はいふり世界で航空主兵   作:エタノールの神様

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2000UAありがとうございます。

嬉しくて飛び上がったら天井で頭打ちました。


空に憧れて

今僕は明石艦長の東山彩先輩からいただいたエンジンを改造している。

 

まず排気管。とにかく長いから切る。けど排気管の形はエンジン出力に直結してたりするらしいから結構慎重にいく。

 

推力式単排気管にすればいいと思ったそこのド間抜け。お兄さん蹴らないから大人しく手をあげなさい。

 

だってブルーシートの外板だよ?燃えたら困るんだ。だから排気管はカバーでおおって外に突き出さないといけないんだ。

 

次にラジエーター。もう取っ払ってしまおうかなと思ってます。だって飛行機だよ?空冷で問題ないし逆に液冷の方がエンジンお熱だよ。

 

それからシリンダー付近に乗っかってる装備はエンジンの後ろに移動させる。空冷にするからこの辺りは風通しがよくないといけない。よってこれらの装備は邪魔だ。

けどその装備のなかに排気タービンの関連装備があるので排気管ごと改造を検討している。

 

てかなんで直噴なのにターボついてんだろ?空気過給してそのぶんたくさん燃料噴射しようってか?もうわからん!これ以上はいじれないから機関科の同志清原たちに丸投げしよう!

 

「てことで同志清原、瀬久原、頼んだぞ!」

 

「弄りかけの魔改造エンジン…こいつは…楽しみだ!」

 

「瀬久原もよろしくな!」

 

「直噴は気化器がないぶんいいな。扱いやすい。」

 

「お前キャブレター苦手なのか…」

 

よしっ!機首形状の再設計するか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~艦橋~

 

「艦長、学校から入電です。」

 

「読み上げろ」

 

「はっ!

発、呉東男子海洋学校、宛、練習攻撃型飛行船支援母艦加賀。

10分前にシーシェパードより、硫黄島付近で操業する捕鯨船団に対する攻撃予告があった。一番距離の近い貴艦は横須賀女子海洋学校の補給船団から航洋直接教育艦浜風の指揮権を受領し、護衛に向かえ。尚現在ホワイトドルフィン日本支部より第四高速警戒戦隊がそちらに急行中、それまで捕鯨船団を護衛せよ。

とのことです。」

 

「硫黄島か…」

 

「俺たち小笠原村近海ですよ?なんで硫黄島に一番近いんですか?もっと近い部隊が居るでしょうに」

 

「第四高速警戒戦隊ってはやぶさ型護衛艇で構成される高速部隊じゃん!」

 

「白海豚の位置は?」

 

「残念ながらまだ浦賀水道を出ておりません…」

 

「マジかよ戦闘不可避じゃん」

 

「艦長、指示を。」

 

「よし、補給を7分目で切り上げろ。30分後に抜錨、発進する。」

 

「了解しました。」

 

「それからもうひとつ。」

 

「丁度航路が風上に向かっていく形だ。同志大鷲たちのカモメ計画の実験を硫黄島道中で行う。伝えてこい。」

 

「了解だ、同志一浪艦長」

 

「むっ!大鷲!艦長に失礼だぞ!」

 

「確かに年上で目上で艦長だが奴は一浪だ。」

 

「貴様!」

 

「では同志大鷲、カモメ一号は完成したのか?」

 

艦長のスルースキルたけぇ

 

「先ほど第二格納庫にてカモメ一号は完成、エンジンの動作テストを行いましたが結果は良好です。」

 

「ウム、では1130に飛行試験を行う。甲板誘導員に着艦制動装置の使い方を教えておけ。」

 

「了解しました!」

 

ちょっとエンジン出力高すぎてびびってるけどな…

 

でも丁度いい、ここでアピールしとかないと主力で使ってもらえないもんな、飛行機。

 

 

 

 

 

 

「学校に通信、攻撃を受けた場合に該船を撃沈してよいか、とな」

 

「すでにしています。」

 

「なんと?」

 

「撃沈を許可する、だそうです。」

 

「殺してもかまわない、か……。殺人の荷は重いだろうな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボオオオオオオオオーーーーー

 

 

汽笛をならして加賀、浜風が補給船団を離れていく。この二隻は今から

 

 

 

「戦地」

 

 

 

へ赴くのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「取舵120度、硫黄島近海へ進路をとる。」

 

「とーりかーじ」

 

「第三戦速、浜風に合わせる」

 

「第三せんそーく」

 

「艦長、まもなく1130です。」

 

「よし、カモメ一号を用意せよ。試験を行う。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちら大鷲、車止めよし」

 

「こちら沢田、エンジン始動準備よし。」

 

「こちらー指宿ー、エレベーターあげるぞー」

 

「こちら沢田、エンジン始動します。」

 

 

ぶるるん

 

ぶるるるるるふふるるふふふるふるるるるるん!

