用される事になるのだがそれは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2週間後の俺氏の宅。

 

「おい、火野」

 

「んぁ?」

 

「これはどういう事だ?」

 

「そう言う事だ」

 

「答えになってねぇ!」

 

Q これはどういう事だ?

A そう言う事だ。

 

うーん、この答えはガリ勉には無理があるか。いや、頭の中まで覗けちゃう神様でもない限り誰でも無理か。

 

「何が腑に落ちないんだ?目の前に参考書があるだけじゃない」

 

「いや、確かにそうなんだが……………けどな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の一室が大量の参考書で埋まってるってどゆこと!?」

 

上杉の目の前には大量の参考書の入った本棚が部屋の大部分をみっちり占めている光景が広がっていた。本棚にぎっしりつまってるのはラノベとかだけではないのだよ!

 

「何でこの山のような参考書があるのかって理由はですね………………ある所に黄色いマッハ20のタコの先生がいました」

 

「とんでもないワードが出てきたな………」

 

「その先生はとても教育熱心な人間…………いや、タコで、何と日本全国すべての問題集を解いて憶えていた」

 

「そりゃすげぇな…………まぁ、漫画とかラノベの世界の人………タコの話なんだろうけど」

 

「そして俺は思った。『俺もタコみたく日本全国の問題集を解いて覚えれば、爆弾の前で問題が解けるまで動けないみたいな状況になっても余裕でクリアできる無敵マンになれるんじゃないかと』……………つー訳で、親に頼んで日本全国の問題集を買って貰ったって訳よ」

 

「………色々とツッコミ所は満載だが、取り敢えずは理解した。これ、全部解いたのか?」

 

「ああ。生憎、時間だけ(・・・・)はバカみたいに持て余していたからね。それでも全部マスターするには2年くらい掛かったけど」

 

まぁ、アニメとか見てた分の時間を勉強に充てればもっと早く終わってたかもしれんが。全部マスターしたお陰で苦手だった理系科目も今となっては得意となり、マジで無敵(たぶん)

 

「なるほどな…………そりゃ学年1位も余裕な訳だ。この参考書の山を見て、正直お前の方が勉強バカだと思ったわ」

 

「そんな称号いらんわ。勉強バカの称号は上杉だけ持ってろっての。俺はアニメバカとかそっちの方がご所望だね。で、どうする?上杉もここにあるの全部解くのなら貸すけど?」

 

「い、いや流石に全部は時間的にな…………まぁ何冊かは借りさせて貰っても良いか?」

 

「良いけど、レンタル料高いよ?」

 

「金取るのかよ!?」

 

「嘘だよ(迫真)」

 

友達から金をむしり取るほど俺は外道じゃないゾ。

 

「つーか、この規模まで来るともはや図書館だな」

 

「それは俺も前々から思ってた。とにかく、ここの参考書は全部自由に使ってくれて構わないからな。あ、でもラノベとか漫画は絶対に貸さんからな。触ったりでもしたらぶっ〇す」

 

「触らねーよ!マジで殺りそうだし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(やれやれ…………何とも変わった奴だな、こいつは………………)」

 

尤も、その変わった奴(総悟)からも『勉強が大好き過ぎる変わった奴』と思われているのだが知る由もない。

 

「(それにしても、『友達』ねぇ……………そう言えば、中学の頃は勉強の邪魔になると思って人付き合いとか全然してこなかったな………………まぁ、気の許せる友人は1人位いても別に良いか。変わってるが悪い奴ではないし、勉強に支障は来さないだろうし)」

 

そう結論付けて上杉は口を開く。

 

「総悟」

 

「ん?」

 

「その……………色々と、ありがとな」

 

「フッ、色々とか……………じゃ、色々とどういたしまして、と言っておこうかな」

 

こうして2人は知り合い、互いに良き友となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てか、俺って結構感謝されるべきだよね?勉強のストーカーを寛大に許したり、参考書の貸し出しを許可してるし?これはもう頭を垂れて総悟様って呼ばないといかんのではないかねぇ?ねぇ?ねぇ?」

 

「超うぜぇな!(こいつと友人になって良かった………んだよな………?)」

 

おわり





NGシーン

総悟「素晴らしい提案をしよう。お前もオタクにならないか?オタクにならないなら〇す」

上杉「いや、何で!?」

総悟「術式展開。破壊殺・空式!」

上杉「ギャァァァァ!」

没にした理由:総悟は術式展開出来んから(適当)



今日も読んでいただき誠にありがとうございました!

………ちなみに、総悟はラノベとか漫画は別の部屋にて超厳重に管理してます。
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