「カナヲ、真菰ちゃん、夜去をお願いね」
しのぶに担がれた血だらけの夜去を見た時は頭が真っ白になった。
とても危ない状況だった、解毒が遅れていれば命に関わっていただろう。
本当は夜去の側にいたい、離れたくない。
でも親方様に呼ばれた今、柱の私としのぶはお館様のお屋敷に行かないといけない。
お屋敷までの道中しのぶと私は何も言葉を交わせなかった。
しのぶも私も夜去のことで一杯一杯だった。
お館様から柱合会議の前に大切なお話があるとの知らせがあった、それは鬼を庇う鬼殺隊士のお話だと思う。
鬼と仲良くなるのが夢の私にとってはとても興味深いお話で、いつもなら気になっていたと思う。
でも今だけは違う…夜去のことが一番気になる、逆にそれしか考えられない。
お館様のお屋敷に着いたのは私としのぶが柱の中で最後だった。
空気が重い、いつもならお館様が来るまでは雑談などをしているのに、今日は誰も会話をしていない。
「カナエちゃん、しのぶちゃん夜去は!?大丈夫だよね!?」
「蜜璃ちゃん…今は落ち着いて寝てるよ」
大泣きする蜜璃ちゃんの頭を撫でた、私も本当は泣きたい。
でも夜去はきっと言う、泣かないで、笑顔を見せてって。
夜去の状態を聞き少し安心したんだと思う、皆の顔が少し明るくなった気がした。
私の前には手足を縛られた鬼殺隊士がいる、この子が鬼を庇う隊士で裁判にかけられるんだとすぐにわかる。
皆が落ち着くと、しのぶは今回の那田蜘蛛山での出来事を詳しく話し始めた。
柱の皆はしのぶの話を聞くと、手足を縛られている隊士に自分の想いをそれぞれがぶつけた。
夜去がこんな私たちを見たらどう思うだろう、お願いだから辞めてよ。
「富岡はどうするんだ。胡蝶めの話によると隊律違反は富岡も同じだろう」
「……夜去の元へ富岡も胡蝶ももっと早く行けなかったのか?ずっと一人で戦っていたんだろう、どんな想いで戦っていたんだ…」
俺の大切な大切な夜去を傷つけた鬼は許せない、そして何よりも許せないのは何もできなかった俺自身だ」
伊黒君の言葉が柱全員の胸に刺さる、私も何もできなかった自分が一番許せない。
ここにいる柱全員が夜去を大切に思っているんだ。
しばらくの沈黙が続いた後、手足を縛られた隊士が話し始めた。
兄は竈門炭治郎、そして鬼にされた妹は竈門禰豆子と言った。
妹は鬼になって二年間、人を喰っていない。そして自分は妹を治すために鬼殺隊に入ったとも言った。
「くだらない妄言を吐くな、身内なら庇って当然
俺ははお前を信用しない」
「ああ、鬼に取り憑かれたているのだ。早くこの哀れな子供を殺し解放してあげよう」
「あの……このことを親方様は知らなかったのでしょうか…」
「俺は妹と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守るために戦えます」
夜去と会った日に言われた言葉が鮮明に思い出される。
優しい心を持った鬼はいますと、いつの日か私の夢は叶うと言ってくれた。
ねえ夜去…夜去の言ってたのは禰豆子さんのことなの?
