俺が伝説の鬼の名を襲名して良いのだろうか? 作:佐世保の中年ライダー
店の扉がガラリと開かれる音の後に聞こえてきたのは『皆さんいらっしゃいますか。』と誰何する声、それは今丁度話題に上がっていた人物であるところの弦の鬼たるトドロキさんの声だった。
「やぁおかえりトドロキくん、敏郎、みんな此方に居るからいらっしゃい。」
おやっさんが身を乗り出してトドロキさんを出迎えて此方に来る様に促し、元気な声でトドロキさんがそれに「はいただいま帰りました。」と応え「さぁ、敏郎ママはあっちに居るって。」と同行者に声を掛けると「うん!」と幼い子どもの声がトドロキさんの言葉にに返事をすると『ママぁただいま〜!』と父親に似た元気な声で母親を呼ぶ。
それはトドロキさんと日菜佳さん夫妻の長男であり、おやっさんにとっては初孫にあたり俺も何度か面識があるお二人の子である『戸田山敏郎』少年、御年4歳のものだった。
幼い少年特有の少し辿々しさを感じさせるその声を聞きその姿を見るやいなや女性陣はその表情を柔らかく崩す。
「あ〜おかえりなさい敏郎、お父さんとお出かけ楽しかった?」
その敏郎少年の母親でありトドロキさんの奥方たる日菜佳さんは、その声に喜びも顕に二人を出迎える為に席から立ち上がると直ぐ様二人に駆け寄り我が子を抱き抱えるとそう質問する。
「うん、たのしかった!」
敏郎少年は日菜佳さんの首に抱き着いて答えると自分のその顔を日菜佳さんの頬に擦り寄せる。
我が子の甘えっぷりに日菜佳さんは心の底から喜びが溢れるでるのが分かる程に優しい笑みで我が子を抱きしめる、その姿に俺達もなんだがその気持ちをお裾分けでもしてもらった様に気持がほころぶ。
俺達の会話の輪にトドロキさんも加わり、俺は初対面となる一色にトドロキさんを紹介するのだが。
「えっ、君いろはちゃんなのか!?いやぁ大きくなったね俺の事覚えているかなぁ、いや最後に会ったのはいろはちゃんが敏郎くらいの頃だからもうおぼえちゃいないだろうなぁ。」
元警察官だったトドロキさんは一色の親父さんである一色警部に警察官時代にお世話になった事があり、まだ幼かった一色とも幾度となく会ったことがあるそうで、人の縁ってのは異なものってのは本当なんだな。
そこ!ご都合主義とか言わないの、って何の事だよ、まぁボッチの俺にはそんな縁とか無いけどな………涙。
「昔いろはちゃんは俺の事を戸田山のおじちゃんって呼んでくれてたんだけど覚えてないよね。」
トドロキさんはそう言って後頭部を手で掻きながら苦笑し、一色は脳内のホルダーからトドロキさんの事を思いだそうとしているのだろうか何か小さく呟いている、果たしてそのホルダーからトドロキさんの事を一色はサルベージ出来るのだろうか、そして待つ事暫し。
「……あっ、もしかして力持ちの戸田山のおじちゃん…ですか?」
どうやら一色は脳内の無限回廊からトドロキさんの記憶を見つけ出す事に成功したらしく、力持ちの戸田山のおじちゃんとトドロキさんに確認を取る。
それを聞き喜色顕に弾んだ表情を見せるトドロキさんは顔を立てに振り。
「うんうん、思い出してくれたのかいろはちゃん!?」
そして身を乗り出して一色に問う、問われた一色の方はビクリと身を震わせてそんなトドロキさんから若干身を引く、その様子に日菜佳さんは苦笑しながらトドロキさんを諭すと、諭されたトドロキさんはバツが悪そうに皆に謝罪する。
「いやぁ、あの小さかったいろはちゃんがこんなに立派なお嬢さんに成長しているとは思ってもいなかったなからね、驚かせてゴメンいろはちゃん。」
