仮面ライダーゼロワン Root of the RAINBOW 作:度近亭心恋
読者さまにも刺さるものがあれば幸いです
キャラクターファイル
・シンクネット フツ一派
エス/一色理人が設けたシンクネットのうち、エスの実験台にして協力者であったフツ/枝垂郷太が中心となって立ち上げた一派。
教祖となったフツを自分達の理想を体現する存在として崇めるなど、エス一派以上に宗教色が強い。
エスが全ての信者を滅ぼすことが目的であると知ったフツの提案により、「夢を持っている人間」を信者の中から選り分け、ナノマシンによって各々の理想とする"夢の世界"の幻想を見続けられる桃源郷を目指して、ジョンの作成した異世界間ゲートで"虹ヶ咲の世界"を拠点としエスの死とゼロワン世界側の信者の全世界同時多発テロ収束後も密かに行動を続けていた。
桃源郷の実態とは全世界にナノマシンを散布し、一定の感情の閾値を持つ者────"夢を持った者"の意識のみを虹ヶ咲の世界に築いたサーバーに転写しそれ以外の者は死亡、転写された意識はサーバーの中で当人の理想とする世界の幻影を楽しみ続け、転写された者の肉体と死亡した者の肉体はナノマシンで恒常的に生かされつつレイドライザーやアバドライザーで変身して恒常的に現実世界のサーバーの防衛、メンテナンス、アップデートという保守作業を行うというものであり、やはりエス同様に身勝手に人類を選別するものであった。
戦力としてはかつて飛電インテリジェンスを掌握した天津垓が主導していた一般販売用レイドライザーの生産後未出荷在庫の約二万本を主として使用し、幹部クラスが上級プログライズキーやアバドライザーの仕様を許されている。また、ギーガーを始めとして野立万亀男を通じて手に入れたZAIAの技術情報から開発した戦力等も有している。
レイドライザーの一件が仮面ライダー側に知られたことから行動を開始しゼロワン世界への信者の転送、虹ヶ咲の世界でのナノマシン散布計画とサーバー攻防戦を経たうえでナノマシン散布の失敗、教祖フツの消滅、サーバーの破壊、幹部の戦意喪失、死亡が重なったことにより組織として瓦解し、事件は収束する。
その後は生き残った者達が、それぞれの決断で自分達の未来を選ぶこととなった。
フツ/
年齢:21(享年)
性別:男
生年月日:N.E.1997年4月8日
身長:183cm
体重:74kg
血液型:AB
国籍:日本
好きな食べ物:もつ煮込み
好きな映画:『笑の大学』
好きな酒:幹部達と夢を語ったチューハイ
趣味:コメディパフォーマンス研究、落語鑑賞
名前の由来:ブッダの本名である「ゴータマ・シッダールタ」から
シンクネットのフツ一派を束ねる「教祖」。
ツーブロックの髪、ピアス、顎髭、アロハシャツと遊び人風の容姿だが、柔和なアルカイックスマイルを見せる"仏様"のような男。
夢を抱いていたが心折られ悪意に捉われたシンクネット信者たちを導き、ナノマシンによる次元上昇を実行しようとした。
その正体はかつて飛電或人と「アルゴリズム」なるコンビを組んでいた或人の高校時代からの友人にして相方である青年、枝垂郷太。
お笑いを研究し芸人になる夢を抱いていた時に高校時代に誰かを笑顔にしたいという夢を掲げる或人に出会いコンビを結成し卒業後は芸人となるが、お笑いに求める方向性の違いからコンビ解散を決め互いにピン芸人へと転向する。
その後、自分の理想とする笑いは或人でなければ体現できなかったという事実から芸人を引退しWEBデザイナーとして活動していたことでエスにシンクネットのWEBページのデザイナーとして見込まれ、ナノマシンによる義体化の実験台となり成功し、"フツ"としてシンクネットの矢面に立っていく。
エスの目的が悪意に満ちた人間の殲滅とわかると「悪意の側に立った人間にもそこに至るまでの事情がある」という持論から夢破れ悪意に堕ちた人間をアンケートで選別し、彼らを率いて自らの一派を立ち上げ異世界へと転移しエスとは別のやり方での楽園──「
