三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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冒頭のとあるシーンは半沢直樹の宮野〇守さんの例のシーンをそっくり輸入しました。面白かったなぁ、顔芸。


お宅訪問 中野家の場合

おっす、オラ総悟!

 

取り敢えず中にお邪魔させてもれぇ、上杉がどうしても五つ子の父親に確認を取りてぇってしつけぇから、ベランダでオラのスマホ電話している所だぞ!

 

「ほ、本当なんですね…………娘さん達が五つ子なのは………………」

 

『あぁ。正真正銘、一卵性の五つ子だ。君達には五人を卒業まで導いて貰いたい。無論、報酬は5人分払おう』

 

「そ、それはちょっと自信がなモガァ!?」

 

オラは上杉の急所を掴んでノックダウンさせ、スマホを奪い取る。

 

「お任せ下さい!!娘さんを全員笑顔で無事に卒業させてみせます!オラ…………じゃなくて、俺と上杉で!」

 

『期待しているよ。ところで、娘達はそこにいるのかい?』

 

「えぇ、事情を話して部屋に集まって貰うように頼んで……………いま、す…………?」

 

中に戻ると、まさに『そして誰もいなくなった』と言うべき状況だった。さっき『ちょっくら電話してくるから待っててくれよなー。頼むよ~』って言ったのに!この短時間で逃げられた!

 

『どうかしたのかい?』

 

「な、なんでもありませんッ!それでは、今から早速家庭教師としての職務を全うするので失礼します!」

 

ボロが出る前に通話を終えた。

 

「ふー………………何とか無事に終わったな」

 

「…………いや、お前のせいで俺は無事じゃないんだが…………」

 

「安心しろ。そんな強くやってねぇから、おめぇの2つのドラゴンボールは無事だ。………それにしても、自信がないとか馬鹿正直に言う奴があるかっての。こんなに良いバイトの話を白紙にされるぞ」

 

「うぐっ…………そ、それもそうだな。借金を返す為にも、自信があるとかないとか言ってないでとにかくやるしかないな」

 

「まぁ、安心しろ。ここには無数の修羅場を潜り抜けてきた頼れる人生の先輩がいるからな」

 

「先輩って、俺と年は変わらないだろ……………さて、あいつらはどこに」

 

「皆は自分の部屋に戻りましたよ」

 

あら、cv.佐〇綾音さんだ。いたんだ。

 

「お前は…………四葉だっけ?0点の………」

 

「マジか…………すげぇな、テストで0点取る奴とかほんとにいるんだな」

 

「えへへ、誉めても何も出てきませんよ?」

 

少なくとも誉めてはいないんだが。

 

「と言うか、何でお前は逃げてないんだ?」

 

「心外です!上杉さんと火野さんの授業を受ける為に決まってるじゃないですか。怖い先生が来るかと思っていましたが、同級生の上杉さんと火野さんなら楽しそうです!」

 

「………………四葉。抱きしめても良いか?」

 

「おい、バグったか?」

 

普段絶対言わない事を言いやがったぞ、こいつ。

 

閑話休題(それはさておき)

 

先ずは残りの4人を集める所からスタートである。

 

「私達の部屋は手前から五月、私、三玖、二乃、一花の順です」

 

「じゃ、取り敢えず五月から行ってみるか。ちゃんと、謝ったんだよなぁ?」

 

「ま、まぁ一応は…………ただ、俺達が家庭教師って事を言ったら軽く絶望されたんだが………」

 

…………………。

 

「大丈夫ですって!五月は凄く真面目な子ですから、余程の事がない限り協力してくれますよ」

 

四葉がフォローしてくれるが、俺的にはもう嫌な予感しかしない。

 

「嫌です」

 

「あれー」

 

ほらねー。

 

「そもそも、何故あなた達なのですか?この町にはまともな家庭教師はいないのですか?」

 

「酷い言われよう……………良いじゃない、俺ら学力に関して言えば首席だし」

 

「それに、昨日は勉強教えて欲しいとか言ってたろ」

 

「気の迷いです!」

 

あ、扉閉められた。

 

「あはは…………5人いれば1人くらいこうなりますよ!次は三玖です!三玖は私達の中で一番頭が良いですから、お2人と気が合うと思いますよ!」

 

5人の中で一番頭が良いとは、流石は俺の推し(何様)

 

「ふっふっふ。2人とも俺に任せておけ。三玖に関しては俺に絶大的な自信がある」

 

俺の推しであると言う補正で何とか説得できる気がするぜ!

 

「よく分かりませんが頼りになります!」

 

「とにかく頼むぞ、火野」

 

大船に乗ったつもりで任せておきな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫌」

 

ダメでした(絶望)

 

「どうして同級生なの?この町にはまともな(以下略)……………早く出て行って」

 

「「「ハイ…………」」」

 

こんな筈では…………あれ、おかしいな…………補正はどこに行った………見えない……涙で何も見えないよ…………?

