三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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村正と総悟

「……………どこじゃここは?」

 

あれから飛び出した村正は一心不乱に走り続けていた。そして、ふと足を止めてみれば知らない街にいた。

 

「岐阜市………全然分からぬ。スマホとやらを持ってきていれば奴にも連絡が……いや待て。何で村正を馬鹿にするような男の元に戻らねばならんのじゃ!もう知らん!奴の所には戻らん!奴もわしがいなくなって清々するだろうしな!『ぐぅ』………腹が減った」

 

村正は自身の服を探るが所持金ゼロ。服のポケットに入っていたのはラノベの切れ端だけ。所持金ゼロの村正は詰んでいた。

 

「(はぁ…………奴の家にいれば三食食えていたのじゃが…………って、これではわしが奴の家を恋しがっているみたいではないか!)にしても、何て暑さじゃ…………暑すぎるじゃろ…………」

 

岐阜は夏はクソ暑い事で有名だ。当然である。

 

「(どうせわしは不死の存在じゃから死ぬことはないが……………この空腹と暑さは流石に堪える…………どうしたものか…………む、あれは)」

 

村正が見つけたのはショッピングモールだった。中に入るとそれはそれは涼しい事。

 

「何と快適な空間………ここは冥途か……………!」

 

※ただのショッピングモールです。

 

快適な空間に癒されていると、村正はどこからかそそられるような匂いがしている事に気付く。その匂いの発生原に誘われるように歩いていくと

 

「ここは……………ふーどこーと?」

 

村正には言葉の意味は良く分からないが、取り敢えず周囲の人がご飯を食べている事から飯屋という事は理解できた。

 

「(しかし、所持金がなくてはな………………こうなったら、騒ぎの1つや2つを起こし、騒ぎにに紛れて飯を)」

 

「ママー、ハンバーガー美味しいね!」

 

「良かったわねー!よく噛んで食べるのよー」

 

ふと、村正の耳にそんな声が入って来る。声のした方を見ると、そこには幸せそうな顔でご飯を食べる母親と子供の姿があった。

 

「(………………わしの母はどんな人だったのじゃろうな。…………………いや、川から流されてきたと言う事はろくでもない親じゃったのだろうが………………はぁ、騒ぎを起こすのも何だか気が引けてきたわ…………)」

 

「どうしたのかな、お嬢ちゃん」

 

来た道を戻ろうとした村正に声が掛けられる。振り向くとそこには笑みを浮かべる青年がいた。

 

「何じゃ、わしの事か?大した話ではない、腹が減って喉も乾いたが金がない。それだけじゃ。ではな」

 

「あぁ、ちょっと待った」

 

青年は去ろうとする村正の手を力強く掴む。

 

「だったら、お兄さんがご飯をご馳走してあげるよ」

 

「何?」

 

村正は訝し気な表情を浮かべる。当然だ、出会って数秒なのに飯を奢ろうとか怪しさの極みだ。それを感じたのか、青年は苦笑いしながら語り始める。

 

「実は、僕にも君くらいの年でそっくりな妹がいてさ。何だか放っておけなくて………………それに、困ってる人は助けたい性分だからさ」

 

そう爽やかな笑みを浮かべながら語る彼の言葉は本当の事を言っているように感じた。心の底から自分を心配してくれている事も。

 

「(何と良い奴なのか…………あんな書物が破れたくらいで怒ったり、稀に奇行を働くあの男(総悟)とは大違いじゃな!)なら、言葉に甘えさせて貰ってもよいか?」

 

「勿論!好きなものを選んで良いよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後

 

「あはは、それはお兄さんも少しくらい大目に見てあげれば良いのにね」

 

「ほんとあの男は本当に器の小さすぎるのよ!」

 

2人の会話は滅茶苦茶弾んでいた。青年は村正の事を肯定してくれて、求めている反応を返してくれるので村正としては最高にいい気分だった。口調も無意識のうちに年相応のものに戻っていた。

 

