鬼の血鬼術により現実のような夢を見せられること、上弦の参が襲来することを未来の炭治郎さんたちから聞いていた。
初めは全てをを伝えようとした、でも僕にはそれが出来なかった。
全部を話すことによって炭治郎さんたちの成長の場を奪ってしまうかもしれない、杏寿郎さんとの大切な思い出をなかったことにしてしまうのではないかと思ったから。
三人が杏寿朗さんのお話を聞かせてくれた時の顔は輝いていた、今でも胸にずっと刻まれている。
前と同じようにこの任務が三人を強くしてくれる、また心に灯った炎はいつまでも燃え続けるはずだ。
だから自分を信じ、大切な人を信じてくださいとだけ伝えることにした。
僕がこんなことを言わなくても皆さんならきっと乗り越えられる、その言葉は弱い自分に言い聞かせるために言ったのかもしれない。
今度は優しく哀しい思い出にはさせない、何が起きようとも守り抜く。
誰も涙を流さなくてもいいように、そして三人が再び憧れの炎と肩を並べて戦えるように。
槇寿郎さんと千寿郎がおかえりと迎えられるように。
必ず守ると心に誓っている、それでも僕は強い人間ではないから少し怖いんだ。
この世に必ずはない、もしかすると守れないかもしれない、また辛く悲しい想いをさせてしまうかもしれないと考えると。
拳を固く握り震える体に落ち着けと言い聞かせるが止まらない手を真菰さんが握ってくれた。
「夜去なら大丈夫
それに私たち二人ならどんな困難も乗り越えられる」
僕はいつも貴方に助けてもらってばかりだ、会った時からずっとずっと。
会えてよかった、救えてよかった。
いや違う、救ってもらっているのは僕の方だな…
真菰さんがいなかったら何度も押し潰されていた。
「真菰さん
何度も何度も僕を救ってくれて、隣にいてくれて
ありがとうございます」
眠る前に伝えておきたかった、そろそろ夢の世界に入ってしまう。
「お礼を言うのは私の方
それと夜去これからも一緒
ずっと隣にいる一人にさせない!わかった?」
「嬉しいです
僕も真菰さんの隣にずっといたいです」
「その言葉が私はずっと聞きたかった」
できるならばずっと隣にいたい。
でも僕は真菰さんの隣にずっとはいられない、繋いでくれるこの手も離さないといけない日が訪れる。
そんな事を考えながらゆっくりと目を閉じた。
───
「おはよう夜去」
懐かしく優しい声、聞いただけで涙が溢れそうな声。
ゆっくりと目を明ける、太陽の眩しい光と共に瞳に映ったのは二人の姉さんの姿だった。
涙が溢れ言葉を紡げない、どれだけ拭ってもお布団の上に雨のように落ち続けている。
成長した姿を見せてあげたかった、こんな情けない姿は見せたくなかった。
「どうしたの?怖い夢でも見た?
そんなに泣いたら可愛い顔が台無しだよ」
「もう仕方ないなぁ…
おいで夜去」
困ったように笑い、か細い両腕を広げ待ってくれている。
いつも泣く僕の名前を呼び抱きしめてくれた、それが恥ずかしく嬉しかった。
現実ならどれほど幸せで、嬉しいだろうか。
でも夢だと分かっている、これは鬼の血鬼術であり幻想だと気が付いている。
「美味しい夜去?
今日の朝ごはんは私が作ったんだよ」
僕とは違い二人は本当にお料理が上手だ、味覚がなくても家族の味だと感じられる。
最後に一緒にご飯を食べたのはいつだろう、昨日のことのように思えるのに何年も前になるのか。
忙しいのにご飯はいつに一緒に食べてくれた、僕と過ごす時間をどれだけ忙しくても作ってくれていたんだ。
「はい、とっても…
姉さんたちが一緒だから美味しいご飯がもっと美味しく感じます」
「どうしたの夜去?