 

 

すげえな、壮観だ。

 

「エルロン確認、操縦桿を右に倒す。はい倒した」

 

「おっけー、右エルロン上がり、左エルロン下がってるぞ」

 

「左に倒す。はい倒した」

 

「オッケー!」

 

「操縦桿を前後する、はい前、後、前、後…」

 

「オッケー!ちゃんと前後してるよ!」

 

「フットバーを踏む。はい右、左、右、左、右、左…」

 

「オッケイ、ちゃんと左右してるぜ」

 

「着艦制動フック下ろす、はい下ろした」

 

「おりてるぞ!」

 

「はいしまった」

 

「よし、ちゃんと格納できてる。」

 

「エンジン出力を最大にした後アイドリングにする。はい」

 

ブロロロロロロロロロロロロロロ

 

エンジンの音が大きく、高くなる。

 

ぶるるるるるふふるるふふふる

 

すると今度は小さく、低くなる

 

こうなるともう大声でもコックピットまで声は伝わらない。伝わるのは手信号と無線だけだ。

 

 

エレベーターが甲板まで上がりきる。

 

 

 

僕はグッドマークを手で作り、同志沢田に送る。

 

同志沢田は手を振って来た。よし、車止めを外すか。

 

『こちら無人機コントロールルーム、カモメ一号、聞こえますか?』

 

『こちらカモメ一号操縦手沢田、聞こえます。』

 

『風は進行方向に対して5メートル、艦の速度を合わせて15メートルです。』

 

『ありがとうございます。カモメ一号の状態は良好です。』

 

『わかりました。カモメ一号、発艦許可までしばらくお待ちください。』

 

艦長が無人機コントロールルームでマイクを受けとる。

 

『カモメ一号、発艦せよ!』

 

ブロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ

 

カモメ一号はエンジンを唸らせ甲板を走り始める。

 

「よし、いいこだ、いいこだ。ちょいちょい左に寄ってるけど、ラダーで戻るからいいこだ!」

 

機体は加速する。

 

機体が艦橋の横を通り抜ける

 

「時速84km/h、今だ!」

 

同志沢田は操縦桿を引いたようだ。機体が浮き上がる!

 

よーし、上昇角はいい感じだぞ、離陸して高度をとるまでが危険なのはラジコンも同じだ

 

 

「とんだ!浮き袋のついてない飛行機械が!とんだ!」

 

「世紀の大発明だ!」

 

「歴史が変わるぞ!」

 

いやいや歴史は変わらないから。あれだよ、親殺しのパラドックスみたいに。

 

「どうした同志大鷲。あんなものは見慣れたような顔じゃないか」

 

「っ!そんなことはないです!いやー自分でも驚いてますよ」

 

「嘘だな。」

 

ぎくう!

 

「これまでちゃんと飛ぶように研究してきたのであろう?ならばこれまでに得た情報からこの飛行機械が飛ぶのはわかりきったことじゃないか。」

 

「そうですね…」

 

「けど同志大鷲、君は慌てて『そんなことはないです』と答えた。なぜだ?」

 

「謙遜です。」

 

「謙遜ならそんなに慌てないはずだ。」

 

「むぅ」

 

「ここに一冊のノートがある。」

 

「!?」

 

「これにはドイツのオットー・リリエンタール、アメリカのライト兄弟などの名前が書いてある。私が知る限りではオットー・リリエンタールは小型蒸気機関の開発で名を挙げており、ライト兄弟は自転車の発展に尽くした人物だ。二宮忠八は飛行機械の研究をした人物として有名だが失敗しているし、オクターヴ・シャヌートは鉄道の分岐器、シャヌート式クロッシングの開発者として一部で有名だ。堀越二郎は確かに三菱の技師として有名だが零戦なんて飛行機械はこの世に存在しない。」

 

「…………」

 

「問おう。同志大鷲、君は異世界の人間か。それとも、前世が異世界の人間なのか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「同志艦長、僕は…」

 

 

 

そういいかけたとき、カモメ一号が甲板に滑り込んできた。




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