戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜   作:絆蛙

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何故早まったかと言うと、感想貰えた、評価・・・それも高評価(多分ハーメルンの計算的に高評価は8以上らしい)して頂いたのでヒャッハー!投稿してやるぜー!って感じでやる気出たからですね。これが評価&感想パワーです(真顔)スタンドパワー全開で全力全開に書いてしまったからね、仕方がないね。
ってかアークワンタグ外した方がいいかなぁ・・・多分二期三期まで出ないんだよね・・・。







第八話 ネフシュタンの鎧

 

 

 

 

 

---あれから一ヶ月。

流石にそれくらい経てば、いくらSAKIMORIを精神としている風鳴翼でも整理が付いたのか、響と協力し合えるようになっていた。奏は元々肯定的だったが、今となれば一緒に戦えなかった日はあれど一ヶ月も一緒に戦ってきたのだ。ツヴァイウィングの二人にとって響は『守るべき妹分』から『戦場で背中を預けるに足る後輩』へと変化しつつあった。

もちろん、それだけではない。仮面ライダーエボル---石動惣一がアドバイスや戦闘でのアシストなどしてた為、実際には一ヶ月も経ってなかったりはするのだが、どちらにせよ良いだろう。

それだけではない。響と惣一は司令を務める風鳴弦十郎、デキる女こと櫻井了子、二課のオペレーター、藤尭朔也と友里あおい、技術顧問を担当する亡、その他の職員とも打ち解けていた。

そして今はノイズの出現頻度がこの一ヶ月間異常とも言える状況についての議題だ。

 

「どう思う?響くん」

 

「ん、いっぱいですね」

 

弦十郎の問いかけに対し、ノイズ発生地点を記したマップを前に身も蓋もないことを言う響。しかし、その答えもあながち間違っていない。表示されたマップは点がいっぱい、つまり赤いのだ。

 

「確かに響ちゃんのその通りだが、ダンナが言いたいのはそういうことじゃないんだろ? この数は異常って言いたいわけだ」

 

「そういうこと。まるで何らかの作為が動いてるようにね」

 

「---中心点はここ、私立リディアン音楽院高等科。我々の真上です。つまり---」

 

「つまりは、サクリスト-D『デュランダル』を何者かが狙ってノイズを仕向けている・・・その証拠になるってことになるね」

 

「「デュランダル?」」

 

翼が自分の言葉を取られた、と言わんばかりにむくれるが、ごめんごめんと謝った奏の聞きなれない単語に響と惣一が首を傾げる。

 

「デュランダルってあれか? 中世のフランスの叙事詩『ローランの歌』に登場する不滅の名を冠する剣・・・だったか。何故それが?」

 

過去の記憶を探り、思い出したのか惣一が疑問を呟く。

その疑問には、友里と藤尭が答えた。

 

「この二課の司令室よりも更に下層、『アビス(深淵)』と呼ばれる最深部に保管され、日本政府の管理下にて我々が研究している、ほぼ完全状態の聖遺物。それがデュランダルよ」

 

「翼さんの天羽々斬や奏さんと響ちゃんのガングニールのような欠片は、力を発揮するのにその都度装者が歌ってシンフォギアとして再構成させないと、その力を発揮できないけれど、完全状態の聖遺物は一度起動した後は100%の力を常時発揮し、さらに装者以外の人間も使用することができるであろうとの研究の結果が出ているんだ」

 

更に言えば、それを提唱したのが今ここに居る、櫻井了子その人である。その理論は『櫻井理論』と呼ばれ、装者の三人が纏っているシンフォギアに活かされている。しかし、一度起動してしまえば一般人でも扱えるとされている完全聖遺物には一つだけ大きな問題があった。

 

「実は完全聖遺物の起動にはそれ相応のフォニックゲインが必要なのよね」

 

完全聖遺物はシンフォギアに組み込まれている聖遺物の欠片より強大な力を秘めている代わり、起動には大量のフォニックゲインが必要となる。

二年前のツヴァイウィングのライブの裏でも、ネフシュタンの鎧と呼ばれる完全聖遺物の起動実験が行われていた。しかし、実験途中にノイズが大量発生し、実験どころの話ではなくなった上にその混乱の影響か、ネフシュタンは跡形もなく消失してしまったのだ。

現状では今も存在してることすら不明である。

 

「あれから二年、奏と翼の歌なら或いは・・・」

 

小さく呟いた弦十郎の言葉に、二人はなんとも言えなさそうな表情をする。

 

「そもそも、起動実験に必要な日本政府からの許可って下りるんですか?」

 

