月の少年と陽だまりの少女がいない1日   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
明けましておめでとうございます。
また書いてみました。

それではどうぞ。


第0話 1本の電話

ここは羽丘女子学園(はねおかじょしがくえん)。歴史ある女子校である。

その放課後の校門前にて。

 

「みんなー、おっまたせー!」

「あっ、リサ姉、来た来た!」

 

走って来た少女、今井(いまい)リサの姿を見つけた宇田川(うだがわ)あこ。

 

「遅かったわね、リサ」

「はぁ、はぁ……いや~、ごめんごめん。途中で先生につかまっちゃってさ~」

「……なんでつかまったかについては、触れないでおくよ」

 

遅れた理由を幼馴染みの湊友希那(みなとゆきな)に話すリサ。

そして遠目から見たら、少女にも見えなくもない中性的な少年、水無月悠里(みなづきゆうり)がリサに言う。

彼は成り行きで友希那達が組んでるバンド『Roselia』の手伝いをしている。限られた時間だけだが。

 

ちなみに悠里は当初は断ったが、幼馴染みである友希那の熱意……他の4人にも負け、6人目のメンバー扱いとなっている……

 

「今井さん……すごく息切らしてるけど……大丈夫ですか?」

「これで全員揃いましたね。行きましょうか」

 

同じバンドメンバーで、キーボード担当の白金燐子(しろかねりんこ)とギター担当の氷川紗夜(ひかわさよ)が言った。

ちなみに2人は花咲川女子学園(はなさきがわじょしがくえん)という学校に通っている。

 

「ちょっとごめん、電話でるね。……はい、今井です!」

 

スタジオに行こうとした矢先、リサのスマホに電話の着信音が鳴った。

 

『もしもし、今井さん? お休みの日にごめんね』

「あれ、店長。どうしたんですか?」

 

電話の相手はリサがバイトをしているコンビニの店長だった。

 

『急で申し訳ないんだけど、今日シフト入れないかな』

「えっ、今日ですか?」

『本当はモカちゃんがシフト入ってたんだけど、風邪で来れなくなっちゃって……3時間だけでいいから、今からお願いできないかな』

「今からですか? うーん……」

 

シフト入ってあげたいが、これからバンドの練習あるし、どうしたものかと考えるリサ。

とりあえず確認するので、折り返し連絡しますと伝え、電話を切った。

 

「今度は何……ってモカじゃん。なになに……『リサさーん、モカちゃんのお願い聞いてください~。今日風邪でバイト行けなくなっちゃったんです……あたしの代わりに入ってもらえませんか? 後でお礼するので~』」

 

電話を切った直後、バイト仲間で後輩の青葉(あおば)モカからメールが入ってきたので、読み上げるリサ。

それを読み終わった後、あちゃー……と呟く。

 

「リサ、どうしたの?」

「これから3時間だけシフトに入ってほしいってお願いされちゃった。モカが来れなくなっちゃったみたいで……」

「そう。リサはどうしたいの?」

「いつもお世話になってる店長のお願いだし、モカの代わりなら行ってあげたいけど……」

 

今日は練習があるからダメだよね……と友希那に言うリサ。

 

「リサが行きたいなら、行ってくればいいわ」

「えっ、いいの!?」

 

友希那の予想外な言葉を聞いて驚くリサ。

 

「湊さん、いいんですか? もともと今井さんが入っていたシフトではないですし、断ってもいいのでは」

「練習には集中してもらいたいの。落ち着かないまま、練習されても困る。今日練習できなかった分は、別の日に2倍やってもらうわ」

「…別の日に2倍って……妥当なのかな? かな?」

 

紗夜の言葉に友希那は今日練習できなかった分は、別の日に2倍やってもらうと答えた。

それを聞いた悠里は妥当なのか?と疑問に思いつつも、でも一理あるかもと納得した。

 

「友希那~、ありがとう! みんなごめん、今日はバイトに行かせてもらうね。もし早めにあがれたらスタジオ行くからね!」

 

そう言ってリサはバイト先に向かうのであった。

 

「? ちょっとごめん、僕も電話みたい。電話でるね」

 

リサ走って行く姿を見届けた直後、悠里のスマホにも電話の着信音が鳴った。

 

『もしもし、ゆうり君? 急にごめんね』

花怜(カレン)ちゃん? どうかしたの?」

 

