三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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すみません、今日(2/10)はバイトの面接があるため、次の投稿は明後日になる可能性があるますのでよろしくお願いします!


結びの伝説 Day2 その2

次にやって来たのは二乃と五月のペアだ。

 

「うぅぅぅぅ…………やはり参加しない方が良かったのかもしれません…………」

 

「ちょっと、離れなさいよ。そんなに怖がることないでしょ………………それにしても、林間学校ってもっと楽しいと思ってたんだけどなぁ」

 

「え?まだ始まったばかりじゃないですか」

 

「その始まりでもう躓いてたでしょ!あいつらと同じ部屋に泊まることになるし……………何もなかったから良かったけど………」

 

「!……………と言うことは、昨日のは二乃じゃないんですね」

 

「え?」

 

そしてちょうど、2人に第一の刺客が襲来する。

 

「勉強しろやァ──────!」

 

「食べちゃうぞォ─────!」

 

上杉は木に足を紐で結びつけて上から襲来し、四葉は近くの茂みから襲来した。

 

「も、もう嫌ですぅぅぅぅぅぅ!!」

 

「ちょ、待ちなさい!走ると危ないわよ!」

 

五月、泣きながら通常の3倍の早さで逃走。だがしかし、残念ながら恐怖はまだ終わらない。五月の中の人繋がりの可愛い青鬼のイラストに目もくれず、五月はバル〇ン星人ゾーンに突入。

 

『フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ──────』

 

「ひいっ!?こ、来ないで下さいぃぃぃぃぃ!!」

 

ネタバレすると声だけで誰も来ないのだが、暗闇から聞こえる不気味な声に五月はさらにパニック。通常の4倍まで加速した所でクライマックスである。

 

「脳が震えるるるるるるるるるっ───!!」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ────!!」

 

蜘蛛のように這って(しかも意外と速い)五月を追いかけるとんでもない形相の緑のヤバそうな人を見て五月は通常の5倍を越えて、通常の3倍のさらに2倍の6倍で走って行った。

 

「……………あれ?そういや二乃がいないな。まだ後ろか?」

 

起き上がった総悟が振り返ると、丁度二乃が走って来ていた。

 

「おお、来た来た。…………ワタシは魔女教、大罪司教『怠惰』担当、ペテルギ〇ス・ロマネコン「五月、待ちなさいよ!」…………へ?」

 

総悟の事は眼中になしか、二乃は完全スルーして走って行った。

 

「えー、行っちゃったよ。二乃はギャフンと腰を抜かしてやろうと思ったのにぃ。つまらんなー………………ん?」

 

総悟は規制テープが無くなっている事に気が付いた。そして五月がとんでもないスピードで駆けていた事を思い出す。

 

「……………まさか…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……………はぁ……………つ、疲れました…………」

 

恐怖の余り通常の6倍のスピードで走っていた五月も流石に疲れて大きく息を吐きながら立ち止まる。

 

「ま、まったく…………上杉君に四葉も本気で怖がらせに来すぎです!特に火野君のあれは何なんですか!気合いが入りすぎです!もうトラウマになりましたよぉ…………二乃も大丈夫でしたか………?」

 

そう尋ねながら五月は振り返る。しかし、後ろにいると思われていた二乃の姿は──────何処にも無い。

 

「に………二乃…………?何処にいるんですか…………?」

 

そう問いかける五月の声に答える者はない。五月の頭の中には迷子の二文字が浮かぶ。

 

「…………そ、そうです!スマホで今いる位置を確認すれ……………ば………」

 

五月はポケットを探るが、スマホは何処にもない。

 

「(そ、そう言えばスマホは必要ないと思って部屋に置いてきていたのを忘れてました!ど、どうしましょう!?それに、森に入ったきり行方不明になった人の幽霊が出ると言う噂もありますし…………早く抜け出したいのですがどっちに向かえば良いのでしょうか……………取り敢えずこっちでしょうか?)」

 

こう言った森で迷子になった場合、むやみに動かずに見つけて貰うのが定石なのだが…………悲しいかな、知識不足なので五月はそれを知らない。かくして、五月は何となくの方向で歩き出す。

