あとすいません前話見切り発車なせいですこーしだけ修正します。これからもあるかもしれません申し訳ないm(__)m
一人の探偵が居た。
彼は師匠の様なハードボイルドに憧れ、自分が愛した街を守る為に闘った。
だが一人ではなかった。いつも隣に相棒がいた。まるでタイプが違くて、意見が食い違ったりすることもあったが、かけがえのない相棒であった。
彼らの物語の名前は「仮面ライダーW」
朝に弱かったボクは、放送当時に頑張って早起きして毎週みていたんだ。
あの探偵の闘いに憧れて、あの二人の関係に憬れた。いつかは探偵になってみたかったけど、この世界じゃヒーローって枠組みに入るのかな?
でもまずは所属とか難しそうなことは一旦置いておいて、ボクの将来について考えてみよう。
昨日ボクは出久クンに個性の事を話したんだ。それに相棒が必要ってことも。
ここで大事なのは勝己クンを「ボクらで見返そうじゃないか」って言っちゃったこと。
ボクは中学生の後半、出久クンが
……はぁ。なんで昨日はあんなこと話しちゃったのかなぁ。
でも、悩んでても仕方ない。出久クンの性格ならもしかすると、多分、ボクの願望も含めると、改めてと話し合う事もできるかもしれないし。それに逆に考えれば、今から変身して修行しておけば役に立つかもだし!
よし、そうと決まれば善は急げってね。今日も元気に学校へGOだ!
「じゃあ、母さん!行ってきまーす!」
「……はぁい、行ってらっしゃい
そして娘が出て行った玄関先を不思議そうに見る母がいた。
「なんだか今日の
母の名は
因みに父は
だが今回は父のせいではなく、いろいろ考えた末に煮詰まって、「いっそなるようになれ!」と投げやりになった結果だった。
その晩の父 昂一はいつもより静かで頼可は首をかしげていた事だけここに記しておこう。
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出久クンの「昨日の事についてもっと詳しく話したいんだ!」という視線に耐え……いやむしろ登校してから朝いちばんに話しかけられたんだけど、ボクの個性は特殊すぎるし、詳しく話すとなると長くなるだろうから放課後まで待ってもらった。
視線と言えば、出久クンもだけど周りのクラスメイト達にも結構見られた。多分出久クンのせいなんだろうけどね。
ボクは元々男女関係なく仲良くしているつもりなんだけど、今日は特別出久クンが話しかけてきて(というか視線が凄くて)、普段はご近所の幼馴染とはいえあんまり積極的に話す仲じゃないからっていうのもあるかな。小学生の低学年が過ぎてしまえば男女の壁っていうのは少なからず存在しているものだし、距離が近いだけで揶揄われたりも少なくないんだろうね。でもボクのクラスはなんとか視線だけで抑えてくれてるしいい子たちだと思う。
それはさておき。
落ち着いて話せる所という事で公園に行こうかと思っていたのだが、個性を使うかもしれないし、という事で出久クンのおうちにお邪魔することにした。
個性無断使用とかで母さんたちに迷惑も掛けられないしね。個人宅で軽く個性を使う場合は怒られないと思うから。
「えっと、じゃあ、どうぞ」
「おじゃましまーす……あ、引子さん。お久しぶりですね」
「あらー頼可ちゃんじゃないの!今日はどうしたの?」
何年振りかの緑谷家だけど、引子さんも変わってないようでなにより。2年生になった辺りからは来てなかったからねぇ。
将来の相棒候補な訳だしもうちょっと関わっても良かったんだけど…小学生にも色々あるのだよ。
「あー今日は出久クンの家で遊ぼうかなって。ちょうど一緒にゲームのお話してたら久しぶりにやりたいなぁって思ったので」
「え?
