チチババ…チバチバ…
うぅ~雲雀の鳴き声が聞こえる。もう朝みたい…
いつの間にか眠っていたみたいだ…
昨日は何かあったけ…微かに部屋中に薔薇の香りがする。たしか…これは…
――///⁉
どうして僕はあんなことをしたんだーー!!
ご、強引にキスをするなんて…どうしよう…つぐみさんになんて顔で合えば…
コンコン
――⁉
つぐみ「庄司くん…起きてる?」
つ、つぐみさん⁉えっとえっと…まずは謝らないと
僕はスケッチブックに謝罪を書きつぐみさんの前で土下座をした
つぐみ「だ、大丈夫だから顔上げて…ね?」
顔を上げると少し頬を赤くしていた
つぐみ「こ、今度…///キスするときは事前に言ってね…///」
少し照れながらつぐみさんはそう言った。
コクリ
つぐみ「じゃあ、下で待っているからすぐに着替えてね」
コクリ
切り替えていこう。切り替えていこう…
さて、今日の日程は開店準備と山吹ベーカリー用のジャムを作るのと紗夜さんに昨日のお礼と…
あ、紗夜さんが来る前に数学の勉強もしないと…えっと…紗夜さんが来るのは午後の二時…
多分、日菜さんもやってくると思うから余分に作っておこう
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~二時間後~
母「庄司君。こっちの方は大丈夫だからやまぶきベーカリーさんのジャムを作ってあげて」
コクリ
要望は500mlの瓶詰め×50個ほど
えっと…前回2160gで10個出来たからお店で使う分も考えたら一箱分使った方がいいかも
さて、まずはイチゴのヘタを取るのだけど、数が多い。これは長時間かかりそうだ…
つぐみ「庄司くん手伝うよ。すごい量だね。これ全部使うの?」
コクリ
つぐみさんとヘタを切る作業はすぐ終わった
よし!後はこれを砂糖と一緒に鍋に入れて軽く潰して、二時間火をかける
二時間後は8時…それまで勉強しよう…
~1時間後~
えっと…式の展開は
やっぱり数学は難しいな…
(x+2)(x²-2x+4)=ⅹ³+2³=x³+8
(3a-b)(9a²+3ab+b²)=27a³-b³
まぁ、これぐらいなら簡単な方かな
次は…2x²+3x-9/x²+x÷2x²+x-6/x³-x
これは…えっと…
つぐみ「調子はどう?」
『少しつまずいています』
つぐみ「少し見せて…あ、これ少し前に習ったところだよ。この問題の解き方はね…」
ふむふむ…÷では反転させてから計算するのか…よし!この調子ならテストも何とかなりそう
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―さらに1時間―
煮込んだ後はレモン汁を加えて煮込む、30分間偶に混ぜながら様子を見る
同時進行で瓶も熱湯で消毒しておく。一瓶大体5分ぐらい
そして、出来たジャムを熱いうちに瓶に詰めて軽く蓋をして水で一分ぐらい冷やす
その後に蓋をしっかり閉めて逆さまにして冷まして完成。
時間は9時…
開店まであと一時間。まだ時間はあるし朝風呂で軽く汗を流すとしよう
~風呂場~
汗をかき過ぎて下着がビチョビチョ…
汗を流し、鏡に映った自分の姿を見る
う~ん…髪を少し切ろうかな。伸ばし過ぎもよくないし、それにもう少し体を鍛えた方がいいかな?
運動となると…上原さんか、丸山さん…
何時か二人と運動してみるのもいいかも
あれ?横っ腹の辺りに見慣れない傷が…
何これ?大きさ的には、小指程度の大きさ…
昨日、何処かにぶつけたのかな?あとでみんなに聞いてみよう
風呂場を後にし、瓶を確かめると程よいぐらいに冷えている
後はこれを箱に詰めて…
庄司「――ッ!!」
くしゃみが出た
つぐみ「そんな恰好だと風邪ひいちゃうよ。箱詰めは私がするから着替えてきて」
コクリ
二階に上がる前に振り向いてみると、つぐみさんの耳が赤くなっていた。
何かあったのかな?
