戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜 作:絆蛙
※前回クソみたいな色の間違いしてたので既に直してます。アサルトウルフの色調べてやってたのですが、寝ぼけてたから許してやってください。誠に申し訳ございませんでした。
ちなみにアルトくんの容姿、黒髪黒目以外は決まってないのでイメージは皆さんにお任せします。絵を描きたいけど私は棒人間か謎の生命体しか書けないので無理です。すみません。
ゼロワンというか、ハーメルンは黄色使うと見えづらいと思うから工夫しなきゃね・・・。ところでそろそろ俺が辛いから終わんない?・・・終わんないね、これ終わっても暗いもんね、ちゃんと描写する気なので実質0.5期ですね なのでちょい長くなると思います・・・俺の心がウルトラ辛いぜ。
あ、私のとこまたコロナ出たらしいので自分もかかるんじゃないかなと内心ビクビクしつつ小説書く時にはそんなことすっかり忘れてる私ですが皆様も本当にお気をつけて。
頭が痛い。意識が消えそうになる。
いくら感情がなくとも、痛覚が無いわけじゃない。
当然痛い。
左目なんて血で濡れてるせいで見えない。
両腕や横腹からは血が出てる。
右足と左肩なんて鉄のモノがぶっ刺さってる。
右肩だって、左足だって痛い。
人の悪意を、感じた。
人の死を、見た。
醜いところを、見た。
地獄を、見た。
負の感情ばかりを、感じた。
あぁ、だけど---
興味なんてないし、死の恐怖もない。
ただ、自分の目的を成すだけ。
俺に出来るのは、それしかないから。
「
ライブ前に出会った人が、幼馴染の一人に言っていた。
その人も、今はボロボロ。無理はするなと言ったのに、どうやらやったらしい。
とにかく、俺にはやれることがないから、ハンカチで抑えるしか出来ない。
それでも、そいつは目を開けてくれた。生きるのを諦めないでくれた。
「アルト。この子を頼めるか?」
「・・・あん、たは?」
目を覚めたからか大丈夫と判断したようで、ボロボロなのにも関わらず、何処か覚悟を決めたようにこちらを見つめてくる。
だから聞いた。喋れるほどの体力がないから、目でどうするのかと。
「あたしは---
「・・・そう、か・・・」
それしか、言えなかった。
ただその人から感じたのは『恐怖』と『覚悟』
それはきっと、良い事ではないのかもしれない。
だけど、俺には分からないから、俺は幼馴染の一人を抱えながら出口へと向かう。
「・・・もし、届くなら最後まであたしの歌、あんたも聴いてくれよな。アルト」
そんな声が、最後に聞こえた。それはまるで、死を悟い、最後の力を振り絞るかのように---
「・・・ああ、分かってる」
出口へと到達した。真っ直ぐ行けば、外にノイズが居ない限り病院に行くことなんて出来るだろう。しかし幼馴染の一人を傍に置いて、その人の両手を握る。腕に痛みを感じるが、気にしなかった。
「ここに、居ろ。必ず・・・
それだけ言い、手を優しく離した後にさっきまで居た方を向いた。
「ある、と・・・く・・・」
そんな声が聞こえたが、気にせずに歩いていく。
もう、分かってる。分かっていた。
自分も覚悟とやらを決めるべきなのだろうと。
だから自身のポケットに手を突っ込み、
分からない、けど不思議と
手にした時、歩きながらも目を閉じた---
『・・・任せる。後悔しても、知らない』
『じゃあ、その時はアルトくんが守ってね』
『男の子なんだもの。女の子二人くらい守ってよね?』
『え---』
それは、かなり昔の話。だけども、この日のことを忘れたことは無かった。もしかしたら、この時に俺は二人に救われたのかもしれない。
だからこそ、約束として守ろうと思ったのかもしれない。
だから、鍛えもした。
でも、今は守れていない。いや、守り切ることが出来なかった。もっと、最善の選択をすれば良かったのかもしれない。俺には、そのための力はあった。
だから間違いなく、彼女が死にかけた原因は---俺だ。
怪我をしたから、足を引っ張った。
きっとあいつだけなら逃げられたはず。でも、俺のせいで死にかけている。
だから、選択しなければならない。
