三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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明日はワンチャンお休みになるかも知れませんので、ご了承を。


結びの伝説 Day3 その2

「はえー、すっごい狭い…………けど、意外と暖かいな」

 

「ちょっと意外かも………」

 

取り敢えず俺と三玖はシットダウン。……………ちょっと狭すぎませんかね。けど三玖とほぼ密着状態です、ありがとうございます!

 

……ふー……………よし、チャレンジ精神!

 

「あ、あのさ。昨日の話なんだが……………昨日は軽くしか言えなかったけど、詳しく説明するとですね……………」

 

緊張の余り少し噛みそうにもなりながら、俺は昨日の件についての詳しい経緯を包み隠さず話した。その間、三玖は終始黙って聞いていた。

 

「─────と言う訳でして。要するにだ………………一花姉さんとは何も変な関係とかマジで何もないから!!ふしだらな事とかマジでしてないから!!…………って事です………何か、ほんとごめん。許してください、何でもしますから!もう土下座なら幾らでもするし靴でも何でも舐めま」

 

「い、良いよそんなことしなくて…………閉じ込められたのは事故だったんでしょ?それに、何もなかったならそれで良いし、怒ったりもしてないから…………もうこの話しはこれで終わり。ね?」

 

「………ああ……………三玖様ァ……………!!」

 

若干泣きそうになりながら言う俺が面白かったのか、三玖はクスッと笑う。久しぶりに尊いが突き刺さってきたァ!

 

「よ、良かったぁ……………って、喜ぶのもまだ早かったりするんだよねー…………」

 

「五月の事?私と同じ事を話せば分かってくれるよ」

 

「そうかな…………『問答無用です』とか言ってトゲの付いた鉄球で殺しに掛かってきたりしないかな…………」

 

「それは絶対に無いと言い切れる…………と言うか、本気でそう思ってたの?」

 

「正直に言うとですね。9割そんなことは無いと思ってるけど、1割だけガチであり得そうと思ってる……………大丈夫かなぁ………」

 

「ふふっ。じゃあ、私も一緒に五月に言ってあげる。それなら絶対大丈夫でしょ?」

 

「…………あ、ちょっと待って。三玖の優しさにガチで泣きそう」

 

『それでも男か(呆れ)』、とか『涙腺緩すぎィ!』とか思われるかも知れないけどさぁ!!もう優しさの塊の天使過ぎてヤバイんだよぉ……(小並感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何とか涙は堪えた俺氏。男の面目は保てたと信じたい。

 

「そーいや、三玖から昨日の肝試しの感想とか聞いてなかったね。どうだったよ、肝試しは?」

 

「一言で言うと…………ソウゴはやり過ぎ。切腹」

 

「あはは……………」

 

そりゃすんません。反省はしているが、後悔はしてない。

 

「しかし……………もう今日で最終日か。早いな」

 

「初日の予定が丸々潰れちゃったからね」

 

「でもまぁ、その初日も濃かったけどね」

 

振り返ってみれば、初日は7人で泊まって階段話(聖〇士星矢)や怪談話をしたり…………2日目はカレー作ったり、肝試しで愉☆悦したり、一花姉さんと閉じ込められるハプニングやらがあったり…………そして最終日はスキーで雪だるまに衝突して、今はこうして三玖と一緒にお喋りしてる。

 

…………うん。初日だけじゃなくてこの3日間が濃すぎるネ!(白目)

 

「いやー、ほんと楽しかっ『キンタロー君、待ってよー!』………今の声って」

 

「………二乃?」

 

さらに───────

 

『あ、上杉さんみーっけ!』

 

四葉の声も聞こえてきた。どうやら挟み撃ちのようだ。

 

「(ここで四葉に捕まったらキンタローが上杉ってバレるな。中に収まると良いが………)悪いけど、さらに狭くなるぞ」

 

「まさか………」

 

そう、そのまさかよ。俺はかまくらから飛び出すと、上杉のスキーウェアを掴んでかまくらに押し込み、入り口をスノーボードの板で隠した。この間、僅か5秒の早業である。我ながらすげー。

 

『あ、二乃見っけ』

 

『って、四葉?!ねぇ、金髪の男の子をみなかった!?』

 

