三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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シンエヴァを見に行くか迷ってます。1月になって既に銀魂で4000円位使っちゃってるんだよなぁ………。


5人で100点

「あー…………………マジで眠い」

 

昨日は誘われた嬉しさの余り遅くまで寝付けず、その結果睡眠不足である。そんな俺の様子を見てか隣の一花姉さんが話し掛けてくる。

 

「珍しいね、君が寝不足なんて。ちゃんと夜は寝なきゃダメだよ?」

 

「説得力に欠けるぞ」

 

授業中、隣でよく寝てるじゃねーか。そっちこそ夜にちゃんと寝て授業中は起きてなさいよ…………。

 

「授業中に寝るような性分だから勉強が出来ん訳だ………」

 

「もー、学校に来てまで勉強の事を持ち出さないでよー」

 

「………………ダメだこりゃ」

 

学校は勉強の場ではなかったのだろうか(困惑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『行くぞ、英雄王。武器の貯蔵は十分か』

 

『思い上がったな、雑種!』

 

放課後、授業が終わってすぐに校門の前でイヤホンを付けながらメイドin神様のスマホでアニメ(音声だけ)を楽しみながら、この前の確認テストの成績表の分析を行っていた。

 

(一花姉さんは数学、二乃は英語、三玖は社会(特に日本史)、四葉は国語、五月は理科が得意なのか……………もっとも、強いて言うならのレベルだが。にしても、得意科目が綺麗にバラバラだな。ほんとに五つ子かよ、なーんて思ったりして………………あ、もうすぐ死ぬな、AUO)

 

さらば慢心金ぴか、と心の中で呟きながら俺は背伸びをする。

 

(しかし、何かモヤモヤするような…………さっきの表を見て何か引っ掛かるんだよなぁ……………)

 

あと少しで答えが出かけているのに、出てこないもどかしさを味わっていると

 

「ソウゴ」

 

「!……………み、三玖か」

 

「待たせてごめん……………フータローに足止めされてた」

 

「へー、上杉から……………?」

 

「……………フータローはソウゴよりは大した事なかった。同じ首席でも全然違うね」

 

ああ、なるほど(察し)

 

大体分かった。………だが、奴の事だ。めっちゃ勉強してまたリベンジしてくるな。その内果たし状でも届く希ガス。

 

「ふーっ……………じゃあ、行きますか…………?」

 

「……………うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に目的地もなく、俺は三玖と歩きながら武将トークをしていた。主に俺は聞き手側だったが。戦国武将の事を得意気に話している三玖は本当に楽しそうだった。それを見ていると俺も自然と笑みが浮かんでいた。

 

1時間くらい歩いていると、たまたま公園があったので休憩もかねて公園に寄ることを提案すると三玖も首を縦に振ったので寄ることにした。

 

「ほい、俺の奢りだ」

 

俺は自販機で買った抹茶ソーダを渡す。

 

「あ、ありがとう」

 

「鼻水は入ってないよ、ってね」

 

「!………………今度私が言おうと思ってたのに」

 

頬を膨らませて不満そうにする三玖────尊い。

 

「なら、俺が一本取ったって事で。よっこらせ……………いやはや、ほんとに三玖は物知りだね。俺も聞いてて楽しいわー」

 

「うん。私もいっぱい話せて楽しい。ありがとう、ソウゴ。私の話に付き合ってくれて」

 

そう言うと三玖はとてつもなく可愛い笑顔を見せてくれる。まずいな……………このままじゃ尊死しそう(小並感)

 

「…………昨日思ったんだけど、普通にその話を他の姉妹にしてあげれば良いのに。何で話さないの?」

 

「………………姉妹だから言えないんだよ」

 

「…………?」

 

「だって、私が5人の中で1番落ちこぼれだから」

 

………………ふむ。どうやら三玖は自分の好きな事に自信が持てないんじゃなくて、自分自身(・・・・)に自信が持てないようだ。

 