この力を使えば、自分がボロボロになっても戦い続けなければならないような、そんな気がする。でも、誰かを守ることは出来る。
だけど、そこに、何時もの日常というものはない。
そして、その結論の先に、何が待っていて何があるかなんて分からない。もしかしたら、破滅の
でもそれは---
だから、目を開けて一度振り向き、見えなくなったが、後ろに居るはずの一人の幼馴染の方へ視線を向けた。
その後に、前を向いてベルトを腰に宛てがう。
そうすると、ベルトが勝手に腰に巻き付けられた。
『ゼロワンドライバー!』
俺はただ、約束を果たすだけ。自分が勝手に約束だと決めつけただけ。でも、俺自身あの二人と居るのは嫌じゃない、そうじゃないと一緒には居ない。
ライブ前に出会ったアイツも、同じだ。アイツを死なせるな、と何かが叫ぶ。
もしかしたら、ない記憶かもしれないし俺が助けたいと思ったからなのかもしれない・・・でも、
だから、アイテムを出した。
それは、グリップ。長方形のモノにくっついている・・・『
ベルトから、そんな知識が入ってきた。
再び、歩きながらも目を閉じる---
『---こいつはまるで---
それは、一年前くらいの時のこと。
『へっ? なんで太陽? 私太陽じゃないよ?』
『・・・それくらい明るいってことだ。あの光り輝く太陽と同じくらい』
『例えってことだね。響にはちょうどいいかも。私たちにとってもそう思えるし』
『そっか。私は太陽かぁ・・・。じゃあ---
『えっ!? 私?』
『うん! 私とアルトくんの居場所って感じかな? とても暖かい帰る場所!』
『私たちにとって響は太陽、二人にとって私は陽だまりなんだ・・・。でも、それだとアルくんはどうなるんだろ?』
『うーん、何かあるかな・・・ピッタリな言葉』
『・・・別に要らない』
この時、正直例えで言っただけだった。だから、どうでもよかった。
そのために、そう言った。
『ダメだよ。アルくんだけ省くなんて出来ないもん。それは私怒るよ?』
『未来の言う通りだよ! アルトくんも大切な幼馴染で友達だからね。それに、最初に私のこと太陽って言ったのはアルトくんだから最後まで聞かなきゃダメ』
でも、お人好しなこの二人がそれで止まるならば、今頃俺に関わってないと分かっていた。
『それじゃあ、一緒に。アルくんは---』
『うん。アルトくんは---』
そして、この二人は俺の事を---
『『
希望だと、例えた。
『---えっ』
理解出来なかった。
その言葉は、理解が出来なかった。こんな感情もなくて、無表情な俺が、何故希望なのかと理解出来なかった。何故、そうなったのかと。
『・・・何故、そうなる・・・?』
だから、聞いた。
理解出来なかったから、理由が分からなかったから。
『何故って言われても・・・ね?』
『うん、だってアルトくんの行動がいつもそうだもん』
『・・・は?』
そう言われても、分からなかった。
『だからね、さっきの例えをまとめて言うと---響は太陽。陽だまりを照らして、光り輝く太陽なんでしょ? それで---』
『未来が陽だまり。私とアルトくんの居場所、とても暖かい帰る場所だよ』
『・・・そこは分かる』
自分で言ったことも入ってるのだから、そこは知っている。
聞きたいのは、何故俺が希望なのかということ。
『何故、俺が希望なんだ』
『アルくんが希望なのは簡単』
『いつも私たちを守ってくれたり、助けてくれるから希望がいいかなって』
『・・・それでか?』
『うん、そうなるなら
『えっと、もしかしてアルトくん。嫌だったり・・・?』
『ダメ・・・かな?』
その説明を聞いて、何処かストンと入ってきた。何故かは今でも自分でも分からない。
だけど俺は---
「・・・いや、それで、構わない」
嫌じゃないと、ダメじゃないと言うように首を横に振る。
何故か、不思議と、嫌じゃなかったから。
『じゃあ、決定ってことで・・・いいよね?』
『うん、アルトくんは私たちの希望・・・えへへ、なんだか嬉しいかも』
『・・・ああ。好きに、しろ』
その言葉を最後に、嬉しそうに笑った二人の姿を見た俺は何処か暖かくなった---
