ストライクウィッチーズ 大空の傭兵の軌跡   作:sontakeda

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第2話 信じてますから Aパート

足立の忠告を聞いたあと、宮藤はしょんぼりした状態で部屋から出てきた。

 

「芳佳ちゃん!」

 

「あ!リーネちゃん!」

 

「心配で待ってたんだけど、大丈夫だった?」

 

「うん、ただちょっと………」

 

廊下を歩きながら、宮藤は足立に言われたことをリーネに話した。

 

「そんなことがあったの?」

 

「うん……どうしてなんだろ……」

 

「うーん………芳佳ちゃんが命の恩人だからかな?」

 

「私が?」

 

「うん、だって芳佳ちゃんがあそこで言ってなかったら、足立さん大変な目にあってたと思うよ?」

 

リーネは人差し指を頬の近くに立てながら理由を述べた。

 

「そう考えたら、自分はネウロイだからって理由で芳佳ちゃんを遠ざけてるんじゃないかな」

 

「………そうかもしれない……」

 

宮藤は部屋を後にする前の足立の笑顔が頭をよぎった。

 

「足立さん……顔は笑ってたけど、どこか寂しそうだったもん……」

 

「芳佳ちゃん………」

 

「何か出来ることないのかな………」

 

自分になにかできることはないのか、宮藤は模索するが思いつかなかった。自分の非力さに悲しみを感じた。

 

 

 

 

 

 

その日の夜。宮藤とリーネは食堂で夕飯の支度を準備し、テーブルの席にそれぞれ夕飯を並べていた。すると続々とウィッチたちが集まってきた。

 

「おっ、今日は扶桑料理か」

 

「やったー!」

 

扶桑料理に気に入ってるシャーリーとルッキーニ。だがひとり、ペリーヌはなにか不満気な様子だった。

 

「って宮藤さん!まーたあなたはこんな腐った豆を並べてるんですの!?」

 

「腐った豆じゃないです!納豆ですよ!」

 

「どちらも同じでしょうが!!こんなの食べるのは扶桑の人だけですわ!!」

 

「身体にいいのに納豆………」

 

宮藤はしぶしぶ納豆を、坂本と自分の席にだけ置いといた。ウィッチたちが全員集まり、食事をしようと思った時、宮藤はあることに気がついた。

 

「あれ?足立さんが来てない?」

 

「変だな、夕飯の時間は伝えてあるはずなんだが」

 

「じゃあ私呼んできます!」

 

「芳佳ちゃん、私も一緒に行ってあげようか?」

 

「ううん、大丈夫!ありがとうリーネちゃん!みなさんは先に食べててください!」

 

そう言って宮藤は足立の部屋まで小走りで向かった。

 

 

 

 

 

 

「足立さーん!夕飯の準備ができましたよー?」

 

足立の部屋の前で大きめの声で準備ができたことを言うが、返事は返ってこなかった。

 

「?、足立さん?」

 

変な感じがした。宮藤は直感的に思いドアノブに手をかけると、鍵は開いていた。

 

「……は、入りますよ?」

 

恐る恐る扉を開くと、電気が点いておらずベッドに横たわってる足立に気がついた。

 

「足立さん………?」

 

近くまで行くと、小さい寝息が聞こえてきた。どうやら眠っていたようだ。

 

「なんだ……よかった……眠てただけで……」

 

(よく眠ってるけど、疲れてたのかな……?)

 

眠っている足立の顔を見て、宮藤はホッとして胸をなでおろした。足立の寝顔を見ていると、ゆっくりとまぶたが開くのを目にした。

 

「んあ………?宮……藤……?」

 

「あっごめんなさい!起こしちゃいましたか?」

 

「いや……なんか用か?」

 

「夕飯の用意ができたので呼びに来たんです」

 

「あー……そうか……」

 

「?」

 

足立は起き上がり、後頭部をかきながら苦い顔をしていた。

 

「悪ぃ、部屋まで持ってきてくれないか?」

 

「えっ!?どこか具合が悪いんですか!?」

 

「いんや、俺はひとりのほうが好きなんだ」

 

「………………」

 

 

 

自分はネウロイだからって理由で芳佳ちゃんを遠ざけてるんじゃないかな?

