戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜   作:絆蛙

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日曜日に間に合わなかったので自身の誕生日に投稿する投稿者の鑑。
セイバーの俳優さんがクランクアップしたらしく、これはもうセイバー完結前に終わらないなと諦めモードに入ってますが文哉くんが声だけなのかは分からないけど出るみたいなのでテンションは上がりました。
ついでにトリガーにゼットさん出てくるので楽しみです。
そしてこの小説---そろそろ赤バーから引き摺り降ろされそうなんですけどー!やーめーてー!やる気減るからぁ!赤バーからオレンジになるのめっちゃキツいねん・・・(経験談)
お気に入りは700人行きそうですけど、やっぱランキング入りしないと中々増えませんね・・・悲しい。俺の文章力がもっと良ければッ!

とまあ、モチベを保つためにも必要なので下がりそうで嘆いていましたが本編どうぞ



第十三話 秘められた答え

 

どことも知れない湖畔(こはん)、その桟橋(さんきょう)で少女は1人湖を眺めていた。

彼女はネフシュタンの鎧の少女であり、今はネフシュタンの鎧ではなく、赤いドレスのような服を着ている。

そんな彼女は昨日のことを思い出してか、歯噛みしていた。

 

彼女はフィーネから完全聖遺物の起動には相応のフォニックゲインが必要だと聞いていた。

それなのに自身ですら完全聖遺物であるソロモンの杖に半年も掛かったことを、同じ完全聖遺物であるデュランダルの起動に融合症例である少女があっという間に成し遂げた・・・。そればかりか、無理やり力をぶっ放したのだ。

 

「化け物めッ! このアタシに身柄の確保なんてさせるくらい、フィーネはアイツにご執心ってわけかよ」

 

目を瞑り、彼女の脳裏に浮かぶのは自身の過去---紛争地帯で両親を亡くし、奴隷として売られたにも関わらず生き抜き、ようやく縋り付ける相手を見つけた。

それがどうか? 融合症例と言う存在により、自分自身の立場すら危うくなっている。

完全聖遺物を纏っている自分の方が有利だと、そう思っていたはずなのに蓋を開けてみればアークゼロはともかく、仮面と鎧で身を包んでいるコブラのような戦士と人気者の二人---最初の時より強くなっていた赤髪の女性とこの前とは段違いのスピードと攻撃力を以て追い込んできた青髪の女性。

さらに完全聖遺物を一瞬に起動させ、その力を強引に振るった融合症例。

完全聖遺物であるネフシュタンを纏っていても尚、力の差を見せつけられたということ。

それどころか、初めて変身したはずの迅に助けられる始末だ。

 

夜明けで地平線の彼方へ沈んでいた太陽が昇ってくるのを見つめていた少女は悔しそうに拳を強く握る。

その時、ふと自分以外の気配を感じて振り向いた。

そこには金髪の女性が変装でもしているのか黒いドレスのようなモノと帽子を被っており、静かに佇んでいた。

そして少女は女性にソロモンの杖を投げ渡し、女性に向かって宣言する。

 

「こんなものがなくたってあんたの言うことくらいやってやる。奴等よりもアタシの方が優秀だって事を証明する。そしてアタシ以外の力を持つものを全部ぶちのめしてやる! それがアタシの目的だからよ」

 

「それはいいけどアークゼロの存在。そしてコブラの仮面ライダーについてはどうするのかしら?」

 

「アタシが言ってるのは特機部二(とっきぶつ)の装者達だ。ソイツらは専門外だしあんたの協力相手を潰したりはしねぇ」

 

「そう。貴女の好きにすればいいわ。貴女が戦うのなら、きっと彼も戦うでしょうし」

 

「・・・」

 

女性が呼んだ彼という人物がすぐに思い立ったのか少女は心配を含んだ表情になるが、すぐに表情を隠して顔を逸らした。

女性はそんな様子を気にも留めず、屋敷へと歩みを進めた。

 

「・・・何にもしなくたって、アタシ一人で十分だってのに」

 

「クリス? クリス〜!」

 

思うことがあるのか一人小さく呟く少女---クリスは自身の名を呼んで見つけた瞬間に笑顔で駆け寄ってくる存在を見て、首を振っていつも通りへと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

デュランダルの力。完全聖遺物の一撃はアークゼロの装甲を持ってしてもダメージは通るらしい。

悪意---簡単に言えば強化(バフ)を自身に付与されることで半分ではない本来の力、それ以上の力を無理矢理引き出すことが出来るのだが、デュランダルとの激突の際に貯めてきた悪意をほぼ全て使い切ってしまった。