今日はそんなに可愛いこと言って…」
熱があるのではないかと姉さんたちはとても心配していた。
前もいつも心配かけていたな、帰りが遅くなり怒られたことだって何度もあった。
「私と咲夜にとって夜去とご飯を食べられる時間、一緒にいられる何気ない時間が宝物なの」
「夜去がいるから私と姉さんはどんなに辛くとも前を向けるんだよ?
一緒にいられる間は三人でご飯を食べようね」
言葉に込められた想いに昔の僕は気が付かなかっただろう。
そして二人の姉は悲しそうに笑った、もう姉さんたちがこんな風に笑わなくてもいい未来にしたい。
「私も咲夜に賛成」
明日も明後日も一緒にいたい、でも此処にはいられない。
例え夢の中の幻想の二人だとしても、守れない約束はしたくなかった。
本音を言えば、この幸せな世界にずっと身をおいておきたい。
それほどまでに幸せで残酷な夢だった。
夢から覚め命を落とせば二度と会えない。
考えるだけで怖い、それでも戻る選択をする、また会うためにお別れをするんだ。
命を懸けてでも戦う理由がある、幸せになってもらいたい人たちが沢山いる。
大切な人たち、助けを求めている人を守りたい、輝夜姉さんと昨夜姉さんを救いたい。
「今日は人が来るから
準備しないとね」
「何かあるんですか?」
「鬼殺隊の皆さんとご飯を食べるんだよ
夜去が一番楽しみにしてたのに忘れてたの!?」
気持ちが揺らぐ、朝ごはんを食べ終えたら戻ろうと思っていた。
あと少しだけ此処にいてもいいのだろうか、決めた皆さんとご飯を食べ終えたら今度こそ帰ろう。
その時は誰にも気が付かれないように。
夢の中の人たちだとしても、この先も幸せな時間が続いてほしい。
僕がいなくなるということで悲しい思いをしてほしくないんだ。
だから僕のことは忘れてほしい、初めからいなかったと思ってくれてもいい。
忘れられるのはとても怖く苦しいことだけれど、輝夜姉さんと咲夜姉さん、大切な人たちが悲しい思いをするのに比べれば何ともない。
「準備は私と咲夜がするから
夜去は玄関で迎えてあげて?」
「僕も二人のお手伝いがしたいです
今日は一緒にいたいです…」
自分の想いを隠したくない、もう伝えられないのは嫌なんだ。
それに練習をしておきたい、いつか伝えられる時に言えなかったら前と同じだから。
「今日は本当に素直だね…可愛すぎて心配になる
姉さんたちの元に来て?抱きしめたくなっちゃった」
今は甘えてもいいのだろうか、こんな幸せが許されるのだろうか。
まだ死にたくはないのに恥ずかしさで今すぐに死にそうだ。
「でもお願い
みんな夜去のことが大切で大好きなの
だから迎えてあげてほしい」
「終わったら私と姉さんの元へおいで」
上手く誘導された気がする、これもお手伝いに入るよね。
外に行こうとした時に寒いからと青空のような羽織を着させてくれた。
「とっても似合ってる
でも今はまだ少し大きいね…
その羽織はいつか夜去にあげるからね」
何度も何度も勇気をもらった、羽織っているだけで力が湧いてくる。ー
いつも肌身離さず持っている僕の宝物。
現実の世界で姉さんと同じくらいには背が伸びたんだ、もう羽織も大きくはないんだよ。
まだ二人のように勇敢でもないし、多くの人を守れるだけの力もない。
それでもいつか姉さんたちのようになりたい、まだまだ先の話だと思うけど。
天国に旅立つ時に成長を見れないことが悲しいと姉さんたちは言った。
だから今の少しは成長した姿を見せてあげたかったんだ。
少しは誇らしく思い、また少しは喜んでくれるのかな…
