ストライクウィッチーズ 大空の傭兵の軌跡   作:sontakeda

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どうしてもこういう回は入れたいなと思い半ばムリヤリ入れました。ネウロイはお休み回です。


第8話 裸の付き合い Aパート

 

 

 

燦々と照らす日差し。雲ひとつない快晴に海もキラキラ光っていた。そんな海岸のシートとパラソルの元で、足立は刀を手に持ちながら立っていた。上は半裸、下は膝丈ぐらいまであるサーフズボンを履いていた。

 

「……どうしてこうなった………」

 

海で遊んでいるウィッチたち、泳いで自主トレをしているウィッチ。みなそれぞれ満喫している様子だった。

 

そんな姿をみて足立は呟くように言った。

 

「たまの休みにはみんなで海もいいだろ?」

 

「前にやったばっかりだったろ……」

 

足立のもとに現れたのは、海軍ウィッチ御用達のスク水姿の坂本と、ワインカラーのビキニの上に白い羽織り物を着ているミーナが現れた。

 

「今回は全員休日扱いよ。だから今日はめいいっぱい遊べるってこと」

 

「……そりゃお元気いっぱいのヤツらも泣いて感謝だな」

 

最大限の皮肉を足立は吐き捨てた。

 

「まぁ本来の目的は、お前のためでもあるんだがな」

 

「俺?」

 

「真の意味で私たちは仲間になったんだ。だったら裸で語り合おうじゃないか。流石に風呂では無理だがな!はっはっはっ!!」

 

「…………少佐、それ絶対俺たち以外のとこで言うんじゃねぇぞ」

 

「ホントにもう………」

 

足立とミーナは呆れた様子で顔を伏せていた。

 

「それと……ちょいと勘違いしてるとこがあるぞ」

 

「と言うと?」

 

「お前らはウィッチ、俺はネウロイ。そういう関係だ」

 

険しい表情で足立は言いきった。この前の全員出撃の時に仲間意識が高まったかと思いきや、足立は完全には仲間と思ってなさそうだった。

 

そんな会話をしていると、海で遊んでいるスク水姿の宮藤と、胸元にフリルの付いたピンクの水着を着ているリーネたちの声が聞こえた。

 

「足立くーん!!足立くんも遊ぼー!!」

 

一生懸命に手を振る宮藤に足立は苦い顔をした。

 

「ふふっ、呼ばれてるわよ?」

 

「絶対行かねぇ」

 

「なら命令よ、宮藤さんたちと遊んできなさい」

 

「はっ!?これ仕事じゃねぇだろ!?」

 

「上官命令だ。つべこべ言わず行ってこい」

 

「なんだよそれ………」

 

あまりの理不尽な命令に、流石の足立も困惑した。そんなやり取りをしていると、宮藤から催促の声が聞こえた。

 

「足立くーん!!はーやーくー!!」

 

「だぁー!!行けばいいんだろ行けば!!!」

 

足立は持っていた刀を砂浜に勢いよく刺すと、イライラした雰囲気で早足に宮藤たちのほうに向かった。

 

足立が自分から離れていったのを見送ると、ふたりは話始めた。

 

「………まだ気にしているみたいね……」

 

「コアがある限り気にするだろう。アイツは優しいからな」

 

物悲しげな表情をするミーナに、何かを悟るような顔で足立を見つめる坂本だった。

 

「んで、なんなんだよ」

 

バシャバシャと水の抵抗を受けながら向かうと、太もも辺りまでの水位にいる宮藤とリーネにたどり着いた。

 

「あ、足立くん!こ、ここの海の中がすごいんだよ!!」

 

「よ、芳佳ちゃん……」

 

「海の中?」

 

ふたりの表情を見ると、心配そうにオロオロと見つめるリーネと、どこか落ち着かない様子に見える宮藤だった。そんな二人を怪しむも、足立は言われたとおり海の中を見ようと水面に顔を近づけた。

 

「……………………」

 

