イサミ達は取り敢えず、万丈を自宅であるクワトロMに招くことにした。
万丈「ここは...服屋か?」
イサミ「ああ、俺たちの家だ」
三人はクワトロMに入る。
イサミ「ただいまーっ」
イサミが帰宅の挨拶をした瞬間、この店の店主であり湊兄妹の父親である湊ウシオが現れる。
ウシオ「おおっ、イサミ、アサヒ!怪我は無いかっ!...てその人は誰だ?」
アサヒ「この人は万丈龍我さん。私の命の恩人です!」
ウシオ「命の恩人?どういう事だ?」
イサミ「怪獣と一緒に変なロボットも出てきたろ?奴らからアサヒを守ってくれたんだ」
ウシオ「そうか。そりゃすまなかったな...」
ウシオは万丈の肩に手を置く。
ウシオ「あれ?カツミは?」
カツミの名前を出した途端、三人は苦い顔をする。
イサミ「それが...カツ兄は...」
ウシオ「⁉︎...一体どうしたんだ?」
イサミが言おうと決心した瞬間、
「カツミは別世界に転送された。そうよね?イサミ」
声の下方を振り返ると家族の母親、湊ミオが立っていた。
アサヒ「お母さん!」
イサミ「母さん!」
ウシオ「みーしゃん!」
万丈「え?...母ちゃん⁉︎...いや、なんかやたら若いけど...親父さんと歳離れすぎじゃね⁉︎」
イサミ「これには、色々事情があんの!」
万丈「事情てどんな?再婚か?...あいてて!」
万丈はミオに耳を引っ張られる。
ミオ「初対面の相手に色々失礼よ。万丈龍我くん!」
ミオはそう言うと万丈を離す。
万丈「え?まだあんたには名乗ってないけど⁉︎」
ミオ「...そりゃ見ていたから。別次元で貴方達の世界のことも」
万丈「え?」
.............
状況をまとめる為、湊家+万丈で説明が行われていた。
ミオ「実は、異次元に転送されていた間、カツミやイサミの未来だけじゃ無い。いろんな世界が見えたのよ」
イサミ「龍我の世界もか?」
ミオ「そう。彼は元の世界では、桐生戦兎、仮面ライダービルドと共に仮面ライダークローズとして、地球外生命体エボルトの陰謀を止めるべく戦っていた。そして...貴方にエボルトの遺伝子が宿ってるのも知ってる」
ミオは万丈を見て言う。
ミオ「他にも、超古代の闇に立ち向かうウルトラマンの世界や、同じく古代の戦闘種族と戦う仮面ライダーとか...ああ、地球が生んだウルトラマンの世界とか、神様の使いと戦う仮面ライダーの世界もあったわね」
ウシオ「みーしゃん、思い出話はそのくらいにして、カツミがどこに行ったか詳しく説明してくれないか?」
ミオ「ああ、そうね...昼の戦いは私もアイゼンテックのビルから見ていたわ...」
............
ロッソとブルがバキシムと戦ってる間...
ミオ「うーしゃん!ああ、大丈夫!このビルにはバリア装置あるから!ああ、アサヒも安全な場所に...」
ドオオオン!
激しい爆発が起こり、バキシムが倒された事を伝える。
ダーリン「怪獣、撃破!カツミさんとイサミさんの勝利でーす!」
ミオ「はあ、良かったあ〜」
安心したのも束の間...
ダーリン「ん?ちょっと待ってください⁉︎あの怪獣が開けた穴から強いエネルギーを確認!この世界のものではありません!」
ミオ「え⁉︎」
するとロッソがブルを庇い時空の穴に巻き込まれる。
ミオ「カツミ!」
ロッソが時空の穴に巻き込まれると同時に警報音が響く。
ダーリン「何かが、転送されてくる模様!」
すると、モニターにキングダークとガーディアンが映る。
ダーリン「双方とも、この世界のものではありません!」
ミオ「一体、どうなって..」
ダーリン「更に時空の穴から何かが出現するのを確認!拡大します!」
すると、クローズの容が映し出される。
ミオ「あれは..!..仮面ライダー!」
.....................
