戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜   作:絆蛙

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サブタイトルのネタが切れてきててヤヴァイ・・・。アーク様ドライバー買ったからやる気は溢れてんだけどな・・・。なかなかどうして展開が思いつかん・・・というか途中から本編から一時的に離れそうなんだよなぁ・・・そこは飛ばして番外編で書くべきかな?まあ、そんな悩みは未来の私に任せて(いつもの)おきます。
ってか感想でゼロワン本編のメンバー出さねぇから!みたいな事言ったくせに多分出すんじゃないですかね・・・ま、まあ深くは関わらないし?あるキャラ一人(?)だけだし?せーふ!
さて、それじゃ本編どうぞ! アズチャンカワイイヤッター!




第三話 未知の仮面ライダー

 

 

 

ソノ人は、独りだった。

ソノ人は、ボロボロだった。

ソノ人には、味方が居なかった。

それでも、ソノ人の行動は、間違いなくソノ人にとっては『正義』と言えるモノだった・・・けど、裏切られ、傷つき、奪われ、責められ、利用され、裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ---そして、()()()。ううん、違う。()()()()。人に、救ってきた人々による、()()に。

だけど、私にとってソノ人は()()()()()()()()と言えた。なぜなら、()()()()()()()()()()()()私にとって、救いとも言えるモノだったから。例えそれが、()()()()()であっても。ソノ人のことを知って、見つけたから。答えを、()()()()()を。

少なくとも、私が知るソノ人は優しさを捨てずに孤独なまま戦い続けた。自分自身の目的はないのに、ただただ気がつけば()()()()として君臨した人。それでも、ソノ人の生き様は、とても綺麗で美しかった。けれど、同時に哀しみと物寂しさに溢れてるように、私は感じた---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜・・・?」

 

目が覚めると、私はゆっくりと体を起こす。時間を見れば、ちょうどいいくらいの時間帯。色々と準備が必要だから、早めに起きる必要がある。

 

「・・・アークさま」

 

久しぶりに見たある夢。あの時から、私は救われた。やっと見つけた、()()()()()

 

「早くしないとね」

 

寝起きの頭でも、深く考えたら思考の海に沈んじゃう。だから私は、すぐに準備に取りかかる。大好きな人の前では、少しでも可愛いと思って欲しいし、魅力的に感じて欲しいから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備を終えた私は、迷うことなくアークさまの部屋に---行かず、リビングに向かった。

そしてキッチンに向かうと、一人の少女が少しうとうと、と船を漕ぎながら料理をしている。私はそんな彼女にそっと話しかけた。

 

「セレナ。大丈夫?」

 

「んん・・・はっ!?ね、寝てませんよ!?」

 

「・・・何も言ってないよ?」

 

「あ、愛乃姉さん・・・」

 

慌てて振り返ってきたセレナに私は苦笑いをしながら、返す。

別に無理をしなくとも、私がするのに・・・。

 

「眠たいなら無理しないで、ね?」

 

「い、いえ・・・大丈夫です。私には出来ること、これくらいしかありませんから」

 

「・・・そう? セレナはもっとあると思うけどね。実際、()()を今も学んでるんでしょ?」

 

「はい。ですけど・・・」

 

何処か言い淀む言い方に、私は首を傾げる。

 

「その・・・もっと力になりたいなぁって」

 

「それ以上アークさまは望まないと思うけど・・・本当に、セレナは優しいのね」

 

だからこそ、アークさまはきっと巻き込みたくないのだろうけど・・・とは思う。

アークさまの行動は、他人のとって褒められるモノでも、許されることでもない。アークさまの為なら、例え罪を被ることだとしても、なんだってする私とは違って心優しいセレナにとって、厳しいだろうから。

 

「あと、料理焦げちゃうから気をつけて。私はアークさまを起こしてくるから」

 

「へっ・・・? あっ・・・!? 忘れちゃってました・・・!」

 

慌てて向き直るセレナの姿に、優しく微笑んだ私はアークさまの元へ急ぐ。

アークさまの部屋に着けば、そっとドアを開けて部屋に入った。

 

「・・・」

 

部屋に入るとすぐにベットに向かって、しゃがむ。

その状態で耳を澄ませ、顔を近づけるとアークさまの規則正しい寝息が聞こえてきた。

 

「アークさま・・・」

 

