これで神様編終わりです。ちかれた。
次は本編か星奈さんの話になるか分からんけど、どちらにせよその前に一花の幕間の話を挟もうか検討中。内容はまだ決まってないんで、良いのが思い付いたら次は一花の幕間です。思いつかなかったら本編or星奈さんの過去編で。
その後の出来事を簡単に語ろう。
第1位によって、第2位等の悪事は全て白日の下に晒された。神界に激震が走ったのは言うまでもない。自分たちの記憶や認識を第2位らによって書き換えられていた衝撃的な事実に皆が最初は戸惑ったが、月日が経つにつれて徐々に受け入れていった。
さらに、第1位の調査よって第2位らの親族も加担して富を得ていた事が発覚。相応の罰を受ける事になり、権力や地位を失った事で大幅に弱体化。
そして、第1位によって新たに選ばれた
──────それから1年。
「もうあれから1年ですか…………早いものですねぇ…………」
休日の日、カノンは第1位とカフェに来ていた。『今日暇ならお茶でもしない?』と誘われたのである。
「神界も本当に大きく変わりましたね~。以前まではカフェなんてありませんでしたし」
「そうだね。地球から色んな文化を持ち込んだが、それが神界人によってさらに発展していくのを見るのは中々面白いよ」
彼らがいるこのカフェも人間の文化の流入によって生まれた。働いているのは神界人である。文化の流入によって、これ以外にも新たな職業を生んだのである。
「あぁ、そうだ。前から聞きたかった事が2つあるんですけど」
「ん?」
「何で第1位様は人間としての生を終えた後に神界人、と言うか数字持ちになろうと思ったんですか?」
第1位はコーヒーを飲み干すと口を開く。
「んー……………………まぁ、理由としては
「え」
「だって、世界を管理するとか面白そうじゃん。断ったら二度とできないだろうし」
そうあっけらかんと言ってのける第1位に対してカノンは一瞬言葉を失うが、すぐに笑みを零す。
「何と言うか、第1位様らしい理由な気がしますね」
「それは褒め言葉として受け取っておくよ。で、もう1つは?」
「もう1つは大した事じゃないんですが、最近ふと気になりまして…………先代の第1位様って何で辞めたのか知ってますか?」
「………………………」
「諸事情とは言っていたんですが、詳しい理由が未だに分からなくて。もしかしたら、あの第2位に逆らったりしたのかなー、って」
「………………まぁ、本人はもう神界にいないから別に良いか」
少し考える素振りを見せていた第1位だが、そう呟くと語り始める。
「辞めた理由は知ってるよ。君の言う通り。第2位と一悶着あったのさ」
「!…………やっぱりそうでしたか。となると、彼も私達みたいな事をしようとして追放された。そんな所でしょうか?」
「不倫」
「……………は?」
「だから、先代第1位がクビになったのは不倫。先代第2位の愛人の1人に手を出したらしいよ」
「えぇ……………(困惑)」
何ともまぁ下らない理由であった。 前代の数字持ち全員クソじゃん、とカノンは心の中で毒づく。
「で、それに不服だった先代第1位は神界に対して一泡吹かせようとしたらしくて。先代第2位らに対抗できそうな奴を第1位に任命して、神界を滅茶苦茶にして貰おうとしたらしい。で、生前とんでもない経歴を持つ僕に対して第1位になることを打診してきたって訳」
「えぇ…………(2度目)と言うか、それ言われて第1位様はどうしたんですか?」
「内心『マジでくっだらねぇなー』って思いながらも、さっきも言った通り神界人の使命が面白そうだったから承諾したけどね」
「なるほど……………でも、何で先代第2位は先代第1位の任命を止めなかったんですかね?数字持ちが持つ拒否権を行使していれば、今頃第1位様はここにはいなかったのに」
「さぁね。大方、僕が苦しむ様でも見て酒の肴にでもしようと思ったんだろう。ほら、全員ストライキとかしてたじゃん」
「あー、そんなこともありましたねぇ…………ただ、それが結果的に自分達の破滅に繋がったのは皮肉なものですね」
『全くだね』とカノンに同意しながら第1位は大きく欠伸をする。
「眠そうですけど、大丈夫ですか?何か仕事でも?」
「例のシステムの構築をやってた」
「あー、例の『転生システム』ですか」
半年前、『漫画の世界とかに転生の夢を叶えてやるかなー、面白そうだし』と言う理由で第1位が作り始めたのが『転生システム』である。