―二時間後―
つぐみ「はい。注文のイチゴジャム50個です」
沙綾「いつもありがとうね。このジャム結構評判がいいんだよね」
『それは良かったです』
沙綾「あ、そうだ。丁度さっき出来たこのジャムのスフレどうぞ」
つぐみ「わぁ~美味しそう!ありがとう沙綾ちゃん」
沙綾「お礼を言うのはこっちの方だよ。じゃあ、またね」
山吹さんを見送り、いただいたスフレを一口含む。
うん、美味しい…
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つぐみ「庄司くん!コーヒー3つ」
コクリ
イヴ「ショウジさん!こっちにはラテアートをお願いします」
夏休みの所為だろうか、いつもよりお客さんが多い…
全然追いつかない。人手が足りないよーー!!
モカ「おぉ~今日も人がいっぱいだね~」
ひまり「どうする?」
巴「手伝った方がいいかもな」
蘭「おじさんに聞いてみようか」
Afterglowの皆さんも手伝ってもらうことになり、厨房には羽沢家。ウェイターは美竹さん達でそれぞれ分担して乗り切った
ひまり「疲れた~」
モカ「もうヘトヘト~」
巴「注文取るのも大変だな」
つぐみ「みんな、手伝ってくれてありがとうね」
みんなにいつもの注文するコーヒーを置いていく
蘭「ありがとう」
ひまり「そういえばさっき厨房を覗いてみたけど、連携ピッタリだったね」
つぐみ「え?」
巴「あぁ、庄司調理する手を止めていたら、つぐがすぐに皿を渡している辺りとか」
モカ「それは凄いですなぁ~」
あ、そういえば…
『皆さんに見てほしいものがあって』
蘭「見てほしいもの?」
コクリ
僕は服をめくり傷の事を聞いてみた
ひまり「何の傷なんだろ?」
巴「さぁ~アタシは知らないな」
モカ「あ~これは…」
蘭「モカ。何か分かるの?」
モカ「つぐも大胆だね~こんなところにキスマークを付けるなんて」
つぐみ「~~!!///」
キスマーク?
モカ「他の誰にも取られにようにする。マーキングみたいなものだよ」
巴「いつの間にかそんな仲になっていたんだな」
どのタイミングでこれを付けたのだろう?
日菜「庄司くん~」
紗夜「こんにちは、庄司さん」
氷川姉妹がやって来た。
つぐみ「庄司くんこっちはいいから紗夜さんの方お願い」
コクリ
他の皆さんから少し離れた奥の席に案内し、対面に座る
『まずは、紗夜さん。この前はありがとうございました』
紗夜「いえ、私にも事情がありましたので」
『今井さんへのプレゼントを買えましたか?』
紗夜「はい。皆さんで素晴らしいエプロンを買うことが出来ました」
日菜「お姉ちゃんも楽しそうに働いていて、るんっ♪ってきたよ」
るんっ♪か…この人も面白い人だ
二人分のお礼のケーキを出す
季節のデザート。今シーズンはミカンとヨーグルトのムースケーキ
日菜「綺麗!」
紗夜「これは…芸術みたいですね」
『オレンジの断面を外にしてゼラチンで固めているので、ツルっと食べれます』
紗夜「なるほど…鮮やかで食べるのが勿体ないです」
日菜「お姉ちゃんが食べないなら、あたしが食べるよ!」
紗夜「自分のがあるでしょう。これは私の分よ」
日菜「ちぇ~」
クスッ
本当に仲のいい姉妹だ。
かつて紗夜さんが日菜さんの事を嫌っていたなんて思えない
この二人が末永く仲のいい姉妹でありますように
もしも主人公(庄司)が学校に通うなら?
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羽丘
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花咲川