P.S.彼女の世界は硬く冷たいのか?   作:へっくすん165e83

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評価と才能と私

「随分遅かったな。今日はもう来ないものかと思ったぞ」

 

 二年生になって最初の土曜休み。

 私たちはハリーのクィディッチの練習が中止になったと同時にスタジアムを飛び出し、ハグリッドの小屋に来ていた。

 ハグリッドは少し遅かった私たちに気を悪くする様子もなく、笑顔で紅茶の準備をしている。

 

「ウッドが早朝急に練習するって言い出して……結局中止になったんだけど……」

 

「オリバーか。去年優勝したこともあって勢い付いとるんだろうな。だがなハリー、オリバーの気持ちを邪険にするのはいかんぞ。クィディッチはチーム競技だ。オリバー一人でやる競技じゃない」

 

「それはわかってるよ。でも、チームなら練習の日程ぐらい事前に教えて欲しいってだけさ」

 

「まあ、それはもっともだな。っと、紅茶が入ったぞ」

 

 ハグリッドは大きなマグカップにティーポットの紅茶を回し入れる。

 私は口の中を火傷しないように気をつけて一口飲んだ。

 

「でも、どうして急に練習が中止になったんだ? そりゃ俺としては中止になってくれて嬉しいが……」

 

「スリザリンが新人シーカーの育成にスタジアムを使うからってスネイプから特別許可を得たらしんだ」

 

「新人シーカー?」

 

 ハグリッドの問いに、ハリーは少々気怠げに言った。

 

「マルフォイだよ」

 

「マルフォイ? あのチンチクリンがか?」

 

 ハリーはマルフォイの父親がスリザリンチームに新型のニンバスをメンバー分寄贈したこと、それによってマルフォイがスリザリンのシーカーに選ばれたことを話した。

 

「そりゃ……なんと言えばいいか……むしろよかったんじゃないか?」

 

 ハグリッドの言葉にハリーは驚いたように目を見開く。

 

「どうして? 最悪だよ……」

 

「だってお前さんそりゃ……マルフォイんとこのせがれは実力で選ばれたわけじゃない、つまりはシーカーとしてはへっぽこもいいところってことだ。そんなやつ、実力で選ばれたお前さんの敵じゃねえ。確かに箒の性能はアッチが上かもしれん。だがな、クィディッチは箒の性能が全てじゃない。それはお前さんが一番理解しとるだろう?」

 

「ハグリッドの言う通りね」

 

 私はハグリッドの言葉に同意する。

 

「ドラコの実力がどれほどのものかはわからないけど、シーカーとしての腕前や経験はハリーの方が上のはずよ。自信持ちなさいな。それとも、新型のニンバスを持ったドラコに勝つ自信はない?」

 

「……そんなことないけど」

 

 ハリーは納得ができないといった表情で紅茶を啜る。

 

「でもスリザリンチームが強力になったのは確かだよ。そりゃハリーのニンバス2000とスリザリンチームのニンバス2001じゃそこまで差はないかもしれないけど、フレッドやジョージが使ってるクリーンスイープ5と比べたら性能に天と地ほどの差があるんだ」

 

 まあ確かにロンの言うことも一理ある。

 箒の差が絶対的な差になるとは思っていないが、スリザリンチームが強化されたのは事実だろう。

 

「何にしてもだ。スリザリンを僻んだところでグリフィンドールの箒が全部新しくなるわけでもねえ。素直に練習するこったな」

 

 ハグリッドはそう言って一旦クィディッチの話題を切り上げた。

 その後も私たちは新学期の話や新しく入ってきた新入生の話題に花を咲かせる。

 その話の流れで、新しく入ってきたロックハートの話になった。

 

「そういえばハグリッド、ロックハートとは仲が悪いの?」

 

 ロンが蜂蜜ヌガーを齧りながらハグリッドに聞く。

 ハグリッドはロンの問いに少し首を傾げた。

 

「俺とロックハートがか? なんでそう思うんだ?」

 

「いや、そんな雰囲気を感じただけだけど……」

 

 ハグリッドは少し悩むように何度か紅茶を啜る。

 

「まあ、別に俺とロックハートの仲は悪いわけじゃねえ。親しいわけでもないがな。そもそも、話すことがないからな。だがまあ、前評判とあまりにも違っとったから──」

 

「ん? そうかしら?」

 

 ハーマイオニーが横から口を挟む。

 