玄関に座り、雲一つない空を眺めながら皆さんを待っている。
しばらくすると柱の皆さん、炭治郎さんたち、親方様もが家族を連れて来てくれた。
玄関では抱きしめられ、頭を撫でられるのが続いた。
夢の中でも変わらないのか…
「夜去はどこに座るのかな?」
親方様が問いかける、すると柱の皆さん、炭治郎さんたちが隣においでと手招きして呼んでくれている。
前にもこんなことがあったような気がする。
親方様の人差し指を唇に当てる動作で賑やかな空間に静寂が訪れた。
見つめる先にいたのは困っている僕を見て優しく笑う二人の姉さんの姿だった。
ここにいられるあと少しの時間は隣にいたい。
「姉さんたちの隣にいたい、離れたくない…
輝夜姉さんと咲夜姉さんが世界で一番大好きなんです…」
気が付いた時には手遅れだった、心の中で想っていたことを全て吐き出していた。
全て伝えると言ったけど、大勢の前では言いたくなかった。
夢の中でも皆さんに聞かれた事が堪らなく恥ずかしい、あまりの恥ずかしさにその場に立ち尽くしたまま泣いてしまった。
情けない僕の姿を見て、輝夜姉さんと咲夜姉さんは大笑いしている。
「夜去
今日はいつにも増して甘えん坊なんだから」
僕の名前を呼び、ぽんぽんと膝を叩き呼んでくれている。
涙を拭いながら二人の元へと歩む、涙で目が霞み転びそうになった時にはカナヲ姉さんが支えてくれた。
そして危なっかしい僕の手を握り二人の元へと連れて行ってくれた、もう一人の大切な姉さんは此処でも変わらなかった。
「ありがとうカナヲちゃん
夜去のことを大切に想ってくれて」
「私も輝夜さんと咲夜さんと同じなんです
夜去には幸せになってもらいたい、ずっと笑顔でいてほしい
私の命に代えてでも守りたい存在なんです」
「カナヲちゃん…」
「そう言ってくれるのは嬉しい、でもカナヲちゃんには夜去の隣にいてあげてほしいんだ
寂しがりで、泣き虫だから」
「でも…」
「私たちには叶わないから…
だからね…私と咲夜と約束してくれる?」
カナヲ姉さんは僕を一人にさせないようにと前も姉さんと約束してくれていたのかもしれない。
これほどまでに想われている、幸せになってほしいと多くの人が願ってくれていた。
本当に幸せ者だと改めて思った。
「カナヲちゃんがお姉さんになってくれるなら
私も姉さんも安心…きっと大丈夫」
姉さんたちは僕の未来を守るために酷烈な人生を歩み天国に行った。
泣いたらいけないとわかっていても二人の想いを聞くと涙が溢れてくる。
呼吸が上手くできない、足元にぼたぼたと涙が落ち続けている。
「今は私も咲夜も隣にいる
だから泣かないで姉さんは笑った顔が見たいな」
「私も姉さんも笑った顔が大好きなんだ
泣いてる顔も好きだけどね」
大好きだといってくれた笑顔を絶やしてはいけない。
苦しくても辛くても笑っていたい、僕が笑顔でいることが三人の姉さんの願いなんだから。
「私と咲夜の大切な夜去
私と姉さんはいつでも一番に夜去を想ってる
私たちは夜去のことが世界で一番大好きなんだよ、知らなかったでしょ?」
この鬼の血気術はあまりにも幸せで、あまりにも残酷すぎる。
心を掻き乱し、引き裂いてくる。
こんな状態で戻ったら大切な人を守れないかもしれない、残された時間で乗り越えないといけない。
ご飯がなかなか喉を通らないこともあり僕はお箸を置き目の前に広がる幸せな光景を見ていた。
大切な人たちの笑顔で満ち溢れていた、その光景で胸もお腹も一杯になっていたんだ。
「輝夜と咲夜はまた告白されていたよな?