 

 

 

先程のリーネの言葉が宮藤の頭の中でよぎった。

 

「わかりました!」

 

そう言って宮藤は足立の部屋をあとにした。

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました!」

 

「………は?」

 

明るくなった足立の部屋には、中央に小さめのテーブルと椅子が用意されており、その上に今日の夕飯のお盆が2つ並んでいた。

 

「………なんだよこれ」

 

「扶桑料理ですよ?」

 

「見れば分かるわ!!なんで二人分あるんだよ!!」

 

「足立さんと一緒に食べようかなって……ダメですか?」

 

「………ダメじゃねぇけど……人の話聞いてたか?」

 

宮藤におちょくられてるんじゃないかと思うぐらい、足立は額にシワを寄せながら頭を下に向けた。

 

「ったく………」

 

「あっ!」

 

足立が目の前の椀を取ろうとした時、宮藤から何かを指摘するような声が漏れた。

 

「あんだよ?」

 

「ちゃんと挨拶しないとダメですよ?」

 

「………………」

 

注意されてあからさまに嫌そうな顔をする足立だが、間違ったことは言ってないと思い渋々従うことにした。

 

「………いただきます」

 

「はい!召し上がれ!」

 

宮藤が元気に返すのと同時に、足立は椀を取り中の汁をすすった。

 

「!、味噌汁か」

 

「はい!お口に合いますか?」

 

「あぁ、懐かしいな」

 

「ホントですか!!良かったです!!」

 

味噌汁が好評で嬉しい宮藤。そして自分も食事をしようと、足立とは向かい側の席に座った。

 

「私も食べようっと、いただきまーす!」

 

「………………」

 

(………なんでコイツ無警戒で食えるんだよ……)

 

そんな疑問が頭に浮かぶが、いまは食事にありつこうと優先した。

 

「コイツも久々だな」

 

「?」

 

「納豆。ニオイは好きじゃねぇけど、味はウマいんだよな」

 

「いいですよね納豆!それなのにペリーヌさんが「こんな腐った豆なんか食べられますか!!」とか言うんですよ……」

 

「あのガリア貴族のお嬢様か。ハハッ、確かに勧めるには無理がありそうだな」

 

「………そういえば、懐かしいって言ってましたけど、今までどんなご飯を食べてきたんですか?」

 

「………こんな身体になってからは、川魚や自然で取れる食材を一通り食べてきたんだ」

 

「へぇ〜」

 

「文字通りサバイバルってわけだ」

 

いつの間にか足立と宮藤は談笑を交えながら食事をしていた。先程ひとりのほうが好きと言っていた足立だが、宮藤には今こうやってふたりで話してる時のほうが楽しんでるように感じた。

 

夕飯を食べ終わると、足立は満足そうな顔をした。

 

「ごちそうさん」

 

「お粗末様です、ふふっ」

 

「………なんだよ?」

 

「足立さん、すごく楽しそうに話してたなぁって思って」

 

「………たまたまだ」

 

足立はそっぽを向きながら言った。

 

「明日は皆さんと一緒に食べませんか?」

 

「………………」

 

足立は少し沈黙したあと、いつものようなおちゃらけた様子で言った。

 

「悪ぃけどそれは無いな。俺の中で決めたことなんだ。ウィッチとはほとんど関わらないって」

 

「………私達を傷つけないため、ですか?」

 

「……ハハッ、ずいぶん前向きな捉え方だな」

 

「だって、口で言っててもそういう素振りが無いですから」

 

「無駄に鋭いな。まぁいいや、悪ぃけど明日も持ってきてくれないか?」

 

「………はい、分かりました。明日も持ってきますね」

 

宮藤がお盆等を片付け、部屋を後にしようとした時、足立にある質問をした。

 

「足立さん」

 

「あん?」

 

「寂しくないですか?」

 

「………んなもん……」

 

宮藤の質問に一瞬、言葉が詰まったがいつも通りの調子で返答した。

 

「慣れたに決まってるだろ」

 

「………………すごいですね」

 

やはり足立の表情には寂しさが残ってるように見える宮藤。その表情に宮藤は胸が少し苦しくなる感覚がした。その苦しさを押し殺すように、なにか言わなくてはと思い、やっとの思いで出たのが褒め言葉。いま言えるのはそれしかないと考えた。

 

足立の部屋を出た後、宮藤は自分のした質問に後悔した。

 

「……バカだ私……寂しいに決まってるよ………」

 

涙ぐむ宮藤。分かりきっている質問を聞けずにいられなかった自分に嫌悪感を抱いた。

 

(いや、違う………私らしくないぞ宮藤芳佳!だったら今できることを考えないと……!!)

