戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜   作:絆蛙

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どうも、今週は本来投稿するつもりはありませんでした。
でも、どうやらランキングに入ってたらしくて、これはやるしかねぇ!とやる気出たので投稿しちゃいました。お気に入りや評価、感想はこんな感じで影響与えるってことですね。ちなみに感想くれた人は名前ある方は覚えてます。
っと話を戻して・・・ランキングは二次創作限定だと、46位。(確か)総合順位では58位まで入っていた見たいです。
大したことねぇな!おい!とか思われると思いますけど、私からすれば十分すぎるほど嬉しいです。

しかもランキングに入ってから評価が赤バー、しかもほぼ9で、お気に入り登録者が軽く100人くらい増えてたようで・・・見た時は流石に驚きました。本っ当にありがとうございます!プレッシャーががが・・・。

正直、私個人としては映画見た後のゼロワンロスが苦しくて書いただけの作品ですが、まだまだ頑張って行くのでぜひぜひ、読んでいってください!

あ、余談ですけど、章分けするなら次から最終章です。あと3〜5話ぐらいで原作入る予定なので、どんな結末を迎えるのか・・・暇な人は予想してみてくださいね!
では、本編をどうぞ!

※まだ出すかは決めてませんが、一応アンケートは貼っておきます



第十話 希望(キボウ)の目覚め

 

 

あれから・・・あのライブの惨劇から二ヶ月と少し経った。

もう何日も過ぎてるのに、二人は未だに目覚めない。

それでも、私は通い続けるしかなかった。それしか、出来ることがないから。

 

()()()()()書類を提出して、少し話した後に目的の場所へ歩く。

かなり歩くと、奥の方にある一人部屋の目の前に着いた。

私は一度深呼吸し、扉を潜る。すると---

 

 

 

 

 

 

「また来たよ、アルくん」

 

以前とは違って、すっかり包帯の数も減り、今はもう左肩からかけて左腕まで包帯で覆われてるのと、右脚と額だけになってるアルくんの姿がある。

なんでも、お医者さん曰く肉体は順調に回復してるらしく、意識だけが()()()()()ように目覚めないとか。

だからまだ安全とは言えず、危険なことに変わりがないらしい。

それでも、肉体だけでも治ってきてることに私は少し安心した。

 

そして私はいつも通り、椅子を彼の近くに置いて座り、彼の手を握って話し始める。

 

「今日はね、響のこと聞いてきたんだ。それでね、響は順調に回復してるからもうすぐで目覚めるんじゃないかって言ってたよ。アルくんのお陰でもあるんだから・・・」

 

きゅっと優しく彼の手を握りながら、私は目を閉じたままの彼の姿を見つめる。

 

「アルくんも目を覚ましてね・・・? 二人が起きたら、また何処かに行ったり一緒に食べたり話したり・・・たくさんしたいことあるんだ。他にも、星を見たりとか。それにアルくんの世話、これからは私がするから・・・」

 

当然、そんなこと言ったって何か返事が返ってくることはない。それでも、何かは伝えたかった。

正直、今の彼の姿を見てるだけで胸が物凄く痛む。それはきっと、自分の気持ちに気づいたからこそ、より彼の姿を見ると痛むのだと思う。

もちろん、罪悪感もあるし、申し訳なさでいっぱい。それでも、いつか彼の声や行動を前みたいに見て行けるなら私はまだ頑張れる。

それに二人には起きた時には謝らないと行けないから・・・二人とも私のせいじゃないと言うと思うけど、それでも謝りたい。自己満足だと言われようが思われようが、私にとって二人はとっても大切で、かけがえのない存在だから。

だからそれまで---

 

「一人でも頑張るよ・・・私。アルくんが()()してくれたから。それに、()()()二人が言ってくれたから・・・戻ってくるまで頑張るね」

 

それだけ言うと、無言となって居続ける。

時間が無くなるまで傍に居続け、時間になると私は名残惜しいけれど、手を離して椅子を元の場所に動かした。

 

「またね。アルくん・・・待ってる」

 

そして、扉から出る前に一度だけ見つめ、すぐに帰り道を歩く---。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

二週間が経った。

 

「いらっしゃ---って未来ちゃん?」

 

「こんばんは。()()さん」

 