アークさまの頬をそっと撫でて、しばらくの間見つめる。

寝顔を見れるだけで幸せな気持ちになれるけれど、同時にますますと欲しくなっちゃうのは惚れちゃったから・・・かな? それに、無防備な姿を見ると、独り占めしたくなるし、襲いたいって気持ちも少し湧く。

もちろん、嫌われたくないからそんなことは決してしないし、一人の女の子としてはアークさまからして欲しい気持ちもある。振り向いて欲しいし・・・。結局は、アークさまが幸せになれるのなら、私はなんだっていいけど。

 

「起きて、朝よ?」

 

いつまでも見ておきたいものの、起こさないとならないため体を優しく揺する。

しばらくすると、アークさまは目が覚めたのか目を擦りながら起き上がった。

 

「あぁ、アズ。おはよう」

 

「うん、おはよう」

 

寝起きのアークさまも良いという気持ちは心の奥底に眠らせておいて、挨拶を返す。

 

「アークさま、昨日も夜遅くまで?」

 

「・・・あー、まぁ、そんな感じ・・・かな。初めて調整することだから、色々と難しいんだよな。いくら衛星アークの力を利用しても、元の力が力だからか情報はどこにもなかったし」

 

「む・・・ちゃんと休んでよ? アークさまが倒れたら私も倒れちゃう」

 

「いや、その時は倒れるんじゃなくて普通に介抱してくれよ・・・」

 

だって、それくらい大切なんだもん。私にそれで手伝えることがない分、余計に・・・。()()()()()の力を使っても無理なのだから、私には間違いなく出来ないし。

 

「・・・まあ、ありがとうな。心配してくれて」

 

そう言って、優しそうな瞳で見つめてきたアークさまが私の頭を撫でてくれた。その手が気持ちが良くて、離そうとしたアークさまの手を掴んで見つめ返す。すると、苦笑いしながらも続けてくれたため、堪能しながら微笑む。

 

「私がアークさまのことを心配するのは当然でしょ? 私にとって、アークさまが()()なんだから」

 

「それは嬉しいけど、自分のことは入れろよ?」

 

「あ・・・そうだった。じゃあ、アークさまと自分が全て・・・?でも、セレナも大切だし、うーん?」

 

「大切なものが全て、でいいと思うが」

 

「それもそうね・・・流石アークさま♡」

 

悩む私に、教えてくれたアークさまに抱きついた。ぎゅーっとして、アークさまの体温を感じる。突然した私に、アーク様は離そうとせずに抱きしめてくれる。

 

「昨日のセレナみたいだな。どうしたんだ?」

 

「・・・別に〜?」

 

決して、我慢してただけで羨ましかったわけではない。・・・ちょっと良いなぁ、とは思ったけど、セレナだったし。他の人だったら私はアークさまから引き剥がしてたけど。

 

「あの、料理出来ましたよ・・・? って、愛乃姉さん、シンさん? どうして抱きしめ合ってるんですか!?」

 

「いつも悪いな。こうなったのは・・・流れ、か?」

 

突然セレナが入ってきて驚いたような声を出てたけど、私はアークさまから離れない。

でも確かに、流れでなってたとは思う。

 

「セレナも来ないの?」

 

なので、誘ってみる。

 

「えっ? ・・・じゃ、じゃあ失礼して・・・」

 

「・・・何故に?」

 

セレナがアークさまに近づくと、アークさまの背中に抱きついていた。

困惑するアークさまが見えるけど、気にせずにしばらくの間、抱擁し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

()()は独りだった。自分に与えられた使命として、人が人を滅ぼすために作られた、一匹の存在。

しかし、何の偶然なのか()()は迷っていた。ソレは周りに誰もいないことを気づくと、周囲を見渡す。しかし、自分と同じような見た目をする存在が居なくて、首を傾げた。

ふと、体を横に向ける。オレンジ色の人型として作られたソレは()()()を見る。まるで魔力でも漂ってるかのように、魅力的に思えてしまったソレはナニカに近づく。ナニカは()()()()()としか表現出来ないが、ソレは近づく。もし、それが人であるならば、炭化させるために---そう、ソレは人型(ヒューマノイド)ノイズだった。

