提督「貞操の概念が逆転した世界」   作:dassy

5 / 10
ケッコンカッコカリとは&それについて面談してみる

提督「十分な練度の艦娘と結ばれる契約で、さらなる強化が可能になる装備か…」

 

大淀「火力などは頭打ちですが、回避力や命中精度などの向上が期待されます」

 

提督「…で、このネーミングは?」

 

大淀「よ、妖精さんたちが指輪型に作ったものですから、大本営の担当者が悪ノリしたのかと…」

 

提督「なるほどね」

 

大淀「…提督は誰かとケッコンカッコカリをするつもりがおありですか?」

 

提督「戦力強化できるならするべきだろう」

 

大淀(あ、そういう感じですか…)

 

大淀「ケッコンカッコカリは戦力強化だけではないですよ。仮とは言え結婚なんですから相手はちゃんと選んでください」

 

提督「わかったよ。でもそれだと指輪を受け取らない艦娘もいるんじゃないか?」

 

大淀「この鎮守府にはいませんよ」

 

提督「え、でも…」

 

大淀「100%全員が快諾します。断言します」キリッ

 

提督「お、おう。ってことは大淀もか?」

 

大淀「あっ…あの、えっと、その…」モジモジ

 

提督(かわいい)

 

提督「でもまあ、今すぐに決めなくてもいいんじゃないか?俺は着任してまだ日が浅いし」

 

大淀「それはそうですが…」

 

大淀(提督は私たち全員との距離が近いから、本命は誰なのかやきもきするんですよ!)

 

提督「素直に練度上限突破装置とでも名付けておけばこんなに悩むこともなかったのに」

 

大淀「いいじゃないですか、夢があって」

 

提督「夢?」

 

大淀「私たち艦娘は軍人であると同時に兵器ですからね。カッコカリでも結婚というものを味わえるなんて素敵だと思いますよ」

 

提督「…そうか」

 

提督(艦娘は厳密には兵器だ。好いた相手がいても結婚はできないってことか。感情を持って人に近付いた故の苦しみだな)

 

大淀(一般の男性となんかほとんど会えませんし、知り合えたとしても怖がられるのが落ちですからね…)

 

提督「まあ、その、前向きに検討しておくよ」

 

大淀「はい!お願いします!」

 

提督「今日1番のいい声だな」

 

 

 

 

※

 

 

 

 

提督「大淀は全員オッケーだと言っていたが、やはり自分で確かめないわけにはいかない。というわけで、ケッコンカッコカリについて面談することにした」

 

五月雨「何を聞くんですか?」

 

提督「本当に指輪が欲しいのかどうかとか」

 

五月雨「え?わざわざですか」

 

五月雨(私も大淀さんと同じ意見なんですけど…)

 

提督「分かりやすい態度の艦娘はいいんだが、そっけないやつもいるだろう?強くなるためとは言え、ケッコンという言葉が付いている以上、無理矢理指輪をつけさせるわけにもいかないしな」

 

五月雨「…そこまで考えてくれてるなんて。ありがとうございます」

 

五月雨(それでも100%大丈夫だと思うなぁ。というか、ケッコンカッコカリすることは決まってるんですね)ドキドキ

 

 

※

 

 

提督「まずは戦艦からだな」

 

コンコンコン

 

提督「来たか。どうぞ」

 

山城「失礼します」ガチャ

 

提督(山城とはあまり交流が少ないし、俺が話しかけてもムスッとしていることが多いからな)

 

山城「私、呼び出されるようなことしてないと思うんですけど」ムスッ

 

提督「まあまあ、そんな顔するな。ちょっとした調査も兼ねた面談だ」

 

山城「出撃のない時間は姉様と過ごそうと思ってたのに…」

 

提督「それは悪いことをしたな。扶桑も呼んで一緒に話をしようか?」

 

山城「…別に2人きりが嫌だとは言ってませんよ」

 

提督「そう?じゃあ早速本題なんだが、山城はケッコンカッコカリについてはもう知ってるよな?」

 

