今回は理由としては資格の試験があったので、ちよっと集中する為に休んでました。どうせゲームしてたんだろと思った方、残念でした~(煽り)
………………とまぁ、おふざけはこれくらいにして本編再開しまーす。
ちな、試験は受かりました。
天井の修理が終わった後、カノンが土下座を越えた土下刺さり(頭から床に突き刺さる謝罪方法)を披露してワイが草を生やして床の修理も終えた後、俺は2人にお茶を出す。
「いやぁ、ごめんねー。色々とやらかしたのにお茶まで出してもらって」
「別に良いですよ、土下刺さりとか言う面白い技(?)を見れて面白かったんで」
「ふっふっふ、第1位様の秘書官になる前のブラックな職場で結構使ってたんですよ。どうしても退職届受理して貰えなかったんで、『退職させてください!』って、土下刺さりで床に突き刺さった後、上司が動揺してる隙にそのまま地面に潜って逃げるんです!すごいでしょう?」
「自慢げに言う事なんですか、それ……………………」
何故か得意げに自慢するカノンさんにリリィさんは呆れ気味。まぁ、そりゃそうだわ。
「それでは改めました自己紹介を。私の名前はカノン。第1位様の秘書官を務めています!よろしくね、総悟君!」
「私はリリィ。序列第2位の神界人です。以後お見知りおきを」
「これはどうもご丁寧に。知ってはいるでしょうけど、火野 総悟です」
ふむ、どうやらカノンさんは明るい系女子。リリィさんはクール系か。しっかし、こんな可愛い女の人とあの神様は働いてるんかー。
「第1位様が総悟君の事を良く話してくれてたけど、ほんとに聞いてた通りだねー」
「へー。神様って俺の事ってどんな感じで言ってたんですか?」
「えーっとね、フレンドリーでノリが良くていい奴。あと、未だに告白してないヘタレ野郎、って」
「よーし、今度来たらお茶に下剤いれて出そ(キレ気味)」
……………………とは言え、悔しいが否定はできない。ヘタレなのもまぁ……………………そうですね(素直)
「おっと、お喋りも良いですがそろそろ本題に入らないと」
「あー、確かタブレットとかのアプデとかメンテナンスでしたっけ?……………あれ、でも第2位のリリィさんが来てやるとか言っていたような?」
「ええ、その筈だったんですが……………………カノンがどうしても行きたいと言うので、仕方なく」
「だって、実際に会ってみたかったですもん。……………………あと、この間合法的に仕事サボれますし」
どっちかって言うと後者の方がカノンさんの主目的じゃね(名推理)
「はぁ………………これが第1位様の秘書官が務まっているのが未だに信じられません」
「(これ呼ばわりで草)」
「ふふーん」
「(そして何故か得意げでもはや草越えたモー〇ーファンタジーなんだわ)」
カノンさんの事が少し分かってきた。これはあれや、面白枠だわ。あの神様もそういう所が好きで秘書にしてるんじゃね?
「…………………さて、では仕事をしますか。カノン、第1位様から渡されていた物は?」
「はいはい、こちらです」
カノンさんはリリィさんにUSBメモリを渡した。
「へー、そっちの世界にもUSBメモリとかあるんですね」
「おっ、気づきました?実は私たちの世界で人間が開発したものが流通しているのは第1位様のお陰なんですよ~。まぁ、その過程で結構ドンパチあって、秘書官の私も死に掛けたりして大変でしたけど」
……………………そう言えば、前にちょこっとだけそんな感じの事を言っていたような気が。
「リリィさんも色々と大変だったんですか?」
「…………………いえ。私は騒動の後に第2位になったので」
あれ、何か妙な間があったような……………?
