総悟「はい、三玖。これ、お返しの姫路城の天守閣を再現したチョコだよ!」
三玖「…………………………」←凄すぎて言葉を失ってる。
総悟「本とはお堀とか完全再現しよかなとも思ったけど、それだとチョコが多すぎて三玖が参っちゃうだろうから天守閣だけにしたわ~」
三玖「す、凄い出来ばえ……………………ありがとう、ソウゴ!」
総悟「(くっ、尊い笑顔………………………この笑顔の為なら3週間試行錯誤した甲斐ってもんがあったぜ!)」
バレンタインも近いんで、どっかの話で張っていた『お返しも期待しててね』の伏線の回収、完了。
それでは、どうぞー。
「えー、そう言う訳で。もうすぐ皆さんが待ちに待ったイベントがあります。それは何でしょうか?上杉君、お答え下さい」
「ふっ、俺を馬鹿にしているのか火野?それくらい俺にも分かるさ……………………答えは全国実力模試だ!」
「はい、不正解ー。答えは修学旅行でしたー。罰として、上杉君は二乃を競馬場のダートに埋めてきて下さーい……………………いや、埋めちまえ(命令形)」
「なんで私なのよ!?」
今日もこのクラスは平和でなによりである。
「ふーっ……………………レコード勝ちしたな(確信)」
「はぁ、はぁ………死ぬぅ…………………………」
体力テストの最期の種目の50m走。完走しても余裕そうな総悟の隣で死にかけている上杉。見事な対称となっている。
「死ぬな上杉!鬼になると言え!」
「はぁ…………はぁ…………はぁ……」
「……………マジで大丈夫?」
ツッコミする余裕もない上杉を心配する総悟。と、そこへ三玖がやって来る。
「そ、ソウゴ………………先生が…………器具とか片づけておいて………………だって…………………」
「あー、そういや今日は体育委員の人が休みだったなー…………………俺が全部片づけておくから三玖は休んでれば?」
「だ、大丈夫…………重いのは無理だけど、軽いのなら問題ない……………………」
「…………………じゃあ、俺は重いのやるから軽いのはよろしくね。けど、無理はしないでね」
「分かった…………………」
「そんじゃ上杉。先行ってるなー」
「……………あぁ」
取り敢えず返事が出来るまでに回復した上杉から離れて2人は器具の置いてある場所に行って搬送を行う。
「ソウゴ君、私も何か手伝おうか?」
「私もお手伝いします!」
「一花姉さんじゃーん……………じゃあ、三玖を手伝ってあげてくれる?俺はノー問題だからね」
「そんな重そうなの持ってても余裕そうなあたり、流石は男の子だね~」
「鍛えてますから(HBK)」
と、言う訳で仲良く片づけを行う3人であった。
「ソウゴ君が持ってる鉄球見てたら、次の仕事の事を思い出したな~。私、今度鉄球で殴られて殺されるんだよね~」
「言葉だけ聞けば物騒すぎる………」
「何で高確率で一花姉さんは死ぬんですかねぇ(困惑)」
「………正直、それは私も知りたい………………何で私は高確率で死ぬんだろうね………………」
それは上杉がトイレ中の出来事であった。
「上杉君。中野さん達の家庭教師は大変そうだ、ね?」
「!?な、何故それを知って…………………!?」
「僕の父がこの学校の理事長でね。中野さんのお父様とはかねてより懇意にさせていただいているのさ」
ボンボンコミュニティめェ………………と、上杉が内心呟いているのはいざ知らず。武田は衝撃的な事を提案する。
「君は他でもバイトをしているみたいじゃないか。大変だろう?だから、中野さん達の家庭教師は僕が変わってあげてもいいけど、ね?」
「……………残念ながら、俺を雇っているのはあいつらだ。俺が決める事じゃねぇ」
「………………。しかし、君はこんな事をしている場合ではないだろう?他にやるべきことがある筈だ」
「は……………?」
「失望したよ。腑抜けた君に用はない。これからは
何のことだ、とでも言いたげな上杉の間の抜けた返答を聞いた武田はそう言って去って行った。
「何だったんだ、あいつ……………………まぁ、良いか」
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放課後、おんぼろアパートにて勉強会が開かれていた。何か久しぶりっすねー。
「ここで集まって仕事するのも久しぶり」
「最近は皆んなバイトだものね」
「そんでもって一花は仕事かぁ。……………そういや五月はバイト決まったん?」
「ぎくっ……も、もう少しだけ考える時間をください……………………」
「ふぅーむ…………………飲食店とかは?賄いとか出る良い感じのお店でバイト募集の張り紙を見た記憶が………………………いや、でも五月の賄いだけでそのお店が破産しそうだな(確信)」
「な、何を言ってるんですか火野君!そんなに食べたりなんかしませんよ……………………たぶん」
絶対ないとは言い切れないんですかねぇ………………(困惑)
「お前ら、口より手を動かせ!全国模試はもうすぐだぞ!」
「一通り埋めたわ。はい、答え合わせよろしく。………フー君」
………………………うん。やけに二乃と上杉の距離が近いな。別に上杉から縮めてると言うよりも二乃から縮めに行ってるようだな……………………これはもう確信の領域に入ってますねぇ……………。
「上杉さん!私も終わりました!」
「ソウゴ。私も終わった」
「火野君、私も終わりました」
どうやら皆終わったらしいな。
「どう、手応えは?」
「自信はあります。何せ私達は学年末試験を乗り越えたんですから!」
ほほーう、随分と自信満々じゃないか五月さんよ…………………………まぁ、この全国模試の模擬試験は学校のテストとそこまで難易度はさほど変わらないしね。何とでもなるはずだ(ハ〇ウェイ)
そんじゃ、答え合わせしましょうねー。
結果、殆ど赤点でした☆………………………嘘やろ?