山城「っ…!は、はい」

 

提督「もし俺が申し込んだら、山城は受け入れてくれるか?今すぐというわけではないが」

 

山城「そ、そうですね…」

 

山城(こ、これがプロポーズカッコカリというものかしら?)ドキドキ

 

山城「提督がどうしてもというのであればやぶさかではないといいますか…その…」モジモジ

 

提督「そうか。それはよかった」

 

山城「…あの、提督」

 

提督「ん?」

 

山城「その…私とケッコンカッコカリをするということは、私は提督に好いてもらっているということでしょうか?」カァァ

 

提督「はは、それはもちろんだ。それに戦力強化もできるしな」

 

山城「…もしかして、戦力強化のためにケッコンカッコカリを?」

 

提督「そうだけど?」

 

山城「は?」

 

提督「えっ」

 

山城「……」

 

提督「……」

 

山城「何でもありません。話が終わったようなら姉様のところに行きたいんですけど」ムスッ

 

提督「あ、ああ。時間を取らせてすまなかったな」

 

提督(なんで急に不機嫌になってるんだ…)

 

山城「それでは失礼します」スッ

 

ガチャ バタン

 

山城「……」

 

時雨「あれ?山城、執務室の前で何してるんだい?」

 

山城「時雨…」ズーン

 

時雨「ど、どうしたの?」

 

山城「またやってしまったわ…うふふ…嫌われてないだけマシだけど、いつまで嫌われずに済むかしらね…」ドヨーン

 

時雨「は、話聞くから間宮さんのところにでも行こうか」

 

 

※

 

 

提督「さて、次の艦娘はもうすぐ来る頃だな」

 

コンコンコン

 

提督「どうぞ」

 

加賀「失礼します」ガチャ

 

提督「待ってたよ」

 

提督(加賀はクールで感情が見えにくい。俺を嫌ってるかわかりにくいんだよな)

 

加賀「今日は何の用かしら?」

 

提督「ああ、ちょっと確認したいことがあってな」

 

加賀「?」

 

提督「知ってると思うけど、ケッコンカッコカリというものがある。それを受け入れる気はあるか?」

 

加賀「…それは提督が私とケッコンカッコカリをしたいと言うこと?」

 

提督「そういうことになるな」

 

加賀「まあ戦力強化に有効だから、私としては拒否する理由は全くないわね」

 

提督「本当か?」

 

加賀「はい」

 

提督「よかった」ホッ

 

加賀「…もしかして、提督は私がケッコンカッコカリを拒否すると思っていたの?」

 

提督「…少しだけ」

 

加賀「私が提督を嫌っていると?」

 

提督「加賀とは会話があまりないから嫌われていない自信がなかったんだよ」

 

加賀「そう…」

 

加賀(確かに提督とはあまり会話をしていなかったわ)

 

提督「何はともあれ、嫌われていないことがわかって安心した」

 

加賀「…誤解されないように、今度からは私も積極的に交流するわ」

 

提督「無理することはない。でも、そうしてくれると俺は嬉しいよ」ニコ

 

加賀「え、ええ」ドキッ

 

加賀(提督は本当に魔性というか何というか…経験豊富な男性はみんなこうなのかしら?)

 

提督(ちょっと笑っちゃったけどキモくなかったかな俺)

 

 

※

 

 

提督「さて、次は…」

 

コンコンコン

 

龍田「失礼します」ガチャ

 

提督「いらっしゃい」

 

龍田「あら、秘書艦さんはいないのかしら?」

 

提督「村雨や夕立たちと倉庫の整理をしてもらってるよ」

 

龍田「ということは、提督と私で2人きりですねぇ」ズイッ

 

提督「そ、そうだな」

 

提督(近い。あ、いい匂いが…ってダメだダメだ)

 

龍田「それで、2人きりじゃないとできない話って何かしら?」

 

提督「実はケッコンカッコカリについて聞こうと思ってな」

 

