戦姫予測シンフォギア 〜未来へのREAL×EYEZ〜 作:絆蛙
サブタイトルゼロワン風にするの難しい・・・ま、それっぽかったらいいか。
正直、この話だけはするべきだと思った。後々大事になるしな・・・でも俺、思ったんです。一話から『なんか暗くね?』この小説、多分映像でイメージすると、アマゾンズフィルターかかってると思います。無表情感情分からない系主人公だからネタに行けねぇからなぁ・・・そして未来さんと響はめっちゃ書きやすい。主人公も書きやすいけど。
でも仮面ライダー要素が(今回と一話しか)ねぇ!ちゃんと変身するところは決まってるので今は彼らの平和な日常を見てくださいな・・・!
少年は歩く。
太陽が地平線の下に沈み、暗闇が支配する真っ暗な道を歩く。
別に、彼に何か特別な目的があるわけでも、誰かと約束したからでもない。
ただ暇だから、気が付けば道を歩いてる。それだけだ。
そして、しばらく歩いていると少年は森を出た。
そこは周囲が木に囲まれていて、上空は開けている場所。
ふと目線を空へ向ければ星が、キラキラと輝いていた。
普通の人間なら、それを見て何か感想を述べるだろう。しかし、少年は何も感想を述べない。それどころか、空虚に見つめていた。
少しの間見つめた後、少年は自身の家へと戻っていく。
「・・・俺には、分からないな」
彼がわざわざ来たのは、暇だから今日未来と響が言っていた言葉を聞いて星を見に来た。
結局、星を見ても何も思うことのなかった少年は、「暇潰しにはなった」それだけを呟き、戻ったのだった---
時間というものは進むことが早い。
気が付けば彼は小学生を卒業し、中学生となっていた。
それでも彼の関係は進むことも、変わることも無い。
そして、少年---アルトに変化は訪れなかった。何故なら、中学生となっても彼は
中学生となったのであれば、当然それに伴って頭も良くなる。もちろん、関係だって愛想や話のネタなども必要になっていくだろう。
しかし、アルトはここでも不気味がられている。周りが成長したからこそ、彼の存在はより一層恐ろしく見えるのだ。
同じく小学校から来た人が噂を流したのもある、それとは別に単純に何があっても無表情な彼は不気味な存在としか映らない。
だから彼と関わる者が居るならば、それはきっと---
「アルトくーん!」
「アルくん」
「なんだ」
「一緒に帰ろ!」
「予定があるなら、言ってね」
クラスが違うために、二人はわざわざアルトのクラスに来て、帰りを誘う。これは
そして未来は、来る度にアルトと周りの様子に何処か悲しげに見つめていた。
「構わない」
相変わらずの無愛想な返答にも、響と未来は微笑む。
「やった!」
「良かった。じゃあ帰ろうか」
「ああ」
一応言わせて貰うと、成長したのもあってアルトはますますと男らしさはある。容姿は悪い所か、かっこいいに入るために
響と未来もそうだ。彼女たちも成長しているために、元々容姿が良かったのもあって美少女と言っていい。何処がとは言わないが、女性としての凸凹もしっかりと出てきている。
だが、問題はアルトの存在だ。あくまで良いのは容姿だけ。彼の無表情さと雰囲気。噂はそれこそ、真実を知らない人からすれば、果たしてどう映るのか・・・。
「な、なぁ・・・危ないし、そんな奴に関わる必要なんて」
当然、こういう者が出てくる。
「え?」
「・・・・・・」
響はきょとんとするだけで、よく分かってない様子。しかし、未来の方は何処か雰囲気が変わっていた。
「・・・・・」
「ひっ!?」
そして、アルトがその男に目線を送るだけで、彼は何処か怖がる。
アルトの名誉のために言わせてもらうと、別に彼は何もしていない。勝手に恐怖してるだけである。
「アルくんは私たちの幼馴染で友達なんです。気にしないでください。二人とも行こっか」
「? うん」
「・・・・・・」
響はよく分かっておらずに首を傾げていたが、アルトはただただ無言で無表情。雰囲気からも何も感じとれなかった。ただ彼の耳には---
「弱みを握られているんじゃないのか?」
「あんな子に構う必要ないのに」
「もしかして騙されているとか?だったら可哀想・・・」
等と言った、相変わらずの散々な言葉がしっかりと聞こえていた。
「もう! なんでアルくんは何も言わないの!」
場所は変わり、公園に三人が居た。
ベンチに座っているアルトに対して、未来は目の前に立ってさっきのことを何も否定もしなかった彼に怒っていた。
「必要ない」
「このままだとずっと悪い噂が増えていくんだよ?!」
「別に、問題はない」
それでも、彼は無表情だ。それどころか、気にするのがよく分からないといった雰囲気が出ている。
「み、未来? とりあえずはその辺で・・・」
「でも---はぁ・・・」
響が流石に止めようと未来の名前を呼ぶと、未来はアルトの雰囲気からして意味ないと判断したのかため息を吐いた。
「え、ええと。何処か寄り道する?」
「任せる」
「そうしようか・・・」