ミオ「カツミが消えると同時に、この世界にはいないはずの存在、仮面ライダーが現れた...まるで入れ替わる様に...」
アサヒ「つまり、龍我さんとは逆にカツ兄は龍我さん達の世界に送られた...て事ですか?」
ミオ「そういう事。なんらかの力が働いて、二つの世界を繋ぐ穴が出来て、2人の存在を入れ替えた...これが私の仮説。最もカツミの無事が確かめられない以上、仮説でしかないけど...それに、この世界の現象を見るに万丈くんの世界では存在しない筈の怪獣や宇宙人が出現してる可能性があるわね」
万丈「か、怪獣⁉︎ロボットはまだしも怪獣まで出んのか⁉︎」
イサミ「ああ、俺たちはずっとそんな連中と戦ってきた...」
イサミは綾香市で起きた事件の数々が記された記事を見せる。
万丈「マジかよ...これ、全部事実か?」
イサミ「嘘なら教えるかよ」
ウシオ「どうにしろ....今はカツミの無事を確かめる術はないのか...」
湊家に不安を感じさせる空気が漂う。万丈はそれを見てなんだか申し訳ない気持ちになる。
アサヒ「...カツ兄なら多分、いやきっと大丈夫ですよ!お母さんが言う様に龍我さんの世界にいます!」
ミオ「?アサヒ、なんで分かるの?」
アサヒ「なんとなく...感じるんです。カツ兄が何処かでクリスタルを使ったのを...」
イサミ「!」
イサミはクリスタルホルダーを見る。
イサミ「火と土のクリスタル、刃のクリスタル、それにオーブリングneoが無い...コレはカツ兄が何処かで使ってるからか?」
アサヒ「多分、そうだと思います..私が元々クリスタルだったからでしょうか?」
ウシオ「でも、そうだとして知り合いもいない世界でカツミはやっていけるのか...?」
万丈「...それなら大丈夫だ!あっちには戦兎が、カズミンが、幻さんがいる!きっと、カツミて人の力になってくれるはずだ!」
イサミ「そんなに居るのか⁉︎仮面ライダーて...」
ミオ「だとしてもコンタクトが取れるかどうか...」
アサヒ「大丈夫です!龍我さんが私たちに会えた様に、カツ兄も龍我さんのお友達に会える筈です!」
イサミ「...そうだ。カツ兄は滅多な事で挫けやしない...生きてる筈だ」
アサヒ「良い方に考えないと、前には進めません...ハッピーな気持ちを忘れない様にしましょう!」
ウシオ「だな...まだ諦めるに早い」
ミオ「そうね。明日から...克巳をこちらの世界に呼び戻す..尚且つ万丈君を元の世界に戻す方法を考えるわ」
湊家と万丈は決意を新たにした。
...............
それぞれの話を終えた後、万丈は夕食をご馳走となり、取り敢えず湊家への居候が許された。
ただし、ウシオの手伝いという条件付きだが。
そして、万丈はカツミの部屋を借りていた。
万丈「泊めてもらっといてアレだが...どうも他人の部屋で寝るのは落ちつかねえな...」
トントン
万丈「?...どうぞ」
イサミ「おう」
万丈「ああ...お前か。何の用だ?」
......
イサミ「お前さ...元の世界じゃ何してたんだ?母さんが言うには、仮面ライダー...てヒーローみたいだけど..」
万丈「...まあ、お前のお袋さんの言う通りさ。ブラッド族ていうクソったれどもをぶちのめして、新たに平和な世界を作った。まあそれやったのは相棒だけど」
イサミ「世界を..作った?どういう意味だ?」
万丈「えーと....まあ詳しいことは俺もわかんねえけど..とにかく何とかなったて事だ..」
イサミは万丈の言葉に苦い顔を浮かべる。万丈は言葉に詰まり、話題の変換を図る。
万丈「...ここ、お前の兄貴の部屋だろ?カツミ...だっけ?野球選手なのか?あちこちに野球のものがあるけどよ...」
イサミ「...そうなることを目指してたかもしれないけど、出来なかった...」
万丈「え?」
イサミ「俺たちが小さい頃に母さんが失踪してさ...カツ兄は俺や父さんを支える為に夢を諦めざるを得なかった」
万丈「ああ...なんか異次元がどうとか言っていたな...」
イサミ「そんでなんやかんやウルトラマンになって兄弟揃って急にヒーロー..なんてな。予想できねえよな」
イサミは苦笑いしながら言う。
イサミ「ま、改めて家族の大切さが分かる経験になったし..俺もカツ兄も後悔はしてねえけど」
万丈「いいもんだな。家族て」
アサヒ「そういや、龍我の家族は...?」
万丈「...殺された。両親はだいぶ昔に......
