三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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えー……………………9か月ぶりです。お久しぶりです。帰って来たノッブです。

え?どの面さげて戻って来てんだ?……………………それを言われると返す言葉もないんですが、まぁこれには事情がありまして。解説しますと。

五等分のアニメ完結で何故かモチベ低下→モチベ回復の為にリコリコを原作として小説を匿名で執筆→リアルの方で色々とあって半年以上、リコリコの小説も執筆する暇も気力がなくなる→昨日あたりでリアルでやるべきことが片付き、漸く執筆再会の為に動き出す。

こんな感じです。どこかの話で書いたかもしれませんが、基本的に未完のまま終わらせる事はしたくない主義なので完結に向けて頑張ります。

えーっと、前回は……………………あぁ、神様編の初回でしたか。たぶん、超久しぶりにこの小説を見る人は初回と言うか神様編がどんな話かお忘れだと思うので、この話を見る前に一個前の話を見ると良いと思います。

まぁ、とは言えこの神様編は元々修学旅行編の内容を考える為に時間稼ぎも兼ねて書こうと思った話なので、そこまで本編に大きく関わって行く訳ではありませんので、初回やあと8話くらい(予定)ある話もさらっと読んで『ふーん(適当)』くらいに思って貰えればと。

本当に重要なのは星奈さんの方の話なんですが、星奈さんの過去編自体も面白そうなのが書けなければボツにするつもりなので、神様編が終わったら星奈さんの方を書くか本編を書くかはまだ未定です。決まり次第、またお知らせするのでしばしお待ちを。

ふぅ、ぼんじょび。では、お待たせしました。第2話、どうぞ。



#2(あ っさりと)変わる世界

2人で世界をマインクラフトしようと決めてから土日を挟んで翌週の月曜日。問題は早速起こった。

 

「えぇ!?第2位から第100位までの数字持ちが全員第1位様を支持しない事を表明して行方不明ですか!?」

 

「らしいねー」

 

カノンが出勤して間もなく第1位からとんでもない事をさらっと伝えられた。

 

「ちなみに、こんな事って今まであったん?」

 

「い、いえ…………こんな事は初めてです………………………」

 

「だよねぇ」

 

「そ、それは今朝にでも数字持ちの方から言われたんですか?」

 

「何か第2位が代表して書いた通達書が今朝に置いてあった。シンプルに第2位から第100位の数字持ち及びその部下はお前には従わない的な事が書いてあったねー」

 

「そ、そうですか……………」

 

ちなみに、その紙は第1位が読んだ後にシュレッダーに掛けられて処分済みである。

 

「どどどどどどどど、どうしましょう!?我々2人だけで他の99人分の数字持ちのその部下の仕事をやるなんて流石に無理ですよ!絶対手が回りません!」

 

「大量の業務で精神的に僕らを潰そうと言う事だねぇ」

 

カノンが焦るのも無理はない。数字持ち達にはそれぞれ担当する世界やその他の業務が割り振られており、それを普通は数字持ち本人やその部下達で行うのが普通なのだ。それを全部2人だけでやれだなんてブラックを通り越して混沌。ダークネスである。

 

「そ、そうだ!他の数字持ちの方を説得しましょう!」

 

「いや、良いよ。どうせ応じないだろうし、こっちとしても居ない方が好都合(・・・)だ」

 

「好都合………………?」

 

「こっちも好き勝手出来るじゃん。何せ反対する奴が誰もいないんだし」

 

「な、なるほど……………………確かに今なら何をしようとも反対してくる数字持ちはいないので好き勝手できますけども……………………」

 

「と言うかこの展開も既に予想済みだし、土日の間に対策も済んでるのさ」

 

「えっ」

 

驚愕するカノンを他所に、第1位は懐から自作のスマホを取り出す。

 

「ふむふむ………………問題なく機能してるみたいで何よりだ」

 

「あのー………………どういうことですか?」

 

「世界の管理を目的とした人工知能(AI)を作っておいたのさ」

 

「??????」

 

ハテナマークを浮かべまくるカノン。

 

「あー………………………ここって人間が生み出した技術とか文化自体やその知識って存在しない感じ?」

 

「そうなんですよね…………学校とかでもそう言うのは習わなくて」

 

「ふーん………まぁ、AIは簡単に言うと人間の知的能力を模倣したようなものさ」

 

「………………要するに、人間から脳だけ取り出した的な感じですか?」

 

「……………中々ぶっ飛んだ例えだが、取り敢えずそんな認識で良いよ。とまぁ、こんな感じで彼等がいなくても特に問題ないし……………これでマイクラに専念できる」

 

第1位のモットーは『人の100歩先を行く』。本人曰く、『1歩先を行くだけでは物足りない』らしい。そしてモットー通り彼はこの展開を予想し、先手の対策を打っていた。これで業務が格段に楽になるに加えて、通常業務の範囲外に位置する『世界のマインクラフト』にも専念できる訳である。

 

「さぁて…………さっさと世界を作り変えますかねぇ…………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────1ヶ月半後。神界とは別次元に位置する第1位を除く数字持ち達のアジトにて。

