無敵の超能力者が異世界から来るそうですよ? 作:フォルテピアノ
Malor
<Side:三人称>
(うわぁ……なんか問題児ばっかりみたいですねぇ……)
先程から既に一悶着を起こしている四人を物陰から見ながら黒ウサギは思った。
心からケラケラと笑う逆廻十六夜
傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥
我関せずと無関心を装う春日部耀
淡々と服を乾かすのに専念している斉木楠雄
彼らが協力プレイをする姿が失礼だが全く想像出来そうにない。黒ウサギは陰鬱そうに溜息を吐いた。
(い、いえっ!ですが私たちのコミュニティ再建の為には彼らが必要不可欠です!なんとしてでも頑張らねば!!)
自分の目的を今一度心に誓う事で陰鬱な気分を振り払った黒ウサギはよし!と気合を入れて登場のタイミングを待った。
*****
<Side:斉木>
「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」
十六夜が苛立たしげにそう切り出した。
確かに、こういう展開には説明役の人間の存在が不可欠である。G.I.のイータのように。冨樫仕事しろ
けれどいつまで経っても説明役は出てこない。そのせいで十六夜に続けて久遠さんや春日部さんまでも不満を出し始めてしまった。やれやれ
…もっとも
(ああ…なんで皆さん、そんなに落ち着いていらっしゃるのですか……?これでは黒ウサギの出るタイミングが掴みにくいのデス…)
当の説明役は出るタイミングを見失ってるようだがな
前述の通り僕のテレパシーの効果範囲は200m内である。
だから当然、僕はこの説明キャラの存在をとっくに知っていた。正確には陸地に上がった直後だが
その説明キャラと言えば先程からどうやって出れば受けが良いか的な事を考え続けている。
そこまで考える暇があるなら最初から出ておけよ。サプライズ大好きか
そして困っている所悪いがその必要は無さそうだぞ?
「―――仕方ねぇな。こうなったら、
「なんだ、貴方も気づいていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの猫を抱いている奴も、個性的な頭をしてるお前も気づいていたんだろ?」
個性的を強調するな。個性的を
…しかし驚いたな。気づいているのは僕だけだと思っていたのだが。
一応説明キャラのフォローをしておくと、これでも普通の人間だったらまず感づかれない様な隠れ方だったのである。
それをさも当然の様に全員が見抜いてしまったのだ。
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
「……へえ?面白いなお前」
…普通なら気づかないのが当たり前なのだが、ここだと気づくのが普通らしいので僕も素直に頷いておく。
にしても風上に立たれたら、か。彼女の嗅覚は犬並みだな。
そう考えている間にも場の空気はドンドン悪くなって行く。
具体的には十六夜と久遠さんの有無を言わさない威圧感が原因なのだが……
その気持ちはわからなくもない。僕も問答無用で拉致られた上に水に突き落とされて今最高に気分が悪いからな。
と言うわけで、さっさとご登場願おうか。この際どれだけ無様であろうが関係ない
僕は三人に気づかれないよう説明キャラの潜む草陰と木に手を向けた。
ガサガサガサ!!
(へっ!?ちょ、なんでいきなり……きゃ!?)
ドスン、と大きな音を立てて物陰からウサ耳の女性が投げ出された。前のめりに倒れたせいか盛大に鼻を打って呻いている
なんてことはない。サイコキネシスでちょっと背中を押してやっただけだ。ただコントロールが難しくてつい全力でタックルをしたような勢いになってしまったがな
やれやれ、登場させてやったんだから感謝しろよ?
「やっと出てきやがったか。もしそのまま出てこなかったら引き摺り出してやろうと思ったんだが」
十六夜はそう言って凶悪そうな笑みを浮かべる。
まあ、こいつに攻撃を仕掛けられるくらいならこの方がマシだと思え
「うぅーいててて……」
そのウサ耳はようやく鼻のダメージから回復したようだ。にしても、僕を含めて向けられたこの冷ややかな視線をどう対処するか見ものだな。かなり怯えているのをみると少し申し訳なく思うが、マンネリ化した漫画の如く無理に展開を引っ張ったお前が悪い。
「や、やだなあ四人様方。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
(長い)
「あっは、取りつくシマもないですね♪」
ばっさり切り捨てられて降参ポーズのウサ耳
全く…こいつらはこいつらで自由すぎるだろう。説明しろって言ったのは何処のどいつだと思ってるんだ。
…にしても、この黒ウサギと言った人物。一見流行りのドジッ娘だが中身は色々と考えを巡らせてるらしいぞ。
事実、先程から僕らを値踏みしている黒ウサギの心の声が聞こえてくる。漫画でよくある表面上は戯けて裏があるキャラ……にしては裏表なく頼りないのだが。
その黒ウサギによると、どうやら僕らの肝っ玉自体は及第点らしい。何故か僕も含めて問題児と思われているのには納得がいかないが。
――と、そんな黒ウサギの元にいつの間に近づいたのか、春日部さんが不思議そうに黒ウサギの耳を鷲掴み、
「えい」
「フギャ!」
見かけによらずアグレッシブだな。この人
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる技」
「自由にも程があります!」
…この時、無表情な春日部さんの瞳がちょっと輝いていたのを僕は見逃さなかった。
「へえ?このウサ耳って本物なのか?」
「……。じゃあ私も」
「ちょ、ちょっと待―――」
素晴らしいな、好奇心って
(だ、誰か助けてええええええええええええええ!!!)