だがまだ問題ない。いざとなればアレを使えばいい。

 

動かす度に僅かに痛みが残る腕に顔を顰めつつ、オレは心の中で考えながら歩いていた。

今から向かうのは、学校。学生であるオレにも当然向かう義務とやらがある。といっても、高校は人に寄るが。

今すぐにでも辞めたければ脳へ干渉することによってオレの存在を無かったことにすればいいけど、年齢的には行くべきだろう。

それに---

 

「シンさま、腕は大丈夫?」

 

「大丈夫だ。少し痛いだけで折れちゃいない」

 

オレはアズの付き添いみたいなものだからだ。

やりたいことがあるなら、それをさせてやりたいとは思っているからな。それが彼女たちにとっての幸せとやらなら、オレは支援するだけ。

それに学校というのは人間が集まる場所でもある。

人類を滅ぼすべき悪なのかどうかを見極めるにもやりやすい。

 

「ん、ならいいのだけど・・・」

 

「それより、行ってやったらどうだ?」

 

学校に距離が近づくと、正門前で制服を着ている女子が二人手を振りながら居るのが見えたので言う。

するとアズも気づいたのか此方をチラッと見てきたので頷いた。

 

「行ってこい」

 

「はーい」

 

手を振りながら駆けていくアズの姿を最後まで見届け、仲良く談笑しているのが見えると大空へと視線を移す。

視線の先には眩しいと思えるほどの輝く太陽があり、祝福のようだとすら思う。

だけど---

 

「・・・オレには不釣り合いだな」

 

オレの存在は真反対だ。オレに太陽は似合わないが、彼女たちの幸せを祝福してくれるのであれば良いかもしれない。

アズのやりたいことは分かる。だけど後、セレナとキャロル、アイツらは---

 

「いてっ」

 

深く考え込んでたからか突如と叩かれる感触に体が前のめりになる。

すぐに体勢を立て直すと、同級生だと思われる奴が居た。

 

「今日も今日とてうちの学校のアイドル的存在の鶴嶋愛乃ちゃんと一緒に登校するとは羨ましいぞ」

 

「・・・」

 

叩いた本人の名前を思い出せず、俺はソイツをまじまじと見つめる。

オレとは別で黒髪の少年。容姿は優れた訳でもなく、悪い訳でもない。だが、優しさは感じさせるようなヤツ---

 

「な、なんだよ?」

 

「あぁ、蓮か」

 

「忘れてたのかよっ!」

 

朝から元気な奴だな、と思いつつ周囲からの視線には気づいていた。

アズは容姿が優れている。入学当時も一緒に居るだけで騒がしくなっていたのだから予想は出来ていたのだが、いつの間にかアイドル的存在になっていたらしい。

実際、告白した奴も居るらしいがあっさりと振られたのだとか。

 

「俺にも紹介してくれませんかっ!」

 

「・・・お前は、雁夜だったか? がんばれ」

 

「そんな!?」

 

次々と紹介してくれやら羨ましいとかの発言が聞こえてくるが、無視する。

まったく、学校というものは考える時間をくれないみたいだ・・・けど、アズの目的の一つは達成出来てるのかもな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休憩。

ここの学校は屋上が開放されているらしく、屋上でセレナが作ってくれたご飯を食べていた。

そしてこれからどう動くべきか、少し悩む。

キャロルの目的を成すにはやるにせよやらないにせよ、装者が誰か一人でも欠けるのは最悪の状況だ。二課の司令に対して可能性を見せてみろとは言ったが---どんな選択を取るかは彼次第だ。どちらにせよ、見極める選択のひとつにもなる。

装者の件についてはオレからしても力を持たない一般人と力を持つ人間なら力を持つ人間の方が人類を見極めるにもやりやすいから死なれるのは困る。キャロルがやらなかったとしても。

・・・まあ、本当だったら滅ぼしてたんだろうけどな。

見極めようとすることなんて、なかったはずだ。

 

「シンさま?」

 

深い思考の海に沈んでいたからか、いつの間にかアズが背中から手を回してきたことに気づけていなかった。

もしこれが戦場の場であるなら不味かっただろう。アズやセレナ、キャロルたちぐらいにしかこんなふうに油断は見せないが。

 

「どうかしたか?」

 

「んー、なんでもない。ただ離れていた分、シンさまを補給しておかなきゃって」

 

「それはどういうことなのか、よく分からないな」

 

アズから返ってきた言葉に苦笑いしつつ、頭を撫でてみる。

心地よさそうに笑う彼女を見ながら、ふと聞いてみることにした。

 

