三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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どうも、お久しぶりです。いつの間にかお気に入り登録者が100人を突破しましたね。まだ10話程度しか投稿してないのに非常に嬉しいですね、これは。これからも頑張るのでよろしくお願いします!


アドレス交換

「どーした上杉?少し不機嫌そうに見えるが」

 

「昨日、油性ペンで顔に落書きされたんだ。俺が寝てる間にいたずら好きの子供にでもやられたんだろうがな。お陰で親父やらいはに爆笑されちまったぜ」

 

「ドンマイダネー」

 

一体誰なんでしょうね、俺の友達にそんなことをするいたずら好きの子供は(すっとぼけ)

 

「2人ともおっはー」

 

おや、いたずら好きの子供(一花)だ。今日から冬服か。

 

「朝から何のようだ、一花」

 

「学校まですぐだけど一緒に登校しようと思って。フータロー君、何か不機嫌だね?」

 

「昨日、寝てる間にいたずら好きの子供に顔に落書きされて家族から盛大に笑われたからな」

 

「酷いことする子もいるもんだねー」

 

平然とそう言いつつ俺の方を向いてニッと笑う一花姉さん。可愛いな。

 

「昨日、皆に仕事の事を打ち明けたんだ。皆ビックリしてたよ」

 

「そりゃそうだわな」

 

駆け出しとは言え女優なんだし。

 

「でも、スッキリした」

 

「そりゃ良かった……………ところで上杉」

 

昨日は空振ったが、今日は説明せなアカンなー、と思って長期戦覚悟で声を掛けるが意外な言葉が返ってくる。

 

「……………勉強と両立させれるんだろうな?」

 

「え?あ、うん。そのつもり。だからこれからは授業も受けるつもりだよ」

 

一花姉さんの答えを聞いて風太郎は軽くため息をついた後─────

 

「…………そうか。それなら俺からは特に何も言うことはない。精々仕事の方も頑張ってくれ」

 

あれれー、おかしいぞ~?あっさりOK出ちゃったよ。

 

「お姉さん、もっと反対するかと思ってたけど………」

 

「俺も長期戦を覚悟してたんだがのー」

 

「別に全面的に賛成してる訳ではないが…………その、俺達は協力関係にある『パートナー』なんだから、勉強意外の事も少しは応援する必要があると考えただけだ」

 

…………そう言えば、何か髭のおっさんにどんな関係と訊かれてたんだっけ。それに対して上杉なりの答えが『パートナー』って事か。なるへそ。

 

「……………あ、そうだ。はい、これ」

 

突然、一花姉さんは俺達に向けてスマホを差し出す。

 

「くれるのか?」

 

それは流石にないやろ(即答)

 

「もー違うよフータロー君。2人とメアド交換しよってこと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

「メアド交換、大賛成です!」

 

上杉が四葉にメアド交換について話した結果としては大賛成でした。にしても、そう言えばメアド交換してなかったなぁ。三玖のメアド、欲しいなー(直球)

 

「その前に、これを終わらせちゃいますね」

 

先程から四葉は千羽鶴を生産中。誰かにあげるのかね?

 

「一応聞くが何やってるんだ?」

 

「友達の友達が入院したそうなので千羽鶴を作ってます!」

 

「勉強しろー!」

 

今日も上杉のツッコミが炸裂。平和なことで。つーか、友達の友達の分を作るとか、マジでお人好しだな四葉は。程々にした方が良いぞ、ほんと。いつか悪い大人に利用されんぞ。

 

「半分寄越せ、俺もやる!」

 

「パパッとやって、終わりっ!にしますよ~」

 

千羽鶴を折るのとか何年振りですかねぇ…………あれ、折り方どうだっけ…………これもう、わかんねぇな(迫真)

 

「お、中野。ちょうど良いところにいた。ノートを皆の机に配っておいてくれ」

 

「はーい!」

 

流石はお人好し、一言で快諾ぅ。上杉もイライラしてきてるのが目に見える。

 

「…………そもそも、俺は別にお前達の連絡先なんて…………」

 

おーっと、そんなネガティブ発言を言うのは総悟君は予測済みでございますよ。

 

(………つー訳で、一花姉さんよろしくー)

 

目配せで合図すると、一花姉さんはスマホを操作する。数秒後、ガラケーの着信音が鳴って上杉が確認した瞬間、奴に動揺の表情が浮かぶ。

 

「………みんなのメアド知りたいなー」

 