空気を変えるために提案した響の提案に、二人は乗る。・・・片方は任せてるが。
またまた場所は変わって、今はカフェ、もとい喫茶店。
ここは不味い珈琲を作るマスターが有名なお店で、何故喫茶店にしてるのかとかいう噂は流れているものの朝食用のランチとかは喫茶店じゃなくていいレベルである
喫茶店の名前は『
「アルトくん、美味しい?」
そして、アルトはフレンチトーストとその不味いと評判の珈琲を飲んでいた。
「食ってみるか」
「うん!」
美味しいか聞いてきた響に、アルトは無愛想ながら聞くと、響が頷く。
そんな彼女に対して、彼は
それに、未来が僅かに顔を赤めてるのだが---
「はむ・・・んー♪美味しいッ!」
「そうか」
間接キスになってることには互いに気づかなかった。未来だけは気づいているが。
「そ、それにしたって、アルくんよく飲めるね・・・」
分かってはいるが、わざと言わなかった未来は話を変えるようにアルトのコーヒーカップを見つめる。
因みに「それはそれで、二人の反応見るのもありだけど・・・」と小声で呟いていた未来の声は誰にも聞こえなかった。
「・・・? 飲むか?」
「い、要らないかな」
アルトに聞かれた未来は、何かを思い出したかのように顔を少し青ざめていた。
アルトはきょとん、と見つめるが、気にせずに平気そうに飲む。
「私も---にがぁい!?」
すると、いつの間にかアルトに許可を貰って飲んだ響がわかりやすい反応をした。
「うん、響の反応が普通なんだよね・・・」
「・・・?」
響の反応に首を傾げながら、なんの反応も見せずに無表情で飲むアルト。流石は泥水でも飲める人物である。
余談であるが、偶然それを目撃した未来にアルトは正座をさせられて何時間か怒られた。響は心配するということをしていたが、結局女の子を怒らすと大変なのである。
「アルくんって、好き嫌いあるのかなぁ・・・」
響に自身のお水を渡しながら、思わずそう言う未来だった。
「わからん」
「ぷはぁ! 生き返ったぁ・・・アルトくんって、なんでも食べるよね。私アルトくんの嫌いな食べ物は見たことないよ」
お水をごくごくと勢いよく飲んだ響は復活し、その言葉に未来は引っかったのか聞く。
「好きな物は分かるの?」
「うん。未来の手料理だと思う」
「え?」
あっさりと答える響に、思わず驚いて未来はアルトの方を見つめる。
「・・・・・・」
どうやら、本当なのかアルトは否定せずに無表情でコーヒーを飲んでいた。
「そっか・・・良かった。じゃあ、これからも作ってくるね」
「・・・ん」
安心したように微笑んだ未来に、アルトは頷きながら思い出したかのように弁当箱を渡す。
そう、中学になってから弁当と給食、どちらでも良いのだが、給食を食べる気も弁当作る気もなかったアルトに未来が代わりに作っているのである。因みに響も同じ。
「おまたせー」
やけに綺麗に包まれてる弁当箱を受け取った未来がカバンに収納してると、マスターが注文したものを持って、それをテーブルに置く。
「いやぁ、アルトくんだけはいつも俺のコーヒー飲んでくれるから、サービスしちゃうよ」
来たのはナポリタンとオムライスで、オムライスに至ってはふわふわしていて見た目が完璧だ。中は恐らくトロトロしているのだろう。
ナポリタンの方はといえば、もう色々と凄い。何が凄いかと言うとお皿の範囲余裕で超えてるどころか、物理法則無視してるレベルで大量にある。
そして、パフェがあることからしてサービスはこれだろう。
「すみません、ありがとうございます。ほら響、料理来たよ」
「うん、ありがとう!」
ナポリタンを未来は響のところに置き、オムライスを自分の所に置いた。その間に、さらっとアルトはパフェを響に押し付けていた。元々誰の、とかではないからいいのだが。
それに対して二人にお礼を言ってから早速美味しそうに食べる響である。
「うんうん、響ちゃんも美味しそうに食べてくれるし未来ちゃんはいい子だから俺も見てるだけで嬉しいよ。なによりアルトくんには感謝しかないね」
「マスター、おかわり」
「はいよ」
「あ、アルくんまだ飲むんだ・・・」
アルト、本日三回目のおかわりである。気に入っているのかも知れない。
因みにだが、マスターが名前を知っているのは三人とも何度か来ていて、話す機会が多かったからである。最近は常連と化している。
時間というのは勝手に過ぎていく。
あれから数日、彼の噂はさらに増えた。それでも、響や未来はアルトから離れようとしない。もし、二人が彼を拒絶すればアルトは二度と関わろうとしないだろう。だが、二人は拒絶せずに誘い続ける。
それにアルト自身も、噂を否定しようとしない。そもそも興味さえ持っていなかった。
そんな日を続けている時だった。
「・・・帰るか」
彼は珍しく、二人を待たずに教室を出る。
何時もなら誘われてから、または帰宅時間ギリギリまで残って誘われて帰っているのだが、買い物に行っておいて欲しいと未来に頼まれてたのを思い出した為だ。
それに、未来は部活に入っている。だから一緒に帰れない日もあるのである。
