戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜 作:絆蛙
※前回、何故か物体(隠す意味なし)を起動状態で表現していたため、修正しました。
今回は続けて読むことをおすすめします。そういう構成にしました。
でも、時間ない人用には分けてるのでそういう人は後ででも構いませんから読んでいただければ嬉しいです。
それと、予め言っておきますが、仮面ライダーには『まだ』変身しません。
私は、彼は
彼は、いつも独りだ。二年前くらいに、彼は私と響とは仲良くなった・・・といっても、その時はまさか同じ学校だとは思わなかったけど。
仲良くなったのは間違いなく、最初の出会いのおかげ。
響が猫を助けるために木登りをした時。猫を助けるために木から飛んだ響を庇うように彼は下敷きとなった。
あの場で、誰も動かず、私も慌てながらもどうすればいいか分からなかったのに、彼だけは違った。彼だけは自分がどうしたら響を助けられるのか、分かってたのだと思う。私は響を助けてくれたお陰で、響が無事なのは嬉しかった。
だけど、それ以上に自分を犠牲にしてまで響を助けた彼には響と似たような感じがした。
病院まで付き添った私たちは病院の先生から親と一緒に話は聞いた。
幸いなことに、骨折までは行かなかったらしく、安心したけど、怪我させたために私たちは彼に謝った。
もちろん、彼の両親にも謝るべきだからこそ、両親のことを聞いてしまったのだ。
「両親は居ない。怪我も大したことない。別に気にしなくていい。金も自分で払う」
無表情で彼は答えた。そう、まだ私たちと同年代くらいの男の子なのに彼は、寂しそうにすることもなく、
当然、聞いていた両親は困惑するしかなかった。
そんな彼を見て、私は---酷く悲しくなった。胸が痛んだ。そう、これは同情なのかもしれない。
けど、私は彼の在り方を見て、彼の
だって、彼は---
幼馴染の響を助けてくれたとはいえ、いくら同年代でも初対面で、異性の彼にそんなことを思うのは分からなかった。
結局、私と響は両親に言われて彼とは別れたために、彼が両親と何を話したのかは分からない。
でも、きっと彼は必要なら自分をバッサリと切り捨てるのだろう・・・そう思わざる得なかった---。
彼と再開したのは偶然。廊下を響と話して歩いている時、響が誰かとぶつかって尻もちを付いた。本来なら互いに謝り、それで別れるのが普通。
でも---
「ご、ごめんなさい」
「・・・こちらこそ、すまなかった」
互いに謝っていた。本来ならそれで何事もなく終わり---それが、関わったことのない人ならば。
「ありがとう---あぁっ!」
彼は響に手を差し伸べ、響はそれを掴んで立ち上がった。その時に、彼の姿を見て、私と響は驚いた。
「この前助けてくれた人!」
「同じ学校だったんだ・・・」
「・・・・・誰だ?」
しかし、彼は覚えてなかった。いや、興味がなかったのだと思う。
「え?覚えてない? 私は立花響! ここの学校の小学四年生で、10歳! 好きなのはご飯&ご飯だよ! こっちは幼馴染の未来」
「えっと、小日向未来です。この前は響を助けてくれて本当にありがとう」
「・・・ああ、あの時か。気にしなくていい。・・・それと、ここの学校なのはここに居る時点で分かる」
お礼を言うものの、彼は気にした様子を見せずに答え、響に対してはバカなのか? とでも言いたげに見つめていた。
「あ、そっか! えへへ。貴方の名前は?」
「・・・アルト」
その名前を聞いて、何処か聞いたことのある名前に思わず考える。
「アルトくん、でいいかな?」
「好きにすればいい」
その間にも彼は、響にぶっきらぼうに答えていた。
「ね、アルトくん。私たちと一緒に行かない? お礼も言いたいし、話したいから!」
「俺は構わない。・・・そっちは?」
「え、私?」
思い出せないでいると、彼は私に向かって聞いてきた。
「その子、幼馴染で友達なんだろ。俺が居てもいいのか、ってこと」
「う、うん。私は良いけど・・・」
「・・・そうか」
無表情で言ってるのにも関わらず、私は彼の気遣いに驚いていた。無愛想と言えるくらいなものなのに、私にまで確認を取ったのだから。
「じゃあ、一緒に行こう!」
「・・・ん」
「そう、だね」