「嘘だろお前ら………………………あれか?学年が上がると脳がリセットされる仕組みにでもなってるのか………………?」
「ウゾダドンドコドーン!」
「言い訳になるかもだけど、ここ最近仕事ばかりであんま自習できてないのよね」
「道理で五月はさほど点数が下がってないんですねぇ」
「すみません、すみません!」
これはちょっと想定外だったが………………………まぁ、俺らのやることは変わらん。
「じゃ、間違えた箇所を順番に確認していくぞ」
「じゃけん、間違い直ししましょうねー」
「お、お願いします!」
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間違い直しはテンポよく進んで行った。これも彼女たちの学力がしっかり上がって行っている証拠である。
「ソウゴ、ここなんだけど……………………」
「どれどれ………………あー、こいつは少し難しくてですねー……………………これはん!?」
三玖の質問を受けていた総悟が急に大きな声を出す。
「急に大きな声を出してどうかしたんですか火野君?」
「…………………スッ(無言で指を指す)」
皆が総悟の指さした方を見る。そこにいたのは黒いボディを輝かせる、不清潔な場所に現れては多くの人間に悲鳴をあげさせる奴─────────G
がいた。
「ヒッ!」
「…………………………」
「で、出たー!」
「あわわわわ……………」
「つ、ついに出やがった……………」
小さな悲鳴を上げる二乃、声を出さずに戦慄する三玖、叫ぶ四葉、腰を抜かす寸前の五月、先の4人よりは冷静な反応をする上杉、等々様々な反応を見せる。
「原因は一花姉さんの汚部屋だってはっきり分かんだね(確信)……………………あ、隣に行ってもうた」
例のGはドアの隙間を通ってカサカサと隣の部屋の方へ行ってしまった。
「……………………よし!間違い直しを再開しようか」
「いや、出来るか!」
二乃のツッコミが炸裂した。
「え、何で?」
「何で、じゃないわ!隣にGがいるのに勉強なんて出来るか!」
二乃の発言に三玖、四葉、五月も首を縦に振って同意する。
「安心しろ、今のはジョークだ。俺も流石に隣の部屋にGがいる状況だと気が散ってしょうがない。ビニール袋とか、殺虫スプレーとかあったりする?」
「ビニール袋はありますが、殺虫スプレーのようなものは買ってなくて………………」
「はぁ~……………(クソでかため息)仕方ない、俺が素手で行ってくるわ。どーせ上杉はビビッて行かないだろうし」
「そ、そんな事な「じゃあやる?ティッシュ越しとは言え素手で掴む事になるけど」……………………遠慮しておく」
と、言う訳で『時間が惜しいし勉強しとけよな~』と一言残してビニール袋とティッシュを持ってGハンター総悟は駆除に向かうのだった。
「………………よし、それじゃあ再開す『ピンポーン♪』……………………今度は何だ?Gの次は
またも邪魔をされて若干不機嫌な上杉。代表して五月が玄関の方に行き、そして入って来たのは─────────
「失礼するよ」
「「「「!?」」」」
現れたのは五つ子の父親、マルオであった。突然の訪問にその場に緊張が走る。
「もうすぐ全国模試と聞いてね。彼を紹介しに来たんだ。入り給え」
「お邪魔します。突然の訪問、申し訳ない」
入って来たのは何と武田だった。武田がこの場にいる理由が分からず皆が困惑していると、マルオはとんでもない事を口にする。
「今日から上杉君に代わって、この武田君が君達の新しい家庭教師だ」
「はぁ!?」
「どういう事でしょうか?説明してください」
「上杉君、先の試験での君の功績は大きい。成績不良で手を焼いていた娘たちだが、優秀な同級生に教わることで一定の結果を残してくれた」
「…………………それなら代える必要は無い筈ですが」
「それは、彼が未だ優秀ならの話だ。火野君は学年1位をキープしているが、残念ながら上杉君はどの科目も点数も順位を落としている。…………………そして、上杉君に代わって火野君と同点で新たに学年1位の座に就いたのが彼だ。ならば、家庭教師に相応しい優秀な同級生と言うのは上杉君よりも彼の方だろう、と言うわけだ」
一応筋は通っている理屈ではあるので、迂闊に反論が出来ずにいると─────────
「ふっふっふ……………くくく……………………………ヤッター!勝った!勝ったぞー!イェス!オ~!イェス!」