 

「二乃はとても人付き合いが上手なんです。友達も多いのですぐに仲良くなれますよ!」

 

俺が凹んでいる間にも説得は続く────────が。

 

「部屋にもいないってどういう事!?」

 

説得以前の問題。そんでもって、最後は一花姉さんな訳だが。

 

「驚かないでくださいね…………」

 

そう断って四葉が部屋の扉を開けると、ごみ屋敷が目の前に広がっていた。とんでもなく不清潔極まりない。キレイ好きなのでこんなごみ屋敷を見ると無性に殺意が湧いてくる。

 

「な、なんだこれは……………ここに人が住んでるとでも言うのか?」

 

「もー、フータロー君。人の部屋を未開の地扱いして欲しくないなぁ~」

 

布団に籠ってるのは一花姉さん。学校から帰って早々寝てるんだが。

 

「片付けしないの、この()部屋」

 

「この前一緒に綺麗にしたばかりなんですけどね………」

 

おいおい、四葉の協力をすぐに無駄にするなっての。

 

「よーし、勉強の時間なのでさっさと布団とおさらばして貰うぞー」

 

「ダメダメ、ソウゴ君。服着てないから照れる」

 

「フアッ!?早く服着なさいよ!」

 

危なッ!あと少しで生まれたての姿を拝む事になっていた。……………なんか、嬉しいようなホッとしたような複雑な気持ちだな。

 

「はぁ……………一体最後にこの汚部屋で勉強したのはいつなんですかねぇ」

 

「もー勉強勉強って。折角同級生の女の子の部屋に来たのにそれで良いの?」

 

…………………………。

 

「よーし、上杉。ベッドにダイブしていただいてしまえ」

 

「何をだよ!?と言うか、絶対通報されるだろ、それ!」

 

まぉ、確実に通報されるだろうな。五月あたりに。

 

「取り敢えず早く服を着て、どうぞ」

 

「もー、しょうがないなぁ。えーっと、服は何処に…………」

 

着替え始めるのに部屋にいると通報されるので、俺と上杉は一花姉さんの部屋から退散。気のせいだろうか、部屋を出てから空気が美味しい気がする。

 

「フータロー」

 

あ、三玖。だが、俺には用事はなさそうだし……………と言うか、今話すと傷が悪化しそう…………。

 

「………先に下に言ってるぞー」

 

そう言って階段を降りると同時に、良い匂いが漂ってきた。思わず匂いの元を辿って行くと

 

「あんたは……………火野とか言ったかしら」

 

あ、二乃見っけ。

 

「むむむ、これは美味しそうなクッキー…………手作り?」

 

「そうよ。私が作ったの。食べてみて」

 

そう言って渡されたので、取り敢えず食べてみると

 

「美味い!見た目可愛いし、味も丁度良いじゃん」

 

これだけのものを作るとは、ほんと女子力高いな。感心していると、二乃は上にいる上杉と三玖らに話し掛ける。

 

「ねー、クッキー作りすぎちゃったから皆で食べない?」

 

「二乃、今それどころじゃ……………何で私のジャージ着てるの?」

 

よーく見たら、二乃が着てるジャージに三玖の名前がありますやん!

 

「自分の着れば良いのに」

 

「だって、調理で汚れたら嫌じゃない」

 

「他人………いや、姉妹のは良いのかよ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーし、五月はいないがこれで4人揃った。先ずは実力を測る為にも小テストをしよう!!」

 

「「「「いただきまーす!」」」」

 

悲しいかな、上杉の言葉に誰も反応すらせずおやつタイムがスタート。上杉の目も流石に死にかけていやがる。

 

「上杉さん、火野さん!私はもう始めてます!」

 

四葉はテストを始めてくれてるみたいだな。えらいえらい。

 

「どれどれ……………って、名前しか書いてないじゃん!やる気があるだけまだ良いけども!ほれ、1問目の答えは?」

 

「分かりません!」

 

「即答ッ!」

 

この歴史の問題、覚えてれば余裕で出きるサービス問題ってやつなんだけどなぁ…………。

 

「ねぇ、クッキー嫌い?」

 

「いや、今はそう言う気分じゃ………」

 

「別に毒なんか盛ってないわよ。なら、こうしましょう。これ食べてくれたら勉強しても良いわよ」

 

謎の取引を上杉に持ち掛ける二乃。正直、裏がありそうな予感しかしない。が、誠意を見せる為か上杉はクッキーを食べ始める。

 

「うわっ、どんどん減ってる!そんなに美味しい?」

 

「あ、あぁ。うまいな…………」

 