 

「うぅ……………どうしてこんな目に遭わなくてはいけないのでしょうか…………悪いことはしてないのに………二乃ぉ………どこに行ったんですかぁ……」

 

半べそをかきながら二乃の名前を呼ぶが、当然応える声はない。

 

「せめて懐中電灯でもあれば良か「カサッ」ヒッ!」

 

音がした方をとんでもない早さで向く五月。恐怖の余り音に鋭敏になっているのか。音のした茂みから出てきたのは──────

 

「ホロ?」

 

「……………り、リスでしたか…………まったく、驚かさないで下さいよ……………わぁ!?」

 

警戒心がないのか、そのリスは五月の足を登って肩に乗って来る。そして、つぶらな瞳で五月を見つめる。

 

「わぁ……………こんな近くで見るのは初めてですが、可愛いくて癒されま「─────ァァァァ!」すぅ!?」

 

癒しタイムから一転、遠くから聞こえてきた悲鳴に五月は脱兎の如く走り出す。どういう訳か、リスも離れようとせず必死に肩にしがみつく。そして、そんな彼女を木から木へとフリーランニングで跳び移る影があった。五月の姿を認識すると一気に加速して抜かし、木から飛び降りて五月の前に現れる。

 

「ひゃ!?こ、来ないで下さい!!私は美味しくないですぅ!!」

 

「いや、誰が食うかっての………」

 

その声を五月は知っていた。当然であろう、彼は───

 

「ひ…………火野君…………?」

 

「よー、五月。まったく、ここまで手間を掛けさせやがって」

 

─────同級生であり、家庭教師でもあるのだから。

 

「うぅぅ………よ、良かったですぅ…………幽霊じゃなくて火野君でぇ……………」

 

「おいおい、泣くなっての。………お?そのリスはどうした?シマリスか?」

 

「え?…………ああ、実は先程会って早々懐かれまして…………」

 

「へー、野生なのに懐かれたんだ。変わったリスなことで。ほれ、こっちにカモン」

 

総悟が手を出すとリスは跳び移る。そのまま総悟はリスを近くの木の側に降ろしてあげた。

 

「よし、行くぞー」

 

「あ、待ってください。申し訳ないのですが、写真を取って貰っても良いですか?可愛いので写真に収めたいところなのですが、スマホを持っていなくて…………」

 

「お安いご用よ…………わーお、めっちゃカメラ目線。はい、ちーず」

 

総悟は写真が取れていることを確認してスマホをしまう。

 

「んじゃ、後で送るよ」

 

「ええ、お願いします。少し別れが惜しいですが…………」

 

「バイバイ~」

 

2人はリスに別れを告げると、総悟と伴に歩き始める。

 

「さーて、最後は二乃か」

 

「……………すみません、ご迷惑をお掛けして。この森は出ると噂を聞いていたので、過剰反応してしまいまして…………」

 

「……………ああ、ごめん。白状すると、その噂の出本は俺だわ」

 

「えぇ!?」

 

思わぬ所から噂を広めた犯人が発見された。

 

「そう言う噂をしときゃ肝試しの怖さが増すかなー、って広めてたんだよねー。ちなみに、実際はそんな噂は一切ございません。アレは出ません」

 

「…………も、もう!ほんとに怖かったんですからね!」

 

「めんご めんご、MNG」

 

手を合わせて軽く謝ってくる総悟を見て五月はため息をつく。

 

「はぁ………それを聞いたら全然怖くなくなりました」

 

「お、いつもの調子に戻ったみたいで何よりでありま……………あ、二乃じゃないの、あれ」

 

「……………あ、ほんとです!二乃ー!」

 

五月が声を掛けると二乃もすぐに気が付いた。

 

「五月!まったく、どこ行ってたのよ!」

 

「すみません、迷惑を掛けて…………二乃はよく1人で平気でしたね」

 

「違うわ、私はこの人……………あれ?」

 

二乃の視線に釣られて総悟と五月も見るが、その先には誰もいなかった。

 

