月の少年と陽だまりの少女がいない1日   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第5話 リサと悠里の帰還

「よーし、まずはこぼれたホットミルクを拭かなきゃね! 友希那、これ使って」

「タオル……いつも持ち歩いてるの?」

「そうそう、ダンス部でよく汗かくからいつも持ってるんだよね~」

 

これは綺麗なヤツだから安心してと付け足しながら、友希那に新しいタオルを渡すリサ。

 

「…そっちはリサちゃんと友希那ちゃんに任せるとして。紗夜ちゃん、燐子ちゃん、これ使って」

「これは……スポンジ……ですか?」

「その割には形が……変わってるような……?」

 

紗夜と燐子にへんてこな形状をしたスポンジを渡した悠里。

 

「うん、機材の埃とかを掃除するのに自作した道具なんだ。とりあえず使い方を教えるよ」

「「は、はい……(う、うん……)」」

 

手作りの道具という事にも驚いたが、とりあえず3人で濡れてしまった機材を拭く事に。

 

「あこは……ほら、アタシのハンカチ使って。スカートの裾濡れちゃってるでしょ? とんとんって叩いて、水分を吸わせるんだよ」

「うん、わかった……」

「そしたらすぐ水洗いしておいで! 早く落とさないとにおいが残っちゃうから」

「リサ姉……ありがと……」

 

リサと悠里の指示のもと、掃除が開始されるのだった……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ふぅ、きれいに片付いたね!」

「…ついでに見えないところの掃除もしておいて良かった」

 

10分後。掃除を終えた一同。

ちなみに悠里がモップや箒も借りてきて、机の下や普段やらない場所も掃除したので、一層に綺麗になった。

 

「今井さんと悠里さんが来てからすぐ片付いたわ……」

「指示が……的確でした……」

「リサ姉~、ありがとー! 濡れちゃったところきれいになったよ!」

「助かったわ……」

 

それぞれの意見を述べる4人。

リサと悠里が来るのが遅かったら、どうなっていた事か……想像したくなかった……

 

「やっと落ち着いたね~。あ、そうそう、みんなにお土産あるんだー。店長から『急にシフト入ってもらったお礼に』って、お菓子いっぱい貰ったんだ~!」

 

そう言いながら、ビニール袋から取り出したのは、飴やポテトチップス等、大量のお菓子だった。

色々あるからみんなで分けよとリサは言った。

 

「あうあう。僕もみんなにお土産があるのですよ」

 

危ない危ない忘れるところだったのですよ、と言いながらエコバックから何かを取り出す悠里。

 

「…ぱんぱかぱーん♪ 名物の和菓子、穂むら饅頭……略して『ほむまん』と、僕のおすすめの『季節の3色団子セット』だよー」

「「「「「……」」」」」

 

家族みんなで食べてねー美味しいからと付け足しながら、5人に渡す悠里。

ちなみに受け取った5人は『いったい全部でいくらしたんだろう……?』と思った……

 

「リサ姉とゆうりんの顔見たら安心したよぅ……」

「わたしも、です……」

「あはは、そんな大げさな……」

「…燐子ちゃんも大げさだよ……」

 

あこと燐子の言葉にリサと悠里は大げさだなと言ったが……

 

「「……」」

「ねぇ悠里、なんだか熱い視線を感じるんだけど……」

「……奇遇だね。僕もだよ」

 

どこからか2人に対して熱い視線を送ってる人がいるのだ。

……悠里からしたら、ボーカルの少女とギター担当の少女からの視線がやたらと熱い。

 

「き、気のせいですよ。お手伝いお疲れ様です。あの、疲れていませんか? よかったら、これどうぞ」

「ありがとー。あ、花咲屋のはちみつ飴だ。すぐ売れきれちゃうやつ」

「……ん~、優しい甘さがしみるね~」

 

紗夜から飴を貰った悠里とリサ。

彼女から貰った飴が売ってるお店は、悠里も暇さえあれば買いに行くのだが、はちみつ飴は人気のせいか、いつも売り切れてしまうのだ……

 

「それは良かったです……もう1個ありますよ」

「ん? なんか紗夜が妙に優しい?」

「い、いえ……そんなことは……」

「リサちゃん、紗夜ちゃんはいつも優しいよ?」

「~~~~っ!?」

「……」

 

その言葉を聞いて顔が真っ赤になる紗夜。

いや、多分それ……悠里に対してだけだと思うけどなーと内心思うリサ。

 

「ねぇ、友希那も今日の紗夜優しいと思わない?」

「そ、そうかしら……それより、今日のアルバイトはどうだったの? 忙しかった?」

「それがね、めーっちゃくちゃ忙しかったの! ちょうど部活終わりの学生がたくさん来てたから、ジュースとかアイスが飛ぶように売れてさ~」

 

片っ端から補充してたんだけど、段ボールが重くて、肩もガチガチだよ~と友希那に話すリサ。

 

「そ、そう。じゃあ、私が肩でももみましょうか?」

 

本当だわ、すごく凝ってると呟きながらリサの肩をもむ友希那。

 

「あ、そうそう、右の肩が特に凝ってて……って、友希那がアタシの肩もむとかおかしくない!? いつもの友希那だったら絶対にやらないって!」

「べ、別におかしくはないわよ。リサが疲れてるだろうと思って……」

「いーや、変だよ。ねぇ、燐子もそう思うでしょ?」

 

友希那の様子がおかしいと感じたリサは、燐子に訊いてみるが……

 

「わ、わたしは……いつもの氷川さんと友希那さんだと……思います……」

 

何故か目を逸らしながら言われてしまった。

 

「…燐子ちゃん、燐子ちゃん、僕の目を見て言ってみよっか?」

「……っ(ゆ、ゆうりくんの顔が……ち、近い……そ、そんな目で……見られたら……)」

 

悠里にそう言われるが、燐子は別の意味で目を逸らしてしまった……

 

「燐子まで!? もう、みんなどうしちゃったのさ~」

「……まさか、何か企んでいるんじゃ……」

「「「「違う!!((違います!!))」」」」

 

悠里がそう言うと、4人は違うと言った。それを聞いたリサはじゃあなんなの~?と訊くが……

 

「それは……」

「なんというか……」

「えっと……」

「その……」

 

反応は4人とも、言いにくそうな感じだった。

 

「アタシと悠里には言えないようなことなの?」

「……じゃあ、僕もう帰ろうかなぁ」

「帰っちゃダメ!!」

「「えっ?」」

 

帰ろうかなとした矢先、あこに帰っちゃダメと言われたリサと悠里。

 

「やっぱり……やっぱり、Roseliaにはリサ姉とゆうりんがいないとダメなんだよーーー!!!」

「えっ? えっ? どうしたの……?」

「……えっ? あの……あこちゃん?」

「あこ、リサ姉とゆうりんに話したいから、今すぐファミレスに行きたいっ!! 友希那さん、いいですよねっ!」

「……いいわ。行きましょう」

 

何故か今からファミレスに行く流れになった……

 

「……なんか友希那ちゃんが即答でファミレスに行くの許可するの……珍しいね?」

「詳しくはファミレスに移動してから説明するわ」

「……何言われるのか、僕、地味に怖いんだけど……」

「アタシも……」

 

一体自分達2人はファミレスに着いたら、何を言われるんだろうか……?

 

「色々あったんですよ」

「そう……ですね……」

「……」

 

紗夜と燐子の様子を見て、とりあえず自分とリサが居ない間に色々あったのは、なんとなく察した悠里だった。

 




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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