「おいおい、面白いことを言うな」
不死川君は日輪刀を抜き、禰豆子さんが入っている木箱を持っている。
ここにいる誰もが冷静ではない、鬼を連れた隊士が現れたからだ。
それよりも夜去が傷つき、倒れてしまったことが何よりも私たちの胸の中を掻き回し動揺させている。
「不死川さん勝手なことはしないでください」
しのぶが珍しく夜去と私以外に怒っている、少し怖いと思ってしまった。
不死川君が日輪刀を木箱に突き刺そうとした瞬間、二人の水柱が止めに入った。
二人が止めた理由がわからない、鬼を憎んでいた二人が何故…
「お願いだ不死川傷つけないでくれ」
「夜去が命を懸けて守った二人なんだ。鬼を信じることは俺もできない、でも俺たちは夜去を信じたい」
「何を言っている…?ふざけたことを言うな!夜去が命を懸けて守った二人だと?」
誰もが驚きを隠せない、不死川君も木箱に日輪刀を突き刺すのを辞め問いただす。
夜去が守ったなんて誰も知らない、私の知らないところで……置いていかれている気がした、とても胸が苦しい。
皆の目が炭治郎君に集まる、話を聞こうと思った時だった。
「お館様の御成です」
荒れていた場が静かになり柱全員が膝をつく。
不死川君が柱を代表して挨拶をした。
「お館様会議の前にここに居る鬼を連れた隊士について、ご説明いただきたく存じあげますがよろしいですか」
「まず炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして皆にも認めてほしい」
私はもう認めている。だって夜去が言った人だと思うから。
認めれない人、どういしたらいいか答えが見つからない人もいた。
「では手紙を」
それは元柱の鱗滝さんからの手紙だった、禰豆子さんは鬼になって一度も人を食べていない、そしてもし人を襲い喰ってしまった時は…
鱗滝さん、炭治郎君、錆兎君、富岡君が腹を切ってお詫びするという手紙だった。
皆の心が揺れた、四人の命が懸けられている。それでもまだ認めれない者もいた。
「切腹するからなんだと言うのだ。何の保証にもなりはません」
「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しがつかない!!殺された人は戻らない!」
そんな時、空から真っ白の鎹鴉が舞い降りてきた。その白い鎹鴉は夜去と深い絆で結ばれている朝だった。
朝はとても綺麗な白色の鎹鴉だ、夜去と朝はどこか似ている。どちらも綺麗で神秘的だからかもしれない。
「お館様、明月夜去からの手紙を持って来ました」
全員の視線が朝と夜去からの手紙に集中した。
「私が読ませてもらうね」
──
朝がこの手紙を届けてくれたということは、僕は自分の口から伝えられないんだと思います。
もしかすると僕は皆さんに不安な思いをさせてしまったり、苦しめてしまっているかもしれません。
だからまずは謝らせてください、本当にごめんなさい。
炭治郎さんが鬼殺の道に進んでしまったのは、禰豆子さんが鬼にされてしまったのは、そして二人が大切な家族を失ってしまったのは僕のせいなんです。
ただ幸せに暮らしていただけなのに、ある日突然幸せな日常を壊されてしまったんです。二人は絶望したと思います、逃げ出したいと思ったはずです。
それでも二人は前を向き戦っています。仲間のために戦うことのできる、本当に優しい人たちなんです
まだ二人を信じることができない人もいると思います。
でも炭治郎さんと禰豆子さんを見守ってあげてほしいです、いつの日か二人を信じることが鬼殺隊と認めれる日が必ず来ます。
絶対にありえない話ですが、もし禰豆子さんが人を襲い喰ってしまった時は明月夜去も腹を切ってお詫びします。
──
「私は夜去を信じています。二人を認めますお館様、そして信じます」
私は夜去の信じた人を信じたい、そして夜去を何より信じたい。
「ありがとう、カナエ」
「私はまだ二人を姉さんのように信じれない。でもいつか信じたい、夜去が信じた二人を
いいよね夜去……私は私で…姉さんと違っても」
「ありがとう、しのぶ」
「夜去が言うんだ、お前たち二人を見守る。もしお前たちのせいで夜去が傷つくことがあれば俺はお前たち二人を絶対に許さない
それだけは覚えておけ、絶対に忘れるなよ」
「ありがとう、小芭内」
「夜去が信じ守った二人だもん私は信じたい!私も認めますお館様」
「ありがとう、蜜璃」
「俺と無一郎も認めます。友の夜去が信じた二人だから、きっと大丈夫です」
「ありがとう、有一郎、無一郎」
「今はまだ二人を認めてない。でも俺は派手に夜去を信じている、だからいつか俺に証明しろ」
「ありがとう、天元」
「俺は正解がわからない!!でも夜去が信じた二人だ、いつか俺にも鬼殺隊の一員として認めさせてほしい!」
「ありがとう、杏寿朗」
「あぁ、私も夜去が信じた二人を見守ることにする」
「ありがとう、行冥」
「夜去にそこまで言われたら俺は………見守る…
でももしお前の妹が人を襲い喰って、夜去が腹を切るようになったら俺はお前たち二人を楽には死なせない」
「ありがとう、実弥」
「夜去…は何度も二人を救っている。自分のせいだもう言わないでくれ、一人で背負わないでくれ、お願いだ」
錆兎君と富岡君の言う通りだ、今も夜去は二人を救ったんだよ。
一人で背負ってる悲しみ苦しみを私に分けてほしい。
「炭治郎は鬼舞辻と遭遇している
私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで離したくない」
柱ですら誰も遭遇していないのに…!