「評判通りの凄腕の魔法使いって感じだけど……」

 

 ハグリッドはまた少し悩み、小さな声で話し始めた。

 

「ここだけの話だがな。俺はロックハートの本に書いてあることはでまかせだと思っとった。俺だけじゃねえ。ホグワーツの教師でロックハートが本当に優秀な魔法使いだと思っとる教師は一人もおらんかったんだ」

 

「どうして?」

 

 ハリーの問いに、ハグリッドはさらに声を顰める。

 

「陰口みたいであんまり言いたくはないんだが……ロックハートがホグワーツ生だった頃の印象とあまりにも違いすぎてな。ホグワーツにおった頃の奴は確かにそこそこ優秀ではあったんだが、飛び抜けてって程でもない。むしろ物凄い目立ちたがりでかなりのナルシストだったという印象のが強い」

 

「確かに、今のロックハートの印象とは異なるわね」

 

 私の言葉にハグリッドは頷く。

 

「本屋で見たロックハートは在校中に問題ばかり起こしとった奴そのものだった。それがどうだ? ホグワーツに教師としてきたロックハートはまるで別人だ。今の奴はどちらかと言うと……」

 

 そこまで言ってハグリッドはふと我に返ったように押し黙る。

 

「いや、この話は忘れてくれ。ホグワーツの教師の中でもロックハートの評価は見直されてきとる。優秀で、ハンサムで、人格者だ。数年後にはホグワーツの名物教師の一人になるだろうな」

 

 ハグリッドは喉につっかえる何かをロックハートへとお世辞と共に飲み込んだようだった。

 

 そうしているうちにお昼の時間も近くなり、私たちは惜しまれつつもハグリッドの小屋を後にした。

 校庭を横切り、城へと続く階段を登って大広間を目指す。

 

「ポッター、ウィーズリー、話があります」

 

 だがその途中で、不意にマクゴナガルに呼び止められた。

 マクゴナガルはこちらに近づいてくると小さな羊皮紙をハリーとロンに渡す。

 ハリーとロンは同時にその羊皮紙を覗き込み、同時に顔を顰めた。

 

「二人とも処罰は今夜になります。夕食後フィルチさんと一緒にトロフィー室で銀磨きです。勿論、これは処罰ですので魔法は使ってはなりません。自分の力で磨くのです」

 

「「そんな!」」

 

 ハリーとロンの悲痛な叫びが重なる。

 まあ、車で暴れ柳に突っ込んだ処罰がその程度ならまだマシな方だろう。

 

「あとそれと……ミス・ホワイト」

 

 マクゴナガルは何かを思い出したかのように私の方を向く。

 

「ロックハート先生がお呼びでしたよ。なんでもホグワーツ特急で借りた本を返したいとかなんとか言ってましたが……」

 

 ロックハートが私を呼んでいる?

 少なくとも、ホグワーツ特急で本を貸した覚えはないのでそれ自体はただの理由づけだろう。

 

「いつでもいいので私室を訪ねてほしいと言っていました」

 

「わかりました。もしロックハート先生に会われましたら時間がある時に伺う旨をお伝えください」

 

 私は絶望に打ちひしがれているハリーとロンの背中を押しながらその場を後にする。

 マクゴナガルが見えなくなると同時にハーマイオニーが口を開いた。

 

「ロックハート先生に本を貸してたの?」

 

 私はその問いに対する答えに少し悩む。

 この三人には本当のことを話しておいてもいいかもしれないが、まだなんとも事情がわからない。

 一度会って話を聞いてみてからでも遅くはないだろう。

 

「ええ、マグルの推理小説を一冊貸したわ。興味があるみたいだったから」

 

「推理小説?」

 

「『そして誰もいなくなった』よ。ハーマイオニーも読んだことあるでしょ?」

 

 アガサ・クリスティの名作だ。

 ハーマイオニーが知らないということはありえないだろう。

 

「そりゃ確かに読んだことあるけど……」

 

「何にしても、ご飯を食べたら私室を訪ねてみるわ」

 

「私も一緒に──」

 

「大丈夫。心配しなくて良いわ。本を返してもらうだけですもの」

 

 私はついてきたそうにしているハーマイオニーの提案を断ると、そのまま大広間に入る。

 そして背中を押していた二人を椅子に座らせると、自分も椅子に座り昼食を取り始めた。

 

 

 

 