そして再度一色に謝罪するトドロキさんは、幼かった頃の一色と現在の一色の姿に時の流れにでも思いを馳せているのか感慨深そうに呻るが。
「鬼になってからは忙しさもあってとんと一色先輩とも疎遠になってしまっていたし、最後に会ったのは俺と日菜佳さんの結婚披露宴の時だからもう六年くらい前になるのかなぁハハハッ。」
直ぐにいつもの調子で朗らかに笑いだし、みんなもそんなトドロキさんに釣られてにこやかに笑うが、このノリについて行けて無いのか一色は微妙にぎこち無い乾いた笑顔を無理して作っていることが俺には容易に見て取れた。
これが所謂引いているって状況なんだろうなと他人事だからこそ俺はそう客観的に見て判じる事が出来たんだろう。
けどもし俺が一色の立場だったらそんな表情を作る事も出来ず如何にも引いてますって感じをありありと浮かべたそんな顔をしていたかも知れん、そう思うと一色って案外大したヤツなのかもな。
「まぁだけどヒビキがいろはすちゃんと知り合ったお陰でトドロキもまた一色警部との縁が復活するかも知れないじゃないか、そこは素直に喜んでおけよ。」
人志さんがトドロキさんの肩に手を置きつつそう諭すと『はい!そうっすね仁志さん。』とトドロキさんは返事を返すと、改めて一色へと向き直り。
「一色先輩には近いうちに時間を作って挨拶に伺うから、いろはちゃんからも一色先輩によろしく伝えてもらって良いかな?」
申し訳無さが混じった神妙な声音でトドロキさんは一色にその様に請い願い出る、それに対して一色は。
「あっ、はい分かりましたお父さんにはそう伝えておきますね戸田山のおじさん。」
と、まるで営業的なスマイルでトドロキさんに答える一色に俺は戦慄を覚えそうになる。
などと言いたいところだが、今の一色の受け答えはそう言った要素は感じられなかった、きっと幼かった頃の一色は、もうおぼろげな記憶しか残ってはいないないんじゃないかとは思うが、自分の父親である一色警部とかつての若き日の警察官だったトドロキさんとの仲が良かった事を、そして幼かった自分がそのトドロキさんに可愛がってもらっていた事を彼女自身心良く思っていたのではないかと推察する俺ガイル。
「…お前そんな顔も出来るんだな、何かここ何日かで見た中で今の笑顔が一番良いって思ったわ。」
なので俺は今感じた自分の本心を珍しく湾曲する事無くストレートに口にしてみた、んだが……俺は今それを後悔しているing。
何故なら俺の言葉を聞いた一色が驚いた様な表情を瞬間見せたかと思うと、急に俯きその身を小さくプルプルとヴァイブレーションさせながらブツブツと呟き出した。
一色が俯いている為にその表情は見て取れないけども、サラサラの亜麻色の髪から僅かに見えている彼女の耳が赤く色付いている所を見るに………どうやら俺は一色を怒らせてしまった様だ。
「…もう……あざ……のはどっちな…ですか。」
ほらね、何か一色の怒りの為か言葉が途切れ途切れになってるし、やっぱ俺みたいなのが女子に対して一番の笑顔とかなんて言うから……こんな風に不快な気持ちにさせてしまうんだろうな。
「あぁ、なんかすまんな一色、気分を害させたみたいだな。」
ここ一年雪ノ下と由比ヶ浜が俺と関わってくれる様になったし、猛士の皆さんが良くしてくれるから勘違いしてたけどさ、やっぱり中学の時に言われてたみたいに俺って眼からしてキモいって思われるんだろうな、やっぱりこう言うのは自重しなければな。
「……先輩、私は別にそんなに害したりとかしていませんから大丈夫です、褒められて嬉しくない訳無いじゃ無いですか、もう。」
