三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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2話目です。修学旅行のお話です。個人的には修学旅行は高校しか良い思い出がありませんね。小中はお察しの通りです。転生してやり直せるなら色々とやり直したい黒歴史がつまってるのも小中時代を何とかしたいですねー………。

今回も他作品のネタ満載。全部分かったあなたは良いことあるかも?

さぁ、三玖との初めての顔合わせなるか……?


修学旅行での出会い

転生してなんともう11年目。時が過ぎるのは早いなー。早く高校生にならないかなー、なんて思ってたが何だかんだで2度目の幼稚園や小学校も楽しかった。友達も数人程度は出来た。前世では0に等しかったので数人だけでも中々の進歩だ。

 

「にしても、てっきりうちの小学校に風太郎もいるかと思ったらいなかったなー」

 

原作主人公は別の学校だった模様。高校まで遭遇出来ない運命なのかもしれないな。

 

「やぁ、総悟君!久しぶりだね!」

 

「げっ!出たな、このドS神が!」

 

この神様は大体3ヶ月に1回位のペースでやって来やがる。暇かよ。

 

「開幕早々暴言かーい……………で、僕が座る椅子は?用意してないのー?」

 

「え?あー………………オメーの席ねぇか「星ごとぶっ潰すぞ」どうぞ、こちらへ!」

 

俺は自分の座っていた椅子を差し出す。まだ三玖に会ってもいないのに地球ごとデッドエンドはごめんである。俺は三玖に会うまでは絶対に死ねない。三玖に会うためなら例え火の中、水の中、もしくはスカートの中でも潜り抜けるつもりだ。ついでにスカートの中は色々と絶景(意味深)あるし。

 

「………………取り敢えず、君が中々変態なのは分かった」

 

「おい!勝手に人の頭の中のプライバシーを侵害するな!」

 

「あー、はいはい分かった分かった」

 

返事適当すぎか!絶対分かってないだろ!

 

「つーか、結局何しに来たんだよ?」

 

「暇潰し」

 

「仕事は?」

 

「部下に全部押し付けてきた☆」

 

「クソ上司じゃねぇか!」

 

「まー、それは置いといて。どうだい、最近の調子は?」

 

「普通に元気だよ。神様に提案された事も継続してるし」

 

生まれてから1年位経った時に訪ねてきた時に、神様から

 

『君は前世でちゃんと勉強してたし、勉強面では多分心配はいらないだろうけど運動面とかそれ以外ではダメダメだったね。なら、この人生では運動能力や武術を磨くと良いんじゃない?勉強に対して時間を割く必要がないから時間を持て余すだろうし、いつか出来るかもしれない、大切な人を守る為にもね(・・・・・・・・・・)

 

と、アドバイスをしてくれた。最後の言葉に後押しされる形で前世では余りしてこなかった外遊びや運動をしたり、5歳からは習った事すらない空手などの武術を親に頼んで習わせて貰った。正直、心の中ではめんどくさい、やりたくない気持ちもあったが、それでも続けていく内に前世では出来なかった事が出来るようになっていくとだんだん楽しくなって、今に至るまで継続する事が出来た。

 

「そりゃ何よりだ。タブレットの調子は?」

 

「こいつは相変わらず完璧だ。ほんと最高だね」

 

ベットに置いてあるタブレットに触れながら即答する。このタブレットは転生してから初めて神様が来たときに貰ったタブレットで、これがあればありとあらゆる漫画やアニメ、ラノベが見れる。俺にとっては大切な宝具だ、わりとマジで。特殊な魔法が掛けられてるらしく、俺と神様以外には見えないらしい。ただ、俺の任意で解除も出来る。

 

「そうかそうか。まっ、それは僕が作ったものだから完璧で当然か!色々と便利すぎる機能もつけてあげてるんだから、もっと感謝してくれても良いんやで~?」

 

「めんどくさぇ神様だな!今まで散々言っただろ!」

 

「分かってないなぁ。褒め言葉ってのはね、なんぼあってもいいんだよ……………ん?何かカレンダーに二重丸がつけられてる日があるね?」

 

フッフッフ。よくぞ訊いてくれた!