「…………お喋りも程々にして、そろそろ始めましょう」
「ですね!じゃあ、総悟君のタブレットを貸してもらって良い?」
「あ、はい。どうぞ(……………ま、気のせいか)」
そう結論付けて俺はタブレットをカノンさんに渡す。そしてそのままUSBとタブレットを接続する。
「えーっと、確か第1位様は『USBを繋げたら自動で更新が始まって、終わったらタブレットに終わったと言う通知が来る』って言ってましたっけ。そうすれば3分で終わるとか終わらないとか」
「へー」
カップラーメン作れるやん。作らんけど。
よし、じゃあ……………………3分間待ってやる(ム〇カ大佐)
6分経過
「…………何か、終わったって言う通知出ませんね」
「……………………」
3分で終わるんじゃなかったんかい!もう倍の時間が経ったのに、いまだに終わる気配なし。リリィさんは何も言わんけど、内心『はよ終われ』とでも思っているのだろう。そんなオーラを感じる。
「……………もしかして、USBが壊れてるとか、実は違うやつとかなのでは?」
「……………あなたなら十分あり得ますね」
「やばー、リリィさんからの信用がまるで無い!いやいや、そんな筈ありませんよ。裏面に『アップデート&メンテナンス用USB』って記載が…………………ないですね。……………あ、てかこれ私がこの前買ったやつだ…………………」
……………………。流石に呆れたワイの視線と、少しキレそうなリリィさんの視線がカノンさんに突き刺さる。
「(…………………あ、終わった。持ってくるUSB間違えた。お2人からは呆れ気味な視線!空気もキンキンに冷えてる!やばい、この空気をどうにかしないと!えっと、えっと…………………)も、持ってくるUSBを間違えた奴は遊泳すべっ!なんちゃって、アハハハハハ!」
「「……………………」」
「(……………オワタ。余計空気が悪化した。総悟君は反応に困って微妙な表情だし、リリィさんはゴミを見るような冷たい視線!)だ、大至急取りに行ってくるので暫しお待ちください!」
あ、冷や汗流しながら窓から出ていった。しかし、絶妙につまらないギャグだったな。と言うか、あの状況でそんなギャグをかましたらどうにかなるとでも思ったのだろうか。いい方向に向かう訳がない。下手すれば幼稚園児でも分かる(辛辣)
「はぁ……………申し訳ございません。カノンがご迷惑をお掛けして」
「あ、いえ……………こういうのって結構あるんですか?」
「……………本人は前の職場よりは減ったとは言っていましたが、1年間に始末書案件は二桁は起こします」
「えぇ……………(困惑)」
よくクビにならないな………………………まぁ、でも明るい人だからそういう所が気に入られているのもあるのだろうか。おっちょこちょいなの抜けば俺的にも悪い人ではないなー、とは思うし。あとは共に戦った戦友であるから、とか?
「……………………そう言えば、あなたは第1位様とはかなり付き合いが長い方でしたね」
「え?まぁ…………そうですね」
あの神様とはもうすぐ20年近くの良好な付き合いになる。もし神様が今も人間だったら、生涯の親友になっていたと思う。しかし、何故リリィさんは急にそんな事を聞いたんだ?そんな俺の疑問に答えるようにリリィさんは言葉を続ける。
「………………あなたから見て、第1位様はどのような人物であると思いますか?」
何故それを急に聞いたかはよく分からんが……………………そうだな、どんな人物か。
「…………………まぁ、一言で言えば良い人、ですよね。たぶん色々と忙しいのに、定期的に俺の方に顔出ししてくれて様子を見に来てくれますし、前に『こちら側の問題には絶対巻き込まないと約束する』って言ってましたし。俺の事をちゃんと考えてくれてるんだな、って」
「なるほど。私はまだあなたほどの付き合いはないので、ふと気になって聞いてみました。答えていただきありがとうございます」
「あー、いえいえ。……………………まぁ、付き合いは短いんでしょうけど悪い人ではないんだな、って言うのはリリィさんも感じてるんじゃないですか?」
「……………………」
『え?僕が第1位を引き受けた理由?……………………そういやリリィには話してなかったね』
数日前。私は第1位に何故人間としての生を終えた後に神界人、そして数字持ちになったのかの理由を尋ねた。それを訊いたのは偶々と言うか、ただの気まぐれだった。
『最初はただの好奇心。世界を管理するとか面白そうじゃん、って思ってね。…………だけど、今はそれ以外にも理由はある』
『僕はこの世界が嫌いじゃない。普通に好きだ。僕にとって地球が故郷なら、ここはもう第2の故郷だ。だから、ここがもっと素敵な場所だと感じるような世界にしたい。この世界で過ごす内にそう思ったのさ』
『その為にも、僕の右腕としてよろしく頼むよ、リリィ』
そう言って私の目を見て第1位は笑みを浮かべる。私を信頼しきっているその目には真実が見えていない。私が本当は
「……………………リリィさん?おーい、リリィさーん?」
「っ………………カノン?」
