三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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※サブタイは『受験があるのに受験生に文化祭の出し物をやらせる学校』と言う原作の世界観を批判している訳ではありません。愛を込めて弄っているだけです。


第12巻
受験生なのに文化祭の出し物やるとか頭おかし((殴


「良いかお前ら。この文化祭、俺達がぶっちぎりで売り上げは勝つことは確定している。それは何故か?………………なぜなら俺は勝利の女神である星奈さんを信じている!俺達は星奈さんに選ばれし神の子!ヴィーナスの民だ!」

 

『『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』』

 

「心臓を捧げよ!!」

 

『『心臓を捧げよ!!』』

 

二乃は思った。このクラスヤベーな、と。どうしてこうなったか。時は遡る─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総悟side

 

「つまり、神谷先生。文化祭は好きに暴れていいと」

 

「好きにしろとは言ったが、暴れろとは言ってない。ま、とにかくお前らで自由に決めてくれ。予算に収まれば特に言う事は無い」

 

「分かりました」

 

「了解です神谷T」

 

俺と三玖は文化祭関連の説明を受けて、職員室を後にする。三玖と一緒に窓から外を見ると、準備に勤しむ学生諸君が沢山いた。

 

「文化祭シーズンだ……めんでぃ…」

 

「去年は転入してすぐだったから今回は準備から参加出来て嬉しい。それに、ソウゴも一緒だし」

 

「俺も楽しみ!(掌返し)」

 

ちょろい?それで良いんです!

 

「去年はソウゴのクラスは何をしたんだっけ?」

 

「メイド喫茶」

 

服に予算掛けすぎてメニューが冷凍食品の安いオムライスになった。『ぼ〇ろと同じ展開やないかい!』と思ったのを覚えている。

 

「失礼しました」

 

「お、五月やん」

 

そういや職員室の奥の方にいたっけ。

 

「職員室で何してたの?」

 

「今日の授業で分からない部分があったので質問を…………」

 

「俺に聞けば良いのにぃ。ワイたちは文化祭関連で来てたわ」

 

「そう言えばまだ未定でしたね。確か、3年生は屋台って習わしと聞きました」

 

何か知らんがそうらしい。屋台ねぇ………………考えれば無限に出てくる。

 

「一先ずクラスの皆に聞いてみますかねー…………からあげ、肉まん、焼きそば、たこ焼き、もんじゃ、雪だるま…………」

 

「ソウゴ、雪だるまは料理じゃない…………」

 

「あ、すみません。もうすぐ塾のお手伝いの時間なのでお先に失礼します」

 

「おう、がんばー。…………………あれ?」

 

俺、ある事に気付いちまったよ………(戦慄)

 

「なぁ、三玖………………五月が料理の話に全然喰いつかないのおかしくね…………………偽物?地球滅亡?アス〇ン?」

 

「最後のは良く分からないけど…………まぁ、そういう時もあるんじゃないの?バイト前だったし」

 

そんなもんかねぇ。そんな事を考えながら教室に戻ると、四葉が何故か教室前にいた。何してんだ?三玖と一緒に足音を殺しながら背後に回ると、上杉が教室にいた。その上杉を四葉は見つめているようだった。

 

「何だ四葉か。それに火野に三玖」

 

「!………は、はい…………って、火野さんに三玖も!?」

 

「何か用か?」

 

「え、えっと…………上杉さんに用なんてありませんよーだ!失礼しました!」

 

「…………何だあいつ?」

 

……………四葉。段々隠せなくなってるな。もはや上杉が気付くのも時間の問題だな。

 

「………そうだ、上杉。今から文化祭の去年の屋台のデータを聞き込みしにいくから、お前も勉強の気分転換がてらちょっと手伝ってくんね?」

 

「は?……………しょうがねぇな」

 

…………………変わったな、上杉。勿論、良い方にな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「(変だよ………いままで普通に話せてたのに…………どうして…………)…………上杉さん」

 

「呼んだか?」

 

「ひゃい!?」

 

四葉が慌てて後ろを向くと、そこには上杉の姿が。

 

「う、上杉さん、………………どうしてここに?」

 

「学級委員長達と手分けして文化祭の手伝いだ。今から去年の屋台について聞き込みに行くぞ。四葉、お前も手伝ってくれるか?」

 