 

「この日から3日間は修学旅行なんだぜ!京都だぜ、京都!京都に行くんだぜ!!」

 

「そ、そうなんだ……(謎にテンション高いなー)」

 

「しかも、この日から他の幾つかの学校も修学旅行らしいんだよ!これが何を意味するか答えられるか!?三玖に会えるかもしれないんだよ!そんくらい分かるだろ!」

 

「ああ、そう言うことね………(道理でテンション高い訳だ)」

 

非常に残念ながら、三玖を含めた五つ子は俺の通ってる小学校にはいなかった。あの5つ子の通ってる学校が判れば高校まで待たなくとも会えるかもしれないが、その考えを読んでいたのか前に神様が『君から会いに行こうとするのはやめた方が良いよ。結ばれるエンドを望むならね。君を転生させた身としても、ハッピーエンドを迎えて欲しいからね』とかいつになく真面目なトーンで言ってた。宇宙から突き落とすような神様だが、何だかんだで俺の事を案じてくれてるのは素直に嬉しかったが。

 

「なぁ、神様よ。前に俺から会いに行くのは止めた方が良いとは言っていたが、『修学旅行中に偶然とラッキーが重なって会った』なら俺からは会いに行ってないから悲惨なエンドにはならないよなぁ?」

 

「ま、まぁそうね…………君の言葉から執念深い何かを感じるのは気のせいとしておこう」

 

失礼な。俺の第一目的はクラスメート達と京都を回る事なんだからな!決して三玖と会うことが1番ではない!

 

「どうだかねぇ………………さて、そろそろ帰るか。いい暇潰しになったし。じゃーね、総悟君。また明日!」

 

「はいはい、また明…………………は?いや、来んな!部下に仕事押し付けてないで自分でやっとけ!」

 

そう叫んだが、果たして聞こえていたかどうか。さて、進〇の巨人の続きを読むとしよう。

 

「お、名言きた!──心臓を捧」

 

「総悟様、よろしいですか?」

 

「(クッ、タイミングが悪い!)……あ、良いですよ」

 

そう言うと扉を開けて入って来たのはメイド姿の美しき美女。俺専属のメイド兼付き人の星奈さんだった。俺の今の両親は共働きで、夜遅くまで仕事をしている事が多いため平日は殆ど一緒に夕飯を食べることはないし一緒に過ごす時間自体も少ない。その分休みの日は色んな所に連れて行ってくれたりして一緒に楽しい時間を過ごしてるし、どちらも俺を大切に思ってくれてるいい人なのでそれ自体は全然構わないのだが。まぁ、そう言う訳で平日は星奈さんと過ごす時間が多い。

 

「どうかしたんですか?」

 

「夕食の準備が出来たのでお呼びに来ました。今日はオムレツでございます」

 

「おおっ!星奈さんのオムレツは超美味しいから楽しみですよ~!」

 

まぁ、オムレツに限らず星奈さんの作る料理は何でも美味い。料理人としてでも働けるんじゃないかと個人的には思う。

 

「いやー、星奈さんはほんと凄いね。家事は完璧でスタイルも良くて美人ですし。モテますよね?」

 

「フフッ、そんなことはありませんよ。それに、誉めても何も出てきませんよ?」

 

そう言いながら星奈さんは笑う。笑った時の表情はマジでいつ見ても可愛い。S・M・T!星奈さん・マジ・天使!

 

ありがとう、転生特典その2。あなたが会わせてくれた天使のメイドは最高です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は過ぎて修学旅行前日。俺は三玖に会える可能性に期待で胸を膨らませ、中々寝付けなかった。当日は眠い目を擦りながら集合場所に向かい、新幹線での移動中もワクワクしていた。そして、京都に着いてグループで回ってる間も辺りを見回していた。

 

「さーて、三玖はいるのかなー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……って、なる筈だったのに……………………………ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛

 

「落ち着いて下さい総悟様。お身体に障ります」

 

※タイトル詐欺のお知らせ

 

どうしてカ〇ジ(藤〇竜也ver)のように叫んでいるかと言うと、前日になって高熱でぶっ倒れて修学旅行を欠席する事になってしまったのだ。クソッ!!運命様は俺を嫌っているのか!?

