~翌日~
スーツケースに必要なものを詰め込む。
服や薬、本にスケッチブック等々、病院を出るときに比べたら荷物が多くなっていることに気付いた。
服も本も、みんなと買ったもの…この一つ一つに大切な思い出がある
みんなといるここが僕の居場所…
お義父さんに内緒で買った。スタンガンと小型の催涙スプレーを懐に忍び込ませる
準備ができ、部屋に飾っている一枚の写真を見つめる
退院した時にAfterglowのみんなと撮った写真とこの前、井ノ島で撮った写真
ここに帰って来るのはいつになるか分からないけど
僕は絶対に帰って来る。その時、笑って帰ってこよう
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義父「美竹さん、息子の事をよろしくお願いします」
美竹父「お任せください。出来るだけのことはやってみましょう」
蒼「もしもの時はお任せください」
義父「先生にもそう言っていただけると安心できます」
蘭「早く車に乗った方が…」
美竹父「そうだな。蒼、運転頼む」
蒼「了解。叔父様…」
荷物を詰め込み、車に乗り込む。
蒼「シートベルトは絞めたな?よし、出すぞ」
コクリ
蘭「……」
美竹父「……」
蒼「……」
庄司「……」
き、気まずい…車の中では会話がない。聞こえてくるのはニュースぐらい
『先ほど○○遊園地で観覧車が落下する事故が発生しました』
美竹父「とんでもないことが起こったな」
蒼「あぁ、もしかしたら…」
Pipipipi…
唐突にカーナビに着信が表示された。
蒼「すまない。少し出るよ」
車を路肩に止め、蒼さんが電話に出る
蒼「はい」
『先生!今どこに居ますか?急患です!酷い出血で!』
蒼「遊園地の件だな?」
『はい!他の先生にも手伝ってもらっていますが人手が足りません!』
蒼「分かった直ぐに向かう!」
ピッ!
蒼「ってことだ。すまない。叔父様後は頼みます」
美竹父「あぁ、行ってこい」
蒼さんは車を降り、走って病院に向かって行った
蘭「昼も夜も関係なし。いつも電話が来たら直ぐ走っていく。医者も大変だね」
『寂しいのですか?』
蘭「そ、そんなことは無いけど。偶にはゆっくり休んでほしい。そう思うだけ…」
なんでだろう?すごくもやもやする。この気持ちは何だろう?
~美竹家~
美竹父「蘭の隣の部屋が開いてるからそこを使うといい」
コクリ
蘭「足りないものがあったら取って来るけど?」
『ハンガーをお願いします』
蘭「わかった」
部屋の中はこの前使った部屋より少し広い、スーツケースを部屋の隅に置き窓の外を眺める
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庄司を家で暫くの間預かることになった。最初はお父さんが反対すると思っていたけど…
意外と乗り気だったことに驚いた。
蘭「庄司。ハンガー持ってきたよ」
部屋に入ってみると庄司は外を見ていた。ここからだと病院と学校しか見えないのに
蘭「何か見えるの?」
庄司は首を横に振る
『この前は良く見えなかったので…』
蘭「そう…何かあったら遠慮なく呼んで、隣の部屋にいるから」
コクリ
踵を返し、部屋を出ようとすると──
蘭「え⁉ちょ、ちょっと!」
庄司があたしの服を引っ張ってきた
『もう少しここに居てくれませんか?』
追われていることや不慣れなことばかりで不安なんだろう
蘭「すこしだけなら…いいけど」
しばらく庄司と一緒に居たけど、偶にチラチラこっちを見たと思うとペンを動かしていた
そんなこと気にせず、あたしは作詞をすることにした
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ー数分後ー
蘭「う~ん…違う…こうじゃない」
美竹さんは作詞をしているけどなかなか思いつかないみたい
そうだ!美竹さんに聞きたいことがあるんだった
『美竹さんあなたはどうして音楽を続けるのですか?』
蘭「なんでって…「いつも道り」であり続けるため」
『いつも通り?』
いつも通り…美竹さんの口癖の“いつも通り”それにはどんな意味が込められているのだろう
蘭「庄司は変わることが怖くない?」
『変わること…』
蘭「あたしは怖かった。変わらない、変えたくないものが多すぎて。皆とぶつかることも逃げていた。何もかもこのままの方がいいって…」
庄司「……」
蘭「でも、ケンカして本当の意味でみんなの事を信頼できた。Afterglowは『変わらない』ことの証であり、『変わることが出来る』証。5人でいられる大切な居場所だからあたし達は音楽を続けてられる」
5人でいられるための居場所…
蘭「それがあたしにとって“いつも道り”」
『僕は変れますか?』
蘭「それは分からない。でも、あたしはまた変わることが出来た」
──!?
美竹さんは僕に抱き付きこう囁いた
蘭「あたしはあんたの事が好き…この世の誰よりも…」
こ、これって告白⁉ど、どうしたら…
蘭「そ、そういうことだから···返事は今じゃなくていいから…///」
そう言い残し、美竹さんは逃げるように部屋を出ていった
もしも主人公(庄司)が学校に通うなら?
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羽丘
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花咲川