「いや、それ以前の話だよ。安保を糧に、アメリカが再三のデュランダル引き渡しを要求してきてるらしいじゃないか。起動実験どころか、扱い自体に慎重にならざるを得ない。下手打てば国際問題だ」

 

「まさかこの件、米国政府が糸を引いているという事は・・・」

 

「調査部からの報告によると、ここの数か月における本部コンピューターへのハッキングを試みた痕跡が数万回に及んで認められているそうだ。さすがにアクセスの出処は不明。それらは短絡的に米国政府の仕業とは断定出来ないんだ」

 

「結局は分からないってことだな」

 

話を聞いていた惣一が単純明快な結論を述べる。

 

「風鳴司令、お話の途中すみません」

 

「ん? ・・・嗚呼、もうそんな時間か。すっかり話しこんでしまったな」

 

緒川に声をかけられた弦十郎は時計を見やり、頬を二、三回掻きながら呟く。続いて緒川は奏と翼の二人に目線を向けた。

 

「翼さん、奏さん。今晩はアルバムの打ち合わせが入っています」

 

「あ、もうそんな時間だったか・・・。それなら仕方ない、翼早く行こうか」

 

「分かったわ、奏。では、お先に失礼します」

 

既にエレベーターへと歩き出している緒川を背景に、奏と翼は弦十郎達に頭を下げて司令室を後にする。

流石に三人も抜けてしまえば、ミーティングは難しいだろうとのことで今夜は解散となった---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、夕闇が迫るリディアン音楽院、その職員室から響が出てくると、待っていた未来が駆け寄る。

 

「先生、なんて?」

 

「壮絶に字が汚いって。まるでヒエロなんとかみたいだって言ってた・・・」

 

少し落ち込んだように、明るさがあまりない声で未来の言葉に答える響。

 

「いや、そうじゃなくって。レポートは受け取ってもらえたの?」

 

返答が違ったからか、未来は修正して不安そうに聞く。

すると、響はすぐに笑顔になって答えた。

 

「今回だけは特別だって。イェーイ! これで今夜流れ星見られそうだっ!」

 

職員室の前なのにも関わらず、喜びを抑えきれないのか大きな声でハイタッチしようとすると、当然の如く中に居るであろう先生の注意され、声を抑える。

 

「やったね、響。ここで待ってて。私が鞄を取って来てあげる!」

 

そう言って嬉しそうに教室へ走っていく未来の背中を響が見つめていた時、ポケットの携帯端末から呼び出し音が鳴る。

 

「・・・はい」

 

硬い表情で電話に出る響。その時点で何処か予想していたのか中身は響の思った通り、二課からのノイズ出現による出撃の話だった。

---ようやく、時間が取れるはずで星を見るという約束をしていた二人。しかし、残酷なことにささやかな約束すら、叶うことはない---。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『響? 何処に行ったの?』

 

『未来、ごめん。ノイズが現れたみたいで、今日は行けそうにないんだ』

 

場所は変わり、現場である地下鉄の入り口で電話をしている響が居た。だが、響だけではなく地下鉄の入り口は急遽呼び出された石動惣一が監視している。

 

『・・・そっか。じゃあ、仕方がないよ。部屋の鍵は開けておくから、遅くならないようにと、無理しないようにね』

 

『うん・・・ごめん』

 

申し訳なさそうに響が謝り、時間がないということもあって電話を切る。そのタイミングで、惣一が響に近づいた。

 

「響ちゃん、悪いがそろそろ時間だ」

 

「あ、はい。すみません、任せちゃって」

 

「いいって。未来ちゃんとの約束だろ? 星を見るって言ってたやつ。果たせなくなったのは残念としか言えないが、今はこっちをなんとかするしかないな」

 

謝る響に気にした様子を見せず、石動は背後に親指を向けて言う。

そこには特徴的な音を鳴らしながら地上に出ようとしているのか階段を登ってくるノイズが居た。そんなノイズを響は睨むように見つめ、頬を叩いて気持ちを入れ替えると『行きます!』と声を掛け、聖詠を口ずさむ。

 

『---Balwisyall nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)

 

一方で、惣一は取り出したコブラエボルボトルとライダーエボルボトルのキャップを正面へと固定すると、コブラエボルボトルを右に挿し、ライダーエボルボトルを左に挿し込んだ。

 

コブラ!ライダーシステム!』『エボリューション!』

 

ベルトが二つのボトルを認識し、レバーを回すと、『EVライドビルダー』からハーフボディが靄のかかったような状態で形成される。

すると、惣一は胸元にクロスするように両手を持っていって重ね、指を広げた。

同時に、腰を落として重心を低くする。

 

『Are You Ready?』

 

「変身」

 

胸元からゆったりと両手を広げ、そのときには前後からハーフボディが彼の肉体に重なり---

 

コブラ!コブラ!エボルコブラ!