狂喜乱舞する武田を何だこいつ的な目で見る五つ子の4人。彼女達には目もくれずに武田は上杉の方を向く。
「上杉君!長きにわたる君とのライバル関係も今日で終止符が打たれた!ついに僕は君を超えた!火野君とは決着がつけられなかったのは残念だが、これで目標その1は達成された!この家庭教師も僕がやってあげよう!始まりは」
「(急にテンション高くなりやがった………………目標その2は火野に勝つって所か……………………と言うか)ちょっと待て。その前に、お前は誰だ」
「…………………………………えっ。いや…………………………ずっと2位で君と火野君に迫っていた武田祐輔………………………」
「突っかかってきてたのはそう言う事か。悪いが、今まで満点しか取った事が無かったから2位以下は気にも留めなかったわ。悪い」
「2位以下ッ!……………………2位以下…………………………」
精神的なダメージを受けて急にテンションが低くなる武田。何か憐れである。
「……………………そもそもとして、今フータローを雇っているのは私達。家庭教師を変えるとか、何を言われようと関係ない」
「そうよ!三玖の言うとおり何を言われようとフー君を」
「いい加減気付いてくれ」
先ほどの狂喜乱舞の時とは違って、何処か冷たさも感じるような冷静な口調で武田が二乃の言葉を遮る。
「上杉君が家庭教師を辞めると言うのは、他ならぬ上杉君の為だ。君達のせいだ。君達が天才だった上杉君を凡人にしたんだ!」
「「「「………………!」」」」
武田の言葉に彼女たちは何も言えなかった。上杉が点数を落とした要因として、自分たちの存在が挙げられるのは彼女達にも分かっていたからだ。
「この際だからはっきりと言わせて貰おう。君達は上杉君の
重荷にな「獲ったどォォォォォォォォー!」ドフゥ!?」
その時、不思議な事が起こった!叫び声と共に武田の後ろに位置していた隣の部屋のドアが勢いよく開き、そのドアによる迫真の一撃を喰らった武田が勢いよく吹っ飛んで行った!
「ちょこまかと逃げるから手こずりましたよ~も~」
現れたのは
「ところで、ドア開けたら何かとぶつかった気がしたんだが」
「あぁ、それはそこで倒れてるあいつに当たっただけよ」
尻を抑えている武田を見ながらそう教える二乃。心の中では『ナイス、火野!』と少しスカッとしてるのは誰も知らない。
「おー、すまんすまん。まさかドアの前に人がいるとは予想もしてなかったわ」
「い、いいって事さ火野君……………………君と僕の関係だ、これくらいどうってことないさ……………………」
「そっかそっかー…………………………………ところで話は変わるんだが、斉〇壮馬君よォ…………………」
穏やかな雰囲気から一転、総悟は般若のような表情を浮かべる。
「……………って、誰だその人は!君にも僕の事を認知して貰ってなかったのかい!?取り敢えず僕の名前は」
「今はそんなんどーでも良いわァ!!さっきから黙って聞いてりゃ彼女たちに重荷だの、君たちのせいだの、アニオタきもいだの、好き勝手色々と言いやがって!!」
「ヒッ…………………さ、最後のは言ってな」
「うるさいんじゃい!人に言っていい事と悪い事の区別がつかない奴にはGを食わしてやらァ!!」
「ヒィィィィィィィ!?」
「お、落ち着け火野!Gは食い物じゃないぞ!流石に斉藤が不憫だからそれはやめとけって!な?な?」
「だから僕は武田だッ!!」
「………………しょうがねぇな(悟空)。これくらいで勘弁してやっか(寛大)」
「……………………えっ?」
今にもGを食わされる覚悟をしていた武田はさきほどの般若の表情から一転した総悟に対して間の抜けた声を上げ、それに対して総悟は呆れ気味で返す
「あのさぁ……………Gを食わせるとか鬼畜と言うか人間の屑の所業でしょうが。んなこと流石にやるわけないでしょーが。俺はそう言う奴じゃありませんー」
「あら、あんたらならそう言うのもやるんじゃないかしら?」
「えぇ………………二乃は俺の事を人間の屑だとでも思ってるんですかねぇ………(困惑)」
「冗談よ。……………………それよりも、パパ。話の続きをしましょ」
「!…………そ、そうだね」
怒涛かつカオスな展開に呆気を取られていたマルオも二乃に促されてやっと我に返ったようだ。
「とは言え、今回の話に関しては俺は無関係か。まぁ、俺は既に家庭教師に相応しい優秀な同級生だからね、しょうがないねって事で良いんですよね、マルオさん?」