 

「………よし!」

 

だが、自分らくしないと考え、袖で涙を拭い何かを決心した顔つきになった。

 

 

 

 

 

 

宮藤が退出したあと、足立はベッドに寝っ転がり天井を見つめていた。

 

(宮藤芳佳………とんだお節介なヤツだな……)

 

今日の宮藤と話したことを思い出していた。そしてその中に響く言葉があった。

 

 

 

足立さん、すごく楽しそうに話してたなぁって思って

 

 

 

(………悪くない気持ちだな………)

 

足立は思わず鼻で笑うような声を抑えつつ、笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

宮藤が食堂に戻ると、みんなはすでに食べ終わったばかりで、リーネは食器を洗っていた。

 

「あ、おかえり芳佳ちゃん!」

 

「うん!ゴメンねリーネちゃん、洗い物持ってくるの遅くなっちゃって」

 

「それはいいんだけど………」

 

「いきなりアイツの部屋で食べてくるって言うもんだから何事かと思ったよ」

 

「なんか文句言われたの?」

 

リーネに洗い物を渡している横から、シャーリーとルッキーニがやってきた。

 

「ううん、むしろ優しかったし面白い話も聞かせてもらったよ!」

 

「へぇ~、それは意外だな。どんな話してたんだ?」

 

「サバイバルでの生活についてです」

 

「……それ面白いノカ?」

 

遠くで椅子に座って聞いていたエイラがツッコまずにいられなかった。

 

「でもなんでアイツの部屋で食べてるの?食堂にくればいいじゃん」

 

「………足立さんがみんなと食べたがらないんです……」

 

ルッキーニがさも当たり前そうに言うと、宮藤の顔は少し暗くなった。

 

「それは我々とは食べたくないって意味なんじゃないか?」

 

「トゥルーデやペリーヌがいるしね」

 

「いえ!そういうのじゃないんです!」

 

バルクホルンの推論に宮藤は否定した。

 

「足立さんは、自分がネウロイだからって理由で、できるだけ私たちに関わらないようにしてるんです」

 

「なら別に放っていてもよくって?」

 

「それじゃダメなんです!!」

 

「ッ!?」

 

宮藤の大きな声にペリーヌがびくっとした。

 

「足立さんは今までずっとひとりだったんです……ここで放っておいたらまた独りぼっちになっちゃうんです!」

 

宮藤の言葉に熱が入る。

 

「ミーナ隊長、前に言ってましたよね?この部隊は仲間であり、家族でもあるって」

 

「ええ」

 

「なら足立さんも家族の一員のはずです。家族を独りぼっちにさせたらダメだと思うんです!」

 

「宮藤さん………」

 

「だからせめて、ご飯の時だけでも一緒にいてあげるのが、私にできることだと思ったんです」

 

「………なるほどね」

 

シャーリーは納得した顔をしていた。すると、宮藤の後ろから肩を掴まれる感覚がして振り返ってみた。

 

「坂本さん……!」

 

「ある意味じゃアイツはお前の同期でもあり後輩でもある。お前の好きなようにやってみろ、宮藤」

 

「……はい!!」

 

坂本の後押しに、先程まで暗かった宮藤の顔が明るくなり、元気な返事をした。その元気な様子に周りも少し明るい空気に変わった。

 

 

 

 

 

 

翌日の午後。足立は特殊な例で入隊希望のため、今は自室でしか過ごせなかった。疲れきったような顔をしながら、自室のベッドに座っていた。

 

「………なんなんだよアイツ………」

 

アイツとは宮藤のことだ。

 

「朝も昼も食べに来やがって………意味わかんねぇ………」

 

