夢を見た…
あの懐かしき頃の夢を…お母さんがピアノを弾いて、僕が歌う。周りにはお客さんがいっぱいいる。楽しかったあの風景が…
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~⁇~
目を開けるとそこには知らない天井と消毒液の臭い…僕は生きているのか?
庄司「ッ!」
全身に痛みが走る。触ると布の感触がある。
⁇「失礼するよ」
医者が入ってきた。でも少し暗い顔をしていた…
冨田「私の名前は冨田(とみた)一応、君の担当医だ。よろしく…あぁ私の言葉は理解できるかい?」
庄司「…!」
冨田医師に返事をしようとするが声が出ない!
冨田医師「あぁ、言い忘れていた。君は脳出血を起こしていたが、それの治療は成功した。でも、
残念なことに後遺症として失声症(しつせいしょう)を発症してしまったようだ。
本当にすまない…だが言葉は分かるようだね?」
僕は頷く。これが僕に出来る精一杯の返答…
冨田医師「じゃあ、ここにスケッチブックを置いておくけど書けるかな?」
スケッチブックとペンに手を伸ばし、震える手で『はい』と書いた。
冨田医師「よかった。えっと…君の名前を教えてくれるかな?あぁ、最初の部分だけでいいよ」
『ささの』とへたくそな字で書いて見せた
冨田医師「ささのくんね。遅くなったけど君の状況を詳しく説明するね」
冨田医師曰く、どうやら道で倒れていたところを女子高生に助けられ、ここ東京の病院に運ばれたらしい。
そして僕は1週間ぐらい眠り続けていたみたい。
冨田医師「君はここから離れたところから逃げて来たんだね?」
『どうしてわかるのですか?』
冨田医師「どうしてか…君の痣や頭の外傷や足を観ればわかったよ…君が虐待を受けていたことも。
足の裏がそこまで血まみれになるってことはかなりの距離を移動してきたのだろうね。まぁ今後の事はリハビリをしながら、考えてようか?」
僕は頷いた。今後のこと…またあの場所に戻されるのかな?もしそうだったら今度は確実に殺される。
それだけは嫌だ
ガラガラ~
冨田医師「おっと…来たみたいだね。」
?
蘭「先生、容体はどうですか?」
冨田医師「いま、起きましたよ」
つぐみ「良かった…」
モカ「安心しました~」
女性の声が聞こえる。この三人が助けてくれたのかな?
冨田医師「ちょっと待っててね。笹野くん大丈夫かい?」
OKのサインを頑張って作って見せた
冨田医師「どうぞ」
冨田医師が声をかけ三人の女性がカーテンのめくり入ってきた。
一人は赤いメッシュが入っており、少し怖い。
もう一人は白髪で少し気が抜けたような感じがした
最後は茶髪でショートヘアの人。この人はすこし優しそう
つぐみ「始めまして。羽沢つぐみです。」
蘭「美竹蘭…」
モカ「青葉モカで~す」
蘭「後二人来ていないけど、一応紹介しておく」
後二人、上原ひまりさんと宇田川巴さんとこの三人が僕を助けてくれたらしい。お礼をしなきゃ…
ペンを取り、文字を書く
モカ「およ~なに書いているのかな?」
蘭「えっと…『助けてくれてありがとう』だって」
つぐみ「えっと…大丈夫?すごく手が震えていたけど」
冨田医師「あぁ笹野くんは…」
冨田医師が詳しいことを説明してくれた
つぐみ「そんな…ことが…」
モカ「声が出ないなんて…」
蘭「酷すぎる…そんなの親じゃない…」
どうして今出会ったばかりの僕にこんな心配そうな顔をしてくれるのだろう?
巴「悪い遅れた…」
ひまり「巴…急に走らないでよ…」
赤髪の背の高い人とピンクの髪であれがでかい人が入ってきた
蘭「巴。そんな急がなくてよかったのに」
巴「いやぁ~この前助けた人が起きたって聞いて、いてもたってもいられなくてな」
赤髪の人が宇田川さんとなるとこっちの人が上原さんかな?
ひまり「えっと…この子何も話さないけど、どうかしたの?」
モカ「それはね~」
今度は青葉さんが二人に説明をしてくれた。
ひまり「そんなことが…」
巴「酷いことする奴だな!」
この人達もだ。どうしてここまで心配してくれるのだろう?
冨田医師「すまないが今日の面会はここまで」
蘭「そうですね。笹野さんも起きたばっかりで、少ししんどいでしょう」
巴「そうだな。じゃあ、笹野さんまた来るからな」
つぐみ「今度はまたゆっくりお話ししましょうね」
ひまり「お大事にね」
モカ「バイバ~イ」
こんなに賑やかなのはいつぶりだろう?あれ?また来る?そう言っていたか?
もしも主人公(庄司)が学校に通うなら?
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羽丘
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花咲川