俺のお詫びの言葉に一色は顔を上げて否定してくれたが、最後に『もう。』とか言ってるしやっぱあまり要らん事を口にするのは一応自重しなければな……さて出来るかな。
「ヒビキはもっとこう女の子の気持ちとか心の機微とかを慮れる様にならないとな、裏を読むとかそんな事ばかりじゃ無くな。
まぁこう言う事は経験がモノを言うものだしな、いいかヒビキゆきのんちゃんやガハマちゃんやいろはすちゃんと交流する事でそう言った事も学んで行くんだぞ。
あと理想としては同年代の同性とも交流が持てればな、その辺りは俺なんかじゃあまり教えてやれない分野だし、まあカガヤキなら俺よりもヒビキ達と歳も近いし高校生活も経験しているし多少は教えてくれるかもだけどな。」
俺が思案をしていると仁志さんがニヤリと笑いながら諭してくれる、こうして鬼としてもまた人生の先輩としても多くを経験しているしている人の教えをしっかり聞き自分を高めなきゃな、いつか俺も弟子を取って年下の指導とかする事になるだろうしな、そう言う時に色んな事を経験していりゃ俺も弟子に色んな事を伝えられる様になれるかも……ああでもやっぱり弟子を取るとか面倒だよな、出来ればご遠慮願いたいしある程度歳を取ったらさっさと引退したいんだけどな。
けどそうもいかないだろうしなぁ『やはり俺が鬼の道を選んだのはまちがっている。』とかってタイトルでラノベでも書くか、って現実逃避してる場合じゃないだろ俺。
「何だ何だ!?お前物凄く面倒臭いって顔してるぞヒビキ、ハハハッそういう所は素直なんだな。」
……そんなに顔に出てるのか、はぁ〜っそう言う所を素直とか言われても嬉しくないんですけどね。
「まぁ元々がボッチでしたしね、高校へ入って由比ヶ浜と雪ノ下に出会うまでは猛士の皆さん以外とは関わりが無かったっすから、俺にはちょっと厳しいかもっすね。」
「でもヒビキ君も、昔よりもかなり表情が柔らかくなっているよ、自分では気が付いていないかも知れないけど、きっと彼女達と共に時間を過ごす事でそうなって来ているんだろうね、私はいい傾向だと思うよ。」
俺が仁志さんに返答を返すとおやっさんが俺のその答えに対して、その様に言ってくださった。
確かに俺は自分の表情とか解らんけど第三者たるおやっさんがそう言うのならそうなのかもな、だとするとそう思ってもらえるのは雪ノ下と由比ヶ浜のおかげでもあるし、何よりも猛士の皆さんとの出会いが俺を変えてくれたんだよな。
「そうだぞヒビキ、だからいろはすちゃんが何でさっきみたいな表情をしていたのかも、理解出来る様にならないとだな。
ソレからいろはすちゃんもな、俺は今日初めて君に会ったから普段の事は分からないけど、さっきヒビキが言った様にさもっと自然体で居ても良いんだよ、まだまだ若い君達が演技や作り物で身を固める必要は無いんだよ、また君が自然体で居られる人達との出会いと交流を大切にな、シュッ!」
さっきの一色の表情か、うん今の俺には解らんなってか解れる様になれるのか俺が、まぁその辺りやっぱり俺の今後の課題だよな。
そして一色の事を見抜いた仁志さんは流石です、以前に聞いた話だと仁志さんが鬼を志したきっかけとなった出来事が学生時代のクラスメート間の苛めを止める事が出来無かった事だそうで、その後の事は詳しく聞けなかったけどあまり良く無い結果だったみたいで、それを後悔した仁志さんは人を助けることができる道を探して鬼となる事を選んだって事なのだそうだ。
そして心と身体を鍛え僅か一年の修行期間で鬼として独り立ち出来たんだ、そんな仁志さんだから一色の事も気がつけたんだろう。