龍田「あら、そうだったのねぇ」

 

提督「恥ずかしながら、龍田に好かれている自信がなくてな。ケッコンなんて名前の付いてるこれを受け入れてくれるかが…」

 

龍田「そういうことだったのね、ふふふ…」

 

提督「ど、どうした?」

 

龍田「そんな魅力的な提案、拒否するなんてあり得ないでしょう?今だって提督の2人でいてドキドキしてるんだから」

 

提督「そうだったのか。そうは見えなかったな」

 

龍田「そういうところを見ると男の人って引いちゃうでしょう?だから普段は隠してるの」

 

提督「そういうものなのか」

 

提督(なんか、龍田の雰囲気が怪しくなってきたんだが)

 

龍田「…ところで、この話をするってことは、提督は私とケッコンカッコカリをするつもりってことよね?」

 

提督「ああ、うん、まあ」

 

龍田「つまり提督は私を好いてくれているということでいいわよね?」ズイッ

 

提督「お、おい」

 

龍田「ふふふ、女性と2人きりになってこんな話。誘ってるとしか思えませんねぇ」ズイズイッ

 

提督「なんか怖いんだけど」

 

龍田「魔性ですねぇ。いけない子ですねぇ。うふふふふ」ガシッ

 

提督「あ、ちょ、だ、誰かぁぁ!」

 

 

※

 

 

提督「たまたま天龍が近くを通りかかってくれたおかげで、なんとか俺の貞操は守られた。とりあえず龍田は天龍に説教してもらうとして、最後の艦娘を呼ぼう」

 

コンコンコン

 

提督「どうぞ」

 

満潮「来たわよ、司令官」ガチャ

 

提督「突然呼び出して悪かったな。まあ座れ」

 

提督(満潮はあまり好意的な態度じゃないからな…曙くらいわかりやすいなら助かったんだが)

 

満潮「さっき天龍さんに引きずられてる龍田がいたけど何か関係あるの?」

 

提督「…少し」

 

満潮「ふーん」

 

提督「実はケッコンカッコカリのことについて確認したいことがあるんだ」

 

満潮「…!」

 

提督「満潮は…」

 

満潮「待って」

 

提督「?」

 

満潮「私から言わせてくれる?」

 

提督「うん?いいぞ」

 

満潮「…私ね、最初は司令官のこと邪険にしてた。男の人って優しい女が好きでしょ?私みたいなひねくれた女なんて見向きもされないんだって思ったらなんだか惨めに思えて」

 

提督「…満潮が誰よりも仲間思いの優しい子だってことはすぐにわかったよ」

 

満潮「う、うん。でも私の偏見は間違ってて、司令官は私みたいな性格の艦娘にも優しくしてくれたわ。それで私は司令官のことす…き、嫌いじゃなくなったの」

 

提督「はは、ありがとう」

 

満潮「…だから司令官、私にケッコンカッコカリの指輪をください」カァァ

 

提督「…もちろんだとも」

 

満潮「…ありがとう」

 

提督「それじゃあまずは練度をあげないとな」

 

満潮「そうね。話は終わったみたいだし、部屋に戻るわ」ソワソワ

 

満潮(とりあえず早く頭を冷ませたい…)

 

提督「ああ、わかった。時間を取らせて悪かったな」

 

満潮「…話聞いてくれてありがとう、司令官」

 

 

※

 

 

提督「という感じだった」

 

五月雨「…まあそうなりますよね」

 

提督「大淀の予想通りだったな」

 

五月雨「というか、大丈夫なんですか?全員とケッコンして体持ちます?」

 

五月雨(よ、夜のこととか心配です。女所帯で抑圧されたみんなの欲が爆発しないといいんですけど…)

 

提督「なんとかなるだろ」

 

五月雨「そ、そうですか…」

 

五月雨(処女が何人束になっても問題ないということですか!流石提督…)

 

提督(戦力強化できたらむしろ今より楽になるだろうしな)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。