今の私は前まで二人と一緒によく来ていたお店に通っていた。

今挨拶した人はこのお店のマスターで、本名は『石動(いするぎ)惣一(そういち)』って名前らしい。来る度に話していた人だからか仲は良いと思う。

それに、惣一さんもアルくんのことは気に入っていて、アルくんも何処か気に入ってるようには見えるくらいに関係性は出来てたから・・・。

 

「・・・今日もまだ?」

 

「はい・・・まだ、響とアルくんの意識は目覚めないらしいです・・・」

 

「・・・そうか。本当は俺も見に行きたいんだけど・・・」

 

「あはは・・・仕方がないですよ」

 

残念そうな、それでいて悔しそうに複雑な表情で言う惣一さんに苦笑いしながら答える。

 

惣一さんもアルくんや響のことは知っていて、二人が()()()()()の被害にあったということも知っている。

といっても、最初は私の心が晴れずに暗いままお店に来た時に、事情説明しただけなんだけど・・・。

 

「それにしても、アルトくんが来ないと本当に誰が俺のコーヒーを飲んでくれるんだか・・・。響ちゃんの元気な姿にも結構助かってたんだけどなぁ」

 

はぁ、とため息を付きながら、惣一さんは作業をしていく。

 

「そう・・・ですね・・・」

 

そんな惣一さんな姿を見ながら、出してもらったオレンジジュースを頂く。

あれからかなり経つけれども、未だに私の心の中は晴れない。それだけでどれだけあの二人が私にとって大切な存在だったのかと、分かる。

 

「・・・何かあった?」

 

「・・・え?」

 

そして、惣一さんが私の心を見透かしたかのように真剣な表情で向き合ってきた。

私はそのことに驚く。

 

「いやさ、二人が居なくて暗くなってるのは分かるんだけど・・・最近は以前よりも酷くなってると言うか・・・ずっと思い詰めてるような、悩んでるような、そんな感じがするんだよ。まぁ、俺の気のせいって場合もあるけど」

 

「そんな分かりやすかった・・・ですかね・・・?」

 

学校や両親の前などでは無理矢理表情を取り繕ったりしてきたのだけど、どうやら顔に出ていたらしい。

 

「お店をやってたら人の顔色を見るのは慣れるもんさ。何年もやってたら、この人疲れてるな、とか悩んでるな、とか分かるようになるからな」

 

「そうでしたか・・・」

 

「頼りないかもしれないけど、未来ちゃんよりかは大人だ。相談くらいには乗れるぜ?」

 

そう言って、何処か自分の子供でも見るように慈しみを含んだ優しい表情で見つめてくる。

そんな風に見つめられていたからか、私は気がつけばポツポツと語り始めていた。

 

「・・・私、どうすればいいか分からないんです」

 

「・・・」

 

話し始めると、惣一さんは無言で聞いてくれる。それのお陰で不思議とすらすらと話せる。

 

「別にそんなことか、と思われそうですけど、二人が帰ってきたとして、私は二人に何かしてあげれるのかなって・・・考えないようにしてても考えちゃうんです。やりたいことはたくさんあっても、それは私がやりたいことだから・・・」

 

「・・・そうか。うーん」

 

話終えると、惣一さんは何処か悩む素振りを見せる。

 

「わ、分からないですよね? すみません・・・忘れてください」

 

我ながら難しいことを聞いたと自覚があったので、そう言ってしまう。

 

「・・・いやさ、ちょっと知り合いの話になるんだけど・・・構わないか?」

 

「え? それは構いませんけど・・」

 

しかし、惣一さんから返ってきた言葉はそれで、返ってくると思ってなかったために少し驚いた。

 

「じゃあ早速話すか・・・ある所に()()()()()()()が居た」

 

「記憶喪失の・・・?」

 

「ああ。ソイツはある男に拾われた。その男に拾われてから、ソイツは『自分の信じる正義のため』に()()()をすることにした。頭が良かったってのもあるのかもな・・・色々と悩むことは多かったし、ソイツは『科学者』だから発明にも時間を注いでいた。それでもな、ソイツは自身の記憶などよりも『人助け』を優先するほど『お人好し』だったんだ。人助けなんてしても自分には何も得がないのに。だけど、ソイツはそんなこと分かっていたし見返りを期待せずにさ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言ってたよ」

 

その言葉を聞いて、浮かんだのは響とアルくんのこと。でも、どちらかというと響よりもアルくんの方がその男性と()()だと思った。

 