頑張れ
*****
「―――あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」
「いいからさっさと進めろ」
ここまでくると黒ウサギが哀れだな。まあ、身から出た錆でもあるから仕方ない
(というか、なんで頭が個性的な殿方は助けてくれなかったのですか…?真面目そうだと思った黒ウサギが馬鹿でした…)
もうそろそろ本気で怒るぞ?
「ええー…コホン!それではいいですか、四人様方。定例文で言いますよ?言いますよ?言っちゃいま(はよ言えや)……はい」
少し強まった周囲の冷ややかな視線にペタンとウサ耳をしょげさせると、黒ウサギは気を取り直して喋りだした
**
「ようこそ、"箱庭の世界"へ!我々は四人様方にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼンさせていただこうかと召喚いたしました!」
黒ウサギの言葉は何処ぞのテレビ番組の様な一言から始まった。
「ギフトゲーム?」
「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、四人様方は皆、普通の人間ではございません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔からら精霊から、星から与えられた恩恵でございます」
……なるほどな。
黒ウサギの話が本当なら、どうやら僕以外の三人にも何らかの能力が備わっているらしい。
それがどんな能力なのかについてはまだわからない。
だが正直に言って僕よりデタラメな能力を持つ者など多分いないのだろう。
…取り敢えず、僕にこんな超能力を与えた修羅神仏がいたなら殴るぐらいはしても許されると思う。
「『ギフトゲーム』はその"恩恵"を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」
僕は別にオモシロオカシク過ごさなくても、ただ平穏に生きられればそれで良いのだが
**
それから黒ウサギの説明と僕らの質問タイムが続けられた。簡単に要約するとこうである
1、箱庭の外から呼び出された僕らはなんらかの"コミュニティ"と呼ばれるグループに属さないといけない
2、『ギフトゲーム』の勝利者は"主催者"が提示した商品をゲット出来る
3、"主催者"は様々で、例えば修羅神仏が主催者になると凶悪かつ難解レベルで命が危ぶまれるものとなるが、見返りはかなり期待出来る。
4、ギフトゲームに賭ける物は自由。己の才能ですら賭けられるが、負けると賭けたものが失われるので注意
5、ギフトゲームが全て……ではなく、ギフトを用いた犯罪などはしっかり処罰される。
…なるほどな。一通り聞いてわかったことと言えば、この箱庭とやらは巨大なカジノみたいなものだと言うこと。ただしイカサマなどは許されず己の力量のみで勝ち抜いていくと
「そう。なかなか野蛮ね」
「ごもっとも。しかし、"主催者"全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなげればいいだけの話でございます」
挑発的に黒ウサギがこちらを見つめてくる。暗に僕らを試している様に見えるのだが、僕はと言えば
(……凄く、帰りたいです)
僕は面倒事が大嫌いだ。例え能力を隠して不自由な生活をしてても平穏ならばそれで良い。
だがこの箱庭という世界はどっからどう見ても厄介事の匂いしかしない。こんな世界に留まるくらいならさっさと帰して貰った方がマシだ。
…それに、帰りたい理由は他にもある
**
「それでは、実際の体験も兼ねて簡単なゲームをしてみましょう!」
説明が一通り終わった所で黒ウサギはそう言うと懐からトランプを取り出す。そして徐に黒ウサギが指を鳴らすと一瞬の間にカジノの机の様なものが目の前に現れていた。
ふむ。流石は"箱庭"、と言ったところか。僕のテレポート、アポートよりもよっぽど使いやすそうだ
「皆さんは黒ウサギの所属するコミュニティに入れて差し上げても良いのですが……ギフトゲームに勝てないような人材では困るのです。ええ、本当に。寧ろお荷物邪魔者、足手まといなのデス♪」
不敵に笑う黒ウサギ。うぜぇ
「…俺たちを試そうってのか?」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!私たちはまだ」
「あらぁ?自信がないのであれば断ってくれても構いませんよ?」
先程の惨劇を忘れたのか煽る煽る。
ここまで煽れば十六夜や久遠さんあたりは簡単に乗っかるのではないのだろうか。
だが僕は違う。
こんだけ煽られて乗らないなんて、と言われてしまいそうだがそうではない。
実際、このギフトゲームには100%勝つ自信がある。問題はそこではなく、"黒ウサギの本音"だ
あいつ、ああやって僕らを見下してる様に見えて
(などと言ってしまいましたが…ここで激怒されたり帰られたりしたら黒ウサギ大ピンチデス!!!!)