「(あ、楽しい…………人との会話がこんなにも楽しく感じるのはいつぶりなんだろう………………)」

 

「お兄さんも少し困った人だね。村正ちゃんは全然悪いことしてないのに」

 

「そうでしょ?ほんと、あの男はめんどくさいと言うか…………ほんと、あなたがお兄さんだったら良かったのに」

 

「あはは……………あ、飲み物持ってくるね」

 

青年はそう言うと席を立つ。村正は残っていた蕎麦を全て平らげると一息つく。

 

「あー、ここ最近で一番充実してるわ。この時間がずっと続けば良いのに………………」

 

自分の事を肯定してくれて、褒めてくれて、気を配ってくれる。何と好青年だろうか。何と居心地のいい事か。

 

「はー…………いっその事、全てを打ち明けようかしら……………あの人だったら私の事を匿ってくれたりして」

 

そんな事まで考え出していると、青年はボトルを手に戻って来る。

 

「はい、どうぞ」

 

「………………美味っ!こんなに美味いものがこの世にあるとは………………世界は…………ひろ……い………………」

 

村正は机の上に伏してそのまま眠りにつく。

 

「…………………」

 

眠りについた事を確認した青年は村正を抱きかかえるとそのまあ人込みの中へと消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村正side

 

夢を見ていた。私の目には1人の小さな男の子が映っていた。けど、その子は独りぼっちだった。

 

『総司は頭も良くて凄いわね~。それに比べて総悟は全然ね』

 

『総司は私立の学校に通わせよう。あいつは安い公立で十分だ』

 

『ま、兄さんと違って僕は天才だから当然だね』

 

これは……………幼少期のあの男?家族内でも孤立している?私にはお爺ちゃんがいた。けど、彼には誰もいない。彼は無表情だった。いつも死んだような眼を浮かべて、独りだった。

 

場面が変わる。彼は本を読んでいた。

 

『………………あははっ』

 

それは心からの笑みだった。読んでいたのは…………………題名は良く分からないが、雰囲気が似ていた。私が破った本に。

 

場面が変わる。あの本を捨てられて、同い年の男を彼は殴り飛ばしていた。

 

『1000歩譲って俺の趣味が変だとしてもだよ、それの何が悪い。人と変わってるものを好きになって何が悪いってんだよ。俺はこの趣味を持ってる事に対して自信と誇りを持ってる。お前からどう思われようとも俺はこの趣味を捨てるつもりはねぇし、そもそも俺の趣味について他人のお前らからあーだこーだ言われる筋合いもねぇんだよ』

 

…………………私と同じだ。私がお爺ちゃんの刀を誇りにしているように、彼にとってはあの本はただの大事な物じゃない。彼の誇りなんだ。普段からああ言う本を読んでいたのは知っていた。けど、まさかこれ程まで大事なものだとは知らなかった。

 

「…………そっか…………それを私は………」

 

怒るに決まっている。当然だ。私が彼と同じ立場ならそうしてる。ちゃんと謝るべきだったのに、私はひどい事を言ってしまった。彼は私を気に掛けてくれていた。なのに、それを突っぱねていたのは私だ。お爺ちゃんの刀を汚したあの男の血を引いている者が生きている事が許せなくて。

 

…………………漸く気付いた。気づくのが遅すぎた。私はいつまで経っても一歩も進めていない。数百年前からの復讐心が私を蝕んでいる事を自覚した。お爺ちゃんは亡くなる前に言っていた。『自分らしく、幸せに生きろ』と。…………………違う。これが自分らしく、幸せな生き方な訳がない。お爺ちゃんは私のこんな生き方を望んでいる訳がない。

 

場面は次々と変わる。彼が笑っている時はいつもあの本などがあった。彼の誇りが。

 

月日は流れ…………………彼は子供を庇って死んだ。家族や周りからも孤立していたと言うのに、自分の命を顧みないで他人を救う優しさがあった。そう言った優しも、全てあの本から学んだ事なのかもしれない。あの本たちは彼を形作った大切なものなんだ。