そのノイズは、ナニカに触れる。いや、()()()しまった。

ノイズが後悔したのは、その後のことだ。崩れる。自身の肉体が、人間に触れた訳でもないのに崩れる。否、崩れてる訳では無い。()()していく。オレンジ色の肉体が、漆黒に染まり、ナニカに従うかのように周囲を爆発させ、何かを考える素振りをしたソレは行動をし始めた---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---『スパイトネガ』。すなわち、人間の悪意が、一匹のノイズを変えてしまったのだ。先程までの従う意志のない。自我を持つ、一つの進化体として。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、そのことに気づいた者は居た。

 

「・・・あー、そんな感じになったか」

 

「あれもノイズ・・・?」

 

「多分な。オレのスパイトネガに勝手に触れたみたい・・・だな。回収し忘れたから来たんだが、まさか適合するとは・・・。普通は崩れてもおかしくはず・・・特殊個体か? それとも()()が操ったのか・・・」

 

黒いベルトを身につけた少年---シンは()()()()()()()()が飛んでいくのを見て、考えるように独り言を零した。

 

「アズは何か知ってるか?」

 

「うーん・・・私も分からない。流石にあんなノイズ見たことないんだもの。アークさまの力を宿してはないみたいだけど・・・」

 

シンは傍に居て、同じく眺めていたアズに聞いてみるが、アズも分からないのか首を傾げていた。

 

「はぁ・・・どちらにせよ、面倒なことになった。アレ、明らかに意思持っちゃったよな。今人類滅ぼされても困るんだが」

 

「まさに偶然の産物ね・・・どうするの? 消してもらう? それとも---」

 

「無理だろうな。計画の邪魔になるだろうし・・・なら、オレの出番・・・ってことだ。自分の不始末は自分で片付けないとな。ついでに、新しい装者と装者二人。両方の力も試してみるか・・・」

 

「じゃあ、追う?」

 

額に手を翳して、ノイズだったモノが飛んで行ったところを眺めるということをしていたアズが、見えないからかやめてシンを見ていた。どうするのかと確認するように。

 

「そうだな・・・ まったく。こっちは仕事があるってのに・・・」

 

「頑張りましょ。アークさまがどうしても疲れたなら膝枕とかしてあげるけど? ううん、むしろさせて」

 

「いや、アズが疲れるだろ? 遠慮しておくよ」

 

「アークさま・・・もー、好き♡」

 

「・・・追えないんだが」

 

そう言いつつも、抱きついたアズを自分からは離さずに、シンは撫でるという行動をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

立花響がシンフォギアを纏い、メディカルチェックを終えた次の日の出来事。

再び響と未来は二課の元へ案内され、説明を受けていた。理由としては響のメディカルチェックの結果を発表するためであり、了子が出したのは響のX線写真。心臓付近をよく見て欲しい、との事で皆が注目して見ると、その付近には本来なら有り得ないものが存在している。

響の心臓付近には普通の人には無い複数の破片が存在していたのだ。調査の結果、奏のガングニールと同じものという事が判明した。

 

「結論から言うと、響ちゃんの身体、手術で摘出不能な心臓付近に奏ちゃんのガングニールの破片が突き刺さってたわ。これが反応してシンフォギアとして発現したというわけ。で、その破片の出所なんだけど・・・」

 

「あの時のライブ・・・だよな?」

 

「そうよ」

 

言おうとしていた了子を遮り、奏が聞く。そのことに了子は肯定を示した。

二年前のライブの時に損傷した奏のガングニールの破片が響を貫いたということが起こった。その時の破片が響の身体に融合し、力が引き出されてシンフォギアとして発現したということになる。

そしてシンフォギアとして発現させるために欠片にほんの少し残った力を増幅して、解き放つ唯一の鍵が、特定振幅の波動---つまり、歌の力で活性化した聖遺物を一度エネルギーに還元し、鎧の形で再構成したものが、アンチノイズプロテクター、シンフォギアと呼ばれるモノだと了子から説明を受ける。

つまり、響の場合は奏や翼のようにペンダントを必要としないイレギュラーな装者、ということだ。

さらに次に説明されたのは聖遺物のことだった。

聖遺物とは、世界各地の伝承に存在する現代では製造不可能な異端技術(ブラックアート)の結晶のことであり、多くは遺跡から見つかるが経年劣化によって本来の力を持つものは少ないと、説明をされる。

 

「どうかしら? 少しは分かった?」

 

「すみません・・・全然分からないです」

 

「私もその・・・全ては・・・」

 

了子の言葉に、響と未来がそう返す。

すると、周りは予想通りだったのかやっぱりか、といった様子を見せた。

 