鬼舞辻は鬼の頂点に君臨する者で前に私が遭遇した上弦の弐より何倍も強い。柱何人分の力を持っているか想像もつかない。
炭治郎君への質問攻めが始まるとお館様は唇に人差し指を当てた、それを見て柱は黙り静寂が訪れる。
親方様が話すよりも前に、炭治郎君が言葉を発する。実弥君が止めても、それでも諦めない。
「実弥いいよ。炭治郎どうしたんだい?」
「俺だけじゃないんです……夜去さんも鬼舞辻無惨と遭っているんです」
夜去が鬼舞辻と遭っているのを誰も知らなかった、それはお館様も知らない情報だった。
炭治郎君は涙を流しながら、自分が家族を失った日の出来事を話してくれた。
「夜去さんは俺の家族を守るために、ずっと一人で戦ってくれていたんです。
血がたくさん、たくさん出ていました。俺にはあの時の夜去さんの苦しみ、辛さは想像もできません。
自分がどんなに傷ついても、辛くても俺の家族を守るために何度も立ち上がって戦ってくれていたんです。
夜去さんは自分のせいだと言うけど違うんです。
俺のせいなんです、俺が自分の弱さも知らずに鬼舞辻の前に出て行ったから…夜去さんは俺を守り致命傷を負ったんです、朝まだ本当にあと少しだったのに。
鬼舞辻の攻撃で俺と夜去さんは吹き飛ばされました。その時夜去さんは吐血し膝をついていました、呼吸もおかしく苦しそうだった。
俺はそこで気絶してしまった、でも夜去さんは違いました。血を吐きながらも鬼舞辻にやめてください、お願いしますと何度も頭を下げてくれていたんです。
薄れいく意識の中で見たその光景は絶対に忘れません」
夜去のことを想うと涙が溢れ出してくる、今は泣かないと決めていたのに。
しのぶは下を向いているが、地面には沢山の涙が落ちている。
「炭治郎それは本当なのかい!
俄には信じがたいことだけど……夜去は一人で鬼舞辻と戦いそして守ったんだね……」
お館様までも声が震えていた、親方様のこれほど大きな声を聞いたのは初めてだ。
驚かないなんて無理だった、今の柱は歴代最強と言っても構わない。
それでも鬼舞辻を倒せない、戦っても勝てないとまで言われた。
でも夜去は炭治郎君の家族を一人で守りながら戦った。それがどれほどすごいか、いやすごいで済ませるなんてできない。
今から私はお館様とても失礼なことを言うと思う、そうしてまででも夜去に早く会って抱きしめたい。
「お館様とても失礼なことだと分かっています。
でもお願いします、私に蝶屋敷に帰る許可をください」
「私は今すぐ夜去に会いたい」
私としのぶは同時に言った、やっぱり私たち二人はとても似ている。
いつもなら他の柱に許されないと言われたと思う、でも今日は誰も何も言わない。
「カナエ、しのぶ戻ってあげて」
「今日の柱合会議は蝶屋敷でしようと思う、私も夜去に会いたいしね」
柱合会議をお館様のお屋敷以外でするなんて初めてだ。
お館様にもこんな風に言わせてしまう隊士は夜去だけだと思う。
「皆は先に行っていて、私も準備を整えて行くから」
隠の人が炭治郎君と禰豆子さんは蝶屋敷に運んできてくれると言った。
柱は皆蝶屋敷に走った、足を止めることなく。
待ってて夜去、すぐに戻るから。
蝶屋敷に戻り夜去の寝ている部屋に行くと沢山の鬼殺隊士がいた。
夜去の元に行きたいのに、あまりに人が多すぎて近づけない。
「真菰ちゃんなんでこんなに人がいるの?」
「今回の任務で皆、夜去に助けられられたんだって。
ありがとうって言うために、会いに来たんだよ。それにもう一度会いたかったって…」
夜去はこんなに多くの人を助けたんだ、沢山の人が夜去を慕っている。
早くいつもの笑顔を私に見せて、顔を紅くして私の手を握ってよ。
しばらくすると柱全員が後ろにいることに気づき、お見舞いに来てくれた隊士は何か用事があるのだと察して部屋から出て行ってくれた。
「夜去…皆いるよ…お館様も来てくれるんだよ?