本編では或人達が動くとわかると先んじて幹部達と共に動き計画を阻止されないよう根回しをするが、直接対決が避けられないと悟り逆に挑発と計画の告知を行い確実に自分達のところに来させることで対処しようと計画を実行する。
或人の説得、歩夢の心を込めた歌によるメッセージによって一時は絆されるも、アーク復活を目論むアズによってナノマシンの肉体を掌握され本来の人工知能アークの器としての肉体となり、自我が浸食される。
最期はゼアワンによって肉体が修復されたことで自我が復活し、異世界へのゲートをナノマシンの肉体で干渉することで起動させ或人達を送り届け、歩夢への感謝の言葉を告げて消滅した。
ジョン/
年齢:39歳
性別:男
生年月日:12月6日
身長:166cm
体重:60kg
血液型:O型
国籍:日本
好きな食べ物:ビーフシチューのパイ包み焼き
好きな映画:『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』
好きな酒:フツ様と夢を語ったチューハイ
趣味:電化製品のクリーニング
名前の由来:ハンドルネームはイギリスのロックバンド、「ザ・フラテリス」のメンバー、「ジョン・フラテリ」から
本名は『ジョーカー(2019年)』の主人公、「アーサー・フレック」から
フツ一派の幹部。本体の容姿そのままのくたびれた中年男性のアバターを持つ。
幹部達のまとめ役として彼らを率い、自身もレイドライザーとアナザーランペイジガトリングキーでランペイジレイダーへと変貌し戦闘の矢面に立つ。
幹部の中でもフツへの忠誠心が強く、忠実に命令を実行していく。
本名は麻布玲であり、かつては「虹ヶ咲の世界」において国立先端科学研究所で電子工学、物理学の分野から人間、物体の長距離感移動を一瞬にして可能にする"どこでもドア"の研究を行っていた。
その根幹には幼少期に過保護が過ぎた母親が事故死するまで監禁され続けた過去があり、それをきっかけにしてどこにでも行ける力が欲しいと願ったことが発端となっている。また、この時のトラウマを切っ掛けにして感情が昂ると不随意の咳が止まらなくなるというチック症状を患っている。
大学時代に世話をしてくれていた祖父母の死を切っ掛けにして財産を奪われ路上生活者になるほど困窮するが、思いを寄せていた才女、稀布蘭との再会を契機に彼女の口利きで生活を立て直し、国立先端科学研究所の一員となった。その後"どこでもドア"技術を実用化段階まで引き上げるが、利権を全て管理しようと目論む蘭の裏切りで抹殺されかかり、自殺覚悟で転送装置を起動したところ蘭がその余波で死に、同時に"ゼロワンの世界"へと転送されてきたことで自分が並行世界への移動技術を発見したことに気づき、同時にエス、フツと出会う。
その後はシンクネットの一員として行動していたがエスの目論見を知り彼に見切りをつけ、フツの直属にして右腕のように動くことで躍進していく。またこの一件から、エスの理想と目論見に関しては激しく悪罵する一面がある。
或人達一行への挑発としての戦闘を指揮していたが本拠地での決戦ではアバターがランペイジバルキリーに敗れ去り、状況を動かす為に虹ヶ咲学園にアバターで襲撃をかける最後の手段を取ろうとするもイズの変身したゼロツーに阻まれ、乱入してきた仮面ライダーセイバーとの戦闘となる。
セイバーとの戦いの最中に聴いた『NEO SKY, NEO MAP!』に感銘を受け、戦闘でもセイバーに打ち据えられたことで何かを悟り、納得しつつ敗走。
サーバーが全損し組織が壊滅したこともあり、ゼロワンの世界からやってきた信者達を国立先端科学研究所を襲撃しそこの技術で元の世界に返すと、追われる身であることを理解しながら禊としてグラスゴーと旅を始めた。
また、旅の前に刃の名で異世界間の通信技術を同好会に贈っており、これが最後に彼女らの絆を強くすることとなった。
バリー/
年齢:21(享年)
性別:女
生年月日:7月15日
身長:165cm
体重:56kg
スリーサイズ:B/85、W/59、H/80
血液型:A型
国籍:日本
好きな食べ物:おたぐり
好きな映画:『天使にラブ・ソングを…』