「出久クン!久しぶりだからどこが君の部屋だったか忘れちゃったなー!ほらほら、ボクを案内しておくれよ」
正直どこが出久クンの部屋かなんて覚えているけど、ボクの個性の説明とか色々面倒くさいことになりそうだったので、引子さんには悪いけど誤魔化しておこう。
戸惑っている出久クンの背中を押して彼の部屋へ向かう。
「じゃあ、あとでお菓子持ってってあげるわね~ゆっくりしてってね頼可ちゃん」
「ありがとうございます引子さん!あ、でもそんなお構いただかなくても大丈夫ですよ~」
◇◆
「さて出久クン。なんでボクがさっき、ああしたのかわかるかな?」
出久クンの部屋にて。なぜか縮こまっている部屋の主に質問してみる。
「え、ええと……それは、
「うーん、惜しいね。それもあるんだけどね……あ、別に怒ってる訳じゃないし出久クンは楽にしなよ?ここは君の部屋なんだし」
「あ、うん。じゃあ正解って何なの?」
ボクはニコリと笑うと
「だってカッコいいじゃないか!誰にも知られず陰ながら街を、平和を守るんだ!顔を、正体を隠しながらも、街を泣かせる奴らを許さず、依頼人を笑顔させる!そんな仮面ライダーにボクはなりたい!!」
一息で宣言した。
「……えーっと。仮面、ライダー?」
「あ、ううん。ごめんいったん忘れてくれるかな?まあとにかく『ボクの個性関連は秘密にする』って事で覚えておいてね」
「うん分かった!……それでね、二合さん。あの、ぼく、は二合さんの個性の……相棒ってできる、のかな?」
かなり不安そうに、出久クンはボクの顔を覗きこんできた。
まあ結局のところボクに左右される訳なんだから当然なんだけど。ふふ、なんだか庇護欲がくすぐられるね君の顔は。
「……やっぱり、無個性のぼくなんかじゃ嫌、だよね。はは」
「おいおい、やめておくれよ、ボクが
……まぁ
「え、じゃあ、ぼくは……その」
「ああ、なれるさ。ほら手を出して」
「じゃあ、これを腰に……んーおへその辺り?につけてみて」
「ええと、これでいいのかな。うわぁっ!」
出久クンの腰にドライバーが近付くと勝手にベルトが巻かれ、装着された。
そして装着しているのがダブルドライバーということは……
【ふふふ、出久クンったら凄い緊張してるねぇ】
「えっ!?なんか……
【いーや喋ってないさ。こうやって口は閉じているよ?】
しっかり口が閉じていることをアピールするように顔を近付ける。
「いや、ちょっ、ええ!?……あ、まさかこれも
【そう。ドライバーを通してお互いの考えとかが伝わる様になってるんだ。あれ?どうしたんだい、うんうん唸って】
「うーん!……と、届いてない?」
どうやらテレパシーというか、念を送ってるみたいだけど何も聞こえない。
これもしかして念話も熟練度的なものが必要なのかな?……先は長そうだ。
「出久クン、この念話って練習が必要かも知れないよ。ボクは自分の個性だから何とかなるかも知れないけど、君にとっては他人のもの、というか異物だからね」
「そんっ……うん。そうだね」
あちゃー、出久クンとんでもない不安、というか絶望しかかってるね。ここはささっと本命に行った方がいいね。
「じゃあ、出久クン!早速だけどさ、『変身』しようか」
実のところガイアメモリってどこにあるんだろうって思ってたんだけど、出久クンとドライバーを付けてから分かった。ここからの流れは自分の個性として自然と理解できた。
ドライバーを出すときみたいに自分の中に集中。そうすると手のひらに現れた2つのUSBメモリの様なもの。
『サイクロン』『ジョーカー』
仮面ライダーWの象徴ともいえる2本のガイアメモリだ。
「さ!出久クンはこっちのジョーカーメモリを左側に差してね。ボクは……ちょっとベッド借りるよ」
「へ?
『 CYCLONE! 』
立木〇彦ボイスが部屋に響く。
怪我しない様にベッドに横になってから、ダブルドライバーの右側ソウルサイドへメモリを差し込む。
「あのー
【さあ!出久クン早く!ほら、左側に差すんだ!そして開く!】
「えっとえっと、こう、かな?」
『 JOKER! 』
ついに!予定していたのとはちょっっっとだけ違うけれど、人生初の、前世までは想像もしていなかった
「【 変 身 ! 】」
「なあこの【】って念話ってこと伝わってんのか」「大丈夫さ。もしそうじゃなかったとしても今君が説明しただろ?」「私聞いてない……」