そんなことがあって俺は、二人にとって希望らしい。だから、太陽の輝きを失わせることなく、陽だまりの元へ戻さなければならない。二人の輝きを守るためにも。
だからこそ、庇った。守ったつもりだった。
でも、このままでは・・・まだダメだ。
陽だまりの元へ太陽を帰せないから、そのためにも、希望として俺は---
「力を、貸せ・・・」
不思議と、使い方が分かる。どうすればいいのか、この前までは触っても何もわからなかったのに、今なら分かった。
「・・・ラーニング、完了」
一秒にも満たない時間で、使い方が全て頭の中に入ってきた俺は、その言葉を最後に、プログライズキーに付いてあるグリップのトリガーのボタンを押した。
『ハイパージャンプ!』
そんな音声が鳴り、気にせずに認証装置らしい右側の環状の黄色パーツにプログライズキーを翳す。
『オーバーライズ!』
キーを開け、頭上に『
すると、キーからバッタのライダモデルというものらしいのが、俺の頭上で浮遊する状態で現れた。蛍光イエロー色と
それを確認すると、両腕をクロスするように下げ、左手でベルトを支える。
「・・・歌」
その間にも、聴こえていた。確かに、澄んだよく通る声。聞き覚えのある、歌声だ。
「---Gatrandis babel ziggurat edenal」
興味はない。そんな自分でも、何処かさっきとは違う、美しさと危険を備えたモノだと分かる歌が聞こえる。
「---Emustolronzen fine el baral zizzl」
「いけない奏ぇっ! 歌ってはダメェェェ!!」
必死にやめさせようと、歌ってはダメだという女の人の声が聞こえた。
「---Gatrandis babel ziggurat edenal」
止めなければならないと、そう思った。これ以上は、取り返しが付かなくなると、ダメだと。俺の中の予感が、とてつもない速度で頭の中で警報を鳴らす。
「---Emustolronzen fine el---」
だから俺は、走った。
痛い、両足が、両腕が、両肩が、頭が、落ちたせいもあって、色々な箇所がとてつもなく痛い。もしかしたら、何処かは動かなくなるのかもしれない。骨折だってもうしているのかもしれない。
でも、どうでもよかった。感情がない自分にとって、何が起ころうがどうだっていい。痛覚など
ただ俺とは違って、アイツには目的も、感情も、希望もある。そんなアイツを死なせる訳には行かないと、そう思って走った。
頭上に浮遊しながら付いてくるライダモデルに視線を向けると、何故か『何時でも行ける』と頷いた気がして、俺は---
「変身」
その瞬間、保安機構と呼ばれるモノが動き、ベルトの中央に0の形が現れる。
『プログライズ!』
さらに、音声ともに、頭上にあるライダモデルから光が発せられ、俺自身の体が何か黒いスーツのようなモノへと変換される。
それは、素体。『
『Warning,warning.』
その次に鳴ったのは、警告。
それは、俺自身に向けられたものなのか、ノイズに向けられたものなのか、アイツに向けられたものなのか。
それは俺にも分からない。
『This is not a test!』
次に流れた一節は、これは試験ではない。試運転でもないと取れる言葉。つまりは、テストでは無いということ。
それは、殺し合い。それは、実戦。それは、現実。それは、練習でも訓練でもない。それは、本当の殺し合い、生きるか死ぬかの戦い。
それでも俺は、どうでもいい。と心の中で呟く。
『ハイブリッドライズ!』
そんな音声が聞こえると、頭上にあったライダモデルがバッタの形から鎧のような形へと変化する。
それと同時に、さっきまで居た場所に辿り着いた俺は、両足へと力を入れた。
『シャイニング!アサルトホッパー!』
次に、その音声が流れる。
さらに鎧がスーツに装着されるのと同時に全力の速度で飛び---
物凄い速度で落下してクレーターを作った。
着地地点は、鎧を纏う二人と、ノイズとの間。
風が吹き、風がクレーターを作った際の土煙を消した。
『"No chance of surviving this shot."』
最後の音声が聞こえ、夕陽の輝きが強まる。
「なっ・・・!? 貴方は、一体何者!?」