婚約者も...目の前で消えた...」
イサミ「え?...」
イサミは万丈の思いもよらぬ言葉を聞いて返答に詰まる。
万丈「だからよ..家族の記憶もあんまりはっきりとねえんだよ...」
イサミ「そうだったのか....悪りぃ。やなこと聞いちゃったな...」
ドォォォン...
その時、外で爆音がする。
イサミ「なんだ?...」
万丈「今のは...爆発か⁉︎」
...............................
夜の街の誰もいないビルの屋上に1人のサングラスをかけた男が立つ。
「......全く、嫌な光だ...どの世界でも地上人は変わらないな...」
男は一体の人形を取り出す。
「さあ、暴れよ...テレスドン!」
男が腕からエネルギーを送ると人形、いや、スパークドールズはと男の手を離れ実体化する。
「グエェェェェエン!」
闇夜の街に地底怪獣テレスドンが出現した。
「さあ、行け!テレスドン!地上人の街を焼き払うのだ!」
テレスドン「グエェェエン!」
テレスドンは口を開くとデプス火炎を吐き出す。まわりの建造物が炎上、爆発する。
テレスドン「グエェェエン!」
テレスドンはそのまま燃え盛る街を進行する。
キィィィン!
ブル「シュア!」
テレスドンの頭上で光が輝いたかと思うと、ウルトラマンブルアクアが現れる。
「ちぃ、この世界のウルトラマンか...テレスドン!やってしまえ!」
テレスドン「グエェェェェエン!」
方向を上げ、威嚇をするテレスドンに対しブルはファイティグポーズを取り、走り出す。同時にテレスドンもブル目掛けて走り出す。
ブルはテレスドンの突進を受け止めて、喉元にパンチを繰り出す。怯むテレスドンに対してストレートキックを繰り出し後退させる。
ブル「デアっ!」
追撃を加えようと接近するブルだが、
テレスドン「グエェェエン!」
テレスドンはデプス火炎を吐き出す。
ブル「ウワッ!」
ブルはモロにくらい倒れ込む。
テレスドン「グエェェェエ!」
テレスドンは二発目を放つ。
ブル「クッ!」
ブルは水の力によるバリアに張り防ぐ。
ブル「くらえ!」
ブルは片手を翳し、テレスドンに対してアクアジェットブラストを放つ。
テレスドン「グェッ!」
テレスドンは僅かながらよろめく。
ブル「一気に決める!フッ!...ハアッ!」
ブルは腕をL字に組みチャージ無しのアクアストリームを放つ。
テレスドン「グエェェェェッ!」
しかし、テレスドンはジャンプして身体をドリルの様に勢いよく回転させて突進する。
その勢いでアクアストリュームが弾かれてブルに直撃する。
ブル「ウワァァァッ!」
ブルは直撃して吹っ飛ぶ。
テレスドン「グエェェェ!」
テレスドンは倒れたブルに馬乗りとなり鋭い口先でボディを傷つける。
ブル「グッ!」
ブルは反撃でパンチをしようとするが、テレスドンはその腕に逆に噛み付く。
ブル「グアアッ!」
ブルの苦しげな声が上がる。
「いいぞ!テレスドン!ウルトラマンを倒せ!」
テレスドンを操る男は感嘆の声をあげる。
万丈「テメェが黒幕か!」
「なんだ?貴様は...」
万丈は男の背後に立ち構える。
万丈「あの怪獣操って何企んでやがる?」
「地上人如きが...偉そうな口を聞くな!」
すると男は銃を取り、万丈に銃撃する。
万丈「うぉっ!?...野郎!仕方ねえ!」
「ドラゴンゼリー!」
万丈はクローズチャージに変身する。
ドォン!ドォン!
クローズ「フッ!」
ガキィ!
クローズは銃弾を拳で弾く。
クローズ「オラ!」
クローズはツインブレイカーからエネルギー弾を放ち男の持つ銃を打つ。銃が暴発し男が衝撃で吹っ飛ぶ。
「お、おのれぇ!」
男は立ち上がる。サングラスが割れて顔が露わになるが..
