三玖を愛する転生者の話   作:音速のノッブ

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お待たせしましたー。気付けばお気に入り登録者が70人もいて、しかも評価をしてくれてる人が9人も。まだ7話しか投稿してないのにありがたいものですね。これからもお気に入り登録者を増やしたり、評価を少しでも良くする為に精進しますので、よろしくお願いします。

…………我ながら、何か今日は真面目だな。次回はもっとふざけておこっと。


幕間の物語
ガリ勉の天才とオタクな天才 その1


これは高校1年生の物語。どう言った経緯で上杉と総悟は出会ったのか────その一部始終を綴った物語────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月の下旬。

 

「この前の英語の小テストも学年1位…………ま、100点だったんだから当然だな」

 

掲示板に貼り出される英語の小テストの上位者表を見て満足そうな笑みを浮かべながら頷くのは勉強を愛し、勉強に愛された男、上杉風太郎。彼は自分より下位の者はもとい他人には関心は持たない男である────のだが。

 

「それにしても………毎度のごとくいつもいるな、こいつ」

 

彼の視線は1番上にある自分の名前の1つ下へ。そこにあった名前は同じく満点で1位の人物────火野 総悟だ。

 

「俺と同様に全ての科目の初回の小テストから今回に至るまで全部満点…………俺と同じ位の中々の実力者…………要は天才な訳だ」

 

さりげなく自画自賛をする上杉氏。普段は家族以外は誰も言ってくれないから自分で言っているのだろうか。

 

「火野 総悟か……………昼飯食った後に少し見て来るか…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(………………あいつか)」

 

総悟のいるクラスに着き、上杉は近くにいた奴にどいつが総悟なのかを教えてもらって、窓際の1番後ろの席に座っている彼を廊下からこっそり見ていた。

 

「(今は本を読んでいるのか。ブックカバーで表紙は分からないが、オール満点を取るあいつの事だ。恐らく勉強しているのだろう。昼休みにも勉強するのがオール100点の秘訣なのか?…………って、本を机の中にしまって立ち上がりやがった!)」

 

「………………ふぅ。キリの良いところまで読んだし、飯食いに行こっと」

 

総悟が立った瞬間、上杉はガラケーをいじってるフリをしながら彼が昼飯を食べに行くのを見送った。

 

「(……………待てよ。今ならあいつが読んでいた本を確認出来るんじゃないのか?ちょうど良い、どんな本で勉強をしているのか参考までに見させて貰おう)」

 

上杉は気配を消しながら総悟の席に接近。幸いな事に、総悟の席の周りには誰もいないのと上杉が地味過ぎて誰も彼が入ってきてたのに気付いてなかった。

 

「さっき読んでた本は…………これか。さーて、どんな本なのやら…………」

 

上杉はしおりを挟み込んでいた箇所を開いてみる。それを見た上杉の目は驚愕で大きく開かれる。彼の目に映ったのは───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────水着姿の可愛いロリだった!

 

「何てものを見せつけてくれてんだ!!」

 

思わず声に出してそうツッコミを入れて本────いや、ラノベを閉じる。上杉には刺激の強いものだったか、若干顔も赤くなっている。

 

「(こ、こいつ……………勉強してるかと思えばこんなものを読んでいたのか…………よくよく見れば、こいつの机の中に入ってるの全部似たようなもんじゃねーか!てか、隣の空席の中も全部!学校に何冊持ってきてるんだよ!)」

 

心の中でツッコミの嵐を浴びせながら上杉は深呼吸をして落ち着きを取り戻す。

 

「(…………どうやら、オール100点を取る秘訣は別にあるらしい。こうなったらその秘訣を突き止め、更なる学力向上の為にそれを俺のものにしてやる……………!)」

 

上杉は総悟がオール満点を取り続ける秘訣を突き止め、それを自分のものにして学力をさらに向上させる事を決心するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

「黒猫とパンケーキ作る、ミャン♪パンケーキに黒猫のせる、ミャン♪」

 

何か良いことでもあったのか、もしくはこれからあるのか、総悟はご機嫌そうに歌を口ずさむ。そんな彼から少し離れた所から追跡しているのは上杉だった。

 

「(どんどん住宅街から遠ざかってるから家に帰る訳ではなさそうだな…………この方角にあるのは確か大型ショッピングモールだったな……………あまり行ったことはないが、何かあるのか………?)」