しかし、見えたのはなんの変哲もない貝殻が転がっている絵面だった。

 

「なんにも無い………」

 

足立が水面を見ながら感想を言おうとした時、何かに足を引っ張られた。身体をバシャンッ!!と大きい音を立てたのち、水面に叩きつけられ水中に消えた。

 

「やったー!!大成功ー!!」

 

「やったねルッキーニちゃん!!」

 

「あ、足立さん……」

 

水面からバシャっと現れたのは、白地に黒のラインが入ったタンキニタイプの水着を着たルッキーニだった。喜ばしい表情を見る限り、宮藤と協力していた事が分かった。当の宮藤の満足の様子だった。リーネはルッキーニによって水中に引き込まれた足立を心配していたが、それも問題なかった。

 

なぜならルッキーニの背後に、水中に引きずり込まれた足立がゆっくりと立ち上がっていたのだから。

 

「ルッキーニちゃん!!後ろ!!」

 

「にゃっ!?」

 

危険を知らせるために宮藤がルッキーニの名を呼ぶと、背後を振り返るルッキーニ。そこには癖っ毛の髪をしていた足立が、濡れたおかげかまるで別人のようなストレートな髪型になっている姿があった。

 

「………十分楽しめたか?オメェら………」

 

「え、エヘヘ……」

 

「ちょ、ちょっとは………かな?」

 

抑揚の無い静かな足立の声が、ルッキーニと宮藤には怒りのオーラが見えていた。そして宮藤の冗談混じりの返しに、足立の怒りはラインを超えた。

 

「オメェらブっ殺すッッ!!!!」

 

「わっ!!逃げろー!!!」

 

「待ってよルッキーニちゃん!!」

 

「な、なんで私もなの〜!!!」

 

足立が鬼のような形相で追いかけ始めると、ルッキーニと宮藤はすぐさま逃げ始め、巻き込まれたリーネも一緒に逃げていた。

 

「元気だねぇアイツらも」

 

「怒らなくていいの?トゥルーデ」

 

「今日は休日扱いだ。とやかく言う必要はないだろ」

 

「じゃあ私も!!」

 

「お前は手伝え」

 

なにやら荷物を抱えて現れてきたのは、軍から支給された水練着姿のバルクホルンとハルトマン、その豊満な身体がハッキリわかるかのような赤いビキニタイプの水着を着ているシャーリー。そしてその後ろには、紫を基調とし真ん中には黒いリボンが付いているペリーヌもいた。

 

「全く、誰がこんなことを言い出して……」

 

「坂本少佐らしいよ?」

 

「しょ、少佐が!?」

 

驚きのあまりに荷物を落としそうになったが、なんとか持ちこたえたペリーヌ。あの訓練好きな坂本からそんな発言があるとは予想もしてなかったのだろう。

 

荷物を持ってきた一行は、坂本とミーナがいるシートの場所にドサッと置いた。

 

「これで全部だ。ミーナ」

 

「みんなありがとう」

 

隊員たちに労いの言葉をかけるミーナ。

 

「ペリーヌもすまないな」

 

「いえ!坂本少佐のご命令であればなんでも!!」

 

「さっきまで文句言ってたくせに……」

 

「キッ!!!」

 

ハルトマンのつぶやきに、聞こえたペリーヌは睨むような視線を送った。

 

「それで、キャンプ道具を揃えてどうするんだ?」

 

「そのうち分かるさ。あとで全員に手伝ってもらう」

 

シャーリーの質問に坂本はあえて答えを明かさなかった。

 

「シャーリー!!助けてっ!!」

 

「おっと!どうしたルッキーニ?」

 

助けを求めるようにシャーリーのもとに飛びついてきたルッキーニ。理由を聞くも、息を切らした足立もやってきた。

 

「ハァ……ハァ……こっち来いルッキーニ……!!!」

 

『うぅ~………』

 

鬼のような形相をしている足立はルッキーニを寄こす手振りをした。そして足立の後ろには、額を抑えて苦悶な表情をしている宮藤とリーネの様子があった。

 