万丈「何だ!?目がねえ!」
一方、ブルは未だテレスドンに腕を噛みつかれ、苦戦していた。
テレスドン「ググゥ...」
テレスドンは口に炎を溜め、デプス火炎を放とうとする。
ブル「くっ!やべえ...!」
クローズ「イサミ!...一か八か...!」
クローズはドラゴンマグマフルボトルとロックフルボトルをツインブレイカーにセットする。
「ツインブレイク!」
クローズ「行けえ!」
マグマを纏った黄金の鉤型エネルギー弾がテレスドンの目に放たれ爆発する。
ドォン!
テレスドン「グェェ!?」
夜行性のテレスドンは突如、強烈な光を間近に見た事で怯み、ブルの手を離してしまう。
ブル「!...今だ!」
ブルはその隙を突いてループスラッガーブルを取り出しテレスドンの顔を斬りつける。
キィィン!
テレスドン「ギエェェ!」
テレスドンは右目を斬りつけられ顔を押さえる。
「おのれ...地上人めぇ!テレスドン!一旦引くぞ!」
そう叫ぶとテレスドンは地底へと潜る。
ブル「ウゥ...」
ブルは時間に限界が来て消滅してしまう。
万丈「イサミ!...あっ、アイツどこ行った?」
万丈は周りを見回すが先程の男はいない。
万丈「逃げられたか..!くそっ...!」
...............
万丈「確か、この辺だよな...」
万丈はブルが消えた思われる場所に着く。そして辺りを見回す。
万丈「!...イサミ!」
万丈は腕を押さえ倒れているイサミを見つける。
イサミ「いてて...」
万丈「お前、大丈夫かよ!?血、出てんぞ!」
万丈はイサミに肩を貸す。
イサミ「大した事ねえよ...っ!」
万丈「無理すんな!病院行くぞ!」
..........
病院
万丈が病室の扉の前で待機している。
タタタ...
万丈「来たか!」
万丈が見た先にはウシオとアサヒが走って来ている。
アサヒ「龍我さん!イサ兄は?」
万丈「...一応命に関わる事は無いみてえだけど、だいぶあの茶色いチョココロネ?..みたいな怪獣にやられたんで、暫く入院は必要だとさ」
ウシオ「すまないな...アサヒに続いてイサミまで....イサミはここか?」
万丈「ああ。今は疲れて寝てるけどよ...」
3人は病室に入る。そこには腕に包帯を巻き寝ているイサミがベッドにいる。
ウシオ「たくっ...いくつになっても心配かけさせやがって...」
アサヒ「イサ兄...カツ兄もいないのに、1人で無茶して...」
万丈はイサミに語りかける2人を何も言わず、神妙な表情で見守る。
....
ウシオ「それじゃ万丈くん、イサミを頼む」
アサヒ「お願いします。龍我さん」
万丈「ああ、任せといてくれ」
万丈は帰宅するウシオとアサヒを見送る。
万丈「たくっ、きて早々...エラい事になったな...」
万丈は窓からのテレスドンに破壊された街を見ながら言う。
.......
翌日
イサミ「うぅ...」
万丈「目が覚めたか」
イサミ「龍我...昨日はありがとな」
万丈「気にすんなよ...それよりお前が寝てる間に妹と親父さんきたけど...心配していたぞ」
イサミ「そうか...」
ガラガラ
アサヒ「イサ兄!気分はどうですか?」
イサミ「アサヒ!お前、学校は?」
アサヒ「今日は昨日の騒ぎの影響で休みになっちゃいました。なのでイサ兄のお見舞いに来ました」
イサミ「ふーん...ま、別に構わないけど、ずっと病院内じゃ退屈じゃないか?何かあったら龍我がいるし、俺は大丈夫だ..そういや昨日の怪獣は?」
アサヒ「ああ、あの怪獣なら、お母さんの分析によると地底に住んでて光に弱いから、昼間は出て来れないみたいです」
イサミ「そっか。だから昨日は龍我の攻撃が目に当たって..」
龍我「ああ、そういえば昨日...怪獣の他に変な奴もいたな...」
イサミ「変な奴?お前、そいつと戦っていたのか?」
龍我「なんか怪獣に指示出していたような...」
.....................