「仁志さん去年雪ノ下さんにもそんな事言ってあげてましたしね、やっぱり人の事をちゃんと見ているんですね。」
去年の夏、俺とカガヤキさんとトドロキさんの三人で夏の魔化魍を討伐に向い其処で俺達は討伐対象としていた魔化魍に遭遇していた雪ノ下姉妹と由比ヶ浜を何とか救出出来たんだが、その後の雪ノ下さんがこのたちばなを訪れ鬼となる為の弟子入りを申し出た。
俺は入学式の日のサブレの事故未遂の件から雪ノ下家と関わり、雪ノ下母と姉とも対面し雪ノ下家と猛士との橋渡し役みたいな事をやったんだが、てかやらされた(コレって時間外労働か?)その時から俺は雪ノ下さんの仮面に気が付いていたがそんなに関わる事も無いだろうと思い、敢えてそこには触れなかった。
「ああ、あの頃の陽乃はな、あの娘は千葉の名士の家系の長女に生まれたからだろうな、だからあんなふうにガチガチに凝り固まった仮面を付けざるを得なかったんだろうな。
だけど、そんな心の闇を抱えたまま鬼の道を目指したとしても碌な事にはならないからな、だからその辺りのことは彼女に年長者としては言い聞かせなきゃいけなかったしな、まぁこんな話を妹のゆきのんちゃんに聞かせてしまうのもなんだけどな。」
俺の言を受けて仁志さんが雪ノ下さんに付いて語ったんだが、この場にその妹である雪ノ下が居るにも拘らずそれを語った事に仁志さんは申し訳無く思ったんだろうな、最後の結びに雪ノ下に気遣いの言葉を掛ける。
「……いえ、お気になさらずに、姉はそういう人でしたから。」
雪ノ下はそう返事を返すが、自分の姉をそういう人でしたと過去形で言っているところを見るに、雪ノ下自身も姉が以前と変わってきていると感じているんだな。
おそらく元来があの人は妹大好きシスコン姉ちゃんだったのに、あの母ちゃんってか家業の為にそんな自分を殺していたんだろうな、それってある種の洗脳を受けていたとも取れるんじゃなかろうかと俺は思っているんだが。
しかしそう考えると解らんのが雪ノ下家が何を考えて猛士に協力しているのかだよな、現在警察と連携しているとは言え猛士はそれ以前と変わらず魔化魍の存在を公にはしない様にしているし、警察や国もまた然り。
利益を追求する企業たる雪ノ下家がそんな猛士にお人好しよろしく無償協力なんぞする意味は何なんだろうか…うん解らん。
無いとは思うが、雪ノ下家は魔化魍の存在を公にしてそれと戦う企業ってイメージ戦略を練ろうとしているのか、そう考えると自分の娘がその最前線たる鬼としての活動をしているなんて事を大々的に公表すれば企業としてのイメージアップに繋がるよな、何せあのお姉ちゃんかなりの美人だしプロポーションも抜群だし。
はぁ…ヤメヤメ俺なんかが自分の頭の中だけで膨らませた妄想を語ったところでそれが正解なんて限らんしな、それにもしそんな事を雪ノ下家が考えて実行でもしよう物なら吉野の猛士の上層部も政府も黙ってないだろうし。
面倒な話は止めにして今俺以外の千葉組女子勢は敏郎の相手をしている、てか敏郎に夢中になってるって感じだな。
小町と由比ヶ浜の二人は、積極的に敏郎に構い一色と雪ノ下は少し距離を置いてはいる物の、本当は雪ノ下も敏郎を構いたくてうずうずしてるんだろう。
何か雪ノ下の敏郎を見る目が猫を構っている時の猫ノ下猫乃状態になっているし、しかし元が俺と近しい性質で人との距離感を掴むのが上手くない雪ノ下はどう接するべきか考えあぐねているんだろうな。
一方一色はかつて自分と遊んでくれた事のあるトドロキさんの子である敏郎の存在に複雑な思い出も抱いているんだろうか、知らんけど。