「もちろん、その男性にも『帰る場所』があった。最初は一人の女性と一人の男性しか居なかったけど・・・それでも、『人助け』でソイツがどんなにボロボロになって帰って来た時も、二人が()()()()と。その一言だけでソイツは嬉しそうに笑顔になったんだ。そんな風にさ、待つ方も苦しいけど、その分戻ってきた人にとっては、その一言だけで『帰る場所』があると実感して救われた気持ちになるものさ・・・どれだけ地獄を見てもな。ま、今はソイツはたくさんの人に囲まれてるだろうけど」

 

何処か懐かしみを含む表情で、惣一さんは言う。

 

「その人は、もう一緒じゃないんですか・・・?」

 

「そうかもなぁ・・・。でも、なんつうか・・・未来ちゃんもさ、何もしてやらなくていいと思うんだよ」

 

「・・・え? でも・・・」

 

「ただし! 何もやらなくていいとはいえ、帰ってきた時に笑顔で迎えてやることは大事だ。きっと、二人もそれだけで嬉しくなると思う・・・そうだな、簡単に言えば未来ちゃんが『居場所』になってやればいいんだよ。あ、でもアルトくんは無表情だから嬉しいかは分かりにくいか」

 

場の空気を変えるためか、苦笑いして茶化すように言う惣一さんに不思議とくすっと笑える。それと同時に、私を『例えた』時のことを思い出した。

私のことを陽だまりって言ってた。帰る場所で、居場所だって。

 

「おっ! やっと笑ったじゃん! マジ良かったし!」

 

「ふふっ・・・なんですか、それ」

 

「店に来てた子が今日言っててな? 真似してみた」

 

「そうだったんですね。でも、ありがとうございます。お陰で何処か吹っ切れました・・・二人が戻ってきたら、言われた通りにしてみますね」

 

今の私は多分、自然と笑えてると思う。

自分でそう思えてしまうくらい、惣一さんの言葉は胸の中にストンと入ってきた。本当に、相談して良かったって思った。忘れちゃってたことを、思い出せたから。

だから私は、二人が戻ってきた時には絶対にそうしようと心の中で決意する。

 

「あ、そうだ。明日は俺も行っていいかな?」

 

「え!? そ、それは二人も喜ぶと思いますけど・・・良いんですか?」

 

そんな決意を一人でしていると、突然言われたことに驚きながら首を傾げる。

 

「明日、店は元から休むつもりだったから、俺もお見舞いに行こうかなってな?」

 

なるほど、と納得する。それに、アルくんは何処か惣一さんと一番仲が良さそうに見えたし、アルくんも嬉しいかも。

 

「じゃあ、一緒に行きますか?」

 

「そうだなぁ・・・お願いしちゃおうかな」

 

「はい、なら行くときにまたここに来ますね」

 

「おう。あ、そうだ。未来ちゃんも今日はマスター特製ブレンド---」

 

「きょ、今日はお腹いっぱいなので・・・」

 

「つれねえなぁ・・・ま、アルトくんに起きた時に飲んでもらうかね」

 

・・・本当になんでアルくんは平気だったのだろう、そう思わずには居られなかった---

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「惣一さん、早くしてください」

 

「ごめーん! ちょっと待って! 今特製コーヒー作ってるから!」

 

次の日、いつも通りとは行かないが、比較的元気となった未来は昨晩言った通りに惣一を待っていた。

 

「そ、それどうする気ですか・・・?」

 

「いやぁ、アルトくんが目覚めた時に一番に飲んで欲しくってさ」

 

お店の中から、水筒らしきものを二つ持った惣一が出てくる。

 

「まぁ・・・アルくんなら嫌がらないと思いますけど・・・目覚めた瞬間に、飲ませようとするのは『絶対』しないでくださいね?」

 

「わ、分かってるって・・・」

 

何処か圧を感じさせる未来の姿に、大人である惣一が身を引いて苦笑いしながら答える。

 

「それじゃあ、案内します」

 

「頼むよ」

 

「はい」

 

そう言って、未来と惣一は病院までの道を歩く---。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは、何処だ?」

 

色々と、疑問があった。

でも、今は周りを見渡しても()()()()()()に居ることが一番の疑問だった。

ただこの空間にも、あるものはある。それは『01』・・・と思わしき数字。

 

『------』

 

「・・・衛星、ゼア?」

 

俺が呟いた声に、 ()()()が反応した。

ふと自身の腰を見れば、『ゼロワンドライバー』が巻かれている。

 