内心、あんなに大慌てしてるんだぞ?
「随分と楽しい挑発をしてくれるじゃねぇか?」
「お気に召して頂けたようで幸いです(どうしようどうしようどうしよう)」
もういっそ哀れだな。内心汗が凄いことになっている。
そんなに僕らに不機嫌になって欲しくなければ、素直にゲームをしてくださいと頼めば良いものの・・・
もっとも、僕の場合は黒ウサギに頼まれても参加したくはないが。
・・・しかしこれ程慌てているのを見るに、ちょっとおど…お話すれば簡単に元の世界へ帰してくれそうだ。
***
黒ウサギが提示したルールは以下の通り
・裏返した52枚のトランプの中から絵札を選ぶ
・ただし、選ぶのは一人につき一回まで
非常にシンプルなゲームだ。
…というよりこれ、最早運ゲーじゃないのか?試すんならせめて実力とかのゲームにしろと言いたい。
もっとも、僕なら透視すれば一枚と言わずに全ての絵札を取ることぐらい余裕なのだが
「賭けるものは…そうですね、箱庭に来て頂いたばかりの四人様方にはチップを免除します。…強いて言えば"プライド"を賭けるというのはどうでしょうか?」
プライドか。確かに単純かつわかりやすいチップだな
「……じゃあ、私たちが勝ったら?」
「そうですね……。それなら神仏の眷属であるこの黒ウサギが何でも一つ貴方達の言うことを聞きましょう!」
「ほう、なんでも、か?」
そう言って十六夜の視線が黒ウサギの胸に行く
「せっ性的なことは駄目デスヨ!!」
やれやれ、「何でも」と言ったら普通そういうことを言われると気づかないのか?イマイチ詰めが甘いウサギだな
因みに黒ウサギは"
セクハラまがいの発言をし、女性陣の冷ややかな視線を浴びた十六夜は冗談だと笑って返した。
「で、どうすんだ?」
「どうもこうも……」
「……うん、やろっか」
『ワシも手伝いまっせー!』
どうやら猫も含めて全員乗り気らしい。
…やれやれ、強制以心伝心でもさせて黒ウサギの本音を暴露させた方が手っ取り早い気がしてきたぞ。
そうすればゲームは中「んで、斉木もやるんだろ?」
おい待て十六夜。僕は一度も参加するなんて
「やるんだろ?」
……この野郎
空気が空気なので、僕は素直に頷く他無かった。
「ゲーム成立です!」
黒ウサギがそう言うと空中に紙が現れた。
「これは?」
「"
渡された契約書類には先程のルールと参加者名が書かれていた
なるほどな。これを元にゲームが開催されるわけだ。
「OK、わかった。だがゲームを始める前にカードを確認させてくれよ?」
「…?別に構いませんが」
突然の十六夜の申し出に首を傾げながら答える黒ウサギ
やれやれ、やはり黒ウサギは詰めが甘い
こいつは「カードに不正がないか確認してるんだろう」と思っているのだろうが、それは違う。
久遠さんは絵札のカードの裏に傷をつけてるし、春日部さんに至っては猫の匂いをカードにつけている。黒ウサギに気づいた嗅覚なら恐らく余裕だろう。
最早イカサマのオンパレードである
ああ、言っとくが別にルールには抵触してないぞ?黒ウサギがシンプルにルールを決めすぎたせいでな。自業自得だ
そしてカードをただ見つめている十六夜も何かを企んでいる。
「それでは!ゲームスタートです!!」
何も知らない哀れな黒ウサギがゲームの開始を告げる
「それじゃあ、誰から行く?」
「んじゃ、俺から行くぜ」
十六夜が机に近づく。
机の上に並べられたトランプを一瞥した後、黒ウサギに向かってニヤリと笑みを浮かべた
「さっきは素敵な挑発をありがとよ」
「あ、はい。どういたしまして…」
「これは……その御礼だ!!!!」
***
・・・全く、カードを選ぶのにいきなり台をぶっ叩く輩が何処にいるんだ。
十六夜に勢いよく叩かれたことによりカードは全て宙を舞った後バラバラに台に落ちた。その中には当然、表になっているカードもあった訳で
「じゃあ私はこれ」