 昼食を食べ終わった午後一時過ぎ。

 私は四階にあるロックハートの部屋の前に来ていた。

 ロックハートの部屋は表札等はつけられておらず、場所を知らされていなければここがロックハートの部屋だということはわからないだろう。

 私は深呼吸を一度し、いつでも時間を止められるように身構える。

 そしてローブに挿してある杖をもう一度確認し、右手でドアをノックした。

 

「サクヤ・ホワイトです」

 

 私は扉越しに呼びかける。

 するとノックをしてすぐにいつもと変わらない様子のロックハートが扉を開けて現れた。

 

「やあ、よく来たね。どうぞ上がって」

 

 ロックハートは私を部屋の中に招き入れる。

 ロックハートの部屋の中は書斎のようになっており、隅のほうに申し訳なさそうにベッドが置かれている。

 部屋の壁という壁は本で埋まっており、机の上には古びた日記帳と新品の羊皮紙、そしてインク瓶に羽ペンが置いてあった。

 これは勝手なイメージでしかないが、まさに小説家の書斎という印象だ。

 

「どちらもあまり良いものではないが……紅茶と珈琲、どちらがいい?」

 

「珈琲で」

 

 ロックハートは私の返事を聞くと、瓶に入った珈琲豆を棚から取り出し、部屋の隅に置かれていたミルの中に入れる。

 するとミルは自動的に動き出し、ガリガリと音を立てて珈琲豆を粉砕していった。

 

「砂糖やミルクは?」

 

「いりません」

 

 本当は甘い珈琲のほうが好きだが、このよくわからない状況であまり混ざりっ気のあるものを飲みたくはない。

 そもそも今ロックハートが淹れている珈琲にも口をつける気はなかった。

 

「すまないね。もっとそれらしい理由が有ればよかったんだが、生憎君はイチャモンの付けようが無いぐらいには優秀だ。まあ、優秀だからこそここに呼んだということもあるが……」

 

 ロックハートはテキパキと珈琲を淹れると、二つのティーカップに均等に珈琲を注ぐ。

 

「っと、立ち話もなんだ。そこに座りなさい」

 

 そして部屋の隅にあった小さな丸椅子を指さした。

 私はティーカップをロックハートから受け取り椅子に座る。

 そしてまだかなり熱いであろうティーカップを書斎の机の隅に一度置いた。

 

「それで、どういったご用件で?」

 

 私はじっとロックハートを警戒しながら聞く。

 ロックハートはそんな私の目を少し見ると、大きな椅子に腰掛けた。

 

「何、そんなに警戒しないでくれ。といっても、無理な話ではあるだろうがね」

 

 ロックハートは一口珈琲を飲む。

 そして私と同じように書斎の机の上にティーカップを置いた。

 

「この一週間のうちに授業で何度か君の魔法を見せてもらったよ。君は才能の塊だ。流石は、去年学年一位といったところか」

 

「一位は私じゃなくハーマイオニーです。私は──」

 

「実技試験では一位、だろう? 本に書いてることをいくら覚えていたところで意味はない。そんなもの忘れてもまた読み返せば良いだけの話だ。だが、実際に魔法を使うとなるとそうはいかない。魔法使いというのは最終的には才能がものをいう世界だ」

 

 ロックハートは私の目をじっと見て、少々眉を顰める。

 私はロックハートの次の言葉を待った。

 

「ホワイト君、君はこう思ったことはないだろうか。授業で習う魔法のなんてチンケなことだろうと。このようなママごとのような魔法をいくら習ったところで何が変わるのかとね」

 

「そんなことは──」

 

「ない、と言い切れるかな?」

 

 確かにロックハートの言うように、授業で習う魔法にそこまで難しいものはない。

 まあ、それはある意味当たり前だ。

 一部の学生しか習得できないような魔法を教えるというのは、その他の多くの学生を切り捨てるということになる。

 

「……何が言いたいんです?」

 

「単刀直入に言おう。私から魔法を習う気はないかい? 私なら君の望む技術や呪文をあまねく教えることができる。それに、鈍臭い他の生徒に足を引っ張られることもない」

 

「私に先生の個人授業を受けろと?」

 

 私がそう聞くとロックハートはニコリと笑った。

 

「勿論、強制ではない。君が断ったら次に優秀な……そうだな、ハーマイオニー・グレンジャーでもいいかもしれない」

 