「確かアニメや漫画などの世界に転生させるんでしたっけ?アニメや漫画などの世界は第1位様が固有能力で作り出したんでしたっけ?」
「いいや。例えば、A世界で存在している漫画があるとしよう。A世界ではその漫画はとある作者が産み出した読み物だ。だが、世界と言うのは無限に存在する。めっちゃ頑張って探せばあるんだよ──────漫画の内容が現実となっている世界が」
「A世界では漫画として存在しているのが、別の世界ではその漫画の世界が現実として存在している世界があると……………叶わぬ夢と思ってる人にとっては最高ですね」
喜べ諸君。我らが第1位が転生の夢を叶えてくれるぞ
「転生する対象の人物は第1位様が選ぶようになるんですか?」
「それも僕か作ったシステムが全部自動で選定してくれる作りにする予定。まぁ、完成はまだ先だけどね」
自動化はいい文明、と呟きながら第1位はまた欠伸をする。
「眠そうですし、今日は休んだ方が良いのでは?」
「そうさせて貰うよ。けど、その前にカノンに紹介しておきたい人物がいてね。今日は彼女の紹介も兼ねて君を呼んだのさ。……………あ、来たよ」
第1位の視線の先には銀髪の美少女と称すべき人物がいた。その人物は2人の前に来ると頭を下げる。
「はじめまして、カノン。私はリリィ。新たに
「あー、どもども………………ふぁっ!?第2位、ついに決まったんですか!」
「ああ、漸くね」
第2位に相応しい人物の選定はかなり難航していた。第1位が求める第2位のハードルが高かったからだ。曰く、『何かあって僕が死んだりした場合に、僕の次に偉い第2位にこの世界を託すことになる。託すには相当優れた神界人じゃないとね』との事。
「あ、私は第1位様の秘書官を務めてるカノンです!気軽に接してくれて構わないので、よろしくお願いしますね!」
「よろしくね、カノン。そして、第1位様も」
「うん。リリィは頭脳明晰かつ魔法…………じゃなくて神聖術の才能が神界人の中でもトップクラスだ。最強の術師と言っても過言ではない。下手すれば僕よりも強かったりしてね?」
「いやいや、あんなチートの塊みたいな固有能力を持っておいて何を言ってるんですか。第1位様を相手に勝てる人なんているとは思えないですけど?」
「……………………なら、私がその勝てる1人になりましょう」
「え。……………………え?」
とんでもない発言にカノンの語彙力は喪失した。
「私は何事においても1番を目指したい性分ですので、いずれは第1位の座に就きたいと思っています。その為にもあなたを超える強さや頭脳がなくてはダメでしょうから。………………『その時』が来たら、私はあなたに力でも頭脳でも勝ちますので、今のうちから覚悟しておいてくださいね?」
「…………………へぇ」
それを聞いた第1位は怒る訳でもなく、ただ面白そうに笑う。
「生憎だが、僕も負ける気はないよ。……………………じゃあ、『その時』が来るのを楽しみにしてるよ」
「ええ、楽しみにしておいて下さい」
「(………私だけ蚊帳の外感が半端ないような……気のせい……?)」
火花を散らす第1位とリリィ。その間にいるカノンは蚊帳の外を感じているのだった。
こうして、新たな第2位のリリィが加わって神界の発展と世界の管理は行われていく。新たな神界の物語がここから始まるのである──────────。
約2年後。
「………………おーい、1人でぶつぶつ喋ってるそこの君ー、そろそろ良いかーい?」
「ん?」
そして、プロローグへと繋がり──────────
『……………………リリィ。第1位を殺すのだ。悪の権化である第1位を殺し、神界を救い……………父の無念を晴らすのだ』
「はい。第1位は必ず私が殺してみせます」
────────
to be continued…………
《新キャラ紹介》
リリィ…………………第1位によって新たに第2位に任命された落ち着きのある女性。頭脳明晰かつ神聖術の才能が神界人の中でもトップクラス。第1位は最強の術師と評しており、神聖術に限っては自分よりも強いかもしれないと思っている。向上心が強く、いずれは頭脳面でも戦闘面でも第1位に勝つことを目標としている。
しかし、彼女は数字持ちであると同時に『
彼女の存在が本編にもどのように影響するのか。そして、彼女の復讐の結末は如何に────────。