公安特捜班短編集   作:新庄雄太郎

5 / 5
短編の最終章が完成しました


誘拐特急・鶴岡、執念の追跡!

毎年、お盆になると帰省や旅行へ行く人が多くなる、新幹線ホームでは多くの人が利用されている。

 

ここ、東京駅にある鉄道公安隊の東京中央公安室の公安特捜班は数多くの事件の捜査や犯罪と戦っている。

 

「お盆か、いいな。」

 

「仕方ないだろ、俺たちは旅客の安全を守るだから、休みはないんだよ。」

 

「こんな時に、事件が起きなきゃな。」

 

「ああ、そう願いたいな、鶴岡。」

 

「ええ。」

 

そこへ、高杉班長がやって来た。

 

「お盆は、新幹線を利用する人多いからな。」

 

「ええ、夏休みは列車の利用客が多くなりますね。」

 

「うん、この時期になるとスリが出没するからな。」

 

この日、公安特捜班は、お盆休みの警戒に当たることにした。

 

「今日の警乗は、高山と鶴岡だったな。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、二人とも頼むよ。」

 

「はい。」

 

そこへ、一本の電話が入って来た。

 

「はい、公安特捜班、少年が行方不明、はい、捜索願、名前は溝口 明 小学校4年、分かりました、早速捜査します。」

 

と、メモを書いた。

 

「じゃあ、行ってきます。」

 

「行ってきます。」

 

と、高山と鶴岡は警乗へ向かった。

 

「ご苦労さん、頼むよ。」

 

と、高杉は言った。

 

「おい、10歳の少年が行方不明だ、心当たりを探してきてくれ。」

 

「わかりました。」

 

「とにかく、捜してみよう。」

 

特捜班に捜索願の入電が入った。

 

「それで、入なくなる前は。」

 

「友人と一緒に出掛けた後、帰る時に別れた後に行方不明になったと。」

 

「なるほど。」

 

と、南主任は言った。

 

行方不明の捜索は、松本と梶山と小海が担当する事になった。

 

「もしかしたら、誘拐かもしれんな。」

 

「ああ。」

 

「もしかしたら、新幹線に乗ってることも。」

 

「うん、それも考えられるな。」

 

「とにかく、捜索してみよう。」

 

一方、高山と鶴岡は100系「ひかり」が止まっているホームへやって来た。

 

「よし。」

 

「乗りましょう。」

 

と、2人は100系「ひかり」に乗り込んだ。

 

「この付近も警戒しておこう。」

 

「ええ。」

 

洗面所等も、不審な物が置かれていないか、こまめに見回るのだ。

 

「はい、わかりました、直ちに捜索します。」

 

と、連絡した。

 

「どうした、高山。」

 

「今、班長から小学生の捜索願があったって。」

 

「それ、本当か。」

 

「ああ、名前は溝口 明 小学校4年だ。」

 

「なるほど、その男の子は一緒に入る蓮だからな。」

 

「そう言えば、朝駅に行くと男と一緒だったな。」

 

「男と一緒。」

 

「ええ、40代ぐらいの男だったな。」

 

「うん。」

 

「とにかく、捜してみよう。」

 

「ええ。」

 

そこへ、公安特捜班に警視庁・捜査一課の上田警部がやって来た。

 

「何、小学生が誘拐。」

 

「ええ、実は城西署管内で小学生が誘拐される事件が発生したんだ、駅に逃げ込んでいることがあるから十分に警戒してください。」

 

「わかりました、犯人の特徴は。」

 

「犯人の特徴は、40代ぐらいの男性で身長は思い出せんが、下には濃いひげしていてトレード帽が特徴だ。」

 

「おう、この男か。」

 

「それで、身代金の要求は。」

 

「ええ、犯人は3千万円を用意しろと脅迫してきました。」

 

「わかりました、一応各路線に捜索と公安室にも連絡しましたので。」

 

「そうですか、じゃあ頼みましたよ。」

 

犯人は男の事は、すぐに高山と鶴岡に伝えられた。

 

「40代ぐらい濃いひげ男。」

 

「どうした、鶴岡。」

 

「40代の男と小学生がいますね。」

 

「ええ、声を掛けようか。」

 

高山と鶴岡は、40代の男と連れの小学生に話を聞くことにした。

 

「すいません、鉄道公安の物ですが。」

 

「な、何なんだ、君は。」

 

高山は、鉄道公安手帳を見せた。

 

「実はですね、捜索願の小学生に似てるんだけど。」

 

「ウチの息子ですよ。」

 

「そうですか。」

 

「ええ、間違いありません。」

 

「どうも。」

 