「あんたは・・・!?」
そんな声が聞こえて、センサーで確認すれば二人は無事だということに気づいた。
でもここで正体を言えば、面倒臭いことになる。
だから---
「・・・ゼロワン、
浮かび上がった名前を名乗った。
ベルトの情報から考えるには、この姿を『仮面ライダー』と呼ぶらしく、この力は『ゼロワン』らしい。
だから、『仮面ライダーゼロワン』なのだろうと、推測した。
「仮面ライダー・・・」
「ゼロワン・・・?」
二人が、打ち合わせでもしたかのように声を出していた。
「・・・さあ、行かせてもらうぞ」
そんな二人を無視して、俺はそうノイズたちに呟いてから駆け出した---
◆◆
「お、おい! ノイズ相手にただの人間は---」
「待ちなさい!」
奏が注意をしようとし、翼はゼロワンを止めるために急いで駆け寄ろうとする。
しかし、ゼロワンの速度には追いつけない。なぜならゼロワンは一瞬でノイズの目の前に立ったのだから。
「くそっ! 翼ッ・・・!」
「ダメ、間に合わない!」
「・・・ふっ」
そして、そんなゼロワンに対して人型のノイズは容赦なく体を紐状にして突撃し、ゼロワンの体が炭化するように黒く---
消滅したのは、ゼロワンではなくノイズただ一人。
何をしたかと言えば、ただ右拳で横に弾いた。それだけだ。しかし、その動作は間違いなく、ノイズに触れる。
だけども、炭化することなくただ一方的にノイズを炭素の塊にさせただけだ。
「はぁ!?」
「えっ!?」
当然、予想外のことで二人は驚いた。翼に至ってはゼロワンを助けるために走っていたため、思わず足を止めた程だ。
「お前たちの動きは、ラーニング済みだ」
その言葉とともに、ゼロワンの目が赤く光った。
瞬間、何体もののノイズが紐状にして突撃してくる。
普通ならば、避けきれないかもしれないだろう。しかし、ゼロワンはラーニング、つまりは学習した、と言っていた。
となれば---意思がないものでは彼に攻撃を当てることなど、出来やしない。
一瞬のうちにゼロワンは姿を消し、背後、真横、上空、あらゆる箇所からノイズを炭素の塊へと戻していっていた。
そして、気がつけば奏や翼の元へ帰ってきている始末である。
「・・・悪いが、手伝って貰いたい」
「は・・・? い、いやなんでノイズに触れて、倒せるんだ!? シンフォギアじゃない・・・よな?」
いつの間にか居たゼロワンの姿に驚きつつも、奏は聞く。
それはそうだろう。この世界であれば、本来は聖遺物が無ければノイズを倒すことなど出来ない。
奏たちが纏うシンフォギアは、歌によって位相差障壁を操り、物理攻撃を無力化するノイズの存在を調律し、強制的に人間世界の物理法則下へと固着させることでノイズを倒すことを可能としているのだ。
しかし、ゼロワンにはそんな歌など備わってはいない。
「シンフォギアとは?」
「なら、違うのか・・・?」
「奏、今はそれよりもノイズを・・・」
返ってきた答えに、困惑したように呟く奏。そんな奏に翼がノイズについて言っていた。
つまり、話は後回しと言うことだろう。
「そう、だな。あんた、翼と一緒に頼めるか?」
「ああ、分かった。・・・構わないな?」
「ええ・・・今回ばかりは仕方がありません。話は後にして、正体不明の貴方が不安ですが不承不承ながら一緒に戦わせて貰います」
未だに警戒をしたように厳しい視線をゼロワンに向ける翼。
そんな翼に対して奏は苦笑いし、ゼロワンは特に何も言わずに、頷いた。
「行くぞ」
瞬間、ゼロワンの姿がブレた。
「参るッ!」
そして、翼も剣を携えながらもノイズ相手に向かっていく。
一瞬にしてノイズの目の前に行ったゼロワンはその速度のまま飛び蹴りをぶちかまし、ノイズを炭化させる。
着地した瞬間には上空から鳥型のノイズが槍状となって迫るが、当たる前にゼロワンの姿が消えたかと思えば、いつの間にか鳥型のノイズの後ろを取って上空に蹴り飛ばして炭化させていた。
「ハアッ!」
翼の方と言えば、ゼロワンのような機動力はないが、磨かれてきたであろう剣術でノイズを捌いて切り伏せていた。
しかし、そんな二人の活躍があっても未だに数は尽きない。
そこで、大型の芋虫型のノイズが動き出した。