 

「今は早く風邪を直す事が優先ですよ。ほら、冷えピタシートを変えますよ」

 

「くっ……………折角の機会だったのに…………うぅっ……………冷えピタがキンキンに冷えてやがる………!」

 

「だ、大丈夫ですか?高熱のせいか口調が少し変ですが……………?」

 

熱と言うよりも、悔しさの余り俺の中の藤〇竜也が出てるだけだと思います…………。

 

「それにしても、本当に残念でしたね。総悟様が修学旅行をとても楽しみにしていたのは私も知っていましたから」

 

「…………今頃皆、京都で色々と見てるんだろうなぁ………俺が何をしたって言うんだ…………世界は俺を嫌っているのか…………ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛

 

「お、落ち着いてください総悟様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………すみません。取り乱しました」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ。それほど楽しみにしていたのでしょう?」

 

「えぇ、まぁ色々と」

 

「色々と、ですか…………フフッ」

 

女の勘で何かを察したのか、星奈さんは笑みを浮かべる。あなたのように勘のいい女は──────嫌いじゃないね!S・M・T!星奈さん・マジ・天使!(2回目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、取り敢えず暫く寝るようにと言って星奈さんは出ていった。そしてそれを見計らったようにサボり魔(神様)が音もなく現れる。

 

「なー、神様。願いを叶えてくれる聖杯くれない?それで風邪治したいんだけど」

 

「願いがしょぼいな…………あるけど、人間には絶対使えないよ」

 

あるにはあるのかよ。

 

「いや、俺一度死んでて超越者みたいな感じだから大丈夫でしょ、うん(適当)」

 

「あー、熱で頭がやられちゃったかな?」

 

至って正常ですぅ。今のも半分冗談ですぅ。

 

「あー、マジで行きてぇ。ここから脱走してでも行きてぇ。三玖に遭遇できたかもしれないのによぉ………」

 

「安心しろ。大サービスで教えてあげるが、仮に行けてても遭遇は出来なかったぞ」

 

「じゃ、別に行かなくても良いか」

 

「(変わり身早ッ。僕じゃなきゃ見逃しちゃうね)え、でも友達とかと行きたくなかったの?」

 

「それがなー、俺の班は俺が嫌いな自己中タイプの人間しかいなくてよ。だから、実質三玖に会える可能性の為に行くようなもんだったから、会えないならもうどうでも良いわー。どーぞ勝手に楽しんで来て下さいって感じ……………なぁ、神様。暇だし1つ聞きたいんだけど」

 

「ん?」

 

「………………これから高2になるまでに三玖と遭遇できる機会ある?」

 

「ない(無慈悲)」

 

熱が悪化した(確信)。後5年間の焦らしプレイなの!?ウソだ……僕を騙そうとしている……(宝生M風)

 

「ところがどっこい…………ウソじゃありません……………!」

 

「ウゾダドンドコドーン!(嘘だそんなこと!)」

 

おっと、動揺の余りオンドルゥ語が出ちまったぜ。

 

「…………あと、前に自分から会いに行くのは止めた方が良いとか言ってただろ?もし仮に会いに行ったらどうなるんだ?」

 

俺の質問に対して神様はどうしよっかなー、みたいな表情で悩んでいる様子だったが、すぐに『まぁ、いっか』と呟いた。

 

「一言で言うと、ロードローラーに潰される」

 

「いや、何だそりゃ!」

 

Dead endかよ!

 

「もれなく子安〇人似の声で『ロードローラーだッ!』の声もついてくる。ちなみにその声はロードローラーの運転手のおっちゃん。良かったな」

 

「よくねーよ!死ぬ直前に似てるとは言えど、知らない

おっさんの声のサービスはいらんわ!……………じゃあ、高2まで待つしかないのか……………はぁ」

 

「まぁでも、高校までに楽しいことは沢山あるから退屈はせんよ。それだけは保証しておこう」

 

……………まぁ、神様がそう言うならほんとに退屈しないんだろうけどよ。でも、会いたいけどなぁ。

 

