まぁ、色々とあってこんなに遅れたんです。すみません。ほんとに書く時間と気力がない。
ただ、ここまで待たせたんですから神様のお話は全て準備が殆ど整いました。全8話になる予定。なので、次の話は早めに投稿できる筈…………………………まぁ、分からんけど(保険)
それでは、どうぞ!
#1 ようこそ、神の世界へ
これは、第1位の神が『プロローグ』に至るまでの物語─────────。
神界人。超越した力を持ち、世界を管理する事を使命として請け持つ存在………と言われているものの、流石に全ての神界人が世界の管理者になれる訳ではなく、世界を管理しているのは第1位から第100位までの『数字持ち』と呼ばれる者達、要は優れたエリートらである。この数字持ちは古くから続いており、大きな権力と神界人の中でも優れた知性や能力を持つ、いわゆる『名家』の出身者が担当している。他の神界人は数字持ちの補佐や管理とは無関係の職で働いたりしているのが現状だ。
そんな神界人達の頂点に立つ第1位には専属の秘書官が配属される事になっており、今回新しい第1位の秘書官として配属されたのが─────────
「いやー、それにしても実感が湧かないなぁ……………………私が秘書官かぁ………………………」
そう呟く女性こそが今日から新たに秘書官。名前はカノン。性格は真面目だが空振りやすい。前職で始末書や反省文を書いた回数は1年間で44件。よくクビにならなかったな
「我ながらよくあの難関試験を突破できたよね。今でも信じられないけど。いやぁ、努力が報われて良かったなぁ………………………そう言えば、今度の第1位は
着いたのは要塞のような外見をした神界で1番立派な建物。ここが彼女の新たな職場である。
「うひゃー、前の職場が霞んで見える程の立派な建物だなぁ…………………………………っと、いけないけない。秘書官たるもの、第1位様を待たせるなんて事があってはならないからね。もう今年は始末書書かないって決めてるんだから。急げ~!」
そう呟きながら建物に入るカノン。中の豪華な装飾に目を奪われそうになりつつも、第1位専用の部屋に到着した。
「ふーっ……………………失礼しまーす………………………って、やっぱりいないよね。予定していた集合時間の20分前だし」
謁見の間を思わせるような第1位の部屋には案の定誰もいなかった。
「ひゃー、何とも広い部屋だなぁ………………………第1位様の部屋は初めて見たけど、すごいなぁ…………………………………けど、豪華すぎて少し眩しいかも、なーんて」
「ほんとだよ。金とか余りにも使われ過ぎて眩しいったらありゃしないね。リフォーム案件だよ」
「ですよねー。何かこう、もう少し抑え気味にした方…………………………………ふぇ!?」
俗かと思って慌てて声の聞こえてきた上を向くと、ハンモックに揺られながら漫画を読んでいる青年の姿があった。漫画を閉じると青年はハンモックから飛び降りてカノンの前に着地する。
「だだだだだだだだだ、誰ですかあなた!?ここはサボり専用の空き部屋じゃないんですよ!?」
「それくらい知っているとも。ここは僕の部屋なんだし」
「え?…………………………じゃあ、あなたが第1位様?」
「まー、そう言う事だね。何かこの指輪がその証明みたいな感じなんでしょ?」
そう言って指輪の嵌められた手をひらひら振る
「そ、そうですね…………………………………その、先の無礼をお詫びいたします!」
「別に無礼でも何でもなかったし謝る必要なんてないよ。そりゃあ誰もいないと思っていたら上でゴロゴロしている奴がいたら誰でもビビるだろうし。ところで、君は?」
「あっ、申し遅れました!私、第1位様の秘書官のカノンと申します!新人ですが、よろしくお願いします!」
そう言ってカノンは勢いよく頭を下げる。
「うんうん、元気がいいねー。ところで、カノンさん。1個質問があるんだけど良いかな?」
「はい!遠慮なくどうぞ!それと、私の事は呼び捨てで良いですよ」
「じゃー、カノン。遠慮なく質問するけど………………………
何で1時間も遅刻しとるん?」
一瞬カノンの頭の中が真っ白になった。文字通り真っ白である。まるで漂白剤だ(?)