 

『フッハッハッハッハッハッハ!』

 

現れたのは、『ガングニール』という聖遺物をシンフォギアで纏う響と天球儀や星座早見盤など宇宙に関連する器具がモチーフなのか全身にあしらわれていて、複雑かつ凶悪そうなコブラの仮面ライダー、---仮面ライダーエボルとして姿を現す。

 

「さて・・・今日も今日とて、『正義の味方』らしく行きますかねェ」

 

「ッ・・・!」

 

響が歌い出すのと同時に、エボルと響はノイズが居る地下鉄の入り口に飛び込み、戦いが幕を開ける。

まず、響が人型ノイズに飛び込むと殴ることで炭化させ、横にいた蛙型ノイズには蹴りをお見舞いする。

最初の頃に比べれば、マシにはなっている戦い方。だが、歴戦のメンバーからすればまだまだ足りないだろう。

現に、隙が出来ている響にノイズが紐状となって突撃する。それをエボルが割って入り、上空に蹴り飛ばして炭化させた。

そんなふうにエボルがカバーするように戦っていると、司令部から通信が入る。

それは『小型ノイズの群れの中に一際大きい反応があるが、もうすぐで奏と翼がそちらに合流するため、それまで耐えて欲しい。但し無茶はするな』というものだった。

 

「分かってます! 私は、私に出来ることをやるだけです!」

 

駅の中へと入るとそこには他のノイズとは明らかに見た目が違い、ブドウの房のような物体を付けたノイズに出くわす。

恐らく、そいつが反応の大きい個体なのだろう。

 

響は駅の改札口を高くジャンプして乗り越えるようにして人型のノイズにタックル。向かってきたカエル型には右脚の蹴りで吹き飛ばして着地する。

一方でエボルは、バルブが装備された『スチームブレード』と呼ばれる片手剣で入り口方面の敵を殲滅し、響に追いつく。

そこで、葡萄型のノイズが動き出した。葡萄型のノイズが全身を震わせ、いくつか離れた房が響たちの方へ飛んできて、一つが爆発する。

 

「えっ!?」

 

「おっと、そういうタイプね」

 

即座に房の正体に気づいたエボルが、響にしゃがむように指示を出すと房が連鎖して爆発を起こし、崩れる天井の瓦礫を見据えて斬り裂いた。

しかし、その先に葡萄型のノイズは階段を下り、降りていく。

 

「響、大丈夫かァ?」

 

「・・・たかった!」

 

「ん?」

 

エボルが声をかけると、響が何かを呟く。聞き取れなかったエボルは首を傾げるが---

 

「流れ星、見たかったッ!」

 

動きは素人。しかし、怒りの形相を浮かべた響は一人、ノイズに突っ込んで人型ノイズを殴り飛ばす。

 

「未来と一緒に---」

 

即座に背後を振り向き、蛙型のノイズを殴り飛ばした。

 

「流れ星が見たかったッ!」

 

さらに振り向き様に横蹴りを放つことでノイズは炭素の塊へと還る。

 

「うぉぉぉあぁぁぁぁああぁぁあああぁああああ!!」

 

その暴れ様は凄まじく、次々とノイズを吹き飛ばしていき、あっという間に周囲のノイズを炭化させた。

 

「オイオイ・・・」

 

明らかな変化。先ほどまでの様子が嘘のような響の姿を、エボルはただ見つめていた。

一方で、地下鉄のホームにて、葡萄型なノイズは房の球を回復させ、なおも逃走を図る。その時、葡萄型のノイズはまるで”人間が操っている”かのように人間臭い動きで逃げていた。

その姿を見た響が、ホームの駅を意味もなく殴り、罅を入れる。

 

「あんた達が、誰かの約束を侵し・・・!」

 

葡萄型ノイズが球を切り離して新たなノイズを呼び出す。

 

「嘘の無い言葉を・・・争いの無い世界を・・・なんでもない日常を・・・剥奪すると、言うのなら---ッ!」

 

「なんだァ?」

 

様子の可笑しい響を見て、エボルは何処か訝しげに見つめる。

何故なら響の姿が何処か黒くなり、凶暴性が増した動きで即座にノイズに近づくと引きちぎり、拳で貫いたかと思えば、地面に叩きつける。

その戦い方はいつもの響ではなく、それは獣---

 