「なぜ、俺が生きている・・・?」

 

『------』

 

()()()()、というここに居るらしい『存在』に聞いてみる。

すると、返ってきた言葉は『死にかけていたところを、意識だけこちらに送った』らしい。

つまりは---

 

「・・・あんたが居なきゃ、死んでたのか?」

 

『-----』

 

返答は、YES。『肉体のダメージが大きく、あのままならば回復が追いつかずに死んでいた可能性が高い』と。

 

「・・・・・」

 

その事で疑問が浮かんでくる。

何故、俺なんだ?『あの会場』に居た人達には、希望も、目的も、()()()()という気持ちさえあった。

だから、俺は()()()()()()俺よりも他の人の方が生きるべき、そう思った。

だからこそ、助けた・・・そのはずだった。

 

『------』

 

「・・・?」

 

次に来たのは、問いかけ。

『何のために、あの中で助けたのか』という問いかけ。

 

「俺より生きるべき者が居た」

 

『-----?』

 

そう答えると、次は『あの少女、立花響のことなのか』という質問が来る。

 

「・・・そうかもしれない。少なくとも、()()()()は生きるべきだ」

 

『------?』

 

「俺はソコに入ってないのか? ・・・俺には、生きたいという欲も、感情もない。だから、()()()()()()()()()()()()

 

誰に話してるかは俺も分からないが、聞かれたことに答えていく。

少なくとも、コイツからは()()()()()しない。それどころか、俺に()()()()()存在だと分かる。

 

『-----』

 

「分からない」

 

『なら、これからどうする?』という質問にはそう答えるしかなかった。

 

『-----』

 

「仮面ライダー・・・戦う・・・理由?」

 

『------』

 

まとめて『昭和ライダー』、『平成ライダー』、『令和ライダー』と呼ばれる仮面ライダーたちが居たらしい。

その人たちは、誰もが目的があったり、信念を貫いてきたと。例えば、『1号』と呼ばれる人は人間の自由のために。『クウガ』と呼ばれる人はみんなの笑顔の為に。『令和NO.1』の仮面ライダーは人と()()()()()()と呼ばれる存在が笑い合える世界(みらい)を築くために。

 

『----?』

 

次に来たのは『貴方(アルト)にはないのか?』という質問。

 

「あの時は()()()()()()()が居た。そして、()()()()に言われた言葉を守るために戦った。それだけ」

 

それに対して、素直に答える。

 

『------』

 

「・・・探せ、と?」

 

『------』

 

返ってきたのは『YES』。そして、『それが力を持つ者の宿命』という答え。

 

「・・・その前に、俺より生きたい人が、たくさん居たはずだ」

 

『・・・・・』

 

沈黙。そして---

 

『------』

 

『命は平等。肉体もなく、意識しかない人工知能である自分に救えるのは、()()()()()貴方(アルト)だけだった』らしい。

 

「・・・運が悪かった、か」

 

『-------』

 

『そうとしか言えない』と返ってくる。それだけでコイツが悪くないということは分かった。

救いたくとも、救えないならば・・・それは仕方がない。

俺も、コイツも()では無いから、全てを守ることも、何かをしてあげることも出来ない。既に亡くなった人は、運が悪かったとしか、言えない。

でも---

 

「聞きたいことがある」

 

『----?』

 

そう言うと、『何を?』と返ってくる。

これだけは、聞かなきゃならない。そんな気がした。

 

「・・・俺の行動は、意味があったのか」

 

見返りは期待してない。求められたから、手を伸ばした。きっかけを作った。ただ、それだけ。

 

『・・・-----』

 

「・・・そうか」

 

返ってきたのは、あまりにもの規模の大きすぎた回答。『あのライブ会場には10万を超える人間が居合わせており、 死者、行方不明者の総数が、1()0()2()0()1()人にのぼる大惨事』と。

そして、『あの行動がなければ、12874人の死者、行方不明者が出ていたことが()()()()だった』と返ってきた。

つまり、通常の出口から逃がしたことも、助け起こしたことも意味があった、と言いたいのだろう。

それなら、聞きたいことは聞いた。後は話を戻すだけ。

 

「じゃあ---戻って、なにすればいい?」

 

『-------』

 

さっき言われた通り、戦う理由を探せと言われても、俺には結局これといって生きる目的はないし、感情もない。

すると、『好きにすればいい。そこは、貴方が決めること』と返ってくる。

 

「そうか・・・戻る方法は」

 

『------』

 

なら、ここに居ても意味が無いのだろう。

だから戻る方法を聞く。居ても意味の無いなら、必要がない。

そして聞いてみると『変身すれば戻れる』と返ってきた。ふと手を見れば『シャイニングアサルトホッパープログライズキー』が右手にある。

恐らく、あのライブでもこれしか持ってなかったからだと思う。

 

『-------』

 

『またいつか、再び』と言われる。

 

「・・・ああ」

 

俺はそれを受け入れ、キーを起動した。

 

ハイパージャンプ!