「・・・!」
この場で最も厄介だと感じたのか、ゼロワンに対して体液を吐き出す。それをゼロワンはバックステップで回避するが、逃がさないとでも言うようにゼロワンが避けた方に継続させて放つ。
そのまま芋虫型のノイズの体液がゼロワンに向かっていき---
『オーソライズバスター!』
『ガンライズ!』
武器を取り出してガードしたゼロワンに防がれた。
それは
「トドメだ」
『ゼロワンオーソライズ!』
オーソライズバスターの認識装置に、ゼロワンドライバーの認識装置を合わせると音声が鳴る。
それは危険だと、自分たちを殺すものだと感じたのか、小型の人型、カエル型ノイズは突撃してきて、上空からも鳥型のノイズは突撃してくる。さらに、大型の芋虫型のノイズは体液を吐き出した。
「遅い」
それをゼロワンは横に回転するように体液とノイズを避け、芋虫型のノイズの方へ向くのと同時に、トリガーを押した。
『ゼロワンダスト!』
黄色いバッタ型のエネルギー弾を発射し、それが芋虫型のノイズを貫通させた。
ゼロワン
ダスト
貫通した大型の芋虫型ノイズは爆発を起こし、炭素の塊へと変換される。
「奏ッ!」
声が聞こえ、ゼロワンが振り向く。
そこを見れば、奏がいつの間にか立ち上がって壊れかけの槍を手にしていた。彼女にはもう、戦えるほどの力はあまりないだろう。数体相手するのは間違いなく厳しい。
その目の前にはノイズ。そして奏が立っているその方角は---
「ッ!」
奏が迫るノイズにボロボロな状態で立ち向かおうとしている。
当然、ゼロワンは知っている。そこに誰がいるのかを。そして、何故彼女がそこに立ったのかを。
「ここは任せた」
「ッ・・・!? ・・・お願い、奏を!」
「ああ・・・シャインシステム、起動」
ゼロワンや翼たちの目の前にはまだノイズが居るが、翼が引き受けたためにゼロワンは高速で動く。
しかし、離れすぎているためか、僅かに時間が足りない。このままでは今の状態で奏は戦わなければならないだろう。
「これは!?」
近づいてきたノイズに対して、槍を向けてた奏は驚いた。
何故なら、目の前には青いエネルギー波動弾・・・クリスタルのようなものが、回転して自分を守った上にノイズを炭化させたからだ。
「こっちだ」
さらにゼロワンがそう言うと、近くにいた周囲のノイズは一瞬で炭化しする。
「ゼロワン・・・あんたのか?」
「・・・その状態で無理をするな」
「そうだね・・・それ、さっき別の人に前にも言われたよ」
頷いたゼロワンに奏は何処か思い出すように苦笑いした。
「そうか」
ゼロワンはそれだけ返し、クリスタルだけ残して一瞬にして翼の元へ戻った。
残りの数は、せいぜい十体ほどだ。
「待たせた」
「・・・ありがとう」
「・・・」
奏を二度も救ってくれたことに、翼はお礼を言うが、それに対してゼロワンは何も答えなかった。
「・・・終わらせる」
「分かった・・・ならば、道は私が開くッ!」
そう言って、翼はノイズに突っ込んでいく。
迎撃するように、人型のノイズとカエル型ノイズ、鳥型のノイズは翼を狙う。
しかし、槍状となって突撃する鳥型のノイズは一瞬にして焼かれて消えた。
何故なら奏の傍にあるクリスタル状の物がエネルギー波、つまりビームを放って焼き放ったからだ。
それを操ったのは当然、ゼロワンである。
「今だッ!」
その言葉を聞いて、ゼロワンは真正面を向いた。
ちょうど全ての小型ノイズは切り伏せられており、大型の芋虫型のみとなっている。
さらに、翼が引き寄せてるお陰かゼロワンに背後を取られてる状態だ。
「これで終わらせる・・・」
それを見たゼロワンが、しっかりとグリップを握りながら、アサルトグリップのトリガーを押した。
『アサルトチャージ!』
そのまま、ゼロワンはベルトに付いているシャイニングアサルトホッパープログライズキーをさらに押し込む。
『シャイニングストームインパクト!』
音声と共に、しゃがみこむように構え、ゼロワンの目がより強く赤く発光する。
そして、ゼロワンが飛んだ。
それに気づいたのか大型の芋虫型ノイズが翼を無視してゼロワンに体液を吐き出す。
「はぁああっ・・・ハァーッ」