「べー!やだよー!」

 

「お前なぁ……!」

 

「まぁまぁ。ルッキーニのやることだし、私に免じて……な?」

 

「なんでそうな………」

 

シャーリーが宥めようと仲裁に入り、それを納得しない足立がいい返そうとした時。足立には見慣れないモノが視界に入り言い淀んだ。

 

そう、シャーリーの豊満な身体に一瞬魅入ってしまったのだ。

 

「………………………」

 

「どうした?足立」

 

「い、いや……別に………」

 

足立の表情に疑問を持ったシャーリーだったが、足立はそっぽを向きながら否定した。その表情から、少し赤らめている事が分かった。

 

「もしかして~、シャーリーの身体に見とれちゃったの?」

 

その様子にいち早く察したハルトマンはイタズラ顔っぽく足立に言った。

 

「なっ!んなわけっ!!」

 

「なんだそんな事か〜、足立もオトコの子だな」

 

「やーい、むっつりー」

 

足立は必死に否定しようとするも、シャーリーとハルトマンはそれに乗じてからかい始めた。

 

その時、足立の怒りの矛先が増えた。

 

「………おいオメェら……」

 

「……あり?」

 

「ど、どうした?足立………」

 

呟くように囁いた足立の言葉に、怒りのような気配を感じ取ったハルトマンとシャーリー。ふたりは次に来る行動を予想して身構えた。

 

「そこでブン殴らせろッッッ!!!!」

 

「あはは!!怒った怒ったー!」

 

「落ち着けって足立!!」

 

「にゃあーー!!!」

 

足立がシャーリー達に駆け出したのと同時に、3人は一斉に逃げ出した。

 

「おいシャーリー!!ハルトマン!!自分たちの仕事を放り出すな!!!」

 

「元気な子たちねぇ」

 

ふたりに怒号を飛ばすバルクホルンとは裏腹に、ミーナは笑みを浮かべながら見守った。

 

「全く………宮藤!リーネ!手伝ってもらっていいか?」

 

「あ、はい!」

 

「もちろんです!」

 

坂本が宮藤とリーネに手伝いを願うと、額をさすってたふたりはシャキッと切り替わり、元気な返事を返した。

 

 

 

 

 

 

 

砂浜で体育座りをしながら海の地平線を眺めている、黒い三角ビキニを着たサーニャと、色違いの水色のビキニを着てるエイラ。サーニャは低血圧な事もあり、あまり海では遊びたがらないのであろう。エイラはサーニャの事を思い、側に居たのであった。

 

『!』

 

そんなふたりの近くでドサッと音が聞こえた。気づいたふたりは音のを向くと、誰かが仰向けで倒れているのが見えた。

 

倒れていたのは、息を切らした足立だった。

 

「ハァ………ハァ………」

 

「………大丈夫……ですか?」

 

「なにやってンダ?お前」

 

ふたりは足立に歩きながら駆け寄り、心配そうな声をかけた。

 

「ハァ………ハァ………なんだ………オマエらか………」

 

倒れた目線から見上げると、覗き込むように見ているふたりの顔を確認出来た。

 

「オマエら……こそ………なにしてんだよ………」

 

「……海を見ていました」

 

「こんな暑いのに、よく遊べるよナー」

 

「…………遊ばねぇのか?」

 

息を整えながら、足立はなにも考えず聞いた。

 

「………見ているのが好きなので………それに………」

 

「……それに?」

 

「………眠いので………」

 

「………なるほどな」

 

いつも眠そうな顔をしているサーニャの顔を思い出し、その説得力に納得した。

 

「あ、みんなー!!」

 

3人が会話をしていると、遠くの方でサーニャ達に向かって声をかけてきたのは宮藤だった。

 

「ちょっと手伝ってもらっていいーー?」

 

『??』

 

座りながら起き上がった足立も含め、3人は頭にクエスチョンマークを浮かべた。

 

 

 

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