一緒に双霊島へやってきた。
そこの校舎では女子大学生が密室の教室で殺されてた。事件の議論したぁ
By紺野
「……同じですね」
既にこと切れた御守を見ながら紺野は呟いた。
「殺され方も現場の状況も何から何まで同じだわ」
「……『彼を愛する者より』か……。本当に全てが酷似しているな」
部長の黒瀬と副部長の風屋敷も困惑している。
一向に夕食をとりに現れない御守を全員で捜索した結果、例の教室で死体となって発見された。状況も2年前の姉島が殺害されたときと同じだった。最初に発見したのは風屋敷だ。同じように一旦その場を離れて全員を呼びに行き、再び戻って黒瀬が扉と窓を確認した。窓を割って中に入り、御守の死亡を確認した。
「やはり、俺たちの中に犯人がいるんだな……」
栗谷が全員の顔を見回す。
「夕食前の全員のアリバイは?」
紺野が全員に問いを投げかける。
「みんな一人でいたんじゃないですか」と富山。
「アリバイがあるのは一緒に行動していた紺野君と氷川さんくらいかしらね」
「犯人の特定は難しそうですね」
紺野が言うと、栗谷が口を開いた。
「どうして御守が殺されたのか」
独り言のように呟かれた問いに富山が答える。
「……姉島の時と同じ動機だと思いますよ。そうでもなきゃ、黒板に血で同じ文字を残すとは思えませんし」
「模倣犯の可能性も捨てきれないよ」
風屋敷がメガネをふく。
「推理小説でよくある『クローズドサークル』ってやつになってきたね」
澪が言う。何らかの要因でその場所に閉じ込められ、そこで殺人が起こる。推理小説でよくあるパターンだ。
「船が迎えに来るのは明後日です。本当にクローズドサークルですよ、こんなの」
全員が黙り込む。教卓の上で冷たくなっている御守は、苦しみを露にした表情で虚空を眺めている。
「僕の勘ですけど」
紺野が口を開いた。
「2年前の事件と今回の事件、同一犯だと思います」
「どうして? 勘だけじゃ納得しないよ」
「そうですね。弱いですけど根拠をあげるとするなら、状況が何もかも同じということですかね。模倣犯なら多少の相違があるでしょうが、まるで見受けられない」
「確かに犯人が同じなら全く同じ状況を作り出すことは可能ね」
「で、でもぉ……そうなると容疑者はぁ……」
「黒瀬部長、風屋敷副部長、栗谷先輩、富山君の4人です」
「同一犯なら」と大きい声で風屋敷が言う。
「どうして2年前の現場にはいなかった無関係な御守が今回殺されなければならなかったんだ?」
「姉島と御守に何か共通点でもあったんじゃないのか」
「姉島先輩が死んだ後ですよ御守がこの大学に入ってきたのは」
「実は知り合いだったってことは?」
「無かったんじゃないかな。御守自身も姉島について言及したこと無かったし」
「そうですか……」
「部長、その手の傷どうしたんだ」
「ああ、木の机のささくれが刺さって」
「何やってんのさ。気をつけてよ、部長は黒瀬なんだから」
「すまない。……ところで、何か考え事?」
「……いや。何でもない」
「どう、勘は冴えてる? 探偵さん」
「同一犯だ。間違いないよ」
「えー、まだ犯人像浮かんでこないのー?」
「……いや」
「……え?」
「死体が見つかってからの流れをもう一度振り返ってみると、2年前と全く同じ部分がある」
「どういうこと?」
「……そういうことだ」
「え、会話する気ある?」
「それにこれも勘だが……」
「なに?」
「また誰かが死ぬような気がする」
「え、また!?」
「勘が外れてくれるといいんだが……」