こえ無き声を届けたい   作:hirag

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15話

蘭「もうちょっと上の方に…そう…そこの方がバランスいいと思う」

 

ラテアートのバリエーションを増やすため、僕は美竹さんの家にやってきた

 

華道って意外と難しんだな…おっと、それよりスケッチ取らないと…

 

 

数分後

 

ヒナゲシと牡丹…あ、大きく過ぎた。う~ん…

 

蘭「調子はどう…何か描けた?」

 

美竹さんに描いた作品を見せてみる。

 

蘭「絵うまっ!」

 

『そんなことないですよ』

 

スケッチブックの前のページに描いてた絵を見せる

 

蘭「こんなにたくさん…」

 

一枚目は、人に見せられないほど下手くそな絵

 

気に食わなくて破り捨てた…それが数枚ほど

 

蘭「その絵をラテアートにできるの?」

 

『練習してみないと分りません』

 

よし!十分に描けたし、早速家に帰って練習しよう

 

蘭「帰るの?」

 

コクリ

 

蘭「じゃあ、送っていくよ。あ、」

 

外を見てみると大雨が降っている。どうしよう…傘持ってきてないし困った

 

蘭「この雨中帰らすには悪いし…」

 

走って帰ればなんとかなると思うけど…スケッチブックが濡れちゃう

 

美竹父「泊まっていきなさい」

 

え⁉

 

蘭「お父さん⁉」

美竹父「流石に、この雨の中に帰すわけにはいかないだろう?」

蘭「それもそうだけど…」

 

『いいのですか?』

 

美竹父「あぁ、羽沢さんには私から伝えておくよ」

 

こうして、一泊美竹の家に泊まることになった

 

_________________

 

~羽沢珈琲店~

 

『そんなことがあって、美竹さんの家に泊まることになります』

つぐみ『分かった…くれぐれも蘭ちゃんに迷惑かけないようにね』

 

ビデオ通話で庄司くんとやり取りをしている

 

『分かっています』

 

つぐみ「帰ってこないと思ったら、庄司くん傘忘れていったんだ」

千聖「つぐみちゃん、どうかしたのかしら?」

花音「何かあったの?」

 

つぐみ「あ、千聖さん、花音さん。実は、庄司くんが――」

 

数分後

 

千聖「そうだったのね」

花音「心配なのね。つぐみちゃんは」

 

つぐみ「花音先輩は庄司くんのこと知っているのですか?」

花音「千聖ちゃんから聞いたよ。かわいい教え子が出来たって」

 

千聖「ち、違…もう花音…///」

つぐみ「教え子?」

 

千聖「本人から頼まれたのよ。学校に行けないから勉強を教えてって」

つぐみ「そう言えば、この前教科書を貸してって…でも、どうして私に何も聞いてくれないのかな?」

 

花音「つぐみちゃんは忙しそうにしているから遠慮してると思うよ」

 

偶には頼ってくれていいのに…

 

花音「その子はどんな感じなの?」

千聖「呑み込みが早いわね…基礎を教えると応用問題も難なくこなしているわ」

 

つぐみ「あれ?でも庄司くんは私達と同い年なのに、どうして千聖さんに…」

千聖「確かにおかしいわね…今度聞いてみようかしら?」

 

_________________

 

~美竹家~

 

どうしよう…気まずい…

 

庄司はさっきから絵を描いているし、話しかけにくい…

 

美竹父「失礼するよ…庄司君。羽沢さんから、明日の朝に迎えに来るって」

 

『分かりました』

 

美竹父「遠慮することはないから、今日はゆっくりするといい」

 

『はい わかりました』

 

美竹父「それとこの和菓子を二人で食べなさい。あと私は今から出かけるから後は蘭。頼んだよ」

 

蘭「ありがとう…え⁉いまなんて?」

 

美竹父「明日は、京都で仕事があるからね」

 

(*- -)(*_ _)ペコリ

 

父さんは和菓子を置いて部屋を後にした

 

蘭「取り敢えず…食べようか?」

 

コクリ

 

へぇ~ウサギと桜の練りきり…

 

蘭「悪くないね」

 

庄司を見てみると…目を輝かせながらスケッチを取ろうとしていた

 

蘭「早く食べた方がいいからこれは没収…」

 

ペンを取り上げると落ち込みつつ、渋々食べ始めた

 

ホント勉強熱心だね。そう言えば――

 

蘭「庄司、勉強はどうしているの?」

 

『千聖さんに歴史や語学を教えてもらっています』

 

蘭「数学とかは…」

 

『お店でレジ打ちしているので、特にやっていません』

 

蘭「そうだよね…」

 

『語学よりも料理の勉強を中心にしていますよ』

 

蘭「最近、つぐの所の料理が好評なのは庄司が作っているから?」

 

『多分そうだと思います。もしよければ、晩御飯作りましょうか?』

 

蘭「いいの?」

 

『今日泊まらせてもらうので、そのお礼に』

 

蘭「じゃあ、お願いしようかな」

 

_________________

 

 

さてと、美竹さんからリクエストは…カフェ料理

 

そうだ!この前出来るようになったオムライスにしよう

 

~数十分後~

 

さて、チキンライスも出来た。一番難しい卵の焼き加減…

 

手首を動かすタイミングが遅れば、卵が固くなってしまい。お客さんに出せなくなる

 

ここが腕の見せ所…

 

1…2…3ッ!!

 

フライパンをひっくり返す。卵の繋ぎ目を上になるようにする

 

よし!成功だ!お皿に乗せたチキンライスに先ほどの卵を乗せる

 

後は、ナイフとフォークを添えて完成!

 

蘭「すごい…」

 

美竹さんの前にオムライスを置き、椅子に座る

 

『冷める前にどうぞ』

 

蘭「いただきます…うん、美味しい!」

 

よかった…しっかりできた。さて僕も食べよう

 

 

~数時間~

 

食後、僕は客室で寝ることになった。それにしてもよく雨が降っている

 

そういえば、お母さんが亡くなった日も今日みたいに雨が降っていたな…

 

どうしてだろう…なぜか嫌な予感がする

 

蘭「庄司…どうかしたの?」

 

首を横に振る

 

蘭「もう夜も遅いからもう寝たら?」

 

コクリ

 

そんなわけないよな、いまの僕には美竹さん達がいる。悪いことは起きないはず…

 

 

もしも主人公(庄司)が学校に通うなら?

  • 羽丘
  • 花咲川
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