 

「………………帰ったら謝ろう…………そして」

 

私は馬鹿だ。気付くのに何百年も掛かってしまった。けどもう、終わりにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村正の意識が覚醒する。村正がいるのは廃業して放置されているボウリング場だった。

 

「あ、目が覚めたんだ。うなされてたけど、変な夢でも見てた?」

 

「…………………そうか。わしはまた同じ過ちを繰り返してしまった。信じる人物を過ったか……………」

 

村正は自身が縛られている現状。そして、目の前には変わらない笑みを浮かべる青年。村正は全て察した。

 

「名演技だったでしょ?こう見えても僕、演技が上手くてね。いつもは詐欺で稼いでるんだけど、今回は誘拐の依頼が来てね。報酬が良かったから引き受けちゃった」

 

何でもない風にそう語る青年。否、詐欺師。

 

「あの使用人はただの雇われだから意味なさそうだから、あの高校生…………火野総悟とか言ったっけ。ほんとはあっちを狙ってたんだけど、もっと手軽そうなのがいたから君にさせてもらったよ」

 

「(………馬鹿な男…………この程度の拘束、わしの力なら…………………っ!?力が入らない?!)」

 

拘束を抜け出そうとする村正だが力を入れてもビクともしない。

 

「(…………………そうか。あの神が言うには、わしという存在は彼によって成り立っている。けど確か、一定の距離が離れてしまえば消滅。故に、力も行使できないと言った所か…………………かつては死ねない存在じゃったが、彼無しでは今のわしは無力な子供か………………………)ふっ…………ふっふっふっ………………」

 

「何がおかしいのかな?」

 

「………貴様は選択を誤ったな。わしという人質はじきに意味がなくなる」

 

「ちょっと意味が分からないかな」

 

「理解は求めておらぬ。……………さらに残念ながら、わしは今あの男と最悪の仲。交渉には応じんよ」

 

村正がそう言うと、男は少し考えて立ち上がり、村正の方へ近づく。そして次の瞬間、取り出したナイフを村正の太ももに突き立てた。

 

「っ…………あがっ…………!?」

 

「いいや、交渉には応じてもらうよ。あと少し待って連絡が来なければ今の君の写真を送る。それでも来なければもっと傷つけた写真を送って、タイムリミットまでに来なければ君を5等分にでもしてあっちに送るとしよう」

 

「………はっ…………貴様を兄でも良いと思ったわしが愚かだった……彼の…………火野総悟の方がよっぽどマシじゃ……」

 

「あっそ」

 

詐欺師はどうでも良く、興味なさげな様子。元いた椅子に戻ってスマホを弄っていた。村正の服が太もも周辺から赤く染まっていく。村正にとって痛みは久しぶりの経験だった。それが彼女に1度目の『死』を思い出させるには十分だった。

 

「(……あぁ………怖い……………初めて死ぬ際は心が復讐に染まっていたから、恐れなど感じなかった………………けど、今は……………ただ、怖い……死ぬのが恐い……………)」

 

無理もない、彼女は何百年も生きているがその精神面はまだ幼すぎた。村正の頬を涙が伝う。

 

「(このまま終わるの……………?謝る事も出来ず…………何も出来ずにこんな所で生を終える……………?嫌だ……………お爺ちゃん……………誰か………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けて………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほい、了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラスが割れる音がした。何事かと思って詐欺師が振り向くと、その金的目掛けてボウリングの球(子供用の軽いやつ)が直撃する。

 

「aouaffwdjjgi!!」

 

声にならない叫び声をあげる詐欺師を気にもせず、堂々と男が入って来る。

 

「全く、岐阜とか熱い場所選びやがって。お陰で汗びっしょり。許せんなぁ…………許せんなぁ……………!(ヒ〇キン) つーか、何でいつまでも縛られてんのさ。確かに30秒前は80㎞離れた場所にいたけど、今はもう力は取り戻してるでしょ(にしても帰りは電車が良いわ……………)」