そしてその敏郎少年だが、今現在その身を由比ヶ浜に委ねそのお○○いに顔を埋め幸せそうに目を閉じている、やるな敏郎!その歳にして既にお○○い星人の片鱗を発揮するとは将来が恐ろしいぜ。
「敏郎君すっかり結衣さんになついちゃいましたね、やっぱりその膨らみに母性を感じているんですかね。
くっ小町だっていつかは結衣さんみたいに成長……出来るかな……はぁ。」
小町は己と由比ヶ浜のそれを比較し己の将来性の低さを嘆く、しょうが無いだろう小町よ、うちは母ちゃんもそれ程大きくは無いしなてか何気に今のお前の発言は雪ノ下にも被弾したみたいだぞ。
「…………………。」
己の胸元を見つめ、小町と同じ様に由比ヶ浜と見比べて再度己の胸元を見る雪ノ下の顔からは表情がそしてその瞳からはハイライトが薄らいでいるし。
「雪ノ下その表情怖いからな。」
そう言えば年明けに平塚先生からの依頼で生徒会と共同で保育園を訪問してそこでお預かりしている子供達の相手をするって行事に参加したんだが、其処でもやはり由比ヶ浜が子供達の一番人気だったんだよな。
「きっと由比ヶ浜は精神年齢が園児達に近いんだな……うん。」
その次が新生徒会長の城廻先輩だったかな、あのほわほわオーラは園の子供達にも効果を発揮していたに違いない。
そして雪ノ下は子供達のパワフルさに圧倒されていたのか、途中から顔色が良く無かったしな、それから俺は……やっぱり眼つきの為か子供達に警戒されてか近付いてはくれなかった。
一人を覗いてはな、青っぽい色合いの髪の笑顔の可愛い人懐っこい女の子が一人だけ俺に接してくれて、しかも『はーちゃん』ってあだ名も付けてくれたし。
「もうヒッキーはっ!、素直にあたしの事感心してくれても良いじゃん!」
おっと俺の一言に由比ヶ浜がお怒りモードに突入してしまった、いや十分感心しているんだがな俺は。
何なら敏郎の代わりにお前の……ってこれ以上は止めておこう。
「そうだヒビキ、俺明後日から千葉の大波○海岸に行くんだけど、何処か美味い店とかオススメの店があれば教えてくれないか。」
トドロキさんが千葉へって事は近日中に魔化魍が顕れるって事だろうな、そして大食漢のトドロキさんとしては地元の美味い飯を食いたいって事だな。
「そうっすね、まぁ俺は学生っすからあんまり値段が張る店にはそんなに行けないっすから、コスパ最高のサイゼか後はラーメン屋巡りして見付けた旨いラーメン屋位しか知らないですよ。」
「ああ構わないよ、サイゼリヤは兎も角としてお前のオススメのラーメン屋を教えてくれ仕事が片付いたら行ってみるから、頼むよ。」
むっ!サイゼリヤは兎も角とはトドロキさん、サイゼ信者の俺としては聞き捨てならないですね、其処は訂正して頂きたい!ってもサイゼは都内にもあるからしょうがないのか……。
「はあ、解りました取り敢えずリストアップしてトドロキさんのスマホに送りますよ。」
その俺の返事にトドロキさんは喜色満面、活力充実って感じで拳を握り『ヨッシャあ覚悟しろよバケガニ!片付いたらたっぷりラーメン食いまくるぞ!』と意気込んでいる。
そうか出そうなのはバケガニなのか、まぁバケガニならトドロキさん達弦の鬼が得意とするところだし、ベテランのトドロキさんならキッチリと言って片付けるだろう。
「あの、戸田山のおじ……トドロキさん気を付けてくださいね。」
意気込むトドロキさんに一色が心配してか気を付けるようにと言葉を掛ける、その言葉にトドロキさんは優しい笑顔で一色を見つめると力強く頷くのだった。