「チッ・・・!」

 

何処か()()()()()姿()に見覚えがあるからか、舌打ちしたエボルは響を全力で引っ張って後ろへ投げ飛ばす。

その瞬間、葡萄型ノイズが転がしてきたであろう房が、エボルの目の前で爆発する。

 

「ぁ・・・惣一おじさん!?」

 

「全く・・・世話を掛けさせる」

 

爆発が晴れると、何もなかったかのように平気なエボル。

当たり前だ、エボルの装甲には()()()()では傷一つ付けることなど出来やしない。

だが、そうこうしている内に葡萄型ノイズは遂に自らの身体から房のような物体を離し、爆発させる。

天井へ穴を開けた葡萄型ノイズは俊敏な動きで地上へと登っていき、倒そうとしていたエボルは攻撃を中止する。二人が見上げると---

 

「「はああああッ!!」」

 

大量の槍と斬撃が飛来したからだ。

その攻撃は葡萄型ノイズの体を貫き、追いついた二人の戦姫によって討伐された。

すっかりと正気に戻った響は、エボルと共に穴から出てくる。だが響は奏と翼に合わせる顔が無いからか、俯いたままだった。

そんな響の姿を奏と翼は何処か心配するような表情で見つめ、エボルは見守る。

 

「---へぇ? これはまた、随分な大所帯じゃねえか?」

 

そんな時、突如として響き渡った聞き慣れない声。声の主を探すべく警戒を緩めず辺りを見回す三人。

少しすると、その声の主と思われる少女を雲に隠れていた月が姿を見せ、月光が少女を照らす。

そして、奏と翼の二人は息を飲んだ。少女が纏っているものがなんなのか、すぐに分かってしまったからだ。それは、二課でモニターしている弦十郎達も同様だった。

 

「まさか、それは・・・」

 

「『ネフシュタンの鎧』だって・・・!?」

 

当然、正体を知っている二人は今まで以上に警戒心を露にする。何故なら少女が纏っている白い鎧こそ、二年前のライブの惨劇の最中に消失したとされていた筈の()()()()()だったからだ。

 

「私を忘れているのか?」

 

「おおっと!?」

 

さらに、再び声が聞こえると、一番後ろに居たはずのエボルに拳が飛んでくる。エボルはそれを受け止めると、反撃と言わんばかりに蹴りを放ち、距離を引き離した。

 

「アークゼロ、お前も居たとはなァ・・・」

 

「・・・ふん」

 

「遅いぞ、あんた」

 

「・・・・・」

 

少し遅れてやってきたからか、文句をネフシュタンを纏う少女に言われるが、アークゼロは興味がなさそうに無言で隣に並ぶ。

こうして場は整えられた。完全聖遺物を身に纏う少女と、シンフォギアを纏うツヴァイウィングの二人---そして、二人の仮面ライダー。避けられない戦いが今、始まる---

 

 

 

 

 

 

 





〇立花響
基本的には今のところは原作通り。
戦闘力も同じ。理由はアルトくん居ないし生存すら確認してないせいでヤンデレバフ等などない為。

〇小日向未来
原作とは別で、響がノイズと戦ってることは知っている。しかし、心配であることに変わりはない。というか、原作以上に力になれない事と 過去(アルくん)のことで悩みを・・・

〇天羽奏
さす前作系主人公。翼が響を完全に認めたのは描写してないだけで奏のフォローやら諸々のお陰。流石姉御肌だぜ。

〇風鳴翼
響を共に戦うべき仲間と認めているため、響が普通に暗い顔してて内心クソ心配してる。主にどんな言葉を掛けるべきか。

〇石動惣一
真名 エボルト
あくまでアルトの約束(響たちを守る)を行ってるだけで、響を強化したりはしてない(寧ろどう自分で成長するのか楽しんでる)
でも全力出せないアーク様と2%の出力で互角に戦うどころか不意打ちで反撃しないで♡
・・・ってか、この小説ビルドだったっけ?
おのれエボルトォォオオオォォォォオオオォ!!(いつもの)

〇ネフシュタンの少女
みんなご存知あの子。ようやく出せました

〇アークゼロ
何故いるのかとかは次の話で明かされる。しかし、協力的では無いようだが・・・?

セレナァァアアアアアァアァ!!(大人セレナだとアルトくんの歳上になっちゃうので少女版)生存させるか

  • 生存させろ
  • (しなくて)いいです
  • アークの意志のままに・・・
  • アークワンはよ
  • (いっそヒロインにしても)ええんやで
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