地底
テレスドン「グゥゥゥ...」
目を負傷したテレスドンが休んでいる。
地底人「テレスドン...奴が憎いか。私も同じくらい...ウルトラマンと、あの仮面の戦士が憎い!」
かつて初代ウルトラマンや科学特捜隊に敗れた地底人の同胞が叫ぶ。
地底人「しかし、テレスドンがこのザマでは...今のところは勝ち目が...」
?「私が手を貸してやろうか?」
すると2本のUSBメモリが投げられる。
地底人「これは...」
?「それはガイアメモリ。地球の記憶て奴さ」
地底人「地球の記憶?何者だ?貴様...」
?「私もあの青いウルトラマンには恨みがあってね。共同戦線と行こうじゃないか...そのガイアメモリさえあれば君たちは今より強くなれる。昼でも戦えるほどにな...」
...............
アサヒ「はい!どうぞ!」
アサヒは万丈と行きつけの店に行き、たい焼きを奢っていた。アサヒは万丈に綾香市を案内したいとイサミに申し出、万丈なら信用できると判断したイサミは許可したのであった。
万丈「おう」
万丈はたい焼きを手に取り口にする。
アサヒ「どうですか?」
万丈「うん!美味え!甘い!めちゃ甘え!」
アサヒ「良かったです。気に入ってもらえて」
万丈は食べ終わると同時にアサヒが質問する。
アサヒ「龍我さんて、家族はいるんですか?」
万丈「...イサミにも言ったけど..俺は家族はいない」
アサヒ「え?」
万丈「けど、家族みてえな大切な仲間はいる」
アサヒ「仲間?」
万丈「あいつらがいたおかげで、俺は絶望から救われた。生き甲斐が持てた...アイツらの笑顔を守りたい。その思えば戦う事ができた...愛と平和の戦士、仮面ライダーとしてな」
アサヒ「...龍我さん、なんだか私に似てますね」
万丈「え?」
アサヒ「実は私もあの家族とは本当の家族じゃないんです」
万丈「えっ、どういう事だよ!?」
アサヒ「私は実はクリスタルだったんです」
万丈「へ...?」
万丈は理解できず頭に疑問符を浮かべる。
アサヒ「家族といた記憶はあっても、全部それは偽りで..だけどお兄ちゃん達は私を家族として受け入れてくれたんです。だから、私も家族が住んでるこの街を守りたい、皆をハッピーにしたいと思ってるんです」
万丈「成程...お前も色々あったんだな(結局、クリスタルてなんだ?)」
ガタガタガタ...
突如、周りが揺れる。
万丈「なんだ?」
アサヒ「地震?」
ドガァァァァ!
テレスドン「ギエェェェェェン!」
地底から昨夜、撤退したテレスドンが現れる。
テレスドン「ギエェェ!」
テレスドンは建築物を破壊しながら進む。
万丈「どういう事だよ⁉︎昼間は動けないんじゃねえのか!」
万丈はスクラッシュドライバーを取り出す。
アサヒ「無理です!龍我さん!大きさが違いすぎます!」
万丈「....だからって黙って見てるわけにはいかねえ!安全なところに行ってろ!」
万丈はテレスドンのいる方角に走り出す。
...............
テレスドン「ギエェェェェェン!」
暴れるテレスドンを万丈は見る。
万丈「...来たはいいものの...どう闘おうな...」
ブィィィィン....
万丈「ん?」
すると何処からかバイクが走ってくる。
万丈「これは、戦兎のバイクと同じ...!なんでこんな所に?」
テレスドン「ギエェェ!」
万丈「...迷ってる暇はねえか!」
「ドラゴンゼリー!」
万丈「変身!」
万丈はクローズチャージに跨りバイクに乗り走り出す。
クローズチャージ「こっちだ!化け物!」
クローズチャージはツインブレイカーからエネルギー弾を撃ち出す。
テレスドン「ギウゥ...!」
テレスドンはクローズチャージを見る。
クローズ「そうだ!俺を見ろ!着いてこい!」
クローズはさらにエネルギー弾をテレスドンに撃ち、興味を引かせる。
テレスドン「ギエェェ!」
テレスドンはクローズチャージ目掛け走り出す。
クローズチャージ「よし!こっち来やがれ!」
テレスドン「ギエェェェェェン!」
テレスドンは火炎弾をクローズチャージ目掛け口から撃ち出す。
クローズチャージ「うおっ!?危ねぇ!」
クローズチャージはバイクを左右に動かし火炎弾を避ける。
クローズチャージ「まだまだ...もっとついてこい!」
...............