「誰もいないじゃん。………ははーん、さては恐怖の余り頭の中で生み出した妄想の人物と一緒だったと言う訳ですな?」

 

「違うわよ!!もう、どこに行っちゃったのかしら…………まぁ、良いわ。………待ってるから

 

「「?」」

 

そんな彼等の近くの木の陰に金髪の男がいたのだが、彼等は知る由もない。総悟は二乃と五月を順路へ帰した後、再び愉悦を再開したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソウゴ君の事をどう思ってるのかって……………一言で言えば、ソウゴ君は普通に良い人って感じだけど…………あ、でも少し変わってるかな。私の事を何故か花〇香菜って呼んでくる事があるからね。そんなに似てるのかな、その人と」

 

「……そう………」

 

そんな三玖の様子を見た一花は1つ提案をする。

 

「……………ソウゴ君との最終日のダンス、変わろうか?心配なんでしょ?」

 

「……………平等。一花が相手をしてあげて」

 

「……………後悔しないようにね。今がいつまでも続く訳じゃないから」

 

─────こうして、初日最後のイベントの肝試しが終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、疲れた疲れた」

 

道具を全部回収して上杉と一緒に宿泊施設に戻る最中、どうも肝試しで怖がらせ過ぎてか恨みの視線を感じた気がするが、多分気のせいだろう。

 

「上杉、肝試しはどうだったかー?」

 

「まぁ、楽しくなかった訳ではないが…………1つ厄介な事になっちまってな………」

 

「と、言いますと?」

 

「実は、かくかくしかじか………」

 

上杉が話した内容を簡単に要約すると、俺に二乃と五月を探すのを手伝ってくれと頼まれ、金髪のカツラをつけたまま探しに行った先で二乃を発見。そこで色々とあって二乃に惚れられたらしく、最終日のキャンプファイヤーで踊ってくれないかと頼まれたらしい。

 

「要は、遂にモテ期が来たって事か」

 

「何でそうなるんだよ!…………前に色々とあって二乃に昔の頃の俺を見られたんだ。その時にタイプとか言われていたのをすっかり忘れてたぜ。覚えてたらカツラを取ってたんだがな……………」

 

「ま、今更言ってもしょうがない。明日、再びキンタローになって踊るんだね。どうせやること無いだろうし、丁度良いだろ」

 

「はぁ…………面倒だが、二乃に真実を打ち明けて弱みを握られるのもなぁ…………仕方ない、踊るとするか」

 

「…………そもそもお前、ちゃんと踊り方分かる?」

 

「……………………………」

 

ダメみたいですね(諦め)

 

…………まぁ、勉強しか興味ないような奴だからどうせ知らんとは思ってたけど。

 

「頼む、火野!俺に踊り方を教えてくれ!」

 

「しょうがねぇな(悟空)」

 

1つ貸しだぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言う訳で、『ほんとは自分の部屋でアニメでも見てたいけど、俺ちゃんは優しいから(自画自賛)教えるかぁ』と思っていたのだが、同じクラスの男子にキャンプファイヤーの準備を手伝ってくれと頼まれた。断るのも気が引けるので、上杉にはダンスの件を後回しにして貰って丸太運びを手伝う事に。

 

「お、四葉じゃん」

 

「火野さん!お手伝いに来てくれたんですか?ありがとうございます!」

 

「いえいえー。まぁ、肝試し手伝ってくれたお礼って事で…………よっと」

 

おー、意外と軽いな。でも、前世の俺なら持ち上げるのも一苦労だったのかな。てか、四葉も1人で持ち上げてやがりますよ。女の子なのに凄いなー。そのまま四葉と運びながら肝試しの事で会話を咲かせる。

 

「来年から肝試しとか廃止になったりしてねー」

 

「ええ!?どうしてですか?」

 

「『怖すぎ!』『ビックリ死させる気か!』とか苦情殺到して廃止とかになりそうな予感がしてな。五月も泣いちゃったし、少し罪悪感があったりなかったり………」

 

「五月は昔から怖いのは苦手ですからね。まぁ、流石に廃止にはならないと思いますよ」

 