 

「なん、で……………」

 

入って来た人物こと総悟は村正の拘束を解く。そして、背の低い村正に合わせて膝をついて目線を合わせる。

 

「村正の過去を見た。君の刀は先代村正と君を繋ぐ絆だってのに、俺は人間の屑レベルの酷い事を言ってしまった。すまなかった」

 

「!…………謝らなければならないのは私の方。あの書物はあなたにとってかけがえのない大切なもの。それを知らずに私は侮辱して、破ってしまった。それに、今までも私の事を気に掛けてくれてたのに、私は酷い態度を取ってしまった…………本当にごめんなさい」

 

「ウェッ!?」

 

村正は頭を床につける。所謂、土下座である。

 

「ちょっ、女の子に土下座させるとか人間の屑だから!こうなったら…………!」

 

総悟は土下座の最終形態(?)『土下寝』を披露。かたや土下座、かたや土下寝とか言うカオスな空間がそこにはあった。1分も経たないうちに、互いに顔を上げると目が合う。

 

「ふふっ」

 

「あははっ」

 

何処か可笑しくて、2人は笑ってしまう。

 

「つーか、何か口調変わってんねぇ!」

 

「そ、それは……………あれはお爺ちゃんの口調を真似たみたいなもので、今は素と言うか………気になるならどっちかに合わせるけど……」

 

「どっちも『村正』でしょ?なら、気分で変えれば良いんじゃね。それに、どっちの口調もそれぞれ魅力があるって、それ1番言われてるから」

 

「相変わらず変な人……………けど、それでこそあなた…………いいえ、それでこそ私のお兄ちゃんなんだね」

 

「(トゥンク…………お兄ちゃん呼び…………ドキドキ………)」

 

総悟が何かときめいている中、詐欺師の男が股間を抑えながら声を絞り出す。

 

「は、ははっ…………まさか目的の男がこっちに来てくれるなんてね…………………」

 

「だっせぇ格好してんな。ま、俺がここに来れたのはあんたの写真がご丁寧に特定出来るものだったお陰だしね。詰めの甘い三流にはお似合いの格好だな」

 

「はっ、ほざいてなよ。こっちには戦闘要員がいる。お前らが話してる間に呼んでおいたのさ」

 

その言葉通り、足音が聞こえてくる。

 

「ほら、丁度来たよ。中々ヤバい経歴の奴らばかりさ。2人では1人も倒せないレベルのね。例えばほら、泡を吹いてる奴は…………………はぁ!?」

 

「ヤバい奴などいませんよ。全て私が5秒で倒したので。ちなみに、家の周りで見張っていたのは2秒で終わりました。ついでにあなたの居場所も聞き出しました」

 

ノックアウトされたヤバい奴ら(笑)を全員床に放り投げたのは星奈だった。

 

「流石です!好き!」

 

「あ、ありがとうございます………//」

 

「こ、こんな事が……………くそっ!」

 

逃げ出そうとする詐欺師。だが、力を取り戻した村正が目にも止まらぬ速さで回り込み、創り出した刀で詐欺師の太ももを刺した。

 

「ガァァァァァァァ!?痛い、イタイ!?」

 

「さっきの仕返しじゃ。だが、それだけではわしの気は済まぬ」

 

村正は刀の姿へ変わると、総悟の手の中に納まる。そして総悟が『平晴眼』の構えを取り、村正の刀は青い炎で包まれる。太ももに突き刺さっている刀が詐欺師を強制的に立たせる。

 

「『一歩音超え』」

 

総悟は1歩目を踏み出す。 

 

「『二歩無間』」

 

2歩目でさらに加速する。

 

「『三歩絶刀……!』」

 

次の瞬間、男の背後に総悟の姿が。

 

「『無明三段突き (ほむら)』」

 

総悟と村正がそう言い終えた瞬間、詐欺師に3つの衝撃が襲い、パンツも含めて身に着けていたものが全て消失して気絶した。

 