「………………まぁ、そう言う事になるね(彼は学校のテストだけじゃなくて模試でも今までずっと学年1位だから、学力面だとほんとに付け入る隙がないんだよなぁ………マジで優秀過ぎるでしょ、この高校生………)」
「しれっと自慢アピールしやがって…………………しかもそれが事実ってのが腹立たしいが……………………………さっき斉と……武田が言っていた事は全くもってその通りだな」
しれっと言い間違い掛けているが、本人は未だに放心状態から立ち直っていないのかツッコミは無かった。
「だが、去年の夏まで…………………………いや、この仕事を引き受けてなかったら俺も凡人になれてなかっただろうな。そして、世の中にこんな馬鹿共がいるって事も、俺も案外馬鹿だって事とかも知れなかった。それらを知る事が出来たのは、俺の人生にとって確実にプラスになったと断言できるな」
「上杉風太郎…………… おめえ……なんかちょっぴり、カッコイイんじゃあねーかよ………」
どこぞのリーゼントス〇ンド使いみたいな感じで総悟も主人公みたいに良い感じの事を言う上杉に感心してしまう。
「こいつらが望む限り俺は付き合いますよ。解放なんて願い下げです」
「…………君にそこまでする義理はないだろう」
「かもしれません。けど、この仕事は俺にしか…………………いや、
「そうだよ(便乗)」
「俺とこいつらの成績は2度と落としはしません。俺の成績に関してはご心配おかけしました。そのお詫びにと言っては何ですが、俺がこいつらの家庭教師に相応しい事を証明して見せます!」
「…………ほう。それはどう言った形でだい?」
「次の全国模試で、俺は武田に勝って学年1位に……………………いや、全国1位に!」
「「「「!?」」」」
「それマ?」
その宣言に二乃ら4人と総悟もそれぞれ大小の差はあれど、驚きの反応を見せる。
「そして……って、何しやがる!?」
「上杉君、全国1位は無茶ですって!」
「もう少し現実的に…………」
「学校内で1位なら今までと一緒じゃねーか!」
何か言おうとする前に口を塞がれる上杉。結局、色々と議論して『全国10位以内に入る!』に変更となった。上杉は不服そうだったが。
「……………大きくでたね。いくら2人体制とは言え、5人を教えながら全国10位以内なんて無理に決まっている」
「そう断言するのは時期早々ってやつだろ。だって、可能性はゼロじゃないんだし。マルオさん、この条件でどうですか?」
「……………………良いだろう。もし次の全国模試で武田君に勝ち、全国模試で10位以内に入れたならば、上杉君を家庭教師に相応しいと認めよう」
と、言う訳で。上杉vs武田のシン・川中島の戦いが始まるのだった。
総悟「あー、そうだ。君らの勝負とは全然関係ないんだけど、さっきの武田君の言動が大変ムカついたから次の全国模試で完膚なきまでにフルボッコで叩きのめす事にしたから☆」
武田「えっ」
総悟「だから、上杉もついでに叩きのめすんでよろしくね☆」
上杉「フッ…………………そうこなくちゃな!」
マルオ「(彼の事だからやっぱりそう来るよなぁ………………)」
《速報》
to be continued…………
今、神がメインの話を書いてるんですけど、これが中々終わらん。書いてるうちに『あれ、これじゃないな』って感じでマジで終わらん。ついでに予防線を張らせて貰うと、神の話はそんなに長く続けるつもりはないのと(たぶん4話くらい?)、本編のようなクオリティは期待しないでください。まぁ、極力面白いのを書きますが、勿論。
力を入れたい星奈さんの方に力は残しておくって事で4649。
それでは、また次回で。武田は生き残れると良いけどなぁ………………(遠い目)
このシン・川中島の戦いの勝者は誰になると思いますか?
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上杉
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武田
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総悟
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ダークライ(本物)