それをゼロワンは真正面から打ち砕くべく、ライダーキックを繰り出す。
その蹴りは自身の装甲と同じ深縹色と蛍光イエローのエネルギーを纏った蹴り。
ゼロワンの必殺のライダーキックは、芋虫型のノイズが吐き出した体液と拮抗することもなく、あっさりと大型の芋虫型ノイズを貫いた。
シャイニングストームイ
ン
パ
ク
ト
爆発が起こり、ノイズが全て炭素の塊と化した。
ノイズを貫いたゼロワンは着地し、そのまま立ち上がる。
「・・・ぐっ・・!?」
そのゼロワンは炭素の塊を無言で見つめたあとに、突如頭を抑えた。
「がっ・・・はぁ・・・」
それは、ほんの僅かな時間。十秒にも満たない時間。
収まったゼロワンは踵を返そうとした。
「待て!」
しかし、それを止めるように接近していた翼が剣をゼロワンに対して向ける。
「・・・なんだ?」
「協力には感謝します。でも、貴方のような力を持つ存在をみすみすと逃すわけには行きません」
当たり前だ、彼女たちにとってはゼロワンの力は未知の力。本来触れることの出来ないノイズに触れられた完全な正体不明の存在だ。
まぁ、それはゼロワンの方からすれば、彼女たちの方が未知の力を持つ存在なのだが。
「なら、どうする」
「私たちについてきてもらいます。貴方には話して貰いたいものがたくさんあるので」
「・・・断る、と言ったら?」
「その時は---」
「おおーっと! 待てって翼」
すぐにでも戦闘に入りかけた翼に、奏が慌てて止めに入った。その奏に、翼は視線を向ける。
「奏・・・でもッ!」
「少なくとも、あたしはアイツは悪くない奴だと思うんだよ。あたしを助けてくれたし、翼とも協力してノイズを倒した。まぁ、確かに力については気になるけど・・・少なくともアイツについて弦十郎のダンナからは何も指示を貰ってないだろ?」
翼を説得するように、奏が言葉を紡ぐ。
「・・・だけど、国を守る防人としては、このような存在を見逃すわけには---」
「真面目が過ぎるぞ、翼。それに、もう居ないしな」
「えっ!?」
その奏の言葉を聞いて、すぐにゼロワンが居た方に翼が視線を移せば、既に姿形もない。
簡単に言えば、目にも見えない高速スピードで離れただけなのだが。
「いつの間に!? って、もしかして奏・・・」
「ああ。あたしが逃げるように言った。いやぁ、アイコンタクトが通じて良かったよ」
「もうっ! それがどういう意味か分かってるの!?」
アハハ、と笑う奏に、翼は何処か怒ったように迫っていた。
「わ、分かってるって。でも、あたしももう限界だし翼もこの状態で戦闘に入ったらあの強さの相手は無理だろ? ノイズ相手に一度もダメージを受けることもなくて、あたしたちの目でも追えない速度の持ち主にはさ」
「そ、それはそうだけど・・・」
少なくとも今の状態では間違いなく勝てないと分かったのか、翼は渋々と引き下がった。
「それより、まだ出口の方に生き残ってるやつが居ると思うんだ。だから、早く向かわないと手遅れになってしまうかもしれねぇ・・・」
「そうなの? なら、早く行きましょうか・・・司令には絶対に報告するからね」
「えぇ!? それは勘弁してくれよぉ〜」
「報告はしっかりしなきゃダメでしょ?」
「い、いや、でも---」
出口へと向かっていく翼に必死に説得しようとする奏。
そんな奏に翼は融通が利かない態度で答えていく。
だけども、そんな二人の間には険悪な空気はない。
二人の間には、穏やかな良い空気で、間違いなく
そう、この笑顔を守ったのは間違いなく、『仮面ライダー』だろう---
◆◆
「がはっ!? ぐっ・・・はぁ・・・」
血を吐く。地面に、血を吐いてしまう。変身した影響か、それとも動いてる間に体内の何処かが破損したのか血を吐いていた。
彼は、壁に手を当てながらも足を引き摺って無理矢理動いていた。
「あと・・・すこ、し・・・」
まだ、足を引き摺る。地面を見れば分かるだろうが、歩いてきた場所には血が付着している。
それだけじゃない。左目はさっきと変わらず血のせいで見えずに、両腕と両肩、両足からは出血の量が増えている。特に、右足と左肩に刺さっていた鉄の柵が外れているために、そこは一番出血していた。