『見てないよ。二乃こそ上杉さんを見なかった?』

 

『あいつなんて見てないわよ。おかしいわね…………まだ近くにいる筈よ。探してくるわ!』

 

『あ、捕まったのに逃げないでよー!』

 

そんな会話と伴に2人が遠ざかって行くのをスノーボードの板の隙間から確認し、一先ずホッとする。

 

「ひ、火野…………それに三玖………助かったぜ。これ、かまくらか?お前ら2人で作ったのか?」

 

「いんや、元々作ってあった」

 

「そうか…………意外に中は暖かいな」

 

「ふ、フータロー………余り動かないで………」

 

あ!上杉の肩に三玖のボール(意味深)が当たってやがる!!……………………今からでも二乃か四葉に付き出して来ようかな。え、裏切り?ナニソレ、オイシイノ?

 

「……………悪い。暑いし少し外の空気を吸ってくるわ」

 

「そうだ、とっとと出てけ。外でネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲でも作っとけ」

 

「何だそりゃ……」

 

てかアーム2回言わなかったか、とぶつぶつ言いながら上杉は出て行った。上杉が出て行ったので俺も元いた位置(三玖の隣)に戻る。

 

「ふー……………にしても、四葉って結構運動出来るん?」

 

「うん。姉妹のなかでは1番出来る。無尽蔵のスタミナ持ち」

 

「わーお。うーむ…………どうやって逃げきろうかね」

 

俺も努力の甲斐あってかなり運動は出来るんだが………………四葉相手だとどうなんだろう?

 

「……………そうだ。四葉にはハンデを貰おうよ」

 

「ハンデ?」

 

「何か荷物を持ってもらって、足の早さを『平等』に!」

 

………ふむ。確かにそちらの方が盛り上がるだろう………………だが。

 

「…………『平等』を全否定するつもりはないけど、俺的には『公平』の方が好みだね」

 

「…………『公平』?」

 

「そう、『公平』。五つ子なんだから、三玖達の身体能力は恐らく一緒だったのだろうよ。なら、四葉のずば抜けた身体能力は恐らく本人が後天的に身に付けたものだろ?遊びまくってたとか、走りまくってたとか………まぁ、色々と全部含めて要は『努力』して」

 

「それは……そうだけど……」

 

「だからまぁ……………四葉に重しのハンデを付けるとその『努力』を否定するような気がしてな。それはちょっとなーって…………無論、全員平等が悪いとは言わない。ただ、時には『公平』だ。皆一緒の『平等』じゃなくて、各々の努力に応じた『公平』にでも行きましょうぜ?」

 

「…………………!!」

 

「つーか、ハンデなんて俺的にはいらないね。身体能力が優れてるなら頭を使って逃げ切ってやろうじゃないの、って考えると俺は超絶燃えるね!」

 

そう言ってニヤッと笑い掛けると、三玖も笑みを浮かべる。

 

「…………ソウゴらしいね。鬼がかった考え、かな?」

 

「!…………だろ?」

 

cv伊〇美来から鬼がかった、と言う言葉を聞けるとはな。中々レアじゃありやせんか?あれ、てか五等分からリ〇ロに変わってないよね?cv.石〇彰のあいつとか出てこないよね?

 

……………なーんて、冗談はさておき。

 

「そろそろ狭い空間にも飽きてきたし、外に出るか」

 

「あ、じゃあ先に外に出てて。私も電話してから行くね」

 

「オッケー。外でネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を作ってるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

==================

 

「…………ソウゴが言ってたネオアー…………何だっけ?…………まぁ、良いや」

 

ネオなんとかも気になるけど、それよりも先にやることがある。私は電話帳から一花の名前を選択して電話を掛ける。

 

「(『平等』じゃなくて『公平』…………そう言う考え方は思い付かなかった。やっぱり、ソウゴは凄いや)……もしもし?」

 

『どうかしたの、三玖?』

 

「…………一花。話したい事がある」

 

to be continue………




総悟「え、パンドラのcvがくぎみー!?………くぎゅうううううううううううううううう!」

神様「(あ、また釘宮病を発病しやがった。治療法はないし、こいつはもうダメみたいですね)」

いやぁ、危うく作者も発病しかけましたよ、マジで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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