「はは・・・まあ、仕方がないさ。最初から了子さんの難しい話を理解出来る人なんて多分居ないからな」

 

「ちょっと〜奏ちゃん? 確かに難しいことだけどこれでも簡単に説明した方なのよ?」

 

奏の言葉に不満げに呟かれる了子の言葉。

だが了子の言葉とは裏腹に、周りにいる二課のメンバーは確かに、と肯定を示すだけである。

 

「響。ちょっといいか?」

 

「あ、はい!」

 

がくり、と項垂れる了子を他所に、奏は響に近づいて話しかける。

 

「戦いに巻き込んでごめんな・・・響には響の日常があるのに」

 

「へ? ぁ---いえ、へいき、へっちゃらです。昨日も言いましたけどあの時、お二人に助けられたから今の私がここに居るんです。むしろ、奏さんのガングニールがなければ、今の私と未来はここに居ることありませんでしたから」

 

そう言って、響は笑顔を見せるが、奏は逆に申し訳なさそうな、後悔の念に駆られたかのような表情になっていた。しかし、すぐに気を取り直してうりうりと響を撫で回して髪の毛をボサボサにしていた。

 

「あっ、か、奏さん!? 髪が・・・!」

 

「あ、ごめんごめん」

 

「うぅ・・・未来〜」

 

「もう、こっちに来て」

 

あははと奏が笑い、先程までの空気が吹き飛んだ。

そして響が未来の名前を呼ぶと、未来は響の髪の毛を整えていた。奏は翼の元へ戻っており、悔やんでる様子の姿を宥めていた。

---そんな中、空気が読めないのか突如として本部内にノイズ出現を報せるサイレンがけたたましく鳴り響く。

その瞬間、先程までのほのぼのとしたムードから一転、緊迫した空気に変わる二課本部。

二課所属のオペレーター、藤尭朔也と友里あおいの二人がノイズ出現位置を特定し、モニターへと映し出す。今回は二課本部がある"私立リディアン音楽院"からそう遠くはない場所。

幸いにも一課が住人の避難を徹底してくれたおかげで住人の被害は無いようだが、ノイズに対抗出来るのはシンフォギア装者の三人のみである。

奏と翼は、位置を把握した瞬間には現場へ赴こうとし、響が続こうとした。

 

「待つんだ、響くん・・・! 君はまだ・・・!」

 

そこを二課の司令である風鳴弦十郎が静止しようと呼びかけ、引き止める。

 

「私の力が誰かの助けになるんですよねッ!? 奏さんや翼さんと同じように戦える力が私にはあるんですよねッ!? だったら、行きます! 行かせてくださいッ!」

 

「しかし・・・ッ!」

 

覚悟を決めた響の表情を見てか、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる弦十郎。そこに響を援護するような言葉が投げられる。

 

「お願いします! 響を行かせてあげてください・・・!」

 

その言葉を紡いだのは、未来だ。

 

「未来・・・」

 

「響。私、今更響の人助けを止めようとは思ってないし、止められないって分かってる。だから、一つだけ約束して? 絶対に無事に帰ってくるって。・・・響まで居なくなったら、耐えられないよ」

 

不安そうな表情で、未来は響の手を握る。そんな未来の姿を見て響は少し驚きながら手を握り返した。

 

「分かった・・・! 約束する。絶対無事に帰ってくるって。それに、私自身まだ死にたくないからね」

 

そう言って響は安心させるように微笑んだ。その様子を見た未来は、響にうん、と頷く。

 

「弦十郎のダンナ。響は止められないよ。ダンナの気持ちも分かるけど、あたしらに任せてくれないか? 先輩として、きちんと守るからさ」

 

「・・・叔父さま。私も、同じ気持ちです。戦えるからという理由で危険に晒す真似をしたくないっていうのは分かりますが、私たちが居ないところで戦うよりかはマシだと思います」

 

「・・・すまない、二人とも。響くんの事、任せたぞ」

 

流石に奏と翼にまで言われると、やむ無しにと弦十郎が頷く。

そして、翼と奏の二人は弦十郎の言葉に頷いて響を連れ、現場へと向かった。

後に残された弦十郎と了子の二人は響の事が心配でならなかった。

 

「響ちゃんの事が心配?」

 

