ちなみに、はげをどう調理してやるかは決めました。お楽しみに。
開会式の恥ずかしそうな二乃のオープニングアダクトの歌をニヤニヤしながら見終わり(愉悦部)、俺は一旦クラスの全員を教室に集めた。
「いいか、お前ら。お前たちは星奈さんにクソほどしごかれた。あの星奈さんが教えてくれたからには、俺達の売り上げは同率1位で決まったも同然。ちなみに、星奈さんも後で来る」
そう言うと全体の士気が一気に高まったのを感じた。ほんの僅かな期間の関りしかなかったのに、影響力ありすぎやろ。
「後はひたすら楽しめ!これが最後の……………祭りだぁー!(グ○ス)」
『『『おー!』』』
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三玖はパンケーキの調理をクラスメイトと行っていた。
「生地はツノができるまでかき混ぜて、プレートには高く盛る…………………よしっ」
「三玖ちゃんうまっ」
「私も星奈さんから教わったけど、三玖ちゃん程は上手くできないかなー」
と、そこへ総悟がやって来る。
「ほい、点検…………………ふむ。問題なさそうやな」
「ソウゴ、これ今作ったの。どうぞ」
「…………………うまー!ほい優勝」
学級委員長のお墨付きに女子はやる気がさらに上がる。
「よーし、私達も頑張らないとね!」
「うむ、その意気じゃ。あと、紙とか燃えやすいのは置かないようにな。たこ焼きどもは紙類が散乱してたから、さっき武田をボコボコにして厳重注意してきた所よ(大嘘?)」
「うん、分かった(たぶんしてないだろうけど、してそうな気もする………………)」
「では、サラダバー」
総悟は次の場所へ嵐のように去って行く。
「(私も頑張ろう!)」
「チカレタ…………」
あれからも馬車馬のように働きまくった総悟。一部は上杉にも頼んではいるが、大部分は総悟が受け持っているのでガスボンベを運んだり、迷子の子のお母さんを探したり、喧嘩を仲裁したり。
「道案内ご苦労。君は素晴らしい若者だ」
「へぇ、どうも………………」
知らんおっさんの道案内をしたり。
「しかし、食堂に何の用があるんだか…………………まぁええわ……………えー、この後は」
「火野さん!」
そこへ現れたのは四葉だった。
「四葉か……………何かあったか?」
「いえ、何かあったと言う訳ではないのですが見かけたので声をかけました。それより、火野さん大丈夫ですか?」
「あー、大丈夫大丈夫。さっき三途の川が見えかけたけど大丈夫」
「(絶対大丈夫じゃない!)」
「あとは、何個か仕事終わらせて、30分後にはたこ焼きのシフトに入る感じやな。四葉は何してた?」
「私ですか?直近だと演劇部のお手伝いをして、この後はからあげ屋さんとお化け屋敷のお手伝いをする予定です!」
「多すぎィ!」
総悟は戦慄した。たぶん自分よりも仕事多いやんと。
「火野さん、良ければ仕事を一部やりましょうか?」
「あー、俺は大丈夫なんだけどよ…………………寧ろ、四葉こそ大丈夫か?」
「大丈夫です!私は体力だけはありますので!」
そう言って四葉はえへんと得意げな表情を浮かべる。だが、当の総悟は僅かに得体のしれない不安を感じた。
「………………四葉、無理だけはすんなよ。オーバーワークでぶっ倒れたら元も子もないからな」
「分かっています!では、私はお手伝いに行ってきます!」
四葉が去って行く後姿を総悟は暫く見つめていた。
「大丈夫かねぇ……………っと、俺もそろそろ行かなきゃな」
「はー…………………お疲れー」
「おう、火野か。もう交代の時間か」
「お疲れ様☆」
たこ焼き屋に戻った総悟を出迎えたのは前田と武田だった。
「で、どうよ売り上げは?」
「中々に絶好調だぜ。色んなメニューを用意してるってのもあるからな」
「見た所、他の屋台よりも稼げてる気がするね☆」
「ほーん。じゃ、後は任せて少しは息抜きしてきな」
こうして総悟は1人で店番をやる事に。本来なら2人体制なのだが、色々とあって1時間だけ1人体制となったのだ。