 

「…………………………妙だ」

 

そう呟くのは第2位の神界人だ。

 

「我らが奴に反旗してから1ヶ月。膨大な仕事量に潰されてさっさと辞めて行くと思っていたのだが……………………………未だにその兆しはない。それどころか、世界の管理は正常に行われている…………………………」

 

彼らの狙いは自分たちが反旗して第1位のもとから去る事で、世界の管理などの膨大な仕事量を押し付ける事で心を折らせ、自主的に辞めるように仕向ける事だった。だがしかし、その兆候は未だに見れないに加えて、世界の管理が正常に行われている事は彼らにも分かっていた。

 

「まさか2人だけで行っているのか?」

 

「それこそあり得ん。あの量は不眠不休で働いたとしても終わる筈がない」

 

「だが、実際に奴はこなしている」

 

「何かこざかしい手を使っているに違いない。ずる賢い人間ならやりかねないだろう」

 

他の数字持ち達も好き勝手に喋っていると、その部屋に入って来る者が。その者はいずれかの数字持ちの部下である。

 

「失礼いたします。調査結果の報告に参りました」

 

「ご苦労。それで、どうだった?」

 

「は。それが…………誠に残念なご報告になるのですが………………………今や神界での人間に対する評価は覆りつつある状況です」

 

「「「「「!?」」」」」」

 

彼らにとってはとんでもない報告に驚きの反応があちこちで上がる。

 

「ば、馬鹿な!ここ数百年で人間に対する評価は最底辺だった筈!それが一体どうして覆った!?」

 

「それが………………………第1位によって人間の世界の文化や技術力が持ち込まれまして。それらが神界人にとっても余りにも便利だったり素晴らしく感じるものばかりだったらしく、それを契機に今までの人間に対する評価が揺らぎ始め…………………………1ヶ月も経つ頃には人間の文化や技術で神界が満ち溢れ、人間に対する評価も確実に改まっている状況であります。さらに、政治的手腕も凄まじいもので以前よりも神界全体の状況が良くなっているように思われます…………………」

 

第1位が行ったのは人間の世界の文化や技術の輸入である。持ち込まれた物の例としては、現代では必須のアイテムと言っても過言ではないスマホが挙げられる。無料配布が行われたスマホは最初の内は『人間が作ったものなんて』とこれまでの人間対する見下し気味な評価が邪魔して特に流行りもしなかったものの、今までに見たこともないスマホに対する好奇心に勝てなかった一部の神界人が使ってみた所、その便利さ等にドハマりしたのは言うまでもない。その一部の者達から別の者達へと、その便利さは一気に広められて大流行に至る訳だ。

 

スマホなどのように人間の技術・文化は神界で大流行を巻き起こし、さらには凄まじい政治的手腕によって神界の経済や治安の向上により、たった1ヶ月で神界人の第1位、そして人間に対する評価は手のひらドリルしたのであった。

 

「奴め、何と言う事をしてくれたのだ!人間と言う尊敬するに値しない生物の技術を神聖なる神界に持ち込むとは!」

 

「神界を汚しよって!」

 

ブちぎれる数字持ち達。だが、第2位が無言の圧力で制した事で静寂が訪れる。

 

「どうやら、我々は奴を甘やかしすぎようだな……………………奴が自ら辞めていくように仕向けるような間接的な手段を取った事自体が実に甘かった」

 

「では、どういたしますか…………………?」

 

「決まっているであろう。あの時(・・・)と同じように────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────邪魔者は殺すのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

====================

 

「ほい、マインクラフト完了っと」

 

「(やばー!!初の元人間の第1位様、本来なら他の数字持ちがやる筈の膨大な業務を余裕で捌くだけでなく、色々とやってたった1ヶ月で殆どの神界人の人間に対する評価を180°ひっくり返した!!ていうか、神界人はちょろすぎん!?)」

 

人をダメにするヨ〇ボーでリラックスしながらそう呟く第1位に、カノンもおったまげである。

 

「ふぅ、しかし意外にあっけなかったな。人間時代に社長として働いてた時の仕事の方がきつかったが」

 

「(やびゃー!!これだけの事をやっておいて人間時代の方がきつかったん!?バケモンやん!!)」

 

さらっと直属の上司をバケモン呼ばわりしているカノン。第1位がそれに気づいているかどうかはさておき、第1位はカノンの名前を呼ぶ。

 

「カノン、せっかくだからパーティーでもするか」

 

「あ、それは良い案ですね!早速準備しましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、カノンは第1位と共にマインクラフト大成功記念のパーティーを開いていた。

 

「かぁ~、悪魔的ッ!このビールとか言う飲み物は悪魔的ですね!ずっと前に私を『人間を尊敬してるとかマジで頭おかしいww』とか言っていたクラスメイトもドハマりしてるのこの前見かけましたし!」

 

「うん、藤〇竜也にそっくりすぎて本当に悪魔的だよ」

 

その日の夜、カノンは第1位と共にマインクラフト大成功記念のパーティーを開いていた。

 

