月の少年と陽だまりの少女がいない1日   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第2話 長時間の練習

「……正しい機材も届いたし、気を取り直していくわ。みんな、楽器のセッティングはできた?」

 

あの後、なんとか正しい機材が届き、気を取り直して借りた機材を使って練習に入る。

 

「バッチリですっ!」

「わたしも……大丈夫です……」

「私も問題ありません」

「では始めるわ。どう音が変わるのか楽しみね」

 

楽器のセッティングも大丈夫そうなので、早速演奏を始める4人。

 

「(音が変わるのも、悪くないわね。宇田川さんも白金さんも、いい機材のチョイスだわ)」

「(うんうん、このハイハット、思った通りかも! ジャーン……って響くのがいい感じ♪)」

「(このシンセサイザー……いいかも……! わたしは、結構好きな音だけど……みんなの反応は……どうかな?)」

 

紗夜と燐子、あこの3人も自分が選んだ機材は当たりだなと演奏中思った……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「……ふぅ。借りてきた機材は正解だったみたいね」

 

機材を借りての練習開始から1時間後。

友希那は機材を借りてみて正解だったと言った。

 

それを聞いたあこと燐子は良かった……と一安心。

 

「紗夜、今の演奏は悪くないわ。もっと音に強弱をつけると良くなると思う」

「はい」

「あこ、力任せに叩いては体力を消耗するだけよ。最後までベストな演奏ができるように、配分を考えながら叩いて」

「わかりましたっ!」

「燐子は、あこと音を合わせることを意識して」

「はい……!」

 

細かい部分は課題があるけど、全体的なまとまりは悪くないと3人に言う友希那。

 

「それにしても、今の紗夜さんのギター演奏は……こう……漆黒の闇より生まれし炎の弦楽士(ギタリスト)がアレして……火と闇の封印が解かれし暗黒! って感じ!」

「うん、そうだね……」

「……湊さん、次の曲にいきませんか」

「……そうね」

 

あこが紗夜の演奏を自分なりに褒めてるつもりなのだが、反応なしだった……

幸いにも燐子は解っているようだが。

 

「ゆ、友希那さん! 今の友希那さんの歌は、現世によみがえりしネクロマンサーが闇の(しもべ)をアレして……ドーン! って感じですね!」

「うん、すごくわかるよ、あこちゃん……」

「白金さん、宇田川さんはさっきから何を言っているの?」

 

さっぱり意味が分からないんだけど、と付け足しながら燐子に訊ねる紗夜。

 

「あこちゃんは……氷川さんの演奏と友希那さんの歌を……すごくほめてて……」

「そうなの? 宇田川さんが言ってること、私には外国語みたいに聞こえるわ」

 

理由を聞いて、あこが言ってることが、やっと分かった紗夜。

 

「紗夜、あこ、燐子。練習中よ! 無駄口叩くのはやめて」

「は、はい」

「「ごめんなさい……」」

 

友希那が練習中だと3人に注意する。

あこは盛り上げようと思っただけなのに……と内心思っていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「(うう……ずっと叩いてたら、腕が重くなってきたなぁ……)」

「(痛っ……長時間弾いていたら肩こりが酷くなってきたわ……)」

「(……あっ、音間違えちゃった……)」

 

更に2時間後。

長時間の演奏で身体に違和感を感じたあこ、紗夜、燐子の3人。

 

「「「はぁ……」」」

「ちょっと、3人とも集中力が切れてきているわよ。ちゃんと曲に集中して」

「は、はい……」

「は~い……」

「はい……」

 

しかし今は練習中。

集中、集中と自分に言い聞かせる3人……

 

「(なんだか……空気が……)」

 

同時に燐子は、なんだかいつもと違って空気が重く感じるのであった……




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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