「嗚呼。あの子は奏くんと翼とは違い、先日まで一般人だった筈だ。それなのに、力を手にした今は、二人より先に現場へと向かおうとしていた。『困っている誰かを救う』。ただその一心で、だ。果たして、それは『普通』と言えるのか・・・」

 

普通であれば、最悪の場合は命を落とす危険性が高い場所に赴く時は必ず一回は足を止めて躊躇う。しかし、響は違った。足を止める事も、躊躇う事もせず、ただ前へ進む。例えそれが日常から非日常へと進む道だとしても。そんな事を先日まで一般人だった彼女が平気でやっているのだ。おかしいと思わない方がおかしいだろう。

 

「つまり、あの子も私達と同じくこっち側という事ね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現場に到着してすぐの道路に現れたノイズ。それを見据えるのは奏、翼、響の三人。両翼の二人は何度も戦場に出ている為、戦場に立つのは慣れているが、響は先日を除けば今回が初めての戦場である。

ただでさえ緊張しているのに、傍らには憧れの二人が並んでいる。その事実が更に緊張を加速させていた。そんな響を見かねた奏は響の背中を軽く叩く。当然、突然のことで響は驚いた。

 

「緊張しなくても大丈夫だ、響。アタシ達がちゃんとサポートするからさ、思いのままに戦っていいんだよ」

 

「・・・えぇ。私達に任せて」

 

「あ、はい! ありがとうございますッ!」

 

響が本調子に戻った事を確認した二人は各々聖詠を紡ぎ、シンフォギアをその身に纏う。一瞬遅れて響もまた同じように聖詠を紡ぎ、シンフォギアを身に纏った。

ノイズ蔓延る戦地に三人の戦姫が降り立ち、各々構える。そして翼が先陣を切る形で、戦闘は始める。

三人の眼前に広がるのはノイズの群れ。翼が先陣を切ってノイズの群れに突っ込み、後に続くように奏と響もノイズへと立ち向かう。

とはいえ、昨日を除けば響は今回が初めての出撃である。慣れない構えで立ち向かう様は見ていて、少し危なかっしいからか翼に前線を任せ、奏が響のサポートに回ることにしていた。

そのお陰か最初こそ危うさで心配になるほどの響の戦いぶりも、戦っていく度にマシになっていた。ベテランとも言える二人がいるからこそ、安心して戦えるのもあるだろう。

そうこうしてるうちに、ただのノイズでは敵うことなく、あっさりと数を減らした。

そして最後のシメとして、翼の大技『天ノ逆鱗』が炸裂し、現場は再び静寂を迎え---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()が飛んできた。

 

「翼!」

 

「ッ!?」

 

大技を放った後の、明らかに隙を狙った攻撃。奏の声に反応した翼は、飛んできた瓦礫を避ける。

 

「何者だッ!?」

 

既に戦闘状態であるため、防人となっている翼は剣を携えながら警戒をする。

奏は周囲を見渡しながら、響の傍から離れようとせずに警戒をしていた。そんな響も何かが起こってることは気づいてるのか、警戒をしている。

そんな中、()()()が降ってきた。土煙を起こし、派手な登場をしたのは、漆黒色の人型ノイズ。しかし、蟷螂のような鎌を持っており、明らかに凶悪そうな腕だ。

 

「ノイズ・・・?」

 

「初めて見る個体だな・・・」

 

見たことも無いノイズの姿に、当然翼と奏は油断せずに警戒をする。

二人が警戒する中、ノイズが翼に顔を向ける。すると、動き出した。

紐状となったノイズが、鎌を向けながら翼に向かって回転する。それに気づいた翼は自身の剣で受け止めるが、弾くことが出来ないのか少しずつ後退しながら何かに気づくと驚愕の表情を浮かべ、翼が剣でノイズを逸らし、横に飛んだ。

その瞬間、ノイズの胸から光線が放たれる。

 

「これは!?」

 

「翼ッ!」

 

「・・・!」

 

奏の声に反応した翼が、剣を横薙した。それに反応したノイズは鎌でガードし、ノックバックを受ける。その隙を付いた奏の槍が、ノイズを炭化させ---

 

 

「なっ!?」

 

られなかった。鎌で受け止めたノイズは、反撃と言わんばかりに脚蹴りを放つ。思わぬ攻撃に、奏が驚くが後ろに飛ぶことで回避に成功する。

 

「私も・・・!」

 

「立花!? 待て!」

 