病院内
怪獣出現の報を受けて多くの人がパニックになり抜け出そうとしている。
イサミ「大丈夫ですか!」
イサミは転んだ人の肩を持ち病院の外に連れ出す。
アサヒ「イサ兄!」
イサミ「アサヒ!あれ、龍我は?」
アサヒ「それが、怪獣に向かっていって!」
イサミ「!?...アイツ、なんて無茶を...」
クローズチャージはテレスドンをなるべく街から離れた場所に誘導しようとバイクを駆り続ける。そして..
クローズチャージ「よし!ここなら大丈夫だ!」
クローズチャージは工業跡地というべき場所にテレスドンを連れてきた。
クローズチャージ「よっしゃ!ここならお前と戦えるぜ!」
クローズチャージはテレスドンに向かってバイクを走らせる。
クローズチャージ「おっかねえが...今は俺がやるしかねえ!」
テレスドン「ギエェェ!」
テレスドンの火炎を避けてツインブレイカーからエネルギー弾を連射して攻撃する。
クローズチャージ「くそっ!やっぱ効かねえ!なら...」
クローズチャージはビートクローザーを取り出し、ドラゴンマグマフルボトルを振ってからセットする。するとビートクローザーは燃え上がる。
クローズチャージ「直接攻撃しかねえ!」
クローズチャージはバイクを一気に走らせて
火炎を掻い潜り、テレスドンの足に近づき斬りつける。
テレスドン「ギウ!」
テレスドンは少し痛みを感じるも殆ど効き目はない。
クローズ「いよっと....」
そのままクローズチャージは廃ビルの外壁にバイクを飛び移らせ、一気に駆け上がりテレスドンの頭目掛け飛び移る。
ガッ!
クローズチャージ「くらえ!」
クローズチャージはビートクローザーのレバーを引っ張りスマッシュスラッシュで斬りつける。
テレスドン「グゥ....!...ギエェェ!」
テレスドンは鬱陶しくなり頭を振る。
クローズチャージ「うおおわっ!」
クローズチャージはバランスを崩し倒れるも
クローズチャージ「まだだ...!」
炎を纏ったビートクローザーをテレスドンの表皮に突き立て踏ん張る。
クローズチャージ「うおおおっ!」
クローズチャージはビートクローザーのグリップを引っ張りまくり、燃え盛る炎でテレスドンの傷口を広げる。
テレスドン「グエェェェェ!」
するとテレスドンの目が光り、マグマの様なエネルギーが吹き出し、クローズチャージを吹っ飛ばす。
クローズチャージ「ぐがぁぁぁっ!」
クローズチャージはその衝撃で吹っ飛ぶ。
クローズ「くそっ....やっぱ力が違いすぎるのか...」
クローズは吹っ飛ばされながらも立ち上がる。
地底人「フン!そこまでの様だな!」
クローズ「!...お前は...昨日の!」
地底人「貴様、仮面ライダーとか言ったな...愚かな地上人同士の争いから生まれた戦士...」
クローズ「お前ら、昼間は動けない筈じゃねえのか!」
地底人「ああ、だが、コレがあれば話は別!」
地底人はアルファベットが描かれたUSBメモリの様なデバイス「ガイアメモリ」を取り出す。
「Tレックス!」
地底人はTレックスメモリのボタンを押して自らの体に挿入する。そしてTレックスドーパントに変貌する。
ドーパント「この『地球の記憶』が、私とテレスドンに力を与えたのだ!明るい光も支配できる力をな!」
Tレックスドーパントは雄叫びをあげて高周波でクローズチャージを吹っ飛ばす。
クローズチャージ「ぐぁあぁぁぁ!」
ドーパント「テレスドン!トドメを刺せ!」
テレスドンは炎を吐こうとするが、
ブル「ハァァー!」
テレスドン「グエェェ⁉︎」
テレスドンは突如現れたブルの飛び蹴りで転倒する。
クローズ「イサミ!?」
ブル「ハッ!」
ブルはテレスドンに対して構える。
クローズ「オイ、お前、怪我はいいのかよ!」
ブル「...お前こそ、そんな小さいなりで怪獣と戦うなんて無茶しやがって...!」
Tレックス「ごちゃごちゃ言ってるか余裕があるのか!」
Tレックスドーパントが爪を振るい、クローズチャージに襲いかかる。
クローズ「うおっ!?」
クローズチャージはビートクローザーで受け止め、相殺する。
クローズ「確かに、無茶だけどよ...俺だって、みんなを守りたい気持ちは、負けてねえ!」
クローズチャージはTレックスドーパントの爪を払い、パンチで吹っ飛ばす。
ブル「ルーブスラッガーブル!」
ブルは武器を取り出しテレスドンに斬りかかる。
テレスドン「ギエェェ!」
炎を纏ったテレスドンの嘴による攻撃を相殺しつつ
ブル「分かったよ!そこまで言うなら...ハアッ!」
ガキイイン!