「私これ」
漁夫の利と言わんばかりに久遠さんと春日部さんが絵札のカードを掠め取っていったのだった。
「なっ!?これはあんまりにも…」
「別にルールに抵触してる訳じゃないぜ?」
ごもっとも
彼女達は確かに"机の上のカード"を"一回"選んだまでだ
黒ウサギが慌てて箱庭の中枢に連絡を取るも、やがてガックリと肩を落としながら、有効であるという判定と久遠さんと春日部さんのクリアを告げた。
「で、ですが!十六夜さんと楠雄さんがまだです!!」
そう。十六夜はともかく、僕は
「おいおい、俺を誰だと思ってるんだ?」
十六夜が手を乗せているカード。それをひっくり返すと、現れたのはキングのカード。
「な、なんで……」
「覚えた」
「はぁ!?」
なるほど、カードを全部覚えるとは至って単純明快。こいつは正真正銘の実力行使だな。
イカサマよりデタラメだが
十六夜は机の上に裏返ったまま残っているカードに手を伸ばす
「例えば、そうだな…。こいつはダイヤの9」
そう言って現れたのはダイヤの9
「これはクローバーの2」
またしてもめくったカードは同じ
「そしてこれは……」
そう言ってカードをめくろうとした十六夜の手が突如止まった。
「あら?どうしたの?」
突然手が止まった十六夜に久遠さんが不信そうに尋ねる。
「……無い」
「はあ?」
「このクローバーの2の隣にある筈の絵札が無い」
「ええ!?」
黒ウサギが慌ててカードの枚数を確認しようとするがそれを十六夜が静止させる。
「待て。最初から足りなかった訳じゃねぇ。確かにゲーム開始の時にはちゃんと52枚揃ってた筈だ」
「え?じゃあその絵札は何処に…」
ああ、その絵札か。これのことか?
「えええええ!?」
「あら」
「……すごい」
「お前、いつの間に……」
全員の視線が僕の右手に集中する。
そして
視線の先にある僕の手には紛れもなくスペードのジャックが握られていた。
**
やれやれ、流石に十六夜も少し驚いているようだな。有無を言わさずゲームに参加させる流れを作った事へのちょっとしたお返しだ。カッコ良くスペードのジャックと宣言したかった所悪いな。
再び箱庭の中枢と連絡を取った黒ウサギは、やがて本当に驚いたように告げた
「く、楠雄さんもクリアです……で、でも何時取ったのですか!?十六夜さんが台を叩いた後に取ったようには見受けられませんでしたが……」
そうだ。僕は別に空中に浮いていたカードを取った訳でもない。出来なくはないがルールに抵触するからな
じゃあ何時か?
答えは至って簡単
「…台を叩く直前、とか?」
春日部さん、正解。
十六夜が台を叩くほんの刹那、僕は透視で見透かした絵札を掠め取っていたのだ。
スプーンから落ちたコーヒーゼリを口でキャッチ出来る僕にとってこれくらい朝飯前である。
・・・しかし、本当は「お前…いつの間に!?」的な反応狙いだったのが、予期せず十六夜を躓かせる結果になるとは
「面白いわね。それが貴方のギフトってこと?」
そうだな久遠さん。正確には超能力の中の一つの能力に過ぎないが。
……というのはまだ黙っておこう。
この世界のギフトの基準がよくわからないからな。僕みたいに多重の能力を持つものが異常である可能性もある。そこが詳しくわかるまでは保留だ
「…へえ、お前、面白そうじゃねーか」
当の十六夜は不機嫌になる訳でもなく、寧ろ若干の感心と興味の目で僕を見ていた。
…ん?何故僕が素早くカードを取っただけでここまで興味を持たれてるんだ?
そしてどことなく好敵手を見つけたような雰囲気を醸し出しているのはどうしてなんだ?
………これは、少し面倒な奴に目をつけられてしまったかもしれない
崩れ落ちている黒ウサギを他所に僕は新たな悩みの種を抱えることとなったのだった。
今のところ十六夜のギフトと斉木の"テレパシー"についてが一番の悩みです
そして強引に押し進められると断れない斉木。