酒井「じゃあ、リラックスしてすぐに終わるからね」
看護婦の酒井さん言葉と同時に台座が動き出す。
吸盤が頭に集中的に張り付いて身動きしにくい
いま、僕はCT検査を受けている。
僕が早く声を取り戻したい事を蒼さんに懇願したら、その翌日、直ぐにCT検査を受けることになった
おじさんや美竹さんが反対していたけど、蒼さんだけは賛同してくれた
過去に検査データもあるけど、蒼さんは自分の目で確かめたかったらしい…
そう言えば、この前から蒼さんの様子は少し変だ。普段は休みの日は家にいるのに、最近は何処かに出かけている
帰ってきたと思ったら、すごく上機嫌な様子だった。一体何があったのだろうか…
酒井「はい、終わりましたよ。結果は後日美竹先生から聞いてね」
検査が終わり後はお金を払って家に帰るだけになった。
~数分後~
支払いを済ませ、サングラスと帽子をかぶり病院を出ようとした瞬間――
宗太「よぉ!少年」
蘭「…」
珍しい組み合わせの二人が向かに来ていた。
武崎さんは恐らく、蒼さんが呼んだと思うけど美竹さんはどうしてきたんだろう?
宗太「彼女とはすぐそこで出会った。ね?」
蘭「うん…」
まぁ、この人がいれば帰りは安心だと思う…
宗太「検査の結果はどうだったかな?」
『後日、結果が出るそうです』
宗太「そっか…いい結果だといいけどね」
蘭「声が戻ったら何したいの?」
声が戻ったら…そういえば考えてもいなかった
『まだ考えていません』
宗太「まぁ、君はまだ若いんだから焦らなくていいよ」
焦らなくていいか…
暫く三人で歩道を歩いていると
巴「よぉ!二人共!」
モカ「久しぶり~しょーくん」
つぐみ「本当に久しぶりだね」
ひまり「早くこっちにおいで!」
久しぶりにつぐみさん達を見た気がする
宗太「流石にみんなと居れば安心だな。じゃあ俺はここで…」
武崎さんが来た道を引き返していった
さて、帰ったら完成したあの絵を
蘭「ねぇ、庄司。そろそろ…あの時の答えを聞かせて」
コクリ
あの告白の答え…
僕は美竹さんの事が――
その瞬間、思っていないことが起こった
目の前に黒塗りの車が止まり、中から男が5人ほど出てきた
蘭「あ、アンタたちなに⁉」
男1「構わん!連れていけ!」
男たちが一斉に襲い掛かってきた!
蘭「いや!は、離して!!」
巴「蘭!」
宇田川さんが駆けつけるも男につかまる
男たちの隙間をかいくぐり美竹さんを捕まえている男に隠し持ったを催涙スプレーをかける
男2「グワーッ‼」
男4「このガキ!」
――⁉
頭部に激しい衝撃が走った
蘭「庄司!」
宗太「しまった‼」
頭を殴られて倒れ込む、視界が暗くなってきた…
男5「おい!何している!その女ごと連れて行くぞ」
だ…めだ…美竹さん…だけでも…にがさないと…
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~???~
「おい!起きろ‼」
男の怒号と同時に水をかけられた
目を開けると憎むべき奴!笹野正明が目の前に立っていた
天井から伸びた縄で腕を縛られて身動きが出来ない…
正明「やっぱりこの町に逃げていたな!このガキ!」
庄司「――⁉」
腹部に打撃を受ける
正明「あぁ?呻き声もあげねぇのか?」
コイツは僕が呻き声をあげるのを楽しんでいた。今もそれは変らず…
それより美竹さんは、手足と口を縛られ横たわっていた
見た感じ外傷は見当たらなかった。宇田川さん達の姿は見えないってことは逃げ切ったのだろう
正明「まぁいい…せいぜい楽しませてもらうとしよう」
僕が苦しむだけで済むのならいくらでも苦しもう…
だけど、彼女だけは手を出さないでほしい···
言葉が出ない僕はそう思うことしか···
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~別サイド~
蒼「バッカ野郎!!どうして目を離した!!」
宗太「返す言葉がない…」
蒼「蘭まで攫われたとは……」
蒼は頭を抱える
モカ「早くしょーくんたちを助けないと!」
巴「そうです!早くしないと」
蒼「そうだな。宗太、場所の目星はついているんだろうな?」
宗太「あぁ…お守りの中にある発信機は…ここは…廃工場に反応がある」
ひまり「じゃあ、そこに二人共!」
つぐみ「庄司くん…蘭ちゃん…」
蒼「可能性は高い。宗太早く人を…」
宗太「もう向かわせている」
蒼「頼む!二人とも無事でいていくれ…」
もしも主人公(庄司)が学校に通うなら?
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羽丘
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花咲川