「私は花の呼吸、しのぶは蟲の呼吸を使うの。二人はどんな呼吸を使うの?」
「私は錆兎と、義勇と同じで水の呼吸だよ
夜去の呼吸は私もあまりわからない」
これはよくない流れだ、呼吸の話になってしまった。
みんなが見せている流れで僕だけ見せなかったらなんて思われるだろう。
ここであれを使えば一石二鳥だ、その作戦しか今の状況を打開する方法はない。
「自分の日輪刀を取ってきます」
三人の前で鞘から抜くなんてできない、泊まっていた部屋で刀を抜き三人の元へ急ぐ。
初めて使う型だ、お願いだから変な事は起きないでほしい。
「お待たせしました…それじゃあ、いきますよ」
「時の呼吸・三ノ型 白昼夢」
周りにいる人の未来を見る型だと記されていた。
ここで会えたのはいいことだ、本当はこちらから蝶屋敷に伺おうとしたがここで会えたおかげで二人の未来を疑われることなく見れる。
明後日カナエさんは上弦の弐と会ってしまう、ここでも変わらないのかな。
あまり先を見すぎると体に影響が出る、今この場で血なんて吐いたものなら心配されてしまうからあまり遠くは見られない。
未来が見えたがあまり驚きはない。過去にも戻ることもできたし自分の時間の流れを早くもできるからだ。
瞳に二人の未来が映し出される、今日も明日も何もない。
二人とも、今日も明日も蝶屋敷で過ごすみたいだ。
「はじめまして、綺麗なお姉さん」
「こんな綺麗な女性に会えるなんていい夜だ
名前を聞いてもいいかな?」
ここから先は見たくない、見なくていいこんな未来になんてしないから
見たところで耐えられるはずがない。傷つきたくない自分の弱さで先を見なかった。
「夜去、鼻血すごいでてるよ?なんか変なこと考えてたでしょ。カナエちゃんとしのぶちゃんずって見て!」
変なこと…か。
悪い方向にいってしまい、また同じように繰り返してしまったらと。
そんなことを考えてしまっていた、守ると決めたのに弱気になっていた。
「考えてました」
真菰さんに嘘は通用しないことはよくわかっているつもりだ。
「夜去の変態!!!一人ならいいけど二人はダメだよ
いや、やっぱり一人でもダメ!」
言っている意味が僕にはあまりわからなかった。
もやもやしていた僕の心を一気に照らしてくれた、真菰さんはやはりすごい。
「鼻血を拭いてください、姉さんで変な事を考えているなんて許せませんね」
「もちろん、私もダメですからね」
「私は全然いいのよ???」
カナエさんは美人なんだからしのぶさんと同じくらいしっかりした方がいいと思った。
こんなに悩んでいる僕が馬鹿馬鹿しくなってきた。なんとしてでも守るそれでいいんだ。
「夜去
私も…」
「大丈夫です」
真菰さんがほっぺを膨らませて怒っている。
「夜去、時の呼吸とか言いながら何も起きてないじゃん」
「確かに何かしました?」
「私もわからなかった」
わからなくていい、今はそれでいいんんだ。
使えない呼吸を口に出して言っていると思ってほしい。
よかった気付かれてなくて、隠し通すことができるならそうしたい、でもいつかは気付かれると思う。
「自分で今考えたんです」
「私達を揶揄っているんですか」
「そうかもしれません」
あなた達に気付かれないためなら、どんな嘘でも言いますよ。
────
「私達は蝶屋敷に帰るから、二人ともいつでもきてね」
「夜去は姉さん目的で来たら入れさせてあげませんからね」
「カナエさん目的で行きます、待っていてください」
カナエさんは少し恥ずかしそうに下を向き、二人からはすごい目で見られてしまった。
しのぶさんは勘違いしていると思う、カナエさん目的と言うのは蝶屋敷の家族の元に連れて帰るという意味だ。
「またね、カナエちゃん、しのぶちゃん」
これが三人で会える最後のなんてことには絶対しない。
一日、また一日と過ぎていきとうとう来てしまった。
真菰さんをあの場所に連れて行っていいものか、悩んだ末に真菰さんの未来も見た。
あんな光景は見たくなかった、あれを見て連れて行けるほど僕の心は強くはない。
二人とも生きていてほしいから連れて行かない、二人を守るなんて今の自分にはできない。
仲間を信じてないわけではない、でも僕は自分を信じることができていないんだ。
これを相談できる人もいない、言ってしまうと呼吸のことも言わないといけないから。
「真菰さん、今から出ても大丈夫ですか?」
「なにか、用事あるの?」
「いいけど、早く帰ってこないとダメだよ」
朝までは絶対に戻れない、明日は任務がないからゆっくり休んでいてほしい。
「はい」
「朝
何があっても、真菰さんとこの部屋にいて
約束してくれる?」
「私も行きますよ」
「鬼殺隊はいつ何があるかわからないから
お願い」
「わかりました」
戦うんだ蝶が花に再びとまれるように、その美しい花が枯れないように。
次回、童磨さん降臨します
日常回を少し書いてもいいですか?三人との日常もあります
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イーオ
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ヨロシクナイ