「目的の一つくらいは達成出来たか?」

 

「うん。友達も出来たし、シンさまと一緒に学校に来ることが出来たから楽しいんだもの」

 

「・・・そうか」

 

それを聞けて内心で安心すると、気にせずにご飯を食べることにした。

アズは昔から学校というものに行ったことがないと言っていた。

だから『普通』の女の子というものに憧れでもあったのかもしれない。

それを出来たなら、良いんじゃないかと思う。

 

「シンさま」

 

「ん?」

 

「んふふ、大好き♡」

 

「・・・相変わらずだな」

 

一応公共の場なのにも関わらず、好意をぶつけてくるアズにある意味尊敬の念を抱く。

でもそれが彼女にとって幸せなら好きにすればいい。

人類の敵と認定されたオレにとって、表立って誰かの幸せを作ることは出来ない。

正義の味方でもないオレには身内くらいにしか手を伸ばせないが、手の届く範囲の人たちが幸せになれるならオレはいくらでも悪の道に行くだろう。

---それがオレの罪滅ぼしでもあるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

私は体力作りとしての訓練として、ギアを纏わずに走り込みをしていると昨日のことを思い出していた。

 

デュランダルを握ったあの時、私は力が抑えられなくなった。

デュランダルの制御が出来なかったことが怖かった訳じゃなくて、私はその力を奏さんや翼さん、あの子たちに躊躇なく振り抜いてしまったことが怖かった。

もし惣一おじさんが居なければ? 少なくとも、奏さんや翼さんに怪我を負わせてたかもしれない。それどころか、最悪---あの子たちだって、そうだ。アークゼロという仮面ライダーが居なければ私は間違いなくデュランダルの一撃を与えていた。

あの時はよく分からなかったけど、意識は急に戻った。それはいつだって起こることじゃない。

私が弱いからダメなんだ。アームドギアも出せないまま今も過ごしている。

私はもっと強くならないと行けない・・・強くなって、誰かを守れるようになって、()()()()アルトくんを私が守らなきゃダメなんだ。

彼については探してるけど全然ヒントも痕跡も、生きてるかすらも分かってない。でも生きてるって信じてる。

だけど、生きてたとしてもこのまま見つけたって私が弱かったらまた失っちゃう・・・それだけは嫌だ。

もっと、もっと遠くを目指さなきゃ。二度と彼が私や未来の分を背負わなくてもいいくらい。彼の負担が、少しでも減るように。

 

「響・・・?」

 

そうだ、ゴールで終わることなんて出来ない。

その先に行かないと行けないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、響?」

 

「未来、なに?」

 

考え事をしていたせいか、自分の限界を忘れてヘトヘトになっていると未来が話しかけてきた。

 

「何か悩んでる? 何処か焦ってるように見えるよ」

 

表情に出ていたのか、未来は私が焦ってることに気づいていたらしい。

やっぱり未来に隠し事は出来ないな、と苦笑いすると私はポツポツと話し始めた。

デュランダルという完全聖遺物の破壊衝動に塗り潰され、その力を奏さんや翼さん、ネフシュタンという完全聖遺物のギアを纏う女の子や新しい仮面ライダーに振り抜いてしまったこと。惣一おじさんが居なければ奏さんや翼さんが危なかったこと。アークゼロという仮面ライダーがデュランダルの一撃を相殺してくれたお陰で助かったこと。

なによりも聖遺物の形態や装者の心象によって形作られる他、装者の使用方法などに応じての形態変化も可能な万能武器であるシンフォギアの主武装といえるアームドギアが現出することがないこと。

 

「そっか・・・」

 

「うん・・・だから暗闇に飲み込まれかけたんじゃないかって」

 

私が悩んでいること、思っていることを素直に未来に全て話した。

すると未来は何処か考え込むようにうーんとした声をあげる。

本来、私たちのことは一般人には話してはいけない。その力を狙うものが居たら危険が及ぶからだ。

でも、未来は民間協力者という扱いをされているため、ノイズについてや私たちのことは知ってる。だからこうやって相談みたいな感じで話すことが出来た。

 

「・・・響は何のために戦って、何を思ってるの?前は私と女の子を助けてくれるために戦ってくれたよね。じゃあ、普段はどんな風に?」

 

考え込んでいた未来は思いついたようで、私にそんな疑問をぶつけてきた。その疑問について私は考えを巡らせる。

 

「私は・・・」

 