好きな酒:フツ様と夢を語ったチューハイ
趣味:トレーニング、I dea時代の自分達の動画を見ること
名前の由来:ハンドルネームはイギリスのロックバンド、「ザ・フラテリス」のメンバー、「バリー・フラテリ」から
本名はバットマンのヴィラン、「トゥー・フェイス」の本名の「ハービー・デント」から
フツ一派の幹部。高校生ぐらいの少年のアバターを持つ。
軽口が多い一方で邪魔だと感じた相手を殺傷することを厭わない残虐さを持ち、切り込み隊長的な役割を果たす。
スラッシュアバドライザーを用い、シャイニングホッパーに相当する"仮面ライダーアバドン シェイディングホッパー"へと変身する。
本名は田道巴美であり、アバターとは真逆の若い女性。
ボクっ娘であり、本体もどことなくボーイッシュな雰囲気を漂わせる。
左側の髪だけが異常に長い特異な髪型をしているがこれはウィッグであり、その下には皮膚が焼け落ちるほどの酷い火傷と筋肉が剥き出しになった素顔が隠れている。
元々は「虹ヶ咲の世界」で長野県の旅館の娘として生まれ、スクールアイドルに興味を持ち同級生と"I
顔の治療も出来なかったことから大きなコンプレックスとなっており、指摘する者には尋常でない敵意を向ける。
最終決戦においてはサウザーと交戦し、敗北の末に天津にかけられた言葉に思うところがあったものの、仮面ライダーアークツーとなったアークによって自身の悪意を全てデータ化されて吸収された上に全身を高圧電流で焼かれ、瀕死の状態で天津に言葉を伝えようとするも頭部を踏み砕かれ死亡した。
一連の事件の後頭部が欠損し焼けただれた遺体だけがそこに残った為、行方不明の末に変死した奇妙な事件として処理され、家族の心には暗い影を残すこととなった。
ミンツ/桜井郷
性別:男
名前の由来:イギリスのロックバンド、「ザ・フラテリス」のメンバーの「ミンス・フラテリ」から
フツ一派の幹部。
中学生ぐらい年齢の少女のアバターを持ち、無感情で必要以上に言葉を発さないが、ヒューマギアを目にした際には激しい敵意を向ける一面を持つ。
ショットアバドライザーを用い、シャイニングホッパーに相当する"仮面ライダーアバドン シェイディングホッパー"へと変身する。
その正体は『仮面ライダーゼロワン』第4話に登場した、デイブレイクの際に殉職した飛電インテリジェンスの桜井工場長の息子、桜井郷。
本編の後に不破の言葉を受け前を向いて生きていくようになったが本編における飛電インテリジェンスのTOBなどを経てヒューマギアを取り巻く社会情勢に疑問を抱くようになり、更には自発的にマギア化したヒューマギアに襲われたことでその疑念を濃くしていく。
そして本編最終回の時系列の後、父の仇である滅が生きて今も活動していること、不破や飛電インテリジェンスがそれと関りを持っていたことに絶望し、シンクネットに飛び込み異例のスピードでフツ一派の幹部となって虹ヶ咲の世界へと飛んだ。
最終決戦の際に不破に正体を暴かれ諭されるも、滅への憎悪につけこんだアズの言葉と共に渡されたアサルトグリップで"仮面ライダーアバドン シェイディングアサルトホッパー"へと変身し滅と激戦を繰り広げるが、世界の美しさを説く滅の言葉とせつ菜の歌に心が揺らぎ、最後は滅に一歩及ばず悔しさに涙を流しながら敗北する形で幕を閉じた。
フツの計らいによって或人達と共に帰還した後は警察に身柄を置かれ、シンクネットの内情、犯行の事実と詳細についての証言を続けている。
そして……
グラスゴー/
年齢:27
性別:男
生年月日:N.E.1993年7月30日
身長:170cm
体重:72kg
血液型:B型
国籍:日本
好きな食べ物:たこわさ、フレンチクルーラー
好きな映画:『君の名は。』
好きな酒:ストロング系
趣味:マッチングアプリ
名前の由来:ハンドルネームはザ・フラテリスの活動地であるイギリスの「グラスゴー」から
本名はバットマンのヴィラン、「ミスター・フリーズ」とその本名、「ヴィクター・フライス」から
フツ一派の準幹部。