どうやら朝食も昼食時も足立の部屋で、宮藤と一緒に食事をした様子。足立にはなんの意図があってのことなのか理解出来なかった。

すると、足立の部屋の外側から声が聞こえた。

 

「足立、いるか?」

 

「………誰だ?」

 

「私だ、坂本だ」

 

「あーアンタか。どうぞ」

 

坂本は扉を開け足立の部屋に入ってきた。

 

「入って大丈夫だったか?」

 

「絶賛暇で暇で最高だね」

 

「はっはっはっ!そうか!」

 

足立の冗談に坂本は大笑いした。

 

「ところでだ、宮藤の事をどう見る?」

 

「あぁ?どういうことだよ」

 

「率直な感想を聞いているんだ」

 

「………お節介なお人好しってとこだな」

 

「………………なるほどな」

 

「なんだよ?」

 

坂本は予想通りと言わんばかりの顔をしていた。

 

「あいつは戦争が嫌いだったんだ。だがある日を堺に銃を握った、その原動力はなんだと思う?」

 

「………………」

 

足立はじっくり考えた。宮藤の行動を思い返して答えを探した。そしてヒントらしき言葉を見つけてハッとした表情で坂本に顔を向けた。

 

「…………守りたい?」

 

「少し違うな、父親との約束だ」

 

坂本は腕を組みながら話した。

 

「宮藤の父親、宮藤博士はストライカーユニットの開発者なんだ。だが戦災に遭い亡くなっている」

 

「…………………」

 

足立は自分の生い立ちと重ね合わせていた。

 

「その墓標にはこう書かれていた。「その力を多くの人を守るために」と。宮藤は約束を守るため、みんなを守るために戦っているんだ」

 

「………だからなんだよ」

 

「そのみんなを守る、にお前も入っているんだぞ?」

 

「!」

 

「境遇が似ているだけに、自分と重ねてたかもしれんな。だから放っておけなかったんだろう」

 

「…………………」

 

(ただのお節介、じゃなかったってことか…………)

 

宮藤の行動に附に落ちた足立。

 

「そして、お前に忠告しに来たんだ」

 

「忠告?」

 

「近いうち、お前は選択をすることになるはずだ。現状維持の為に停滞するか、そこから抜け出す為に進むか、どちらかだ」

 

「なんだそりゃ、占いか?」

 

「いや、ただのカンだ。はっはっはっ!!」

 

「………それはよく当たりそうなことで」

 

足立は坂本の冗談だと思い、軽くあしらった。

 

「用はそれだけだ、邪魔したな」

 

「ご忠告ありがとさん」

 

坂本がドアノブを握り出ていこうとしたが、直前で立ち止まった。

 

「……あまり深く考えるなよ、ここの奴らはみんな素直だ」

 

「………………」

 

そう言い告げると坂本は部屋から出ていった。

 

(………意味深なこと言っておいてどっちだよ………)

 

坂本の最後の言葉に足立は余計混乱し、モヤモヤした状態で夜まで過ごした。

 

 

 

 

 

 

その夜、足立の部屋では昨日と同じように、宮藤と一緒に食事をしていた。

 

「………………」

 

その足立の様子は、しかめっ面になりながら食事をしていた。別に怒っているわけではなかった。坂本の話について考えていた。

 

(ありゃどういった意味だ?少なくともあの坂本ってやつはこれから何が起こるのか分かってるような口ぶりだった。てことは俺の身に何かが起こるのか……?)

 

足立は警戒していた。基地に来てからの行動を全て思い返しながら、何かヒントになることは無いのかを探していた。すると、宮藤の視線に気づいたのか顔を向けた。

 

「………なんだよ?」

 

「い、いえ!怖い顔してて………やっぱりご迷惑でしたか?」

 

「いまさら人の話聞かずに食べてるやつがなに言ってんだよ、考え事してたんだよ」

 

「考え事?」

 

「あぁ、昼間に坂本ってやつが………」

 

そこまで言うと、足立は口が止まった。

 

「?、坂本さんがどうかしたんですか?」

 

「いや、ちょいと意味深なこと言ってたから考えてただけだ」

 

(全部は話さなくてもいいだろ)

 

足立はあえて詳細までは喋らないようにした。

 