「しっかし、終わってみればあっけないな。うまくいくと予想していたとは言え、こんなにもあっさりと事が運ぶとはね。何か拍子抜けだな…………………………まぁ、人間に対する評価も変わってきてるし良いか」

 

「そうですよ~。うまくいくに越した事はないですって~」

 

「すっかり酔ってるな……………………」

 

まだビール1杯目なのだが、どうやらカノンはお酒には弱いようだ。

 

「いやぁ、本当に世界を変えちゃいましたねぇ~、私達。ふふふっ、夢が叶いました~」

 

「夢?」

 

「はい~。私、この世界を少しでも変えられたらと思って、秘書官になろうと思ったんです~。まぁ、ここに来るまでだいぶ時間は掛かっちゃいましたけどね~」

 

そう言うとカノンは酔っていながらも少しだけ真剣そうな目で語り出す。

 

「私のおじいいちゃんは数字持ちで、ある時事故で人間の世界に迷い込んでしまって。途方に暮れていたら、親切な人間が助けてくれたらしいんですよ~」

 

「へー」

 

「おじいいちゃんは神界から救助が来るまで1週間くらい滞在したそうなんですけど、そこで色々と素晴らしい文化や技術に触れて感動したり尊敬したそうなんです~。おじいちゃんはもうずっと前に事故で亡くなっているんですけど、その事に関する日記が私の家に残されていまして。それを学生時代に読んで私も人間に対して尊敬と興味を抱いていたんですけども、その頃には『人間は尊敬に値せず、見下されて当たり前』と言うのが常識になっていまして~。私はおじいちゃんが大好きだったので、それが正しい事だとは受け入れられなくて。そしたら、学校の同級生や先生からも異端児だって事で嫌われたりいじめられたりしたんですよね~」

 

「…………………………」

 

酔っているのもあって本人はのほほんと笑いながら言うが、当の第1位は笑い飛ばす事は出来なかった。

 

「けどまぁ、私はさほど強くもないので。ずっと逃げてばかりでした。てへへ、逃げてばかりなんてかっこ悪いですよね~」

 

「そんな事ないと思うけどね」

 

「え?」

 

意外な反応にカノンは目をパチパチさせる。

 

「逃げるのだって立派な選択肢さ。『逃げるは恥だが役に立つ』って言葉もあるし。その時は逃げて、弱虫とか指を差されても良いのさ─────────最後に勝って笑えばね」

 

「第1位様……………………」

 

「君は最後に勝って笑ったパターンなんじゃないのかい?現に今、秘書官とか言う神界の中枢に携わる職について、しかも夢もあっさり叶えちゃったんだしさ。どんな気分だい、かつて人間を尊敬していた君をいじめていた奴らが今では人間が生み出したものにドハマりして、手のひら返ししてるのを想像している気分は?」

 

「…………………最高ですね!!想像するだけでこのビールが爽快で進みますね!今日は飲んで飲んで飲みまくりますよ~!第1位様も、どうぞどうぞ!」

 

「はいはい、どうも。けど、はっちゃけるのもほどほどにね(彼女、アルコールが入るとマジで豹変してはっちゃけるな。………………………にしても、君の話を聞いてなおさらマインクラフトして良かったと思ったよ、ほんと)」

 

「分かってますって!Foo!サイコー!!」

 

「ほんとに分かっとるんか………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………ムニャムニャ…………もう飲めましぇん………」

 

酔いつぶれてソファーで眠りについたカノンの声を聞きながら黙って少年ジャ〇プのページをめくる第1位。

 

「やれやれ、カノンはお酒には注意するように言っとかなくちゃな。服を脱ぎ出そうとしたときは少し焦ったもんだ………………」

 

そう呟きながらページをめくろうとした次の瞬間の事だった。

 

「…………………………へー、最近のジャンプは剣が生えてくる仕組みになってるんだ」

 

「安心しろ、それは我が放った剣だ」

 

ジャ〇プを貫通してきた剣を人差し指と中指で止めた第1位がジャ〇プから視線を上げると、黒いフードを被った男が複数人。

 

「………………………誰かと思えば、今まで仕事をすっぽかしていた数字持ちの何人かじゃん。誰が誰だかは知らんけど。で、何か用?ようやく復職?」

 

「あぁ、その通りだ。仕事が出来たのでな」

 

「へー、そうなんだ…………………で、どんな?」

 

男らは何も言わない。ただ、周囲に浮遊して第1位に向けられた光弾や剣などの武器がその答えを示していた。

 

「………………………あぁ、そろそろこんな事にでもなると思ってたよ」

 

そう呟いて第1位が立ち上がると、その周囲に剣やら斧やら槍やらが出現して彼らに向けられる。

 

「始める前に聞くけど──────帰る奴はいるか?」

 

その問いに対する返答はない。次の瞬間、部屋に爆発音が響き渡るのだった─────────。

 

to be continued…………………




ちなみに残りの8話は既にある程度は書き終わっているので、離れていた期間で色々と得たネタを挿入して良い感じのが出来ればすぐに投稿します。
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