二人が苦戦してるのを見てか、響がノイズに向かって飛び出した。それに気づいた翼が響の後を追う。

響は先にノイズの近くに辿り着くと、ノイズに向かって拳を突き出す。ノイズはそれを鎌で逸らし、蹴りを放たれても横に飛んだ。その行動は、明らかに先ほどの翼の動き。

避けられたため、隙が出来た響に鎌が放たれる。翼が即座に間に入ると、鍔迫り合いに入り、奏がノイズに向かって上空からノイズに向かって突き刺そうとする。それに気づいたノイズが、後ろに飛んだ。

 

「本当にノイズか、アイツ!?」

 

「まるで私たちの動きを学んでるみたいね・・・」

 

「す、すみません・・・!」

 

三者三葉の反応を示すが、響だけは悔しそうな表情で拳を握り締めていた。

 

「響。まだ二回目なんだから仕方がないさ。気にする事はないって」

 

そのことに、奏が気づいたため、フォローするかのような言葉が入る。

 

「で、ですけど・・・」

 

「・・・貴女はよくやってる方よ。それでも気負うのであれば、次に向けて訓練でもすればいいわ」

 

「・・・はい!」

 

明るく返事をする響の姿に、翼が頷き---何処かニヤニヤとしている奏を見て、そっぽ向いた。

その間にノイズが胸から円状なエネルギーを形成しており、先程とは比べ物にならない量の力を貯めている。

 

「翼、生半可な力じゃあれは消せない。力を合わせて行くぞ!」

 

「アレね・・・分かったわ」

 

「え?」

 

「貴女は見てなさい。そしてこれからも戦場(いくさば)に立つかは貴女が決めることよ」

 

何かを貯めてるノイズに気づいた翼と奏はそう言って前に出る。そんな二人の姿をノイズは見据え、エネルギーをチャージし終えたのか、巨大なエネルギー波が放たれ---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークライズ・・・

 

オール・ゼロ・・・

 

そんな機械的な音声が聞こえた瞬間、巨大なエネルギー波はあっさりと消え伏せ---そこにあったのは、黒がメインで蛍光イエロー色が入っている『アタッシュカリバー』と呼ばれる片刃の剣が、ノイズを貫いて炭化させている姿だ。

その犯人は、黒一色のボディに片方しかないアンテナ、左目が剥がされたかのようなマスク、左半身は胸部装甲を貫くように銀色のパイプが伸び、配線や内部パーツが剥き出しになっている---何よりも、赤い瞳を輝かせている。今では、知らない人が少ないであろう存在。人類の敵と認定された---アークゼロと呼ばれる、存在だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

「・・・」

 

後片付けをしたため、オレは後ろを向く。しかし、その時には剣を持つ装者が目の前で剣を向けていた。

 

「貴様・・・今更なんのつもりだ・・・?」

 

「自身の不始末を、片付けただけだ」

 

「なに・・・?」

 

「あぁ---だが、要件はもう一つ」

 

アタッシュカリバーを消し、白銀と紫、黒の武器---アタッシュアローの矢を剣を持つ装者の後ろにいた武器を持たない装者に放った。

 

「なっ・・・立花!」

 

「えっ・・・?」

 

「おっと・・・!」

 

自身に矢が放たれたのに動かない装者を槍を持つ装者が守っていた。

 

「お前たちの実力を、確かめに来た」

 

覚醒したてとはいえ、反応出来てなかった時点で武器を持たない装者の今の実力は分かった。残りは、二人だ。

 

「貴様・・・ッ!」

 

「その距離で敵に対して剣を向けたとして・・・何も出来ないと思うな」

 

脳内に情報として展開された『予測』。それによって、剣による連撃を冷静に避けていく。

 

「一体何が目的だ・・・!」

 

「人類を滅ぼすこと・・・としたらお前如きに何が出来る?」

 

「そんなことさせるわけないだろう!? 簡単なことだ。貴様を斬るッ!」

 

「ふん、()()利用価値のある道具如きが、私に勝てるとでも言うのか?」

 

少しずつ早くなっていく剣技。アタッシュアローの刃の部分で全て捌きながら、オレは剣を持つ装者の脚をかけて()()()大振りで投げ飛ばした。

 

「結論を予測した」

 

その隙を狙ったのか背後から放たれた槍を、後ろも向かずに受け止める。

 

「な・・・ッ」

 

「・・・その程度か」

 