「そうなんですか。私も基地に来る時坂本さんに言われました。「お前は必ず私の元へくることになる」って、そしたらホントにそうなっちゃって……」

 

「なんでだ?」

 

「………お父さんから手紙が届いたんです。その中にお父さんと坂本さんが写ってて、お父さんが生きてるんじゃないかって思って坂本さんに付いていったんです」

 

宮藤はその時のことを思い出しながら顔を下に向けた。

 

「けど、やっぱり亡くなってました。立派なお墓も建てられてて………」

 

「………………」

 

涙目になる宮藤。それを見かねた足立は口を開いた。

 

「………良かったじゃねぇか、親父さんに会えて」

 

「えっ?」

 

「その手紙が無かったら、墓すら見られなかったんだろ?親父さんも墓の前で大喜びしてるさ」

 

「………っ!、はい!そうですね!」

 

足立のフォローに嬉しくて少し涙が溢れそうになったが腕で拭い、足立の前でいつもどおりの元気な声で返した宮藤。

 

「………私と足立さんって、似た者同士ですね」

 

「そうか?宮藤の方がマシだと思うぜ?」

 

「私がですか?」

 

「帰れる家や家族が居るじゃねぇか」

 

「ッ!!、ごめんなさい!!私………!!

 

「わーってるわーってる!悪気はないんだろ?気にすんな」

 

「………でも」

 

「?」

 

「帰れる家なら、足立さんにもありますよ?」

 

「どこだよ」

 

「ここです、この基地です」

 

「!」

 

宮藤は両手を広げてにこやかに言った。

 

「今はここが、私たちの家です!」

 

「………バカだろお前」

 

「ええ!?なんでそんなひどいこと言うんですか!?」

 

「真っ先に思ったことを言っただけだ」

 

「うぅ……ひどいです……足立さん……」

 

「そう思ってくれて結構」

 

足立の暴言にしょんぼりする宮藤。だが足立はお構いなしに食事を続けた。

 

「あ、そうだ!足立さん何かリクエストありますか?」

 

「あぁ?リクエスト?」

 

「はい!明日の晩ごはんは足立さんのリクエストにしようかなって」

 

「そんなん急に言われても………」

 

足立は返答に困りそうになったが、少し考えあるモノを思いついた。

 

「………なら、扶桑の代表料理を頼む」

 

「扶桑の代表料理……ですか?」

 

「あぁ、納豆とかおにぎりとかは無しで、ちゃんとしたおかずって条件でな」

 

「………………わかりました!」

 

宮藤は少し考えた後に自信満々で返事をした。

 

「明日楽しみにしててくださいね!腕によりをかけます!」

 

「気長に待つさ。メシだけが唯一の楽しみだからな」

 

「あはは!」

 

足立の言い回しに宮藤は笑った。

 

食事を終え、お盆を抱えたまま出てきた宮藤。廊下には宮藤が出てくるのを待っていたリーネがいた。

 

「あ、リーネちゃん!」

 

「お盆ひとつ持ってあげるよ芳佳ちゃん」

 

「ありがとう~」

 

ひとつずつお盆を持ちながら食堂に向かい、その途中リーネに先程の話をした。

 

「扶桑の代表料理?」

 

「うん」

 

「……納豆、とかじゃないよね?」

 

「ううん、ちゃんとしたおかずになるものって言ってたから」

 

「そしたら何があるんだろう………?」

 

「えへへ、実はもう考えてあるんだ」

 

「そうなの!?」

 

「うん、多分リーネちゃんやペリーヌさんも好きになってくれるはずだよ!多分……スープに近いはずかな?」

 

「そうなんだ!楽しみ~!」

 

明日の料理に期待するリーネ、それを聞いてハッとした表情で宮藤に向けた。

 

「そうだ芳佳ちゃん!!さっきシャーリーさんと話してたんだけど………」

 

「――――――――」

 

「――――――――」

 

「それいいね!!」

 

「でしょ!」

 

「じゃあ明日は忙しくなるね!頑張ろ!リーネちゃん!」

 

「うん!」

 

リーネと宮藤は何かを企ててた様子。だがその様子を見る限り、ふたりはとても楽しみしている表情だった。

 

 

 

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