「それなら良いんだけどな…………つーか、来年もやりてぇ。恐怖のどん底に突き落として愉☆悦してぇなぁ…………!」

 

「火野さんが悪い顔を浮かべてます………!」

 

そんな会話をしながら俺と四葉でポンポン運んでいく。

 

「中野さん、ちょっと良い?」

 

「あ、はーい!」

 

大分運んだ所で、四葉は同じキャンプファイヤー係の人に呼ばれてそちらに行く。倉庫の中を覗くと、残り1本だった。

 

「あれ、ソウゴ君?」

 

持ち上げようとするところにやって来たのは一花姉さんだった。あれ、姉さんはキャンプファイヤー係だったっけ?

 

「私も頼まれてお手伝いに来たんだ。ソウゴ君と一緒かな?」

 

なるほど。

 

「じゃ、あと1本は俺が運んどくわ」

 

「え、でも折角来たんだし私も片側持つよ。その方が楽でしょ?」

 

「そう?じゃ、よろしくー。せーの………っと」

 

あー、らくちん。

 

「……………そう言えば、さ。なんか踊るみたいだね、私達」

 

「…………あー………」

 

肝試しの愉悦に浸っててすっかり忘れてたぜ。明日踊るんでしたね。

 

「どうする?練習でもしとく?」

 

「えー…………練習してる暇があったら、ラノベとかアニメでも見たいんですがねぇ………」

 

「あはは、ソウゴ君はぶれないなぁ」

 

まーね。ダンスなんてYou〇ubeで『フォークダンス』って検索して1番上に出てきたのを見とけば何とかなるだろ(適当)

 

「しかし、女子とダンス踊るなんて初体験だな」

 

「へー、そうなんだ。まぁ、私も初めてだけどね」

 

「ほう……………つまり、お互いの初めてを奪っちゃう訳ですなぁ」

 

「言い方が完全に別のナニかに聞こえるのはお姉さんの気のせいかな……………?」

 

キノセイ、キノセイ。

 

「よーし、全部運んだわね」

 

唐突に声が聞こえてきた瞬間、俺は丸太を音も立てずに壁に立て掛け、一花姉さんの手を掴んで丸太の陰に隠れる。この間、僅か4秒の早業である。

 

「あはは………前にもこんな事があったね…………と言うか、隠れる必要あった………?」

 

「……………確かにぃ…………」

 

考えるよりも先に反射的に隠れてしまったが、確かに隠れる必要なかったな。エロゲーのように『倉庫内で2人きりでチョメチョメしてました』みたいなやましい事なんて1ミリもしてないし。やれやれ、さっさと出るとしま

 

ギィィィ───ガシャン、ガチャ。

 

「…………ガシャン?」

 

「…………ガチャ?」

 

ま、まさか……………扉を押してみるがびくともしない。

 

「あのー、まだ中に2名いるんですけどー!?」

 

へんじがない……

ただのしかばねのようだ………。

 

……………って、こんな状況でドラ〇エの名台詞を思い浮かべてるんじゃねぇ!!完全に閉じ込められましたやん!!

 

「ヤバイ!!鍵を閉められた倉庫に2人きりとかもう完全にエロゲーのシチュエーションじゃねぇか!!誰か助けてー!!このままじゃNTR・不倫で小〇賢章に殺される!!ゴールドエ〇スペリエンス・レク〇エムによって永遠の死を味わう事になる!!」

 

「お、落ち着いて!と言うか、小〇賢章って誰!?」

 

「お前が結婚してる相手!!」

 

「いや、結婚してないよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺氏が落ち着いたのは3分後でした。頼むから

世界を超えて小〇賢章さんは来ないで下さい、お願いします()

 

to be continue………




五月「(そう言えば、森を1人で迷っている時に聞こえたあの悲鳴はなっだったのでしょうか………?)」

神様「(それ、総悟君が捜しに行ってていない間に僕が脅かしてた時の生徒の悲鳴です)」

ちなみに、当然神様はマスクなしでペテ公を完全再現可能。声も勿論つくつぐボイスを100%再現。もはやただのペテ公本人。

本人も読んでいただき、誠にセンキュー!
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