「またつまらぬものを切ってしまった……………Foo!↑一度言ってみたかったやつぅ!」

 

『ほんと、変わった兄じゃな…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、秘書のやらかしを何とかした神様から連絡が来て、後はこっちで処理するとのことだった。なので、3人はボウリング場を跡にして星奈によって家に戻ってきていた。

 

「おぅ……………ジェットコースターよりキツい……しかし時短になるぜ……………ただいまー」

 

「…………ただいま」

 

村正はそう言うと、ここが私の家。居場所なんだと実感する。声を聞いてすぐに三玖がやってきた。

 

「お帰り、ソウゴ。村正さん」

 

「…………何かええな、三玖からお帰りって言われるの。結婚してるみたいで(ま、いつか本当にするけどな!)」

 

「け、結婚………// 村正さんも無事で良かった。怪我はない?」

 

「大丈夫。問題ないわ」

 

「…………何か、キャラが変わった?」

 

「これが彼女の素の口調。今までのは師匠のを真似してたそうだ」

 

総悟の説明に三玖はなるほど、と納得する。

 

「俺、思ったんだけど村正の口調が変わると現代風の妹感が増すね」

 

「あ、それは私も思った。何か無性に撫でたくなる」

 

そう言うと三玖は村正の頭を優しく撫でる。村正も満更ではない様子だ。

 

「(……無性に心地よい感覚がする………それに懐かしさが……………)あっ」

 

村正の頭の中に電流が走る。記憶が過る。それは、今まで自身が忘れていた記憶だった。

 

「そっか…………そうだったんだ………」

 

「「「?」」」

 

「……………全てを思い出した。私の母は………あなた(三玖)にそっくりだった。だから、私はあなたの事が気になってたんだ。父は病でもういなくて、女手1つで私を育ててくれていた。私が甘えると、優しく頭を撫でてくれてた…………」

 

村正は三玖が撫でてくれていた頭に手を置いて懐かしむように言う。

 

「けど…………確かあの日、一緒に川に遊びに行った時に人攫いにあって、拐われそうになった私を母は止めようとして殺されて…………私は逃げる為に川に飛び込んで…………記憶を無くしていた………」

 

重い過去に総悟と星奈は何も言えなかった。 だが、三玖だけは何かを決めたような表情で口を開く。

 

「…………なら、私が村正の母親代わりになる」

 

「………え?」

 

村正は虚を突かれたような声をあげる。

 

「何て言うか………私は村正さんの本当の母親にはなれないけど、母親みたいに甘えてくれても良いって言うか………その、頭を撫でるとかだったらいつでも良いよ」

 

「……………!」

 

それを聞いて総悟は昨年、五月に『父親の代わりになろう』と話したのを思い出した。まぁ、お手柔らかに拒否られていたが。同じような事を言う辺り、本当にお似合いのカップルと言うべきか。

 

「……なら………甘えたくなったら甘えさせて貰っても良いかしら?」

 

「うん、いつでもどうぞ」

 

そう言って三玖は笑みを浮かべる。

 

「ほんとに…………笑った顔までそっくり………」

 

「あっ、おい待てい(江戸っ子) 村正に三玖は渡さんぞ!!(迫真)」

 

耐えきれなくなったかのように急に総悟はそう叫ぶ。お前は何を言っているんだ。

 

「いや、別に奪おうとはしてないんじゃが………」

 

「このままでは村正に三玖が取られてしまう………こうなったら俺も村正に対抗して甘えちゃう♥️」

 

「ソウゴ………♥️」

 

「おい、わしの前でまたおっ始めるでない!」

 

「あはは………」

 

────この日、総悟に妹ができた。2人は本当の家族になった。

 

to be continued………




村正のプロフィールとかはまたどっかでキャラ紹介の所で更新します。あとは星奈さんとか神様も。

では、次は本編で。もう終盤ですね。寂し。
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