一花姉さんを睨みつつ言うが、当の姉さんは涼しい顔で笑っている。まっ、何はともあれその気になってくれたので何よりだ。ちなみに、送られたのは例の写真である。落書きしておいて写真に納めない訳がない。ちゃんと連写しました☆

 

「協力してあげる」

 

最初にメールアドレスを見せてくれたのは三玖だった。

 

「あっ、そうだ(唐突)足の方はもう大丈夫?」

 

「う、うん。もう平気」

 

そりゃあ良かったですわ。もし悪化でもしようもんなら切腹もんでしたよ~、ほんと。さて、残りは四葉と二乃と五月ですか。

 

「二乃と五月は食堂にいますよ!帰らない内に聞きに行きましょう!」

 

じゃけん、行きましょうね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お断りよ。お・こ・と・わ・り」

 

「私達にあなた達の連絡先を聞くメリットはありません」

 

四葉と上杉と共に行って貰ったのがこの返答……………うん、まぁこうなるとは思ってた。

 

「くっ…………ならばこれはどうだ!俺と火野のを交換すれば、らいはとの連絡先もセットでお買い得だ!」

 

「…………背に腹は変えられません」

 

ちょろいな(直球)

 

「二乃姉貴は教えてくれないんスか?」

 

「当たり前よ。……………あと、あんたに姉貴呼ばわりされる筋合いはないわ」

 

「しょうがねぇな(悟空) 二乃抜きで楽しいお話でもしましょうねー」

 

「…………書くものを寄越しなさい」

 

や っ た ぜ

 

「…………おっと、書くもんの持ち合わせがなかった。上杉、何かない?」

 

「書くもの…………なら、俺の生徒手帳に書いてくれ」

 

上杉は二乃に生徒手帳を渡す。よーし、これで後は1人だ。

 

「な、四葉?」

 

「へ?何で私なんですか?」

 

えぇ……(呆れ)

 

「………俺と上杉がアドレス交換した人物を順番にあげてみ?」

 

「えーっと…………一花、三玖、五月、二乃……………あー!私、してませんでした!」

 

上杉が内心『こいつアホだわー』って思ってるのが目で分かる。かく言う俺も少しそう思ってるが。

 

「こちらが私のアドレスです!」

 

そう言って見せた瞬間、四葉のスマホ画面に着信表示とそれを知らせる音が出る。

 

「……………あ、そう言えばもう1つ頼み事があったんでした。失礼しますね」

 

「ふぇ?」

 

行っちゃった。何だろうね。一瞬見えた着信画面にはバスケ部部長とか書いてあったような………。

 

「バスケ部ってまさか…………!」

 

「どーした上杉氏?」

 

「入部でもして勉強しない理由を作る気なんじゃ…………!」

 

そうか?ほんとに勉強する気ないなら、初日の時も他の姉妹と同じく逃げてたと思うけどな。

 

「悪い、ちょっと行ってくる!」

 

上杉も四葉の後を追って行ってしまった。大方入部を誘われたんだろうが、断るんじゃねーのか、多分。特に根拠もないがそんな希ガス。

 

「おっ、二乃姉貴書き終わりましたか」

 

「だから姉貴って呼ぶなっての!」

 

はいはい(空返事)

 

上杉の生徒手帳に書かれたのをパパッと登録して、終わり!

 

「……………よーし、これで全員分登録終了っと。二乃には夜に1人でトイレに行けなくなる程の怖い画像でも送…………嘘だから、安心しろ。そんな睨むな。ソウゴ君ジョークだ。じゃ、俺は戻るわ。え?上杉の生徒手帳?ここに戻ってきた時にでも渡しなよ。俺はめんどいからパス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たらいはー」

 

「お帰りソウゴ君。全員と交換出来た?あと、フータロー君は?」

 

「お陰さまで何とか。上杉は死にました(適当)」

 

本人がいたら『勝手に殺すな!』とか言ってるんだろうが、生憎今はツッコミが不在である。

 

「ソウゴ、ここを教えて」

 

「どれどれ………おや?これ英語じゃん」

 

いつもはお得意の日本史ばかりなのに苦手な英語とは珍しいな。今日は雪でも降るんじゃ………………って、失礼でしょうが三玖に!!