電話の相手は、別の高校に通っている悠里の幼馴染み、三日月花怜(みかづきカレン)からだった。

 

『一生のお願い! 放課後の練習、今から手伝って~!』

「……えっ、今から?」

『うん。ファーストライブが終わって、しばらくしたら新メンバーが3人入って、海未(うみ)ちゃんが新しい訓練メニューを作ったんだけど、私1人じゃさばききれなくて……』

「…ルーちゃんは? 今日は暇みたいな事、今朝メールで言ってたけど?」

瑠菜(ルナ)ちゃん、今日は暇だけど、宿題と晩ご飯の用意しなきゃいけないから無理だって』

「……ティアちゃんは?」

『パスパレの仕事が入ってるから無理って言われたよ。あと私、軽く怒られた……』

「……ドンマイ」

 

他の幼馴染み、明美瑠菜(あけみルナ)如月(きさらぎ)ティアの名前を挙げてみるが、2人共忙しいと断られたそうだ。

それで最後の頼みの綱である悠里に花怜は電話をかけ今に至るとの事……

 

「…それで? 今日の練習時間は何時間くらいなの?」

『ちょっと待ってて。えっと……今日は、2時間くらいだけど場合によっては、3時間くらいになるかな……』

「分かった。今から急いで向かうよ。練習場所はどこ?」

『神田明神だけど……ゆうり君、今日バンドの練習じゃないの?』

「…今日練習できなかった分は、別な日に5()()やる事にするよ」

『ほんとにゴメンね……ゆうり君が手伝いに来る事は、私から他のみんなにちゃんと説明しておくから』

 

それじゃまた後でねと花怜に伝え、電話を切った悠里。

 

「…そういう訳で、今から音ノ木坂学院(おとのきざかがくいん)に通ってる幼馴染みの手伝いに行ってくる。もし早めに終わったらスタジオに行くから」

「ええ、わかったわ」

 

友希那達にそう伝えた悠里は、目的地に向かって走って行くのであった……

 

「……」

「そっか~、今日リサ姉とゆうりんいないんだ……」

 

走って行く悠里を見ていた友希那、それを見てあこが呟く。

 

「今井さんとゆうりくんがいない練習って……初めてだよね……」

「2人共、早めに終わったら来ると言っていましたし、私達は普段通りに練習しましょう」

「そうね。リサと悠里がいなくても、やることは変わらないわ。私達もスタジオに向かうわよ」

 

2人がいなくてもやる事は変わらないと言った友希那達4人はスタジオに向かって歩いていたのだが……

 

「「「……」」」

「(うぅ……なんか空気が重いなぁ……よ、よし、あこがリサ姉とゆうりんの代わりに盛り上げよう!)」

 

何故か空気が重いと感じたあこは2人がいない代わりに自分が盛り上げようと思い……

 

「きょ、今日はあこがリサ姉とゆうりんの代わりやります! えーっとえーっと……そうだ、リサ姉の真似しよう! やっほ~! ゆっきな~! げんきー?」

「……」

「ご、ごめんなさい……」

「……行くわよ」

「あっ、友希那さん、待ってください~!」

 

リサの真似をしてみたあこだが、似てなかったのか友希那は溜息を吐いてしまい、先に行ってしまう。

 

「はぁ、練習前からこんな事では先が思いやられるわね」

「(練習……大丈夫かな?)」

 

練習前から、こんな調子で大丈夫なのかと不安な紗夜と燐子であった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

※主人公とオリキャラの簡単なプロフィールです。


水無月悠里(みなづきゆうり)


容姿イメージ:『らき☆すた』の岩崎みなみ

誕生日:12月12日、いて座

血液型:A型

一人称:僕


三日月花怜(みかづきカレン)

容姿イメージ:『無彩限のファントム・ワールド』の和泉玲奈

誕生日:9月9日、おとめ座

血液型:O型

一人称:私



明美瑠菜(あけみルナ)

容姿イメージ:『テイルズオブエクシリア』のエリーゼ・ルタス

誕生日:11月11日、さそり座

血液型:O型

一人称:わたし



如月(きさらぎ)ティア

容姿イメージ:『蒼の彼方のフォーリズム』の倉科明日香

誕生日:10月10日、てんびん座

血液型:A型

一人称:私
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