 

頭の中で考えを色々と巡らせているとあっという間にショッピングモールに到着。2人とも中に入る。

 

「中も大型なだけにだだっ広いな。人も多いし…………おっと、見失わないようにしないとな」

 

一定の距離を保って総悟を追う上杉。そんな総悟は追跡に1ミリも気付かず、エスカレーターで上の階へとどんどん上がっていく。そして5階に上がると、総悟は近くにいた女性に話し掛ける。

 

「(誰だ、あの女の人は?大学生くらいか?ま、まさか………彼女ってやつか!?……………いや、オール満点を取るような奴だ。恋愛なんて勉強を妨げるような愚かな行為はしないだろうな)」

 

そして、総悟はその女の人と一緒に書店へと入っていく。上杉もこっそり入店し、本を眺めるフリをしながらしっかりと2人を捉えていた。

 

「(……………おっ、参考書のコーナーに入った。参考書を買いに来たのか。オール満点を取る奴がどの出版社の参考書を使うのかは少し気になるな。さぁ、何を買うんだ?)」

 

そして総悟の足はとある場所で止まる。

 

「ちょっと待って下さい、星奈さん。これ………」

 

「(お目当てを見つけたのか?一体何を買うんだ…………?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここの参考書、4巻と5巻の順番が逆になってるなー。直しとこっと」

 

「(……………は?)」

 

「総悟様はそう言う所に敏感ですものね」

 

「ちゃんと順番通りに並べてないと無性に直したくなるんですよねー。自宅にある漫画とかも順番通り揃えないとイライラしますから」

 

そして2人は参考書のコーナーから抜けて行った。

 

「(…………いや、それだけ!?順番どおりにしただけで買わないのかよ!…………じゃあ、結局買いに来たのって…………)」

 

総悟が行った方を覗いてみると

 

「ポケモ………じゃなくて。新刊、ゲットだぜ!」

 

「(やっぱりかよ!)」

 

総悟のお目当てはラノベであった。

 

「ラスト1冊でしたね、総悟様」

 

「ふー危ない危ない。ネットで注文しても良いんだけど、送料とか掛かりますしねー。それに、本屋に行って自分の手でゲットした時の方が満足感ある気がしますわ。じゃ、お会計行ってきまーす」

 

ご機嫌そうにスキップしながらレジへと向かう総悟を見て上杉はため息をつく。

 

「とんだ時間の無駄だったな……………結局、あいつが自分の趣味の本を買うの見ただけじゃねーか…………帰って勉強するとしよう……………はぁ」

 

再度ため息をついて帰ろうとする上杉。そんな彼の耳に総悟の声が飛び込んで来る。

 

「あ、そう言えば………書店注文をしていた例のアレ(・・)ってありますか?」

 

「ああ、アレ(・・)ですね?奥の戸棚に補完してありますので、少々お待ちください」

 

「(……………例のアレ?まだ何か買うつもりだったのか?)」

 

足を止めて横目で見ていると、総悟は独り言を呟く。

 

「……………アレは絶対買っておかないとな…………俺と同じく1位のあいつ(・・・・・・)には負けられないからな」

 

「!」

 

「あいつも思ってると思うが、俺は1位の座をお前だけに独占させるつもりはねぇぞ。絶対負けねぇからな」

 

「(……………ああ、上等だ。勿論俺も負ける気はないからな…………火野)」

 

ライバルに対して心の中でそう返していると、先程の店員が例のアレを持って来る。

 

「お待たせしました。こちらの……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アニメの神様』でよろしいですか?」

 

「いや、勉強の本じゃないのかよ!!」

 

「ん?」

 

「あ」

 

思わず大声でツッコミを入れてしまった上杉。その声に総悟も上杉の存在に漸く気が付いた。

 

「あれ、もしや…………って、おい!?」

 

「(に、逃げるが勝ち!)」

 

逃げたら余計怪しまれるのは冷静に考えれば分かるのだが、見つかってしまった動揺の余り咄嗟に逃げ出してしまう。だが、駆け出した上杉の目の前に瞬間移動の如く現れた星奈が前を塞ぐ。

 

「……………あなた、先程から私達を………いえ、総悟様をつけて見ていましたね?」

 

