こえ無き声を届けたい   作:hirag

37 / 44
皆さん!非常にお待たせしました。

迷走しまくっていたらいつの間にか前回の投稿から数ヶ月経っていました





モカ編
1話


ザーザー・・・ザーザー

 

今日も部屋には窓を叩く音だけが響いている

 

雨か・・・しょー君大丈夫かな…

 

この前の物音も気になるし、蘭もつぐもみんな最近調子が良くないみたいだし…

 

モカ「あたしには何もできないし…どうしたら…」

 

ぐぅぅ~

 

モカ「お腹空いたし取り敢えず、パン買いに行こう」

 

 

~山吹ベーカリー~

 

 

沙綾「いらっしゃいモカ!今日もよく降ってるね」

 

モカ「そうだね~梅雨の季節だからね」

 

沙綾「最近、庄司くん来てないけど元気にしてる?」

 

モカ「……」

 

沙綾「モカ?何かあったの?」

 

モカ「実は…」

 

あたしはしょー君とみんなの様子について沙綾に話した

 

沙綾「そうなんだ・・・だから最近Afterglowのみんなが元気ないのはそんなことがあったからなんだね」

 

モカ「うん。特につぐと蘭が少し深刻な感じかな・・・」

 

沙綾「つぐは彼の事を実の弟みたいに大切にしていたもんね」

 

つぐはしょー君の事を沙綾が言う通り実の弟のようにしょー君のこと気にかけている

 

蘭は多分・・・しょー君の事が好きなんだと思う・・・

 

 

 

pipipi・・・

 

スマホを確認すると蘭からメッセージが届いていた

 

『明日、つぐみの所に来て庄司を引きずり出すから』

 

 

_________________

 

~翌日 羽沢珈琲店~

 

巴「本当にやるんだな?蘭」

 

蘭「うん・・・このままだとアイツは苦しんだままだし、誰かがアイツを支えないと・・・」

 

蘭の言う通り、こうして話をしている間もしょー君は苦しんでいる

 

ひまり「ねぇ!本当にやるの?無理やり引っ張り出すのはちょっと・・・」

 

ひーちゃんの言う通り、無理無理しょー君に酷だと思う

 

蘭「じゃあ!どうするの⁉このままアイツを苦しんだままにするつもりなの‼」

 

蘭の気持ちはよくわかる。しょー君の心の事も心配だけど・・・多分しょー君はここ最近何も食べていない

 

そんなんじゃあ、心より先に身体に限界がきてしまうと思う

 

ひまり「――⁉」

 

つぐみ「私も最初は反対だったけど・・・もうこれしか方法はないと思う」

 

モカ「でも、どうやってしょー君をあそこから出すつもり~?」

 

蘭「あたしとつぐみでアイツの部屋に行く。そこからよく考えてないけど・・・多分、話をすればアイツは出てくると思う」

 

つぐみ「もし、無理だったら巴ちゃん」

 

巴「おう!アタシが力ずくで引きずり出せばいいんだな」

 

ひまり「わ、私とモカは?」

 

モカ「ひーちゃん、果報は寝て待てだよ・・・」

 

しょー君は多分対人恐怖症も発症している可能性がある。だから、大勢で押し入るのも良くないと思う

 

モカ「蘭」

 

蘭「なに?モカ」

 

モカ「しょー君のことよろしくね」

 

あたしは待つだけ・・・蘭達がしょー君を連れてくることを・・・

 

三人は階段を上っていく、あたしとひーちゃんはその姿を見つめていた

 

モカ「ひーちゃん。あたしたちは座って待っていようか」

 

ひまり「う、うん・・・」

 

あたしとひーちゃんはカウンター席に座って待つことにした

 

巴「た、大変だ!」

 

暫くしてからともちんが慌ててあたしたちの所に来た

 

ひまり「ど、どうしたの⁉」

 

巴「庄司が・・・」

 

モカ「しょー君が?」

 

巴「庄司が消えたんだ!!」

 

あたし達は急いでしょー君の部屋に向かった

 

 

部屋の中にはしょー君の姿はなく、破れた紙と画面が割れたスマホ

 

そして開いている窓からじめじめした空気が部屋の中漂っていた

 

 

つぐみ「庄司くん・・・どうして・・・うぅ・・・」

 

つぐは泣き崩れている

 

蘭「この手紙が机に・・・」

 

あたしはしょー君の手紙を蘭から受けとり目を通した

 

その手紙には吹込んだ雨のせいか、またはしょー君の涙か分からないけど

 

手紙には、所々濡れた跡があった

 

 

『この手紙を読んでいるってことは、僕はもうこの町にはいないでしょう。

僕はもう生きていることに疲れました。もう皆さんの迷惑にならないように消えます。サヨウナラ』

 

 

巴「なぁ・・・これからどうする?」

 

ひまり「どうするって!探すに決まってるじゃん!」

 

蘭「探すって・・・どうやって探すの?」

 

ひまり「そ、それは・・・」

 

彼を探す・・・何処にいるかもわからない彼をどうやって探すか・・・

 

あたしは唐突の事で理解が追い付かなかった

 

でも、これだけわかる

 

またあたしは何もできなかった・・・

_________________

 

~少し前 庄司部屋~

 

ああ・・・苦しい・・・息が出来ない・・・

 

胃の中から熱いものが口から出そうになるが何とか耐える

 

この場所がアイツにバレたならここに閉じこもっても・・・

 

もうつぐみさんに迷惑をかけられない

 

 

逃げよう・・・そうだ!逃げよう。ここから、この町から・・・

 

逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて

 

誰もいない所に・・・でも、何処に逃げよう。ああ、もう行き先なんてどうでもいいや

 

自分の足が持つまで歩けばいい

 

最後に手紙を残し財布と靴を身に着け、シーツを梯子代わりにして羽沢珈琲店を出て行く

 

 

おじさん、おばさんお世話になりました・・・つぐみさん、みなさん。

 

ありがとうございました。そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら

 

もしも主人公(庄司)が学校に通うなら?

  • 羽丘
  • 花咲川
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。