「すみません、たこ焼き1つ!」
「ほい、たこ焼きをタコタコ食べるなー」
「あはは、お兄さんおもしろーい」
たこ焼きは飛ぶように売れるが、相変わらず忙しい総悟。と、そこへ。
「お疲れ様です、総悟様」
「こんにちは、火野さん!」
「おー、星奈さんにらいはちゃん。そして、お父さんも」
「お、結構美味そうだな!よし、チーズ明太子たこ焼き1つ頼むわ」
「私は普通のたこ焼きを」
「私はてりたまたこ焼き!」
「ほいほいほい」
超高速で一気にたこ焼きを作り上げていく総悟。料理も出来るイイ男(ウホッ)
「ほい、完成」
「どれどれ………こいつはうめぇな!」
「美味しいー!」
「流石は総悟様です」
大好評である。やったぜ。
「……………あー、そうだ。なぁ、総悟は変なおっさん見なかったか?」
「変なおっさん?……………んー、別に怪しい人物は見てないですけど、何でです?」
「あー、それなんだが『すみません、たこ焼き5人分!』…………いや、見てないなら良いんだ。忘れてくれ。じゃ、頑張れよ!」
「ばいばい、火野さん!」
「頑張ってくださいね」
「あ、はい(何だったんだ…………いや、それよりもたこ焼き5人分じゃぁ!!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)」
この後も忙しさに忙殺され、変なおっさんについて考える暇もなかった。
PM15:03
「(仕事に)溺れる!溺れる!(意味不明)」
「やっと来たわね、遅刻よ」
「うっせ、ぶっ○すぞ上杉」
「こういう時はいつも俺だな、分かってはいたが」
「流石、良く分かってらっしゃる」
色々と用事を済ませた総悟が教室にやって来ると、そこには一花を除く全員が来た。
「これで全員かしら?」
「いんや、もう2人いる。入って、どうぞ(迫真)」
総悟に促されて入って来たのは一花と星奈、村正だった。
「や、皆」
「初日、お疲れさまでした」
「たこ焼きもけーきも美味しかったわよ」
「ちょ、来るなら連絡しなさいよ!」
「よく騒ぎにならなかったね」
「あはは、まぁ何とかねー」
「と、言う訳でこれで全員集合だな。よっこらせ」
総悟は教卓の上に座って皆を視界に納める。
「ところで火野君、どうして文化祭中に集めたのですか?」
「お前が送ったメールは『学園祭初日の15時に教室へ来てくれ。何でもしますから(何でもするとは言っていない)』だったか」
五月の質問に総悟はあっけらかんとした表情で答える。
「別に大した事じゃないんだが、ただこの面子で集まりたかった。そんだけ。怒った?」
「まさか!やっぱりこの9人で揃うと落ち着きます!」
四葉の言葉に異を唱える者は誰もいなかった。
「じゃ、折角だし食べよっか。何か大量にあるしね」
「屋台で沢山買ってきたんだー」
「私、我慢してました!」
「ジュースとかもありまっせ。なお、二乃はウイスキーで。ほい、未成年飲酒で補導」
「はいはい、そしたらあんたも道連れよ」
そんなこんなで皆の手にそれぞれ飲料が入ったコップが渡る。
「じゃ、ソウゴが乾杯して。クラスで1番頑張ってたし」
「俺?…………………まぁ、皆さん異論なさそうだし、良いけど」
総悟はグラスを軽く上げる。他の全員もそれに倣って軽くグラスを上げる。
「じゃ………………最後の祭りと、この最高な9人に」
「「「「「「「「「乾杯」」」」」」」」」
総悟side
今まで俺は色々とトラブルに見舞われてたやろ?
林間学校、全国模試、修学旅行などなど…………………けど、今回は面倒事はないだろうと。このまま文化祭は何事もなく終えられると、この時の俺ちゃんは本気で思ってた。
けど、こういう言葉がある。トラブルは常に付き物、なんて。
…………………そう。平穏には終わらなかったんだよなぁ、これが。
to be continued………
そういや100カノ2期の先行上映会の抽選で当たりました。むっちゃ嬉しいですばい。タイムマシンで上映日に早く行きてー。