本当によく頑張ったね、夜去はみんなを守ったんだよ」
私としのぶは夜去の手を握り、頭を撫でた。とても細い指だ男性の手とは思えない。
この手で日輪刀を持ち大切な仲間を守るために戦っているんだ。
寝ているのに、起こしたら悪いのに私としのぶと真菰ちゃんとカナヲは夜去を抱きしめた。
少し強く抱きしめてしまい夜去を起こしてしまった。
「………カナエさん?…しのぶさん?………真菰さん?…カナヲ姉さん?
………!!皆さんは大丈夫ですか……?」
弱々しく私たちの名前を呼ぶ声が聞こえる。
それは吹けば消えてしまいそうな弱々しい火を連想させる。
自分の心配より他の人の心配をしていた、夜去が一番傷ついているのに。
「夜去の馬鹿!!貴方の傷が一番酷いんだよ、いつも相手のことばかり。もっと自分の心配をしてよ!
すごく、すごく心配した、胸が張り裂けそうだった!」
こんなことが言いたいんじゃない、でも言わずにはいられない。
とても、とても嬉しい、そして幸せだ。夜去が目を覚ましてくれたことが、私たちの名前をまた呼んでくれたことが。
本当に言いたい言葉はね……
おかえり夜去。
「守れたんだ…よかった…」
「ごめんなさい、でももう大丈だよ……
ただいま」
夜去の笑顔は世界で一番美しい、ずっと隣で見ていたい。
抱きしめていた手にまた力が入る、みんなが見ているのに今日は恥ずかしい離してとは言わない。
もし言ったとしても離す気はないけれど。
「今日は甘えんぼさんなんだね…こっちの夜去も可愛くて私は大好きよ」
「言わないでください……柱の皆さんの前ではこんな姿見せられません…」
え……後ろにいるんだけど。夜去はまだ気づいていないんだ、どうしよう……
お願い!!今は何も声をかけないで、離してと言われるから。
「俺と錆兎もいるぞ?いや他の柱もいる安心しろ夜去、もう大丈夫だ」
「おい、義勇。今は声をかけたらダメだろ隠れていないといけないだろ」
その場にいた全員が思った、富岡君は本当に空気が読めないと。
抱きしめているからわかる。夜去の体温はどんどん上がり、他の柱の存在に気付き顔を紅くして涙目になった。
「え…何で皆さんが……お願いします、離してください…!」
この恥ずかしさに僕は耐えられません…」
さっき夜去に会いに来ていた隊士の殆どの女性が夜去に惚れて恋をしていた。惚れていた人の中には男性もいた…男性なのに綺麗すぎるよ……
私は今とても嫉妬している、だから少しだけ意地悪をする。
好きな人には意地悪をしたい、反応も可愛いからすぐに揶揄いたくなる。
「絶対に離さない。もっと見られて反省して」
反省してもらいたいのはすぐに相手を惚れさせてしまうこと、そして自分を犠牲にしたり自分の事を後回しにしてしまうことだ。
「ずるい!!私も抱きしめたい!」
蜜璃ちゃんは魅力的な女性だから、夜去が惚れてしまわないかとても心配だ。
前に伊黒君と三人でご飯を食べに行ったとも言ってたし、今度食べさせてあげるとも言っていた。私がしてあげるんだから…
夜去は私たちの腕から抜け出そうとしていたが力が弱く抜け出せていない。
しばらくすると恥ずかしさのあまり泣いてしまった。
流石に可哀想だと思った私たちは手を離した、皆が帰ったらまた抱きしめよう。
そして夜去は布団の中に潜った、もっと意地悪をしたい、可愛くて仕方ない。
「夜去はもうお嫁には行けないな」
「夜去は派手に綺麗だからな、いや綺麗すぎる。俺がもらってやりたい」
「うむ!男などと関係ない。俺は夜去が大好きだ、できるならば奥さんにしたい!!」
「お嫁になんていかせない!