槍ごと装者を剣を持つ装者に投げ飛ばし、武器を持たない装者を見つめる。

 

「どうした? 来ないのか?」

 

「ッ・・・私、は---」

 

「何をしようが、お前たちの思考は読めている---」

 

飛んできた斬撃と竜巻を片手で受け止め、消し飛ばした。そして武器を持たない装者に矢を放つ。

 

「うわ・・・ッ!?」

 

武器を持たない装者が慌てて回避した姿を見ながら、手を横に振るい、周囲に飛び散ってる瓦礫を向かわせた。それを二人の装者が守るように防ぐのが見える。

 

「あ、ありがとうございます・・・!」

 

「サポートするって言っただろ? でも、流石にコイツは強いな・・・翼。まだ行けるか?」

 

「えぇ。でもまずいわね・・・向こうにはダメージを与えれてないわ」

 

「まだまだ・・・その程度では、()()には勝てない」

 

「ヤツ・・・?」

 

今の実力を理解したオレは、この場から引くために右腕を上空に翳した。すると、巨大なエネルギーの赤黒い弾が形成される。

 

「少なくとも、今のお前たちでは私に勝つことなど100%不可能だ」

 

オレはそれを、殺さない程度に貯めたエネルギー弾を容赦なく三人に向かって放ち、三人の装者に---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソイツは困るなァ・・・」

 

直撃する前に、()()かがオレの攻撃を遮り、エネルギー弾が消し飛ばされた。

 

「なんだと・・・? お前は一体---」

 

「あんたは・・・」

 

「よっ、二課の装者たちと---仮面ライダー?」

 

ソイツは、オレが()()()()()()()()()()()付けており、そこにはボトルのようなモノが二本突き刺さっている。ベルトにはレバーのようなものとあって、派手なカラーリングだ。

何より、ソイツの見た目がコブラを思わせる見た目で赤・青・黒・金と様々なカラーリングがある姿だった。

 

「だ、誰・・・?」

 

「---仮面ライダーエボル。フェーズ1」

 

ソイツは、武器を持たない装者の言葉にそう名乗り、確信する。

やはりコイツは間違いなく、仮面ライダーだということを---

 

 





〇偽名:亜無威 (アムイ) (シン)
本名:アーク(?)
縺ェ縺ォ繧?i色々と知って縺?k讒伜ュだが・・・もく縺ヲ縺阪?・・・?
縺倥▽縺ッ戦う縺ィ縺阪?縺ークのロールを演じて縺?k繧峨@縺。
()()とは・・・?

〇偽名:鶴嶋(ツルシマ)愛乃(アイ)
本名:アズ
アーク様が幸せになれるのであれば、何でもいい。でもアーク様大好きだし独占したいし振り向いて欲しいとは思ってる。ヤンデレに近いかもしれない。
彼女にとってはアーク様が全てだが、セレナも大切な様だ。
カレのベルトのことを『衛星アーク』と呼んでいるらしいが・・・?

〇セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
アレとは・・・?
基本的には料理などの家事担当。本人がやりたくてやってるだけで、シンに言われてやってるわけではない。だが、彼女自身は力になりたいようだ。

〇立花 響
まだ弱いが、精神力が強い

〇小日向未来
心配だけど止めれないと理解してるため、響を援護して向かわせた。

〇ツヴァイウィング
先輩として行動中。しかし、如何せん相手が悪すぎる。

〇漆黒色のノイズ
シンの回収し忘れていた()()()()()()に触れて変質したノイズ。普通ならば崩れるが、適合すると()()()のようなノイズのような見た目と共に、相手の動きをラーニングし思考する力を手に入れる。今回のはベローサマギア(ゼロワン第一話の敵)
ただ、現状最強のAIにして最強の予測と最強の学習能力持ちが相手だったので、アークゼロに不意打ちであっさりとやられた。

〇エボルト
フェーズ1で登場。登場の仕方がまるでヒーローみたいだぁ。果たして、何故アークゼロから装者たちを守ったのか、ここに来た理由は・・・?
最後に、せーのっ!(久しぶりの)エボルトォォオオオオォォオオオ!!

セレナァァアアアアアァアァ!!(大人セレナだとアルトくんの歳上になっちゃうので少女版)生存させるか

  • 生存させろ
  • (しなくて)いいです
  • アークの意志のままに・・・
  • アークワンはよ
  • (いっそヒロインにしても)ええんやで
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