「なっ……!?」

 

「あなた、誰です?総悟様の知り合いですか?もしくはただのストーカーですか?」

 

「え、えっとですね、俺は「俺と同じ学校の同級生ですよ、星奈さん。だろ?」…そ、そうです!」

 

会計を済ませた雑誌を持つ総悟の振りに上杉は慌て頷く。

 

「おや、そうだったんですか?」

 

「ええ。所で松岡禎つ…………じゃなくて、上杉。もしかして、学校出た時からつけてた?」

 

「あー…………まぁ、そうだ。色々と全部話すから、ちょっと場所を移さないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「フハハハッ!オール満点を取る秘訣を突き止めて、それを自分のものにする為に俺を調査しようとしてたのか!フハハハハハッ!や、ヤバい…………総悟君、腹筋大激痛…………!」

 

「い、幾らなんでも笑い過ぎだろ!学力向上を目指して何が悪い!」

 

「いやいや、別にその姿勢は悪くないぜ。ただ、そんな怪しくて回りくどいやり方しなくてもふつーに訊いてくれば良かったのにww」

 

「うっ…………それはまぁ、そうなんだが………」

 

「全くです。それにしても、恋のストーカーではなく勉強のストーカーとは…………何と反応して良いのやら…………」

 

俺はひたすら爆笑しているが、星奈さんはどう対応すべきか困り顔である。

 

「…………だが、紛らわしい事をしたのは悪かった。すまん」

 

「あー、良いよそんな気にしないで。別に怒ってないし」

 

「私も怒ってはいませんが………呆れと言うか困惑と言うか……………」

 

「…………そう言えば、さっきお前が独りで言ってた1位に負けられないとかって何の事を指してるんだ?」

 

「あー、あれ?ネット上で行われる『アニオタ選手権』って言う早押しクイズ的なやつの事なんだけど。詳しく話すと「ああ、うん分かった。アニメとか分かんないんで大丈夫だ」………あ、そう…………」

 

やはりガリ勉はアニメとか見ないのか…(しみじみ)

 

「けどまぁ、俺も上杉とは話したいと思ってたから良い機会になったよ」

 

「そうなのか?」

 

「まっ、ゆくゆくは友達とかになりたかったしな」

 

どうせ来年の秋から始まる五つ子の家庭教師で恐らく上杉と関わるのだろうし、機会を見つけて早めに仲良くなっておいては損はないだろうと考えていた所だった。ただ、色んな予定が重なりまくって機会が中々見つからなかっただけで。

 

「それで、上杉。お前、俺がオール満点取る秘訣を知りたいとか言ってたよな」

 

「え?あ、ああ。そうだが…………」

 

「折角ここで会ったのも何かの縁だ。秘訣が2つあるんだが、その内の1つを教えても良いぜ(ちなみに、もう1つは俺が前世での知識を持って転生してる事だがね)」

 

「ほ、本当か!?」

 

急にテンションが高くなった………ほんとに勉強好きなんだな。

 

「お、おう…………ただ、1つ条件があってな」

 

「条件?金を使わない系なら構わないが……」

 

そんじゃ、遠慮なく言わせて貰おうか。

 

「……………お前の家に遊びに行かせてくんない?」

 

to be continue………




おまけ

上杉「そう言えば、店員に例のアレってお前が言っただけで店員が完全に何の事か分かってたな」

総悟「ああ、俺が小学生の頃から行ってるからね。全員と絆レベルMAXですから余裕で通じるわ」

上杉「はぁ…………あと、星奈さん、でしたっけ?火野の付き人と言っていましたけど、付き人って給料高いんですか?」

星奈さん「(何て生々しい質問………)まぁ、それなりには高いですが。………………もしや、付き人やりたいんですか?」

上杉「高額なバイトなら何でもやりたいです!」

総悟「高額なバイトか…………あ、高額と言えばアレじゃん」

上杉「心当たりがあるのか!是非とも教えてくれ!」

総悟「オ〇オ〇詐偽の受け子」

上杉「俺に犯罪の片棒を担がせる気かよ!?人に何てもんを勧めてんだ!」

総悟「テヘッ♪」

今日も駄文を読んでいただき、ありがたき幸せ………。その2は2巻の途中か終わったら投稿します。
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