響の言葉に従うように歩く。
そして、響は彼にたくさん質問していた。普段は何してるのか、趣味は、誕生日は、テストはどうだったとか。
彼はそれに、律儀に全て答える。
「アルトくん、頭良いんだね」
「そうなのかもしれない」
なんでも彼はテストは100点取っているらしい。それに凄い、と思う。それに私より点数が高いのに彼には全く嫌な気持ちにはならなかった。それはきっと、純粋に答えただけで自慢げに言ってないからだと思う。
「私からしたら未来も十分高いよ〜・・・私は全然だったもん」
「響はもっと勉強しないとだね。今度付き合うから」
「未来、ありがと〜! あ、それならアルトくんもどう?」
「あ、確かに。私も分からないところあるし一緒なのは助かるかも」
「・・・任せる」
響の提案に、彼はそう答えた。
「じゃあ決定だね! 何時にしよっか?」
「うーん、テストはもう少し先だから三日前くらいがいいんじゃないかな」
「ならその時で! アルトくんはその日、大丈夫?」
「問題ない」
「なら、その日は問題なさそうだね」
「うん!」
そうして、勉強会を決定した時だった---ひそひそとした声が聞こえたのは。
そこで、彼は
「やっぱり、やめる」
「えっ?」
「えっ!? なんで!?」
当然、唐突にそう言った彼に私と響は驚いた。
「・・・迷惑」
彼がそう言うと、ひそひそとした声が大きくなったのか聞こえてきた。
聞こえたの声は---
「あれが例の孤児?」
「らしいよ。それに暴力的で怖い六年生の山田くんが怖がって逃げたんだって。しばらく休んだみたいだし、返り討ちにあったのかな」
「え?なにそれ怖い」
「もしかしたら近づいたら不幸な目に遭うかも」
「何かあったら嫌だし、近づかないでおこう」
「噂いっぱいあるし、不気味だもんね・・・」
他にも、たくさん聞こえた。だけど、聞こえてるはずの彼はそれでも無表情だ。
私はそれを見て、ふつふつと心に何かが浮かんできた。
「こんな感じ。俺が面倒臭いことになる。だからやめる」
彼は面倒臭いとかは恐らく思ってない。だって、それじゃないと響を助けてないはずだから。助けたらそれこそ面倒臭いことになる。
他にも私たちと話すことも無く、断れば良かった。
だから、きっと私と響に悪い噂が付くかもしれないから。迷惑だという発言も実際には迷惑掛けるから、だと何故か確信出来た。
「そんなの関係ないよ。アルトくんはもう友達だし!」
「・・・俺は思ってない」
「私が思ってるの! それともアルトくんは私たちと居るのが嫌なの!?」
「さぁ」
「むむ・・・」
私が思考してる間にも、何度も響は彼を説得しようとしていた。
「・・・とにかく、面倒だ。俺は行く」
そう言って、来た道を戻ろうとしていた。
「ちょ、ちょっと待って!?」
慌てて響が手を引っ張るものの、彼は煩わしそうに手を振り払っていた。
「---ふざけないで」
その様子を見ながら、私は自然と言葉が出ていた。
「未来・・・?」
「・・・?」
響が驚いたように見つめてきて、彼は振り向いて無言で見つめてきた。
「アルトくんがどう思われてるかなんてそんなの知らない。だって、私は今のアルトくんしか知らないもの。でも私の知ってるアルトくんはさっきの噂とは全然違う。それに噂通りなら私たちを庇おうなんてしないでしょ!」
自然と言葉が出ていた。おそらく、私は放っておけなかったのだと思う。
それに、このまま別れたら彼には悪い噂が増えるかもしれない。でも彼は否定しないのだろう。だって、彼は自分のことを視野に入れてないから。
不器用、そしてお人好し・・・私にはそんな言葉が浮かぶ。
「なぜ、気づいて---いや、面倒だから、だ」
無表情なのに、目を見開いて驚いたような雰囲気を醸し出していた。そして失言したのを気づいたように口を一度閉じると、それでも突き通そうとする。
「っ! 本当にそうならどうして止まったの? このまま離れることは出来るし、今こうやって会話する必要もないよ?!」
「それは---」
初めて言葉に詰まった。そして彼は、首を傾げる。
「・・・何故だ?」
分からない、と言いたげに無表情のまま首を傾げたままだった。
「・・・別にいいんだよ。私たちと一緒に居たって。響はどう思ってる?」
「私はアルトくんと居たいかな。だってアルトくん優しいし! それに、初めて出来た男の子の友達だからね!」