気が付くと目の前に不思議そうな表情を浮かべたカノンがいた。
「……………………いつ戻ってきたの?」
「つい1分前ですよー。そしたら総悟君が『何かフリーズして声を掛けても何も反応しないんですけど、変な事でも言っちゃいましたかね?』って。どうしたんですか?声が聞こえなくなるほど考え事なんて珍しいですね」
「……………………彼と話していて少し思い出した事があっただけです。申し訳ありません、総悟様」
「いえいえ。何か地雷でも踏んだのかと思ったんですけど、そうじゃないなら良かったです」
その後、アップデートは何の問題なく3分で終わってカノンとリリィは退散した。カノンは『また天井突き破って来ても良いですか~?(冗談)』と言って、総悟に『そしたらあなたの上司にある事ない事吹き込みますね(冗談)』と返され、『じ、冗談ですからね(震え声)』と言う感じで帰って行った。それをリリィは呆れた目で見ていたのは言うまでもない。
「いやー、しかしカノンさんは面白い人だったな。今度神様にどんな始末書案件起こしてるのか聞いてみよ。……………おっと、そんな事よりも修学旅行に必要なものを買いに行く予定だったんだ。予定よりも大幅に遅れてるけど、まぁ今日はアニメとかないし別にええんやけど」
当初の予定からは遅れたが、総悟は修学旅行に必要なものの買い出しに近くのショッピングモールに来ていた。
「とりま、おやつとか買っておくかー。バナナはおやつに入るんかなー、なんて言うネタがあるけど違うんだよなぁ……………………バナナは印税なんよ(?)」
そんなしょうもない事をぶつぶつ呟きながら色々と見ていると、とあるコーナーの前で足を止める。
「んだこれ、京都フェア?お、八つ橋とかあるじゃん。割引されてて結構安いな。まぁ、でもこういうのは現地で買うのが良いからなー……………………よし、買おう(意味不明)」
「いや、流石にそれはどうかと思う………………」
ツッコミ役の二乃が不在なので誰もこの男にツッコむ者はいないかと思われたが、ところがどっこい。総悟が振り返ると、そこにいたのは何と三玖だった。
「おぎゃあ!(幼児退行)み、三玖!?何故ここに?」
「修学旅行で必要なものを買いに来たついでに、食材とかも買っておこうと思って。そしたら総悟と会った」
「なるほどねぇ。しかし、三玖にツッコまれるのも何か新鮮で……………………気持ちよかったです(変態)」
「えぇ…………(困惑)」
その後、八つ橋は当然買わずに総悟は色々と買い物を終わらせた。その間三玖も付き合ってくれて、買い物をするにあたって色々と相談に乗ってくれたので総悟は三玖の家まで荷物を持っていく事にした。
「ありがとう、ソウゴ。荷物を持ってくれて」
「良いんだよ、それくらい。気持ちよかったし(ド変態)」
「(ソウゴがいつも以上にヤバい……………)ソウゴ、ちゃんと寝てる?変なもの食べてない?」
「え?まぁ、そこそこ寝てるしヤベーものは食べてないけど」
『何でそんなこと訊いてくるんだ?マジで分からん』的な表情を浮かべる総悟。気づけアホ
「しかし、もうすぐ修学旅行か。京都ねぇ……………………まぁ、俺は小学校の修学旅行行ってないから初京都なんだけどな。なんなら修学旅行自体実は初めて」
「え、そうなの?」
「小学校の時は前日になって高熱出してね。まぁ、班員が嫌なタイプしかいなかったから良いけどねー。中学の時は本来は東京に行く予定で楽しみだったんだが色んな事情が重なって中止になったんだよねー。………………自由行動の最中に公開初日の映画見に行くつもりだったのに」
「そうだったんだ」
修学旅行の最中に映画を見に行くことを企んでいた事を聞けば何かしら思う所があるのが普通だが、三玖は『まぁ、ソウゴならやりそう』と納得していた。誰かツッコめや
「じゃあ、ソウゴは今回が最初で最後の修学旅行なんだね」
「まぁ、そうなるな」
それを聞いた三玖はある決心した。
「………………決めた。私がソウゴの一生の思い出に残るような修学旅行にしてみせる(やる気MAX)」
「お、おう(アニメだと背景が炎になってるレベルで気合が入ってる………………)」
三玖の気合の入りように少し驚いた総悟。そんな総悟に三玖は言葉を続ける。
「……………それに、私も京都でやりたい事が色々とある」
「へー、そうなのか。何かの体験とか?」
そう尋ねると、三玖は微笑を浮かべて人差し指を口の前に立てて言う。
「……………まだ内緒」
「(……………あ、可愛い。好き。結婚しよ(直球))」
─────この時点で彼らは修学旅行が楽しいものになると思っていた。だが、彼らはまだ知らない。
この修学旅行が憎悪に満ちた『悪意』によって狂わされていく事になろうとは────────。
to be continued………………
最近、快活クラブに月2のペースで行ってます。この前は進撃の巨人全巻を7時間で読みました。いやー、おもろかった。
あと、100カノにドハマりしました。読んで中々良いインスピレーションが得られた希ガス。にしても、五等分ってヒロインが5人しかいないのって少ないですね()