 

「俺は拒まない。あんたが望むなら、好きにすればいい---」

 

そう言いながら変身するのと同時に、俺の意識はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、空間が一瞬『()()()()()()』、『()()()()()()()()』が浮かび上がって雑音が走る---

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

「アルくん、今日は惣一さん・・・マスターを連れてきたんだ」

 

昨日と同じように、アルトの手を握りながら未来が呟く。

その惣一は未来の後ろに立っていて、悲しげに見つめていた。

 

「・・・アルくん、マスターのコーヒーをよく飲んでたよね。今度は、私も一緒に飲んでもいいかな・・・?」

 

「・・・・・」

 

しかし、それでも何も言葉は返ってこない。

やっぱり、といった表情と共に、未来の表情には悲しみの表情が現れる。思わず、未来は手を繋ぐようにした。

 

「未来ちゃん・・・」

 

「・・・平気です。いつものことですから」

 

「そうか・・・」

 

心配してか、惣一が呼んだ声に、繋いだ手を離さないまま未来はそう返す。

 

「分かってる・・・こんなことして、目覚めるわけがないって。それでもね、私はアルくんのことをいつまでも---」

 

そう、未来が言葉を紡ごうとした時だった。

 

「・・・」

 

「・・・え?」

 

未来の手に握り返されたかのような感触と、乗せられている布団と敷かれているシーツが()()()

 

「お、おいおい・・・マジか・・・?」

 

「アル・・・くん?」

 

それを見た二人は、当然驚いたように見つめる。

そして---

 

 

 

 

 

 

「・・・未来? それに、マスター・・・」

 

目を開けた。うっすらとしか開かれてないが、確かに目を開き---名前を呼んだ。他者の名前を()()()呼んだ。

 

「おはよう」

 

そして、場違いな言葉とともに、()()()()()体を起こして首を傾げる。

まるで、なんで驚いている?とでも聞くように。

 

「も---・・・かなり、寝坊だよ・・・?アルくん・・・っ」

 

「まったくだ・・・心配かけさせやがって!」

 

「・・・? そう、なのか?」

 

惣一が顔を隠すように上を向き、未来は瞳に涙を貯め、言葉を飲み込んでからそっと抱きつく。アルトはそれに首を傾げたまま、されるがままとなった。

 

「アルくん・・・」

 

「なんだ」

 

抱きついていた未来が少し体を離し、アルトの名前を呼びながら見つめる。

そんな彼の様子は、以前と同じで変わらない。

 

「おかえりっ・・・!」

 

「・・・? あぁ---ただいま」

 

涙を貯めながらも笑顔でそう言う未来に、ほんの少しの迷いを見せた後にアルトが理解したように返す。

その姿を見た惣一は笑い、さらっと水筒を取り出していた---

 

 





〇アルト
ゼアが意識を自身の空間に移動させていたため、生きてた。意識がない分、肉体に自然治癒力が全て注がれていたために、早く回復出来たらしい。

〇立花響
順調に回復。もう目覚める

〇小日向 未来
前回から特に変わらない。
悩みを打ち解けた。

〇マスター
本名は石動惣一
そして間違いなく、今回の話で誰でも分かったであろう・・・。
はい!せーのっ!

エボルトォオオオォォオオオ!!!

〇衛星ゼア
予め言っておくと、この世界では『衛星ゼア』は打ち上げられてない。あったら絶対完全聖遺物と認定されてクソ政府が権限を奪う。
他のライダーの情報はあったらしい。
本作では、イズが居ないためにベルトを通して喋った。

セレナァァアアアアアァアァ!!(大人セレナだとアルトくんの歳上になっちゃうので少女版)生存させるか

  • 生存させろ
  • (しなくて)いいです
  • アークの意志のままに・・・
  • アークワンはよ
  • (いっそヒロインにしても)ええんやで
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