「あぁ、そうだ。ついでに史上初となるタブレットの新機能実装のアップデートに来たのも忘れてたわ」

 

「アップデート?」

 

そんなの初めてだな。アップデートせずとも不満な点は一切無い完璧なものだったけどな。神様は俺の机の上に置いてあるタブレットを手に取ると、何故かそのまま頭に乗せた。

 

「みょん みょん みょん みょん みょん みょん…………よし、終わり」

 

「何だそのアップデートの仕方…………ヤバい奴にしか見えねぇぞ…………」

 

「もー、うるさいなぁ。パソコンとか使うよりも手っ取り早く済むんですー」

 

「そーですかい…………それで、新機能って?」

 

「まず、タブレットからスマホに変形できるようになった」

 

「……………あぁ、そう…………」

 

うん……………何か思ってたのよりはしょぼい。確かにコンパクトにはなるけども。

 

「2つ目は………………まぁ、直々に見せた方が良いか」

 

そう言うと神様はラノベを画面に表示する。表示されたのはソー〇アート・オンラインだった。

 

「え、まさか画面の向こうからキ○トがスター○ースト・スト○ームでも放ってくるの?フルボイスで」

 

「何でそうなる……………ペーパーモード」

 

神様がそう呟くと、タブレットが瞬きした一瞬で表示されていたSAOのラノベに変化した。

 

「フアッ!?」

 

「こんな感じで紙媒体でも読めるようにした」

 

「おぉ…………この機能は中々良いな」

 

確かに紙で読むのも良いからな。紙の質感とか楽しめるし、イラストも電子書籍で見るのと紙で見るのとでは違った風情がある。

 

「他人から見えないようになってるのも、可視・不可視の切り替えはタブレットの時と一緒だ。それと耐久力もね」

 

「耐久力なんて初めて聞いたな。と、言うと?」

 

「言ってなかったっけ?要はどちらのモードでも、どんな攻撃が直撃しても無傷って事だ。核でもこれを傷付ける事は出来ない」

 

「いや凄ッ!」

 

「なので、決して破れたりしない」

 

あ、ほんとだ。どんなに力を込めてページを破こうとしても破れねぇ。とんでもねぇ耐久力だな……………。

 

「中々良いアップデートだな、特に2つ目。ありがとよ、神様」

 

「どーいたしまして。さーて、やることは終わったし帰るわ。ほんじゃ、またなー」

 

来た時と同じように音もなく神は消えていった。……………よし!早速紙でラノベ読むか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────それから約5年後。高校2年生

 

「今日の授業はここまで。課題と復習を怠らないように」

 

授業が終わると、俺は財布を片手に学食へ向かう。今日は何を食おうかなー、と迷っていると知り合いとばったり会った。

 

「お、上杉だ」

 

「火野じゃないか。今日の数学のテストはどうだった?」

 

「(会って最初にテストの点数を尋ねるガリ勉の鑑…………)100点だったな」

 

内心苦笑いだが、目の前の上杉はそれを知るよしもない。

 

「流石だな。まぁ、俺も100点だったが。だが、最後の問題はすぐに閃かなくて焦ったな。時間ギリギリだったぜ」

 

「実はあれには10秒で解ける別解があるんですよねぇ」

 

「10秒だと!?飯を食いながら是非とも教えてくれ!」

 

「はいはい」

 

そしてこの日、漸く長年の焦らしプレイを経て本編が始まりだしたのだった。

 

to be continue……




こんな駄文を読んでくれてありがとうございます!

えー、そしてすいませんでしたァ!前書きで『散々三玖と会えるのかなー』みたいな感じで煽っておいてタイトルと内容が全然違う、タイトル詐欺をしてしまって。反省はたぶんしていますが、後悔はしていません。

次回から漸く原作開始です。しかし、10年以上律儀に待つ総悟も偉いですね。感心しますわ。自分が同じ立場だったら『時間を飛ばせやゴラァ!』とか言ってそうです。そして神様にうざがられて消されるのが定めか…………。

それと、1巻の内容が終わる位にキャラ設定とか出しますね────失踪してなければ。

それでは、次回でまたお会いしましょう。
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