お前らは本当に綺麗だから多いな」
天元さんの一言を聞き善逸さんの目の色が変わった、少しだけ怖いと思ってしまった。
姉さんたちは綺麗だから心奪われるのも無理ない。
でも善逸さんの横には禰豆子さんが座っている、二人はお似合いだと僕は思っている。
「輝夜ちゃんも咲夜ちゃんも本当に綺麗だよね
私が会った人の中で一番綺麗だよ…」
「お断りしました
蜜璃さんは大袈裟です…」
二人は生きられないから、自分たちには未来がないから断っているんだと思う。
姉さんたちには幸せになってほしい、幸せになるべき人なんだ。
「それは…時の呼吸のせいか」
小さい声で義勇さんが言ったのを聞き、皆の表情が暗くなる。
「違いますよ」
「輝夜姉さんと昨夜姉さん…
夢はなんですか?」
誰も姉さんたちに言葉を掛けられない中、静寂を切り裂き質問をした。
何もないと言う二人に言葉をかけられない昔の僕ではない。
言ったくれた夢を持つことは大事なことだと、そんな二人の夢が聞きたい。
「私たちにはないかな…
夜去が幸せで笑顔でいてくれたらいい、それ以外は何も望まない」
輝夜姉さんと咲夜姉さんが、鬼殺隊の皆さんがいる未来で一日一日を生きたい。
それが僕の幸せなんだ、二人がいない未来で僕は心から笑えない。
「姉さんの歩いた道を今度は僕が歩きます
自分に嘘をつかないで、想いを聞かせて姉さん」
珍しく目に涙を浮かべている僕は姉さんたちに似たのかもしれない。
二人が何かを伝えるか伝えないかで悩んでいるのは表情から読み取れた。
「姉さんたちは僕を何度も救ってくれた、多くの幸せをくれたんです
一度くらい二人を救わせてください」
「………
ありがとう夜去」
「でも一つだけ
夜去が背負うものは私たちも背負う、一人で辛く険しい道は歩ませない」
いつも僕を支えてくれている、見えなくても側にいてくれる。
また少し悩んだ後に初めて自分の夢を語ってくれた。
「私たちの夢は…
夜去とずっと一緒にいること」
言葉を失った、もっと他にないのかな…
そう言ってもらえて嬉しい僕も同じ気持ちだけど。
蜜璃さんのように好きな人を見つけるとか、他にも何かしてみたいことはないのかな。
「もっと聞かせてください
他にはないんですか?」
「うん
ないよ」
「輝夜も咲夜も夜去が大好きなんだ
好きな人も見つけないだろ、結婚もしないだろうし」
天元さんの言うことは当たることが多い、二人には素敵な人を見つけて幸せになってもらいたいのに。
「結婚したら夜去と離れないといけないからね
輝夜ちゃんと咲夜ちゃんにとって夜去を超える存在はいないんだよ」
蜜璃さんは嬉しそうに言った、離れても会いにはいけるのに。
「三人で一緒にいられたらいいの」
隣で僕の頭を優しく撫でる姉さんをゆっくりと見た。
今日の二人の笑顔はいつも以上に綺麗に思えた、二人の本当の笑顔はこれほどまでに綺麗なんだ。
僕と同様にその場にいた全員が姉さんの姿に目を奪われてしまった。
そして皆の顔に笑顔が戻り、明るく幸せな時間が戻った
とても楽しく、幸せな時間を過ごさせてもらった。
そろそろ現実に戻ろう、守りたい人が帰りを待ってくれている人がいる。
誰にも見つからないように戻ろうとしたが、姉さんたちに隠し事はできないらしい。
「夜去
どこに行くの?」
「大切な人を守りに行ってきます」
二人の姉さんが珍しく泣いている、僕も言いたい泣かないでと。
「輝夜姉さん、咲夜姉さん泣かないでください
また必ず会えます」
時屋敷を出ると隊服を着て羽織を羽織り、二人から受け継いだを日輪刀を差している今の自分になっていた。
成長した姿を見たいと言ってくれた二人に見せたかった、時の呼吸の影響で細くて頼りない姿だけど。
「隊服は似合ってますか?姉さんたちと同じくらい大きくなったんです」
「夜去なの………
その日輪刀、まさか時の呼吸を…」
今度は涙を流す二人の姉を僕が抱きしめた、大丈夫ですと心の中で何度も言い華奢な背中をさする。
二人の涙が止まるの確認して、時屋敷から逃げるように離れた。