「そっかー。あ、そうだ。パパとどんな約束したの?」

 

「……………!……特に何も……」

 

「5人揃って笑顔で卒業させてみせるって約束したぞー」

 

代わりに俺が正直に告げた。ここは誤魔化すより正直に言った方が得策だと思ったからだ。

 

「ふーん…………笑顔で卒業、ね。ぶっちゃけ、笑顔で卒業するだけなら家庭教師なんていらないんだよねー」

 

「むむっ……………」

 

金銭的な面から見れば、俺は別に金に困ってる訳ではないからクビになっても生活に支障はない。ただ、三玖と仲良くなれる機会がほぼゼロになる点で痛恨の大ダメージだが。しかし、上杉には借金がある。こんな高い報酬のある職場をクビにされるのはかなり痛手だろう。

 

「……なんてね。はい、お水」

 

「お、おう………サンキュ…………」

 

「あ、どうもー」

 

丁度水が飲みたかったのでありがたい。この水、うめぇ!キンキンに冷えてやがるッ!一瞬で飲み干してしまった。

 

「ばいばーい」

 

「んぁ?何を………………zzzz」

 

上杉が突然眠りに堕ちた。それを見て一瞬で何が起きたか察した。

 

「ま、まさか水に…………睡眠薬かっ……………よもや、ここまですると、は……………」

 

鬼〇の刃のどこぞの鬼(cv.平〇大輔)の台詞で言うところの、あれか。

 

堕ちていく─────夢の中へ─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「煉獄さぁぁぁぁぁ…………………ん?知ってる天井だ………………」

 

無限〇車編の夢を見ていたが、良い所で目が覚めてしまった。あと少しだったし、もうちょっと見てたかったんだけどなー。

 

「お目覚めになりましたか、総悟様。うなされていたようでしたが大丈夫ですか?『炎の呼吸 一の型』や『禰豆子ちゃんは俺が守る』などと呟いていましたが……………」

 

えぇ…………どんな寝言だっつーの…………。

 

「ん?てか、何で俺は家で寝てるの!?いや、待てよ……………あ!二乃に薬を盛られたのか!」

 

「思い出したようですね。薬を盛られて寝てしまった総悟様を連れて私がタクシーで家に連れ帰った次第です」

 

そう言うことか………………あれ?星奈さんの口振りからしたら─────

 

「え、星奈さんは二乃が薬盛った事とか知ってるんですか?と言うか、星奈さんにあのマンションの住所言ったっけ……………?」

 

「総悟様がどんな仕事振りをしているのか私も見てみたくなったので、あなたのお父様から住所を聞いてサプライズで訪ねてみました。そしたら何故か総悟様とご友人の上杉君がぐっすり寝ておられまして。真面目な総悟様と上杉君が家庭教師の仕事の最中に寝るとは思えませんし、怪しいと直感しました」

 

「なるほど」

 

「それで、適当に鎌を掛けてみたら二乃と言う方が動揺の反応を見せまして。問い詰めてみたらあっさり自白しました。その後、キツくお灸を据えてから帰りました。睡眠薬を盛るのは下手したら犯罪になりますからね。本人もこれで懲りたと思いますよ。ああ、上杉君の方は五月さんが一緒に同行して帰りました。何でも、上杉君の財布の中にはタクシー代すら入ってなかったそうなので」

 

まぁ、あいつの財布の中は常に風通しが良いからな。

 

…………それにしても、二乃にはドンマイと少し同情しなくもない。星奈さんが怒るとマジで怖いからだ。俺も小学生の頃、雨が降ってたので部屋の中で剣道の練習をしていたら竹刀が手からすっぽ抜けて窓ガラスを盛大に割って怒られた事がある。怒鳴るわけでもなく静かに怒られたのだが、目に見えぬ圧力がマジで怖くて涙と小便が少し出かけた。ちなみに、ガラスは親が10万円☆PON☆と払って直してくれた。

 

「どうしますか、家庭教師の仕事は。総悟様のお父様に言えば今からでも辞めれると思いますが?」

 

「まさか。まだ始まってすらいないのに辞めるなど言語道断!絶対に5人揃って笑顔で卒業させてやる!(そして三玖とも付き合う!)」

 

聞こえてるか、二乃!こう見えても俺は骨のある男でな。命ある限り諦めんから覚悟しておけよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へっくし!…………誰かに噂されてるのかしら………」

 

to be continue………




余談

めちゃくちゃ怖い説教をされた二乃は星奈さんの事がトラウマになる程苦手になりました。まぁ、でも軽犯罪になる可能性があったからキツく怒られてもしょうがないね。

今日もヒャッハーな駄文を読んでいただきありがとうございました!

上杉君、ドラゴンボールをお大事に。

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