「1番落ちこぼれではないでしょ。現にこの前のテストでは三玖が1番出来が良かったよ」

 

………まぁ、正直に言ってしまえばどんぐりの背比べではあるが。

 

「ソウゴは優しいね…………でも、なんとなく分かるんだよ。私達は五つ子。私程度に出来ることは他の4人も出来る(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)に決まってるよ」

 

──────!今の三玖の言葉で頭の中で何かが弾け、ある仮説が頭を過った。先程のテストの表を確認してみると───やはりその通りだった。

 

「だからソウゴも私なんて諦めて」

 

「諦めるのはまだ時期尚早ってやつだと思うぜ」

 

「え………………?」

 

「自分に出来ることは他の4人にも出来る──────なら、言い換えれば他の4人に出来ることは三玖にも出来る、って事だろ?」

 

「そ、それは……そうかもしれないけど……」

 

俺は三玖に例の確認テストの分析表を見せる。

 

「ほら、何かに気付かないか?」

 

「…………………あ。正解した問題が1問も被ってない……………!」

 

「そう言うことだ。1人が出来ることは全員出来る───── 一花も、二乃も、四葉も、五月も…………そして勿論三玖も!皆には100点の潜在能力があるって事だ。そして……………その潜在能力を引き出す手伝いを俺達にさせて欲しい、って訳だ」

 

「……何それ。屁理屈……………五つ子を過信しすぎ」

 

「まぁ、確かに屁理屈だ。けどまぁ、鬼がかった屁理屈だと思うぜ」

 

鬼がかった、の言い回しがおもしろおかしかったのか三玖はクスッと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「ライスはLじゃなくてRだ!Liceはシラミだぞ!」

 

「あわわわわ………」

 

翌日、図書館で上杉に四葉がしごかれている隣で俺は暇なのでボーッとしていた。しかし、ライスをLとRで間違えるのは致命的だな。最近は小学生でもriceは知ってるぞ。

 

「四葉、怒られてるのに何でニコニコしてるんだ?」

 

「家庭教師の日でもないのに上杉さんと火野さんが宿題を見てくれてるのが嬉しくて」

 

「と言っても、四葉の宿題の面倒が上杉だけで余裕で出来ちゃってるから、今の俺の仕事は脳内で上杉をからかうしか仕事がないんだが」

 

「どんな仕事だよ!」

 

「あーあ。誰でも良いから来て、俺の出番を作ってくれないかねー……………」

 

「声は掛けたんですけどね……………あ!火野さんの出番が来ましたよ!ね、三玖?」

 

お!!嬉しさの余り椅子を倒す勢いで立ち上がった。

 

「三玖、来てくれたのか……………って、あれ?」

 

声を掛ける上杉を盛大にスルーすると、三玖は俺の前に立つ。ど、ドキドキしますよ~…………。

 

「ソウゴに言われてほんのちょっとだけ考えちゃった。私にも出来るんじゃないかって…………だから、責任取ってよね」

 

「勿論、そうさせて貰うぜ」

 

喜んで、ばっちり最後まで責任を取らせて貰いますよ~!

 

「もしかして三玖の好きな人って…………火野さん?」

 

「!…………ないない」

 

「?」

 

四葉と何の話してるのかはよく分からんが─────何はともあれ、三玖からの信頼を勝ち取ったぜ!勝った!これを以て五等分の花嫁は完結!次回作にご期待下さい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勿論嘘です。まだまだ続くんよ~。

 

to be continue………




余談

凄くどうでも良いが、この翌日に上杉は三玖の信頼を獲得出来たらしい?

上杉「凄くどうでも良いってなんだよ!?つーか、何で疑問形で書いてんだ!ちゃんと獲得出来たわ!そもそも、描写はカットかよ!」

総悟「ツッコミの嵐だな…………いや、だって原作とほぼ同じ流れだし?書くの面倒だって作者が」

上杉「フアック!」


えー、今日もマッドな駄文を読んでくれてありがとうございました!

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