「だって。私も同じ気持ちだよ」
響の言葉にくすっ、と笑い、私は彼の手を握る。
「それでも嫌だったら、お願い。私たちと友達になってくれないかな」
「私も!」
「-----」
そう言って、もう片方の手を響が握る。
彼はそれで無言となり---
「・・・任せる。後悔しても、知らない」
「じゃあ、その時はアルトくんが守ってね」
「男の子なんだもの。女の子二人くらい守ってよね?」
「え---」
響が言った言葉に、私が便乗するように言った。それに彼は予想外だったのか、無表情だが困惑したような様子を見せる。そんな姿に私たちはどこかおかしくて笑ったのだった---
二年が経ち、彼と、アルくんと今はしっかりと友達といった関係になれたと思う。正直、あの時の行動は今考えても良くやった、と自分自身で思っている。お陰で、彼がとても
それでも、彼は
だけど、彼はそれを気にしない。興味がないから、何とも思ってないから。
アルくんは、本当に感情がないと思うくらいに無表情、でも、雰囲気でだいたいのことは分かるし優しい。
そして、必要なら簡単に自分でさえも切り捨てる。そんな彼の危ないところが私は心配。きっと、それは
「手伝い、いるか?」
今日はアルくんの家でお泊まり。勉強もあるが、遊ぶためでもある。普通、まだ中学生ではないとはいえ、大人が居ない男の子の家に泊まるのはやっぱりその、色々な意味で心配されるだろうけど・・・両親も私も特に心配はしていない。
だって、アルくん女の子が二人居るのに、全く気にしないもん。・・・それは本当はいい事なんだろうけど、ちょっと不満かな。多分女の子として扱ってくれてはいるのだろうけど・・・。
とにかく、今はエプロンをして、準備をしている間にふと最初の出会いを思い出していた時だった。
アルくんが手伝いがないかと聞いてきた。
別に休んでてもいいのに、彼は手伝いに来てくれるし、困っていると助けてくれる。本人に言ったら否定するから言わないけれども、アルくんは本当に優しい---
「ううん、大丈夫だよ。あ、でもせっかく来てくれたんだしお皿、出してもらってもいいかな?」
「ん」
こくり、と頷いて彼はお皿を取り出していた。
その後ろ姿を見て、くすり、と私は笑ってしまう。
「・・・どうして笑う?」
きょとん、と首を傾げて見つめてくる。
「ううん、何でも。あ、そうだ。アルくん最近はちゃんと食べてる?」
料理をしながら、私はアルくんに聞く。
アルくんは家事は一応出来るらしいけど、普段は全然やらないみたい。それどころかご飯を食べない時なども多いらしい。何か忙しいのか、それともやる気がないのかは分からないけど。
「・・・・・食べてる」
「嘘」
私はすぐにアルくんの言葉を否定する。
「何故そうだと・・・」
「うーん・・・勘、かな」
理解出来なさそうに聞いてくる。
そう言うってことはやっぱり食べてなかったらしい。
「勘で分かるものなのか」
「どうだろ・・・? 私、響とアルくんのことなら結構わかるんだよね」
私自身、勘はそこまで鋭いとか思ってない。響のことは長く居たからだけど、アルくんのことが分かるようになってきたのもつい最近だし。
「限定的」
「ふふ、そうだね」
味噌汁を作ってると、アルくんが隣に来た。
「そういえば、響は?」
「勉強教えてたら寝た」
「そっか。じゃあ寝てる間に作らなきゃ」
「・・・材料、出す」
「ありがとう」
結局、自ら手伝えることを考えて手伝おうとするその姿に、私は微笑んだ---
おまけ編
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やれ
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やらなくていいよ
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投稿スピード変わらないならやって
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本編もおまけも全力全開!
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ひらめキーング!