テレスドン「グエェェッ!?」
ブルはテレスドンの攻撃を避けた一瞬の隙をついて斬撃を決める。
ブル「そっちは任せた!...けど、この怪獣は俺がやる!」
クローズ「任せとけ!」
クローズはブルに向かいサムズアップして見上げて答える。それに対してブルは頷き、テレスドンに向かう。
..................
ブル「フッ!ハッ!」
ブルはテレスドンに対してルーブスラッガーを振るうが...
テレスドン「グゥ!」
テレスドンは顔面に振われたルーブスラッガーを口で咥えて防ぐ。
ブル「ウッ⁉︎」
テレスドン「グエェェ...!」
テレスドンは両腕に火を纏いブルに打撃を繰り出す。
ブル「ウワァッ!」
ブルは吹っ飛ぶ。
テレスドン「グエェェェェ!」
テレスドンはそのまま手からマグマ弾を放ってブルに追い撃ちする。
...............
クローズ「はぁっ!おりゃあっ!」
Tレックス「ぐおっ!」
クローズチャージの連続パンチにTレックスドーパントは怯む。
クローズ「オラァッ!」
クローズチャージは続いてキックを放つが...
ガジ!
クローズ「うおっ!?」
Tレックスドーパントは巨大な口で噛みつき防ぐ。
Tレックス「フゥン!」
クローズ「うおわっ!」
Tレックスドーパントはそのままクローズチャージを振り回し、地面に叩きつける。
Tレックス「このまま食いちぎってくれるわ!」
クローズ「させるかよ!」
ダダダ!
Tレックス「グアっ!」
クローズはツインブレイカーからエネルギー弾を放ちTレックスドーパントを怯ませ脱出する。そのまま地面に着地したクローズは構える。
.........
ブル「クッ!」
ブルはテレスドンのマグマ弾に対して水のバリアを貼り防ぐ。
テレスドン「グエェェェェ!」
テレスドンはさらに口からデプス火炎を吐き出す。
ブル「クッ!」
ブルはテレスドンの火炎を防ぎきれないと見てバリアを解除し横に直ぐ様飛び移り避ける。
テレスドン「グエェェェェ!」
テレスドンは再びマグマ弾を放つ。
「纏うは風!紫電の疾風!」
『ウルトラマンティガ!』
『ウルトラマンブル!ウインド!』
ブルはウインドとなり、素早い動きで火炎弾やデプス火炎を避けて、竜巻状の光線でカウンターで反撃する。
テレスドン「グエェェ!」
ブル「もう一発!ストームシューティング!」
ブルは追撃でストームシューティングを放つ。
テレスドン「ギエェェェェェン!」
しかし、テレスドンは炎を纏い体を高速回転させてストームシューティングを弾きながら突撃する。
ブル「ウワッ!」
ブルウインドは間一髪で避ける。避けた先を見ると大地が燃え上がり抉れている。
ブル(あんなの食らったら終わりだ...!)
テレスドンは着地してブルに対峙する。
ブル(ん?...あの傷は...)
ブルウインドはテレスドンの頭部に小さな傷があるのを見つける。それは先程、クローズチャージによって付けられた物だった。
ブル(あの傷を突けば...いけるかもしれない!)
.......