「…………………………………え?1時間って…………………………………え?い、いやいや確か9時に顔合わせの筈じゃ……………………ほ、ほら私の時計は8時40分で」
「今9時40分なんだよなー」
部屋に備え付けられている時計は確かに9時40分であった。カノンは何も言わずに部屋を出て、隣の空き部屋に備え付けられている時計を確認する。時刻は9時41分を指していた。さらに隣の部屋も確認。時刻は同じであった。
「…………………………」
カノンは何も言わずに第1位のいる部屋に戻る。そして
「すみませんでしたァァァァァァァァァァ!!」
勢いよく綺麗な土下座をするだった。
「うぅ、まさか時計がずれているなんて……………………もうやらかさないと朝から誓ったばかりなのにぃ……………………………しかも第1位様の秘書官とあろうものが初日から何たる失態でしょう…………………あのぉ、遅刻しておいて言うのもおこがましいんですけど、初日からクビは勘弁して欲しいのですが……………………」
「おk」
別に第1位は怒っていない。来るまで漫画読んだりぐーたら出来たのもあるし、本人も深く反省しているのが分かっているからだ。
「うぅ、何とお優しい…………………………………ありがとうございます……………まるで神様みたいです……………………」
「まるでと言うか実際に神なんだけどね、あんまり実感ないけど…………………………さて、1時間も遅れてしまったが予定通りミーティングを始めようか」
「そ、そうですね!………………ゴホン。それでは改めまして、第1位様の秘書官を務めるカノンです。以後、よろしくお願いします」
「うん、こちらこそよろしく」
「それでは、先ずは神界人について軽く説明しますね。我々は人間を遥かに超越した力を持ち、世界を管理する使命を請け持つ存在です。とは言え、流石に全ての神界人が世界の管理者になれる訳ではなく、世界を管理するのは第1位から第100位までの『数字持ち』と呼ばれる者達、俗に言うエリートと呼ばれる者です。その殆どが古くから続く、大きな権力や他の神界人よりも秀でた知性や能力を持つ『名家』の出身者が担当しています」
「へー…………………じゃあ、僕みたいなのはイレギュラーなんだね。今までに前例は?」
「名家以外の者がなった事例は今までないですね」
「なーるほどね」
その後も自分達の業務内容についてなどの説明が行われる事30分が経過した。
「まぁ、我々の業務についてはざっとこんな感じでしょうか。何か質問はありますか?」
「特には。やる事は大体分かったよ。これで説明は終わり?」
「そうですね、説明はこれくら『パリンッ!!』ひっ!?」
「っと………………………大丈夫?」
「は、はい。今のはっ………!?」
「これを投げた奴はコントロールが下手くそだね。とーしろ以下だ。危うく君に当たる所だった」
第1位が手に持っていたのは背後の窓ガラスを破って大きめのレンガ。カノンに当たる筈だったが、それを第1位が振り返りもせずにキャッチした事で事なきを得た。
「何か書いてあるね。何々………………………『さっさと辞めろ。人間上がりの低能に神界の頂点は務まらない』……………」
「……………はぁ…………………………本当は我々に対して嫌悪感を抱くと思うので、大丈夫そうならスルーしようとおもっていたのですが………やっぱり駄目みたいですね………実はですね、この神界では人間は見下されていると言いますか、格下に見られているんです」
「………………………」
カノンは歯切れが悪そうに言うのを第1位は黙って聞いていた。
神界人の殆どがとても優れた頭脳や能力を持っている事を誇りとしており、プライドが高い故に他の種族、特に人間はとても見下されている。学校や親からも人間については『自分達よりも弱く、尊敬するに値しない愚かな生物』と教わる為、悪意を持って見下してる訳でもない。『人間は見下されて当たり前』。それが神界人にとっての常識となっている。流石にこれには第1位も不愉快に感じたいに違いな─────────
「はっはっは!!」
「えっ!?」
「なるほどねぇ…………………………そいつは面白くなりそうだ………………!」
─────────否。第1位は不快な感情ではなく『面白そう』と言う予想外の感想を漏らし、にやりと笑う。
「い、嫌じゃないんですか?元人間の第1位様からすればこの神界での人間の評価は不服以外にあり得ないかと思うのですが……………」
「あぁ、全く以て不愉快だよ。だからこそ、だ────────この評価を一気に手のひら返しにさせてやるのは最高に面白い、と思わないかい?」