夜去はどこにも行かせない、ずっと一緒にいるんだから。絶対に誰にも渡さないんだから!!」
私としのぶと真菰ちゃんが同時に言った、蜜璃ちゃんはそれを聞き大喜びしている。
言って恥ずかしくなった。でもどうせ気付かない、いつか嫌と言うほどわからせてやる。
夜去を愛しているということを。
「僕は男性です!!そもそもお嫁になんていけません!
変なこと言わないで…」
布団の中から叫ぶ声が聞こえる。
でも夜去は綺麗すぎるからな…お嫁さんでもいける気がする、絶対にいかせないけど。
そして布団の中に手を入れると手だけは握ってくれた。やっぱり繋ぎたいんだ、誰にも見られなかったら素直だな…
私は夜去のこんなところがどうしようもなく愛おしい。
一時間が経った頃、蝶屋敷に天音様と御子息を連れたお館様が来た。
「夜去はどこにいるのかな?」
今も布団の中に潜っている、何て説明をしよう。
お館様の前で布団に潜っているわけにはいかない、肩を揺すっても出てきてくれないので布団をゆっくりとはいだ。
とても綺麗な寝顔で寝ていた、その場にいた全員が目を離せない。
この世の人とは思えないほど綺麗だ、とても近くにいるのに遠くにいる人のように感じる。
「カナエ起こさなくてくいいよ、ゆっくりさせてあげて」
「はじめましてだね
ずっと私は会いたかった」
そしてお館様は夜去の頭を撫でながら言った。
「今回の那田蜘蛛山作戦で私は多くの犠牲者が出るのを覚悟していた。
心のどこかで仕方ないと思ってしまっていたんだ……
でもね皆が生きて帰って来てくれた。私は今でも信じられない、夢ではないかと思ってしまうんだ」
「夜去に守ってもらったと多くの人から聞いたよ
皆を救ってくれてありがとう、本当にありがとう
よく頑張ったね¥
信じられない、十二鬼月がいたのに誰も死亡者がいないなんて。
夜去の受けた最終選別に並ぶぐらいの奇跡だ。
お館様が泣いていることに誰もが気付いた、天音様もそんなお館様を見て涙していた。
「一人で抱えていることをいつか私たちに話してほしい。
きっと私たちには想像もつかないことだと思う、それでも私たちはなりたいんだよ」
力になりたい、支えてあげたい、苦しみを背負いたい。
輝夜ちゃんと咲夜ちゃんとした大切な約束もある。
きっとまだ私たちには話してくれない。
私はずっと待つよ夜去のこと。
「私は夜去にいつの日か鬼殺隊を支える柱になってもらいたいと思っている」
「私はその日が来るのを待ってるよ」
鬼舞辻無惨と一人で戦った夜去には柱以上の実力がある、でも柱になる条件を満たしていない。
柱になったら蝶屋敷から出て行くのかな…ずっと一緒にいたい、離れたくない。
でも言っていたな……柱を守る柱になるって。
夜去なら大丈夫、絶対になれる。
私も信じてその日が来るのを待ってるよ。
雨の後大空が澄み渡りからりと晴れた、碧落一洗の空はあまりに綺麗で美しい。
それは今の私たちを映しているかのように思う、涙の後に見る世界は夜去はあまりにも美しく綺麗だった
日常回を少し書いてもいいですか?三人との日常もあります
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イーオ
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ヨロシクナイ