劇中では最終決戦に赴くゼロワンの前に現れ気取った調子で自分の実力をアピールするが、郷太と対話するという意志を固めている或人は意にも介さずアバターをメタルクラスタホッパーのクラスターセルで食らいつくす形で消滅させ、一瞬でその出番を終えた。
本名は降津引太であり、元々はゼロワンの世界で小さな印刷会社の営業として働いていた。
生来空気が読めず悪気なく人の神経を逆撫でする発言や、ドン臭く要領が悪い為他人をイラつかせることが多く、それ故に友達がおらず職場でも浮いていた。
本人に全く悪気が無いためその最悪な人間関係の状況に嫌気がさしシンクネットにのめり込み、アンケートの選別で自分の夢を語ったが故にたまたまフツ一派に入り込めた程度の男。
ジョンからは互いに社会のはぐれ者に近いが故かそこそこ目をかけられており、最終的には元の世界に戻るのも忍びなかった為ジョンと行動を共にしていくことを決めた。
・その他
作中の回想等にて登場したキャラクター。
バリー/田道巴美がかつて長野の町で結成していたスクールアイドルグループ。
巴美以外のメンバーは
の四人。
巴美の情熱にあてられ紆余曲折の末にばらばらだった五人がひとつとなって人気も急上昇していったが、それを妬んだ東京のスクールアイドルの嫌がらせが原因で起きた爆発事故でつぼみとみくとパメラが死亡、生き残ったものの寧が事故のショックで精神の均衡を崩したこと、そして巴美の顔の火傷から雲散霧消し、一年後には誰の記憶にも残らず世間から忘れ去られていった。
仮に巴美以外の誰かが生き残っていたとしても、堕ちていくのは避けられなかったと思われる。
名前の由来はidea(理念)とI(私)、dea(女神、イタリア語)をかけあわせたもの。
また、メンバーの名前の由来はそれぞれ
寧:バットマンのヴィラン、ジョーカーの本名のひとつ「ジャック・ネイピア」
つぼみ:バットマンのヴィラン、ペンギンの本名「オズワルド・チェスターフィールド・コブルポット」
パメラ:バットマンのヴィラン、ポイズン・アイビーの本名「パメラ・リリアン・アイズリー」
みく:バットマンのヴィラン、リドラーの本名「エドワード・ニグマ」
から。
年齢:36歳(享年)
性別:女
生年月日:8月17日
身長:174cm
体重:62kg
スリーサイズ:B/93、W/57、H/87
血液型:AB
国籍:日本
好きな食べ物:鴨のコンフィ
好きな映画:『そんな彼なら捨てちゃえば?』
好きな酒:シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ラ・ブードリオット(白)
趣味:会員制SMクラブ
名前の由来:映画『ジョーカー(2019年)』の登場人物、「マレー・フランクリン」から
ジョンの回想に登場する。
「虹ヶ咲の世界」における国立先端科学研究所の役員であり、学生時代から人当たりの良い才女として人を惹きつけてきた傑物。
既婚者。
ジョン/麻布玲とは大学時代の研究室の同期であり、周りから笑いものにされている彼にも唯一分け隔てなく接する人物であり彼から好意を寄せられていた。
路上生活者となり苦しんでいた玲を発見し保護して以降は身の回りを世話し、彼の才を見込んで国立先端科学研究所へと引き入れる。
だが実際にはそういった人当たりの良さは全て対外的なポーズであり、実際には他人を見下し一切期待しない独善的で我の強い性格。
研究の過程で得られる利潤の為なら手段は選ばないだけでなく、マイクロウェーブ照射装置で人間を生きたまま沸騰焼殺する、遠心分離器で体液を絞り出し生きたままミイラ化させるなどの"実験"で邪魔になった人間を政府の後ろ盾で処分してきた。
玲を保護したのも彼の研究の利潤を全て自分の懐に入れる為であり、彼の"どこでもドア"の研究が形になったところで政府と結託し始末しようとするが"キレた"玲の最大出力での転送装置の起動で皮を残して骨や内臓がすべてその場にいた政府の諜報員のものと混ざりあい、皮の中に血液と大量の歯だけが詰まった血袋となって息絶えた。
その遺骸は中に詰まったものを全て吐き出して崩れ去り、残った皮は玲に悪罵されながら踏みつけられた。