私は・・・何でだろう? 昔から人助けというものはやってきた。誰かの笑顔を見るのは好きだし、幸せを感じるのは良いと思う。

だけど、よりするようになった一番のきっかけはアルトくんが居たから。

そしてもうひとつは二年前のライブ。大勢の人が亡くなった中で、私の手を引いて逃がそうとしてくれたアルトくん。私を助けてくれた奏さん、そして今も偶然とはいえ、奏さんのシンフォギアの破片が私に力を貸してくれている。

アルトくんと奏さんのお陰で生き残ったといっても過言ではない私は未来や新しく出来た友達とも毎日笑ったりご飯を食べたり出来てるからこそ、せめて皆の役に立ちたくて、明日も笑ってご飯を食べたい。

それを言葉にするなら、それは---

 

「私はなんでもない日常を守りたいと思ってる。皆が泣いて笑ったりするそんな普通の日常が大切だから、この手で守りたいんだと思う。それがきっと、奏さんや翼さんと同じ力を手にした理由なのかも」

 

「響らしいポジティブな理由ね。それじゃあ、響が戦うとき思ってることは?」

 

「ノイズに襲われてる人が居るなら、一秒でも早く助けたい。()()()()()()()()()最速で最短で真っ直ぐ、一直線に駆け付けたい。それで戦う相手がノイズじゃないなら、私は胸の中を想いを、その人にぶつけたいって思ってるッ!」

 

「ふふ。響、もう答えが出てるじゃない。それが響の戦う理由なんでしょ? 私はシンフォギアを纏ってないから分からないけれど、その想いが響がアームドギアを具現化させる道標になるんじゃないかな」

 

胸の内を明かした私に未来はそう笑いかけ、同時に自分自身でも思った。

そうだ、私の戦う理由は簡単なものだったんだ。一度失ってしまった日常。それを無くしたくなくて、言葉の通じる相手なら分かり合えると信じてるからこそ、私の想いを届けたい。

 

未来の言葉と自身が思っていたことを心の中で整理し、答えを見つけた時だった。

ふと通信機が鳴り、即座に私は出る。

 

『たった今、ネフシュタンの鎧を纏った少女が現れた。市街地からそう遠くはない森林に居るが、少女が市街地に向かうのも時間の問題だ・・・直ぐに向かってくれッ!』

 

「分かりましたッ!」

 

師匠から話された内容を理解すると、通信機を切って走ろうとし---未来の方を見つめる。

 

「ごめん、未来。私行かないと行けなくなっちゃった。でも、未来のお陰で気づけたことがあるんだ。ありがとう!」

 

「ううん。気にしないで響は響がしたいことをしてきて。私待ってるから、頑張ってねッ!」

 

「うん!」

 

未来の声援を背に私は走っていく。

今度こそ、あの子に私の想いをぶつけるんだ---

 

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

「・・・響のことを守ってあげてね、アルくん」

 

未来は自身の鞄に付けている()()()()()()()を握り締め、彼女を見送った。

 

「---私だって、力になれないかな。ねぇ、アルくん・・・何処にいるの?」

 

響を見送った後、未来は何処か寂しそうな、悩むような表情で、そう小さく呟いたのだった。

 

 

 

 

 

 




〇偽名:亜無威 (アムイ) (シン)
本名:アーク(?)
螂ス諢上↓縺阪▼いるため、鈍感縺ァ縺ッないと思わ繧る。
少なく縺ィ繧ょスシ縺ォ縺、縺?※は三期縺四期で譏弱°される予螳。

〇偽名:鶴嶋(ツルシマ)愛乃(アイ)
本名:アズ
高校生らしい生活をしているが、容姿が優れていたり高スペックなのでモテる。
いくら告白されようがアーク様以外と付き合うつもりは無いので絶対に断る。
めっちゃイチャつくやんけ・・・でも彼女に何かしようとしたら間違いなくソイツに待ってるのは死ゾ。

〇アークゼロ
補足:簡単に説明するならば、ゼロワン本編に出てきたアークゼロの本来の力を発揮する=悪意オーラで無理矢理引き出している力のため時間経過で弱体化する。
さらに強引にスペック以上を引き出すことも可能だが、一時的にしか力を出せなく、あのままデュランダル相手に戦ってたら弱体化してやばかった。
つまり、一度きりの奥義みたいなものでこういう設定がなければ一期装者勢じゃボコボコにやられるからその為のオリジナル。
ただし、所々に伏線は貼られてたりする。・・・はず。

セレナァァアアアアアァアァ!!(大人セレナだとアルトくんの歳上になっちゃうので少女版)生存させるか

  • 生存させろ
  • (しなくて)いいです
  • アークの意志のままに・・・
  • アークワンはよ
  • (いっそヒロインにしても)ええんやで
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