 

「……………少し頑張ろうと思っただけ」

 

「!……………うんうん、その調子でございますよ。えーっと、これはね…………」

 

これはかなり良い変化と言えるんではないだろうか。この調子で皆もどんどん変わってくれれば良いのだが。

 

「ねぇ、ソウゴ君」

 

「どーした、一花姉さん?」

 

「私に因数分解されてみない?」

 

「フアッ!?」

 

「…………一花」

 

「あはは、冗談だよー」

 

三玖のたしなめる視線を受けて一花姉さんは笑いながらそう言う。まったく、とんでもない事を言いやがりますよこの姉さんは。

 

「そー言えばお2人さん。もうすぐ何があるか知ってます?」

 

「……あ!林間学校だね」

 

「楽しみ」

 

うん、まぁ…………それもそうなんだけども。三玖の言う通り俺も楽しみなんだけども!

 

「その前に中間テストとか言う壁があるでしょーが」

 

「あー……………」

 

「憂鬱」

 

良い反応は当然ながら皆無である。

 

「まっ、中間試験で退学になる訳じゃないからそんな焦る必要はないけど、だからと言って中間テストを疎かにするつもりも毛頭ない。少しでも良い点を取って自信を持てるようにしないとね。俺も上手く教えられるように頑張らないと」

 

「ソウゴは自分の勉強は大丈夫なの?」

 

「当然です、プロですから」

 

「自分で言っちゃうんだ…………」

 

「一花姉さん。俺にも自画自賛してみたい時だってあるんですぅ。…………って、そんなことは良いんだよ。ほれ、手と頭を動かせぃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

==================

 

その日の夜、食事をしている五つ子達。彼女らの携帯が一斉に鳴る。

 

「!…………ソウゴからだ」

 

「私もです!」

 

「一斉送信でしょうか」

 

「何だろうねー?」

 

「どーせあいつの事だから、しょうもない事でしょ」

 

様々な反応を見せる五つ子ら。中身を見てみると

 

『まさか初メールが宿題の送信になるとはなー。これも全部上杉風太郎って奴の仕業なんだ。え?宿題を誰が送るのかを決めるじゃんけんで負けたお前が悪い?違う違う、じゃんけんで勝つあいつが悪いんです。俺は1ミリも悪くない。

 

と、言う訳でこの課題を3日以内に終わらせておいて下さい。3日後に解説します。終わらせてない人が1人でもいたら二乃が星奈さんに筋肉バスターされます!手筈は整えました☆ けどまぁ、俺はそこまで鬼畜ではないから問題は少し簡単にしてある。なので、頑張れば絶対出来る筈。では、諸君の健闘を祈ってまーす。二乃は筋肉バスターされないと良いネ!俺はされるのを見たいけど。

 

ps.ゲームのガチャで☆5キャラじゃなくて☆2キャラしか出なかった』

 

「どんだけ私を弄ってるのよ!!」

 

「まぁまぁ、二乃落ち着いて」

 

「何で1人でも終わってなかったら私だけ筋肉バスターとか言うよく分からない罰ゲーム受けなきゃならないのよ!?それに見たいって言う本音が洩れてるじゃない!あと、最後のpsの部分はどう考えても私達に言う必要ないでしょうが!」

 

ちなみに、『何か二乃って弄りたくなるんだよねー。そう言うキャラで安定してるからかなー?あ、でも愛のある弄りなんでそこんとこは忘れないでや~』と、後に総悟は語るのだがそれは別の話。それにしても、『送った課題をやっておいて』の一言で済むのに大量の蛇足で長文にする男は如何なものか。

 

「…………不本意だけど、ほんとに筋肉バスターってのを喰らわされたくは無いし、今回だけはやるしかないわね………い、言っておくけど別に私はあいつらを認めた訳じゃないんだからね!私は筋肉バスターを回避する為にやってるだけなんだから!」

 

「二乃、ツンデレの発言にしか聞こえない」

 

「ッ~~~~~~!ほんと調子狂わせてくれるわね、あいつ!覚えてなさいよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ、唐突に寒気が…………誰かに宣戦布告されたような気が…………夜道には気を付けよ………」

 

to be continue……




おまけ

上杉「これで写真は消したな?」

一花姉さん「消したよー(バックアップしてあるから消しても意味ないんだけどね)」

総悟「この際だから俺も消しておいたぞ(バックアップしてあるけどねぇ………)」

上杉「お前も犯人かよ!」


















神様「ちなみに、この次の話で上杉は生徒手帳を二乃から取り返しに行くんだけど、めんどいし原作とほぼ変わらんからまたカットするってばよ!」

上杉「俺の出番をもっとくれよォォ!!」

こんな駄文を読んでくれて誠にありがとうございます!次もぜってぇ見てくれよな。

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