「違いましたね。」

 

「ええ。」

 

高山は、男の声を掛けた。

 

「すいません、最近貴重品の盗難が多いので気を付けて下さい。」

 

「ああ、すいません。」

 

と、男は財布をすボンのポケットに入れた。

 

高山と鶴岡が乗った100系「ひかり」は東京と横浜と静岡を超えて、名古屋へ到着した。

 

「この男が犯人かな。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、博多まで警乗しよう。」

 

「ええ。」

 

特捜班は、小学生の行方を捜索した。

 

「犯人は、小学生を連れて何処へ行ったんでしょうか。」

 

「もしかしたら、新幹線に乗ってどこかへ遠くへ行ったと考えられるんですが。」

 

「東海道新幹線に乗ったとしたら。」

 

東海道新幹線に乗る

 

名古屋で下車

 

紀伊勝浦へ  特急「南紀」に乗る。

 

  高山へ  特急「ひだ」に乗る。

 

  北陸へ  L特急「しらさぎ」に乗る。

 

  長野へ  L特急「しなの」に乗る。

 

米原で下車

 

  L特急「加越」に乗って金沢へ

 

  特急「きらめき」に乗って金沢へ

 

新大阪又は京都で下車

 

  特急「スーパー雷鳥」に乗って金沢又は富山へ

 

博多で下車

 

西鹿児島へ 特急「ハイパー有明」に乗る。

 

  熊本へ L特急「有明」に乗る。

 

  長崎へ L特急「かもめ」に乗る。

 

 佐世保へ L特急「みどり」に乗る。

 

「でも、そのどちらの特急に乗って逃げたって事になりますね。」

 

「犯人は、博多から特急に乗ったと考えられるわ。」

 

と、梶山は言った。

 

「そうか、犯人は西鹿児島だ。」

 

「よし、梶山、松本、小海、南主任と連れて鹿児島へ向え。」

 

「了解。」

 

次の日、高杉公安班長の指示で南と小海達は行方不明の小学生は鹿児島に入ると判明し、鹿児島へ向かった。

 

「鹿児島って事は、新幹線に乗り博多からは特急「有明」に乗れば鹿児島へかけれますよ。」

 

「なるほど、東京からは新幹線に乗って博多からは特急「有明」に乗り換えれば西鹿児島に行くって事ね。」

 

「その通りだよ。」

 

「今、高山と鶴岡は鹿児島へ向かってるんだ。」

 

「本当。」

 

その頃、高山と鶴岡は。

 

「あっ、あの男かな。」

 

「どうした。」

 

「あっ、40代のひげの男と連れの小学生、それにバックを持ってる。」

 

「おい、鶴岡。」

 

鶴岡は、子連れの男を発見した。

 

「すいません、鉄道公安の物ですが。その子供さんとバックを持ってるんですが。」

 

と、40代のひげの男は慌てて子供を連れて逃げ出した。

 

「うっ、わっ!。」

 

「ちょっと、待ちなさい。」

 

と、鶴岡は追いかけた。

 

「くそー、しつこい奴だ。」

 

「あっ、高山、犯人はハイパー有明に乗り込んだぞ。」

 

「うん、後を付けよう。」

 

高山と鶴岡は、特急ハイパー有明に乗り込み、犯人を追いかけた。

 

特急「ハイパー有明」の車内

 

「いいか、おとなしくしてるよ。」

 

「うん。」

 

そこへ、車内販売の店員がやって来た。

 

「すいません、この弁当とお茶とオレンジジュースをください。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

と、男はお金を払った。

 

南と高山は、ハイパーレディに行方不明の小学生と40代のひげの男の写真を見せた。

 

「この客乗っていませんでしたか。」

 

「さぁ、知らないわね、とにかく、改札するときに確認してみますね。」

 

「お願いします。」

 

ハイパーレディーは、2人の客を探して聞き込みを行ったが、小学生と40代の男の姿はいなかった。

 

「何、入なかった。」

 

「はい、どんな男だったかわからなかったんです。」

 

「そうですか。」

 

しばらくして、特急「ハイパー有明」は西鹿児島に到着した。

 

「高山、あそこ。」

 

「あっ。」

 

「くそー、タクシーに乗り込んだか。」

 

と、鶴岡は言った。

 

「とにかく、鹿児島県警と鉄道公安にも連絡しておこう。」

 

「ええ。」

 

鹿児島県警察本部

 

「えっ、小学生と関係してる?。」

 

「うん、そうかもしれない。」

 

「わかった、すぐ県警本部に来てくれ。」

 

翌日南は、小海と松本と梶山つれて鹿児島へやって来た。

 