「!!」
何とも楽しそうに笑う第1位の姿がカノンの瞳に眩しく映る。この人は神界に大きな変化を巻き起こしてくれる。
────────自分は彼のような人物がやって来るのを待っていたのだろう。
思わずカノンは運命的なものを感じるのだった。
「さて、カノン。僕は僕のやりたいようにやらせてもらう。だから、人間を格下に見ているこの世界をいい意味でぶっ壊して、良い感じの世界にマインクラフトするけど、君はどうする?恐らく色々と面倒な事になるかもしれないから、無理に付き合う必要はないけど…………………どうする?」
「……………そんなの決まっています。私はあなた様の秘書官ですよ?マインクラフトと言うのは良く分かりませんが、行き着く所までお付き合いさせてもらいますとも!」
「いいねぇ、その迷いのない返事。気に入ったよ。それじゃあ、よろしく頼むよ」
「はい!私にドンとお任せください!」
差し出された手をカノンは握り握手する。こうして2人の激動の日々が始まるのだった。
「あぁ、それと。1時間も遅刻した事についてはちゃんと反省文を提出してね」
「……………………………………………ハイ」
この後、めちゃくちゃ反省文書いた。
to be continued………………
《新キャラ紹介》
カノン
第1位の補佐を務める神界人の秘書官。真面目ではあるが、どこか抜けている。前の職場では始末書案件を起こしまくっていた。人間を見下す傾向にある神界人の中では珍しく人間に対してはとても好意的。人間に好意的である理由は彼の祖父が関わっている。だが、人間で好意的であるが故に他の神界人からは批判的な目で見られている。友達はおらず、両親とは幼少期からどうも気が合わず、今となっては音信不通。だが、互いに特に気にはしていない。気が合わないゆえに、彼女は祖父にとても懐いていたおじいいちゃん子であった。当の祖父は既に死亡している。
《用語》
・神界&神界人
神界人が住む世界、そしてその世界に住む人。世界観としては魔法(神界では神聖術と呼称する)が存在するファンタジー寄りの世界観となっている。基本的に不老不死。神界人としての生活が飽きたら、神界人から他の種族への転生が可能。人間を遥かに超越した力を持ち、世界を管理する使命を請け持つ存在。とは言え、流石に全ての神界人が世界の管理者になれる訳ではなく、世界を管理しているのは第1位から第100位までの『数字持ち』と呼ばれる者達、俗に言うエリートと呼ばれる者達。他の神界人は数字持ちの補佐や管理とは無関係の職で働いたりしている。数字持ちの殆どが古くから続く、大きな権力や他の神界人よりも秀でた知性や能力を持つ『名家』の出身者が担当している。神界人は他の種族よりも優れた能力や知性を持つが故に、他の種族を見下しがち。特に何の特殊能力を持たない人間に対してはそれが顕著である。神界では人間は見下されて当然と言うのが常識となっている。
・神聖術
人間で言う魔術・魔法の神界での呼称。SAOのと同じ呼び方じゃんとは言ってはいけない
・固有能力
神聖術では到達できない奇蹟のような事象すらをも引き起こすのが固有能力。数字持ちのみが所持できる。その能力は人によって様々であり、望む能力はなんでも手に入れる事が出来るシステムとなっている。だが本人の能力や適性によっては、実力以上の固有能力を獲得しても使うことが出来ないため、望む能力を手に入れる事が出来ると謳っているが実際には獲得できる固有には制限が掛かっているようなものである。数字持ち内でも固有の優劣は存在している。ちなみに、他種族が転生して神界人、そして数字持ちになった場合は前世でその人物が生前に築き上げた伝説・成果や特徴、趣味などを基に固有能力が決定されるシステムとなっている。他種族が神界人に転生し数字持ちになる事例が今まで無かった為、このシステムが使われたことは一度もなかったが………………?
今回は導入に近いですね。さぁ、約1ヶ月ぶりの投稿がこれで面白いと思ってくれるかどうか…………………。
話はそれますが、私はこの作品で執筆は最後にしようと考えています。理由としては単純で、書きたいものがないからです。まぁ、何かのラノベや漫画にドハマりすれば撤回するかもですが、今のところはこれで最後の予定です。なので、この作品は2017年から始めた執筆活動の『
本日も読んでいただきありがとうございました。つい5分前までこの後書きを書いてました。眠いんで、さっさと寝よ。