このまま姉さんの前にいたら、帰れなくなってしまうと思ったからだ。
後ろを向きたい手をもう一度振りたい、でも振り返ればきっと僕は逆に進んでしまう。
「隊服と羽織とっても似合ってる、私と咲夜に似てる
可愛かったのに綺麗になったね」
歩いているとそよ風と共に二人の姉さんの声が届いた。
綺麗になったとは言わなくてもいいと心の中で思った、でも姉さんたちに似てると言われたのは心から嬉しかった。
「……
大好きだよ夜去」
「次は私たちが夜去を抱きしめたい、繋いだ手はもう二度と離さない
今度は三人で未来を明日を生きようね」
「約束です」
「綺麗になったのは姉さんたちに似たのかもしれません
二人の弟だから…」
「あらあら、私たちにも言うようになって
でも綺麗になっても、私と咲夜の可愛い夜去は何も変わってなかった」
「変わってないよ姉さん、だって泣き虫のままだった
それとね、私と姉さんの夢は本当にあれだけなんだ」
見えないからってまた意地悪をする、次会った時に絶対にもっと夢を聞くからね。
「いってきます」
またね輝夜姉さん、咲夜姉さん。
振り返り時屋敷の前にいる、二人に笑顔でもう一度手を振り道を曲がった。
現実世界に戻る方法は教えてもらっていた、あとは自分の首を斬るだけだ。
怖くないと言えば嘘になる、これが正解だと思っても手を動かせない。
でも僕は炭治郎さんたちを信じている、ゆっくりと深呼吸をして日輪刀を首に当て引いた。
「邪魔しないでよ、あんたたちのせいで
幸せな夢を見せてもらえないじゃない!」
目が覚めると炭治郎さんが罵声を浴びせられていた、掛けてあげる言葉を必死に探している。
この人たちは鬼に幸せな夢を見せてあげると言われたんだ、幸せな夢を見たいという気持ちは痛いほどわかった。
あんな夢を見られるのなら人を傷つけようとも思ってしまうのかもしれない。
「僕もあの幸せな夢をずっと見ていたかったです」
「でも生きることを諦めないでください
幸せを願ってくれている人、生きてほしいと願ってくれている人が一人は必ずいます
例えいなくても僕が一人目になります」
この人たちが何を抱えているのかはわからない、どうにもならないこともあると思う。
でも最後まで諦めないでほしい、何が起こるかは誰にもわからないんだから。
「生きていると辛いことも多くあります、でもそれ以上の幸せが待っていると思います
何度も失敗と後悔をして、それでも踠き立ち上がり進んで行くんです
生きるのは時に辛いです、でもいつか幸せが必ず訪れます」
今まさに苦しみ悩んでいる人に僕が出来ることは、手を差し伸べてあげることだけだ。
力強く暖かい手で勇気を与えてあげたい、真逆の僕の手では手ではできないと思いながらも打ちひしがれた皆さんの前へ手を出した。
「貴方のように言ってくれる人はいなかった…
ごめんなさい、本当にごめんなさい」
優しい人たちなんだ、本当の自分を見失っていただけなんだ。
「最後まで踠いてみます
貴方のように諦めず戦ってみようと思います」
明日を生き戦うと言ってくれたんだ、この人たちの明日を僕は何としてでも守りたい。
夢の中の姉さんたちがしてくれたように抱きしめ背中を何度もさすった。
炭治郎さんが繋いでいた縄を燃やしてくれていた、杏寿郎さんたちが目覚めるのは時間の問題だと思う。
「炭治郎さん
汽車全体が鬼になっていると思います、鬼の首が斬れない僕には倒せません
この役目をお願いしてもいいですか?」
杏寿郎さんの代わりを務めることはできないと思う、でも杏寿朗さんが起きるまでは僕が道標にならないといけない。
今鬼の首を切れるのは炭治郎さんだけだ、お願いをするしかない。
「任せてください夜去さん!」
「俺もいるぜ!」
早くも伊之助さんが目を覚ました、やはり親分はすごい…
「二人ともお願いします!」
お辞儀をして後方の列車に移動した。
日常回を少し書いてもいいですか?三人との日常もあります
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イーオ
-
ヨロシクナイ