「!……………わ、私でよければっ」

 

─────頼られて浮かれていたのだろう。四葉は気付かなかった。

 

「…………………」

 

上杉が何かを確かめるかのように彼女の横顔をじっと見ていたことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、これが去年人気だった屋台だ。…………つーか、たこせんは江の島の特権だろ!(大嘘)これ去年出したクラスは江の島に謝れ!」

 

※たこせんは江の島の特権ではありません。総悟はぼ〇ろとか青〇タ見たからそんな事をほざいているだけです。

 

「さて、こっからパクっても良いし、新規にアイデアを出しても良いが…………こん中だったらワイはたこ焼きとか良いなとは思うけどな」

 

「たこ焼きなら俺のバイトで磨いた腕を見せてやるぜ!」

 

「うん、良いと思うよ」

 

前田と武田を筆頭に男子は大多数が賛成。やっぱ男はたこ焼きが好きなんすねぇ…………………しかし、女子からの反応はイマイチか。

 

「んー……………三玖、何かいいアイデアとかないっすかねぇ。女子にもウケが良さそうなの

 

「えっ…………うーん…………………あ。パンケーキ、とか……………?」

 

「パン↑ケー↓キだと!?……………ええやん」

 

総悟はさっそく黒板に書いた。

 

「私もいいと思ってたー」

 

「絶対可愛いよ」

 

「三玖ちゃん、ありがとー」

 

どうやらこっちは女子ウケは抜群だ。まぁ、男子は言うまでもないか…………………。

 

「……………先生、これ1クラスで2つ屋台もアリっすか?」

 

「予算内に収まればな。結局世の中は金って訳だ」

 

教育者が言っていい台詞なのかは不明だが、まぁ良いらしい。

 

「たこ焼きが良い人ー?」

 

おおう、男子全員やん。

 

「パンケーキが良い人ー?」

 

こっちは女子全員やん。綺麗に分かれたな。こんな事あるんか。

 

「ふむ。…………素晴らしい提案をしよう。男子はたこ焼き。女子はパンケーキで2つ屋台を出す…………………出さない?」

 

「なるほど。良い提案だね、総悟君」

 

お褒めいただきどーも武田。これで順風満帆…………………かと思いきや。

 

「けど、それだと女子と予算も半分だろー?」

 

「パンケーキも予算多い方が良い材料買えて美味しいの作れそうだし……………」

 

そう来たか。このままだと言い争いが始まりかねん。………まぁ、言うことは分からなくはない。だが、奴等は少し勘違いしている。

 

前世では高校生から1人暮らしをしていた。当然学業と両立しながらなのでそこまでお金を稼げてた訳ではないが、普通に美味しい食事を低予算で作り、サブスクの料金を確保していた。

 

大量の金を掛ける=美味いではないのだ。それをこいつらに分からせねばなるまい(使命感)

 

「よーし、お前らの言いたいことは分かった。その主張に対する俺からのアンサーを返してやる。………その前に、俺に2日くれ」

 

「「「「「?」」」」」

 

………そうだ、あの人にも頼んでみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後

 

「で、その答えがこれって訳」

 

「たこ焼きに…………」

 

「パンケーキ………?」

 

そう、俺が用意したのはたこ焼きとパンケーキ(実物)

調理室借りて作ったので出来立てほやほや。

 

「1人1個ずつな。さっさと取りに来て食って、どうぞ」

 

「意図はよく分からんが、タダで貰えるなら貰うか」

 

上杉がそう言うと真っ先に取りに来て、その場でたこ焼きを食う。そんなに腹が減ってたのか

 

「………………………」

 

何も言わない。続いてパンケーキも1口。

 

「………………………」

 

やっぱり何も言わない。

 

「ねぇ、火野君?上杉君、大丈夫なの?」

 

「ダメみたいですね(適当)」

 

「え、何かヤバイの入ってたとか?」

 

「ソウゴはフータローにそんな事はしないから大丈夫。やるなら武田君」

 

「おっ、そうだな(肯定)」

 

「そこは否定して欲しいけどねっ☆」

 

そんなやり取りしてると、上杉が静かに皆の方を向く。そして、一言。

 