高山と鶴岡達は、鹿児島県警察本部に来た。

 

「どうもお待たせしました、私は鹿児島県警の警部・安藤と言います。」

 

「こちらは、神崎刑事です。」

 

「どうも。」

 

「あっ、どうも鉄道公安の南です。」

 

「梶山です。」

 

「同じく松本です。」

 

「小海です。」

 

「同じく、鶴岡です。」

 

「高山と鶴岡も来ていたのか。」

 

「あっ、主任も来ていたんですか。」

 

「ああ。」

 

「今、駅で追いつめたんですが、タクシーで逃げられました。」

 

「そうか、すぐに連絡が入るよ。」

 

しばらくして、犯人グループと思われるバイクの男が発見された。

 

「待てーッ。」

 

「待ちなさい。」

 

松本と梶山はバイクを追跡していた。

 

「くそー、捕まってたまるか。」

 

ところが、男が乗ったバイクは転倒した。

 

バイクの男は身代金の運び役の男を逮捕した。

 

その男は、誘拐犯グループの手下で名前は倖田 卓(23歳)で金が必要だったと自供した。

 

「それで、その小学生は。」

 

「あの男と一緒だ、場所は鹿児島の廃墟のところたぜ。」

 

「そうか、高山と鶴岡は男を追ってるのか。」

 

「ええ。」

 

一方、犯人の3人は。

 

「えへへへ、ポリ公の奴もうようよ張り込んでいたが。」

 

「変な警官に見つかってしまったよ。」

 

「そうか。」

 

「さて、それそれずらかろうか。」

 

「おう。」

 

そこへ、鶴岡は男を発見した。

 

「待ちなさい、そこの男。」

 

「だ、誰だてめぇは。」

 

「その私服は、警察か。」

 

「僕は、鉄道公安隊だ。」

 

と、鶴岡は手帳を見せた。

 

「何、列車の警察か。」

 

「逃げろーっ。」

 

「逃がさないぞ。」

 

「放せっ、放せって言ってるんだろ。」

 

「俺は、死んでも離さないぞ。」

 

「てめぇー。」

 

「とりゃーっ。」

 

と、鶴岡は40代のひげの男を確保した。

 

「ぐはーっ。」

 

「やはり、小学生の誘拐はお前か。」

 

「それは、わしの親戚だ。」

 

「そんなわけないだろ。」

 

「ふっ。」

 

と、40代の男は言った。

 

「鶴岡、こいつは広域手配の18号だ。」

 

「そうか、こいつは小学生を誘拐して殺害したって人か。」

 

「よし、お前を逮捕する」

 

と、鶴岡は手錠をかけた。

 

高山と鶴岡が逮捕した男は、広域連続誘拐殺人犯の誘拐犯グループの手下日野遼平42歳だった。

 

「おい、逃げようぜ。」

 

「おお。」

 

と、勝野と粟島は車に乗り逃走した。

 

「しまった。」

 

「犯人が逃げるぞ。」

 

そこへ、南主任が乗った覆面パトカーが到着した。

 

「高山、鶴岡、小学生は。」

 

「ここに、います。」

 

「大丈夫か。」

 

「うん。」

 

「もう、大丈夫よ。」

 

と、小海は明くんを保護した。

 

「小海、主任、犯人は車で逃走しました。」

 

「よし、追いかけよう。」

 

高山は、鶴岡氏南主任と共に誘拐犯人の車を追跡した。

 

「とにかく、逃げるぞ。」

 

「おう。」

 

そこへ、南主任たちの覆面パトカーが犯人の車を追いついた。

 

「くそー、鉄道公安隊に見つかるなんて、あんな奴に捕まってたまるかってんだ。」

 

「とにかく、飛ばすぜ。」

 

そして、覆面パトカーはサイレンを鳴らし、車を追跡した。

 

「うわー。」

 

と、勝野は工事現場に突っ込んでしまった。

 

「動くなっ、鉄道公安隊だ。」

 

「勝野、粟島、もう逃げられないぞ。」

 

「お前たちを、連続誘拐殺人の容疑で逮捕する。」

 

こうして、鶴岡は誘拐犯を逮捕され、明くんは無事に、救出された。

 

東京公安室・公安特捜班

 

「逮捕した4人は、警察庁広域重要指定事件で手配中の男だった、それにしてもお手柄だった、鶴岡。」

 

「いやー、こんな犯人を逮捕できるとは。」

 

その後、鶴岡は国鉄から表彰された。

 

 

 

 

 

 

 




小学生誘拐で東京から鹿児島まで追いかける

さすがですね、公安特捜班
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。