クローズ「うおっと!」
クローズはTレックスドーパンの口からの高周波を避ける。
Tレックス「そんな逃げ腰で勝てるのかあ!ハア!」
Tレックスドーパントは高周波を放つ。
クローズ「言われるまでもねえ!」
『ヒッパレー!ヒッパレー!』
クローズ「おらあっ!」
クローズチャージはビートクローザーのレバーを引っ張り、ミリオンヒットにより斬撃波をたれ高周波を斬り裂く。そのままTレックスドーパントに直撃する。
Tレックス「ぐあっ!」
クローズ「今だ!」
クローズはスクラッシュドライバーのレバーを操作する。
『スクラップブレイク!』
クローズ「ハッ!」
クローズチャージは勢いよく飛び上がるとTレックスドーパントに対して飛び蹴りの体制をとる。
クローズ「オラアァァァッ!」
クローズチャージの右足にドラゴン型のエネルギーが纏わり、そのままTレックスドーパントにキックが直撃する。
Tレックス「ぐぁぁぁぁぁっ!」
Tレックスドーパントは吹っ飛ぶ。
Tレックス「テ、テレスドンッ!我の仇をーーっ!ぎゃああー!」
Tレックスドーパントはそのまま爆死した。
..............
テレスドン「グエェェェェン!」
テレスドンは再び炎を纏い回転突撃の態勢となる。
ブル「目には目を!回転には回転を!」
イサミはインナースペース内でルーブスラッガーにギンガクリスタルをセットする。
『ウルトラマンギンガ!』
ブル「ウオオオオーッ!」
ブルウインドはルーブスラッガーを前に出し、そのままテレスドン同様、水の力を纏い風の力で回転しながら突撃する。水の力は風の力と合わさり吹雪のようになる。
ギュィィィィン!
ブルとテレスドンの回転アタックが激突する。
ドガァァァァ!
ブル「ウワッ!」
テレスドン「ギエェッ!」
ブルとテレスドンは同時に吹っ飛ぶ。
テレスドン「ググッ!」
ピシッ!ピシッ!
すると、テレスドンの頭の傷を中心にしてに全身にヒビが入る。
テレスドン「グエァァァァァー!」
身体から大量のマグマが噴き出しテレスドンは苦しむ。超高温を直接纏っていた事でブルの吹雪のエネルギーの超低温はふれた事で温度差によりテレスドンの皮膚が自壊作用を起こしたのだ。
『ウルトラマンブル!アクア!』
ブルはブルアクアへと戻る。
ブル「フッ!ハッ!...アクアストリューム!」
ブルアクアは必殺光線をテレスドンに放つ。
テレスドン「グァァァァー!」
テレスドンは断末期を挙げながら爆発した。
..............
クローズ「よっしゃぁぁぁぁぁ!」
クローズチャージはブルの勝利を見て歓喜する。
ブル「...フッ!」
ブルはピースサインで答える。
..........
変身を解除したイサミと万丈は帰路についている。
万丈「腕...本当に大丈夫なのか?」
イサミ「ああ、もう戦えるし...イテッ!」
イサミは腕を押さえる。
万丈「たくっ、治ってねえのかよ!ほらっ!」
万丈は肩を貸す。
イサミ「ワリイ。」
万丈「.....お前、学者の癖に体張って無茶するところ、戦兎そっくりだぜ」
イサミ「ビルド...てやつか?...てか、お前に無茶とは言われたくねえよ」
万丈「んだよっ、俺があの怪獣に傷付けたから勝てたんじゃねえか!」
イサミ「いやいやっ、俺来なかったら絶対お前やられてたじゃん!」
万丈とイサミが大人気なく口論していると..
アサヒ「イサ兄!龍我さん!」
イサミ「アサヒ!」
アサヒ「良かったです!2人とも無事で!...イサ兄、勝手に病院抜け出して...お父さんが心配して怒ってますよ!」
イサミ「...そんなこと言われても...」
万丈「しゃあねえ...見てるよう言われたのに離れた俺も悪い。一緒に怒られるか...!」
イサミ「...ふっ、ok」
イサミは万丈に拳を突き出す。
万丈「....何だそれ?」
イサミ「....カツ兄とやっていた、誓いみたいなもんさ」
万丈「...まぁ、よく分かんねえけど...」
万丈も拳を突き出し2人は拳を合わせた。
.............
「やはり、地底人風情には無理だったか」
地底人にガイアメモリを渡した男がTレックスメモリとマグマメモリを拾う。
「やはり、奴らを倒せるのは...この帰ってきたチェレーザ、いや、愛染マコトしかいない!さあ、逆襲の時だ!」
かつて湊兄弟に敗れ、美剣サキに始末された筈のチェレーザが再び愛染マコトに憑依していた。そしてその背後には...仮面ライダーG4が立っていた。
次回はビルド世界での話です