「う、うめぇ…………(涙)」

 

「「「「「(泣くほど!?)」」」」」」

 

皆が心のなかでつっこむ中、総悟だけは満足そうに頷く。

 

「さて、他の諸君。食いたきゃ食わせてやるよ(震え声)」

 

次の瞬間、一気に人が殺到し全員が『美味い!(断言)』したのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー、好評で何よりでしたわい」

 

「で?ただ食べさせただけじゃないんでしょ?」

 

よく分かってるじゃないか、二乃。流石は中野家の調理担当。

 

「これたこ焼きは1個辺り材料費は20円な」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「パンケーキは1枚辺り12円」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「ちな、これレシート。ほい、上杉計算してみ」

 

「…………確かに、火野の言う通りの材料費になるな」

 

上杉に確認させた所で総悟は教卓の上に座って皆を見回す。

 

「良いかお前ら。美味い料理ってのは高い材料を使えば良いってもんじゃねーんだよ。安い材料でも確かな技量とやる気があれば高いもの使わなくても自ずと美味しいものは出来るって事や」

 

「確かに、安い材料でもこんなに美味しいものを作った火野君が言うと説得力がある……………」

 

「俺達は予算にばかり目が眩みすぎて大事な何かを無くす所だったかもしれねぇ…………」

 

分かればええんやで(上から目線)

 

「まぁ、そんな訳だ。これで分かったやろ?仲良く予算が半分になろうとも美味い料理は作れるからモーマンタイ。そんな訳で、このクラスは男子と女子でそれぞれたこ焼き屋とパンケーキの2店舗で良い人ー?」

 

さぁ、どうだ!…………………ほい、満場一致。

 

「よーし、つーわけでたこ焼き屋とパンケーキ屋に決定!………………と、あと最後に1つだけ。今回俺が作ったのはたこ焼きだけなんすよ。パンケーキを担当したのは別にいまして」

 

「え、じゃあ誰が?」

 

「私です」

 

そう言って教室に入って来たのは入校許可証を首からぶら下げた女神のように美人な女性。男子も女子も全員、その美しさに目を奪われた。

 

「紹介しよう。俺のお姉ちゃん的存在の星奈さんです」

 

「はじめまして、星奈です」

 

そう言って星奈はぺこりと頭を下げる。

 

「今回、俺が頼んで料理面でサポートしてくれる事になったから、女子も男子も何でも聞けよなー」

 

「『死なない程度にしごいて貰って構わない』とも言われていますので、どうぞよろしく」

 

殆どの男子は思った。むしろしごいて欲しいと(ドM)

 

「良いかお前ら。この文化祭、俺達がぶっちぎりで売り上げは勝つことは確定している。それは何故か?………………なぜなら俺は勝利の女神である星奈さんを信じている!俺達は星奈さんに選ばれし神の子!ヴィーナスの民だ!」

 

『『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』』

 

「心臓を捧げよ!!」

 

『『心臓を捧げよ!!』』

 

二乃は思った。このクラスヤベーな、と。あと星奈さん効果、凄いなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

一花宿泊のホテルにて

 

「まぁ、そんな訳でパンケーキは二乃と三玖が主導、たこ焼きはワイと前田が主導する事になった訳よ」

 

「順調そうで何よりだね。にしても、星奈さんが一瞬で人気になっちゃったね。ソウゴ君、嫉妬しないの~?」

 

「(嫉妬とか)ないです(弟分の風格)」

 

当たり前だよなぁ?そんなんで嫉妬するほど俺は器の小さい人間じゃない(たぶん)

 

「私が言うのもなんだけど、大学入試の方は大丈夫?」

 

「当日にインフルエンザに10個掛からなければ問題ナッシング」

 

「あはは、なら大丈夫だね。…………皆の事、お願いね。ここが正念場だよ」

 

「ほい、了解」

 

よっしゃ!こうなったら勉強も文化祭も最高にアゲアゲで行ったるでー!

 

to be continued…………




ちな、今は二乃の文化祭の話を書く気が起きるのを待っている最中です。

今期のアニメは負けインが最高でした。アマゾンのセールの時に原作も買おうかなと思ってます。

では、また。
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