当たり前だ、人間というのは適切な処置もせずに無理に引き抜いたら大量に血が出てくるのだから。
刺さったモノが止血してくれているようなものなのである。
それでも、彼は動く。
「はぁ・・・がふっ! はぁ、はぁ・・・」
体力もなく、吐血しながらも息切れを起こしているボロボロな状態のアルトが辿り着いた場所の目の前には、壁に持たれている響がいる。
実際にはそう置いたのはアルトなのだが、そこはいいだろう。
「・・・無事、か・・・」
そう言ったのは、ノイズに消されてしまう可能性もあったからだ。いくら響の方へ行かせないようにしてたとはいえ、一体くらい逃してた可能性もある。
「ぐっ・・・い、息、は・・・?」
もはや意識さえ保つのがやっとなのか、目はうっすらとしか開いていない。
それでもアルトは無理矢理自身の体を動かして響に近寄り、顔を近づけた。
「あ、ある・・・」
次に、アルトは脈も測った。
動いている。それに気づいて、アルトは完全に力が入らなくなったのか壁に体を預けた。
「あぁ---うご・・・かないと・・・」
まだ、まだ助かった訳では無い、とアルトは声に出す。
だが、彼はもう動けない。出血のし過ぎで血を失いすぎているのもあるが、ボロボロな状態で戦ったのだ。むしろ動けている時点で異常。
「・・・・・・」
うっすらと薄れていく意識の中、アルトは響を見つめる。
痛覚がなくなっているのか痛みで声も出さなくなったアルトは響の手を握った。
「これで、いい・・・か。俺は、希望・・・なんだろ・・・?」
そんなことを聞いても、響は返事をしない。
意識がないのだから、当然だ。
「ぁあ・・・せめて、こいっつ・・・だけっ・・・でも---びょ・・・いんに・・・連れて、いかっ・・・ない・・・と」
消える、意識が消える。
長く意識を保っていたアルトの意識が、消えていく---
そして、
ピキピキ、とアルトの行動を、アルトの成したことを嘲笑うかのように何かが割れる。
それに気づいたのか、アルトは無理矢理自分の腕を強くて掴んで意識を取り戻す。そのまま、目を開いて---最後の気力を振り絞って庇うように響を抱きしめた---
そして、
「-い!? -こに--!?」
「-て--そ---が!」
「--!? -さか----!?」
薄れゆく意識の中---
「にゃー? にゃぁん」
「-い! --夫か!?」
「すぐに------いかないと!」
「--ってる! --ぞ! ---死ぬ--絶対に。生き--を諦めな--くれ!!」
アルトの耳には、そんな声が聞こえた---
〇アルト/仮面ライダーゼロワン
クソボロボロな状態で変身した。シャイニングアサルトは負担が無くなる訳では無い。・・・あとは分かるな?
百合の間に挟まるのは罪だし爆発しろと言ったが、そこまでやれとは言っていないしそうじゃない。
主人公補正仕事しろ
〇立花 響
ほぼ原作と同じ。
幼馴染が死にかけてるしこんなんトラウマ不可避。主人公補正まだ仕事してた
〇小日向 未来
回想のみ。回想は水着回の続き。
〇天羽 奏
生き残れた理由はアルト視点の本編通り。最初の出会いが不可欠で、なければアルトは戻る必要がない。仮に響救出後だと戻る前に変身するにしても絶唱のタイミング的にギリギリ間に合わない。
正体は気づいてない。
〇風鳴 翼
まだ胸がある。ゼロワンは危険なことに変わりはないので拘束はしようとした。
でもやっぱこの防人口調よくわかんねぇわ・・・
〇猫
足に怪我してるからハンカチ巻いてる。飛んでくる岩とかからアルトに守られていたので最後に猫の恩返し。有能
(ゼロワン本編のじゃないけど)滅亡迅雷.netは?
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出す
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出さない
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チェケラは悪くない!
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チェケラは悪い
-
最新話はよ