ふと、窓を覗けば、短距離走で走っている未来の姿が見えた。
「・・・・・・」
その姿は必死。少しでも速くゴールしようと、少しでも他の人に差を付けようと、必死に走る姿がある。
これがどうでもいい人なら、あっさりと興味を無くして帰っていただろう。でも、アルトは止まったまま未来の姿を見つめ続ける。彼の無表情からして何を考えてるのか当てるのは---不可。
「・・・何かに打ち込む、か」
彼の脳内に浮かぶのは、人助けを続ける響と部活に打ち込む未来の姿。
「やっぱり、分からない」
一度、未来に何かやらないのか聞かれた時、彼は何もしないと答えた。感情のない彼からすれば、何かに打ち込む気持ちは理解は出来ないのである。別に、彼の身体能力が悪いって訳ではなく、彼は普通だ。
「あぁ、でも---」
窓から入ってくる風が、彼の黒髪を靡かせる。
「
不思議と脳内に浮かんだセリフを、彼は呟いて外に向かう。
---その前に、本来遠くて聞こえないはずなのに、彼は未来が自分の方を見て、頷いた気がした。
「・・・・・・」
アルトはだるそうに買い物袋を持ちながら帰り道を歩いていた。両手には大量の荷物がある。なお、片方の袋には大量のカップラーメンがあるため、料理する気がないのが見て分かる。
買い物だけでここまで時間かかったのは、珍しく遠いところにある別の街に遠出をしたらセールだったために、飲み込まれたのである。恐るべしバーゲンセール。
なによりも、弁当コーナーの近くを通ったら人が吹き飛んできたのはアルトも予想外だった。しかも、その後は標的だと認識されたのか狙われる始末。
---しかし、人外のような動きをした相手を瞬時に予測して回避したアルトは無視して買い物だけ済ませたわけだ。何故なら彼は正直、強くない。それに、攻撃されてもアルトには興味がなかった。
それよりも太陽はもう沈みかけ、そろそろ夜になるのだろう。
「・・・早く帰ろう」
そう呟いたアルトは、そのまま帰り道を歩く。
家に着くと、彼は鍵で開けて家に入る。そこには---
「あ、おかえりなさい。アルくん」
「遅いよ〜!」
何故か響と未来が居た。
「・・・・・・何故いる?」
思わずそう言った彼は間違ってないはず。
「これのお陰だよ?」
そう言って、響は合鍵を取り出して見せる。
「昨日言ったでしょ? 部活終わったら向かうって。メールも送ったはずだけど・・・」
「・・・確かに」
カップラーメンが大量にある袋を
『両親に許可を貰ったから、今日響と一緒に夜に向かうね』と書いてあった。因みに携帯を持っている理由は、響と未来に持っておいてと言われて買ったからである。
「と・こ・ろ・で・・・アルくん?」
「な、なんだ・・・?」
携帯を仕舞うと、未来の雰囲気が変わる。
怒っている、間違いなく怒っている。
「・・・」
「が、頑張ってね」
確信したアルトは響に視線を向けて助けを求めるが、流石に趣味が人助けとはいえ、止められる自信がないらしい。それに、響も怒られたくないのかあっさり見捨てた。
「ちょっと・・・オハナシ、しよっか?後ろに隠した荷物について、ね?」
「・・・」
自分の家=逃げ場なしである。完全なチェックメイトだ。
「じゃあ、響。簡単な作業だけはしておいてくれる?」
「う、うん。分かった。アルトくんごめんね・・・私には止められない・・・!」
「休みたい」
何処か諦めたように虚無感丸出しで呟いたアルトは、響に荷物を回収されてから未来によって連れていかれたのだった---
シンフォギアってこんな平和だったっけ?そして狼さん混じってますよ 半額弁当の取り合いするなら自分たちの世界でやって、どうぞ
因みに主人公変身してませんけど、既にノイズさんはヒャッハー!してるという。本来は遭遇率災害に合うレベルで低い(だった気がする)し会わないのはしゃあない。
ところで皆さん。今は全くの平和だけど原作開始が高校一年生、
あと、これ休みの時に一日で全部書き上げてるので、ストックないです。この話も今日(昨日)書き上げたので、明日(今日)からは遅くなるかと・・・変身するまでは早めに投稿するつもりですが。
追記、滅亡迅雷netに接続しすぎ問題。なんか接続者増えてね?そういうの好きだよもっとやれ
おまけ編
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やれ
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やらなくていいよ
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投稿スピード変わらないならやって
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本編もおまけも全力全開!
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ひらめキーング!