はいふり世界で航空主兵   作:エタノールの神様

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艦長の士官服…どうなったんだろうね。

ちなみに練習攻撃型飛行船支援母艦加賀は全通甲板ですが焼き鳥煙突は健在…なわけあるか!




焼き鳥煙突…わかる人はわかります。詳しく知りたい人は海鷲の焼き鳥製造機で検索。ついでに人殺し長屋も検索してみると面白いかも。


「一航戦の誇り…こんなところで失うわけには…」


ついに飛行機はラジコンに

「へー、それで僕のラジコンカーのエンジンとサーボがほしいんだ」

「その通りです。エンジンひとつとサーボ四つ、それからリモコンをいただければそれでいいので…どうか…どうか…」

「お願いします!指宿飛行船団委員長!」

 

今僕らは飛行機をラジオコントロール操作するためのサーボとリモコンとエンジンを獲得すべく指宿飛行船団委員長の自室で土下座をしている。

 

てか委員長の部屋マジで女の子っぽいな。ぬいぐるみいっぱいあるし。可燃物多すぎだろ不燃加工したのかよ。

 

「ニーハチでいいかな?」

 

「ありがとうございます!」

 

「それからこれがサーボね、あとはこれがアンテナ、リモコン、それから…」

 

 

ラジコンに必要なもの結構もらった。すげーよこれで二機作れんじゃん

 

 

 

 

僕らは機体を作るべくして二階格納庫に向かう。するとそこには…

 

 

 

 

 

「おもしれーことやってんなら俺らも混ぜろよ!」

 

機関科のヤンキーが二人いた。

 

 

「同志大鷲!今回の実験の主眼とかいろいろ説明してくれ!」

 

「わかった、同志真田。先日我々は動力機の飛行に成功した。だがプロペラの反トルクによって機体はバランスを失い艦長の士官服に激突した。」

 

「あのあと説教受けたけどなんで同志沢田はいなかったんだ?」

 

「いろいろごまかしてにげたのさ。」

 

「しかしこの反トルクは尾翼の角度を変えたり双発にして回転方向を変えたりして解決できることが昨日の実験でわかった。」

 

「串形双発もうまく行ったよな。」

 

「三回くらい後ろのプロペラこすってぶっ壊れたよな」

 

「そうだ、同志沢田。そこからプロペラは前につけるのがよいと結論付けたよな」

 

「そうだな、人が乗ってなくて良かった。」

 

「それから僕らは飛行機を自由に操る方法を探した。」

 

「それで補助翼なる動翼、昇降舵なる動翼、方向舵なる動翼を潜水艦をヒントに考え出したんだったよな。」

 

そしてそれを紙飛行機にてその理論を証明している。

 

「で、これは飛行機の操作方法を確立させ、人間が乗って操作しても問題ないことを確認して、有人飛行の許可を艦橋メンバーに取り付けるのが目的だ。」

 

「今までの実験を二階格納庫でやって来たせいで信じてくれるの艦長しかいないもんね。」

 

「『ヘリウムや水素を使わずに飛ぶ方法なんてない!』って言われたよね」

 

「同志沢田、俺たちもちょっと前までそう思ってたじゃないか」

 

「そうだったな、同志清原。」

 

「だがここで問題発生だ!」

 

「なんだと!同志大鷲!」

 

「機体の材質の都合で双発にできない!」

 

「あぁ、カウンタートルクか。」

 

「それなら尾翼傾けてエンジン傾けりゃ行けるだろ」

 

「そうやって解決できるって結論付けたじゃないか」

 

「お前らカウンタートルクなめんなよ?」(あと単純に甲板で飛ばすからエンジン不調で離陸距離伸びたら海ポチャするかもって心配もあるんだけどな)

 

 

 

 

そうして我々は最初のラジコン一号機を完成させた。

 

単発のエンジンからはプラスチック製の四枚羽根のプロペラが延び、騒音の心配がないため排気管は推力式だ。

 

長方形のなっがい主翼は胴体の上についており、水平尾翼は垂直尾翼の真ん中辺りについている。乱気流を避けるためだ。

 

前輪式の固定脚は針金で止められていて、前輪はラダーと連動して動くようになっている。主脚にはバネのサスペンションがついていて着艦のときの衝撃を抑える仕組みだ。

 

「はやく甲板にもって上がろうぜ!」

 

「ダメだ!」

 

「なんで!」

 

「艦長からな、『母艦から発艦する飛行船なんだからエレベーターであがってこい!』って命令もらってんの」

 

「先にそれを言えよ同志大鷲…」

 

「じゃあ同志大鷲は上に上がっていてくれ!」

 

「何を言ってるんだ?同志清原」

 

「ここでリモコンの操作と機体の動きがあっているかどうか確かめて、それからエレベーターで機体は甲板に上がる、同志大鷲は階段をあがって艦橋のデッキから操作する。この方がかっこいいだろ。」

 

「わかった。じゃあエンジンと機体の動きを合わせるぞ」

 

そして電動スターター…なんてものは指宿から借りておらず、無理やり手でぶん回してエンジンを始動し、スロットルレバーを合わせる。

 

そして昇降舵、補助翼、方向舵、スロットルの順番で動きがあっているか確かめる。

 

 

 

なんか順番がおかしいと思ったそこのラジコン熟練者!

 

俺は勝田博だったときに使っていたコントローラーのモードは左のスティックにエルロンとエレベーター(つまり操縦桿)、右のスティックにラダーとスロットル(ラダーペダルとスロットルレバー)のモードだ!転生して忙しかったからモード3だったかモード4だったか忘れたがな!

 

「じゃあブリッジに上がってくる。同志諸君、機体をちゃんと甲板にあげてくれよ!」

 

「合点承知だ!同志大鷲!」

 

「初飛行でお披露目だ!チビるなよ!同志大鷲!」

 

「壊したら指宿委員長の蹴りが飛んでくるぞ!同志大鷲!」

 

「艦橋の奴等を驚かせてやれ!同志大鷲!」

 

「わかった!いってくるぞ!」

 

 

 

 

~艦橋~

 

「艦長、風上に向かって前進一杯でお願いします。」

 

「わかった。取舵30度!」

 

「とーりかーじ!」

 

「前進一杯!」

 

「前進一杯!よーそろ!」

 

「後部エレベーター上がります!」

 

「おお!あれか!」

 

「ほんとに浮き袋がないぞ!」

 

「どうやって飛ぶんだ?」

 

「頭に竹トンボがついてるぞ!」

 

「小型のモデルですが、ラジオコントロール試作一号機になります。」

 

『同志沢田、最終チェックだ。いくぞ!後ろから見て、エルロン右が上に、左が下に!』

 

『オッケイ!エルロン右が上、左が下になってます!』

 

『ではつぎだ!その逆!』

 

『ちゃんと逆になってるぞ!』

 

その後もつつがなくチェックが進んだ。

 

「艦長、発艦許可を。」

 

「スタートマン!許可を出せ!」

 

「発艦許可を出します。」

 

「発進!」

 

 

指宿委員長からいただいたエンジンが唸りを上げ、推力式排気管から排気を吹く。

 

機体が加速する。エンジンが唸る。

 

少しずつ左に機体が寄っていくが、ラダーを蹴りそれを修正する。

 

滑走を始めてから40メートル。機体はついに浮き上がった。

 

 

「嘘だろ!」

 

「浮き袋ついてないのに!」

 

「空気より重いものが浮いた!」

 

「操舵変わるから航海長も見ろ!」

 

「機関科のためにビデオ回しといてやろう!」

 

「すごいぞ!歴史が変わるぞ!」

 

俺は左のスティックを右に倒す。すると機体は右に曲がり始める。少し手前に引いてやるとその半径が小さくなる。

 

「うおお!曲がったぞ!」

 

「旋回した!」

 

「こっち来るぞ!」

 

「「「うぉおおおおおお!」」」

 

「すごいな!大鷲君たちは!」

 

「あれに乗れたらどんなに楽しいだろう!」

 

「このあといろいろ実験して人が乗れるようにするんだろう?」

 

「はい。ですが陸上から陸の上を飛ぶぶんにはここまでの技術だけでも大丈夫です。」

 

「なんと…」

 

「では着陸させますね」

 

機体は甲板に後ろからアプローチする。

 

エンジンの唸りを抑え、高度を下げていく。

 

降下しつつ減速し、機体は甲板に近づいてくる。

 

そして…

 

前輪式の機体のランディングギアは甲板に接地し、機体が滑走する。

 

そして甲板の真ん中辺りで止まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界で初めてラジコン飛行機がとんだ瞬間だった。




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