 ロックハートは咳払いを一つして続ける。

 

「これはあくまで私の都合であるから聞き流してもらって良いんだが……今後仕事をする上で弟子が欲しくてね。優秀な弟子を探すという目的もあってホグワーツの教師を引き受けたというのもあるんだ。もっとも、無数にある将来の選択肢の一つぐらいに考えてもらえばいい。君には君の人生があるだろう。私にそれを左右する権限はない」

 

 なんの冗談かと思ったが、ロックハートの表情は真剣そのものだった。

 どうやらロックハートは本気で私を弟子に取りたいらしい。

 いや、先程の言葉が真実ならば、優秀な生徒なら誰でも良いらしいが。

 

「それは……魅力的な提案ではありますが……」

 

 確かに私は学校のカリキュラムに囚われず魔法を教えてくれる存在を探していた。

 渡りに船な提案ではあるのだが、あまりにも都合が良すぎるようにも感じる。

 

「何か気になることでも?」

 

「……いえ、是非とも私に魔法を教えてください。私自身、このような都合のいい先生を探していたところですので」

 

 確かに都合は良すぎるが、魅力的な提案であることに変わりはない。

 ロックハートの目的が他にあったとしても、私には時間停止の能力がある。

 たとえこの瞬間にロックハートに殺されそうになっても、私ならその前にロックハートを殺せるはずだ。

 

「ですが……このことは秘密でお願いします。有名なロックハート先生から個人授業を受けるとなるとその……風当たりが強そうですので」

 

「勿論だ。私としても変な噂が立つのは回避したい」

 

「それと、できれば他の先生方にも秘密にしていただきたいです」

 

 私がそう言うと、ロックハートは不思議そうな顔をする。

 

「ほう、どうしてだい?」

 

「秘密というものは共有する人数が多くなればなるほど漏れやすいものですので」

 

「まあ、君がそうしたいならそうするが……わかった。個人授業の件は私とホワイト君だけの秘密だ」

 

 ロックハートは静かにもう一度珈琲を飲む。

 私も一口飲んだ方がいいかと思ったが、まだ警戒を解くには早いだろう。

 

「さて、ではホワイト君。君が今一番知りたい魔法はなんだろうか。もっとも、これに関しては授業の方向性を決めるだけの質問だ。気軽に答えてくれて構わない」

 

「では、それでしたら──」

 

 私はロックハートに言われて机の隅にあった鞄を指差す。

 

「私もあのような手持ち鞄を持っているのですが、いかんせん容量が心許なく感じることがあります。中の空間を広げることは可能でしょうか」

 

「ふむ、検知不可能拡大呪文か」

 

 ロックハートは鞄を机の上に置くと、杖を振り上げて鞄を叩く。

 そして留め具を外して鞄を開いた。

 私は椅子から立ち上がり、鞄の中を覗き込む。

 そこにはロックハートの部屋と同じぐらいの空間が広がっていた。

 

「N.E.W.T試験レベルの魔法だ。ホグワーツでは七年生の時に習うことになっている」

 

「やっぱりこれ便利ですよね。そういえば、これは重さはどうなるんです?」

 

「鞄の重さ以上には重たくはならないよ。ふむ、そうだね。それじゃあこの魔法から授業を始めようか」

 

 ロックハートはそう言うと、壁に掛けられている時計をちらりと見る。

 

「今日はもう時間がないから……日付や時間を決めたほうがいいだろうね」

 

「それでしたら日曜なんてどうです? 平日は授業があるでしょうし、まとまった時間が取れるのは休日ぐらいなのでは?」

 

「それじゃあ日曜に集まることにしよう。必要だったらその都度増やせばいい」

 

 まあ私の場合練習する時間は無限にある。

 基礎的なことだけ教えて貰って、練習は時間を止めて一人で行えばいい。

 

「では、日曜……取り敢えずは明日ですね」

 

「ああ、そうだね。明日は一日私室にいる予定だから君の好きな時間で構わないよ」

 

 私は明日特に予定が入っていないことを確認し、十時にこの部屋を訪ねる旨をロックハートに伝える。

 

「十時だね。わかった。お茶の準備をしておくよ」

 

 ロックハートはチラリと私のティーカップの中を覗き見る。

 そういえば、一口も口をつけていなかったか。

 これから魔法を習うという立場上、少しは気を使って中身を減らしておいたほうが良かったかもしれない。

 

「すまないね。こっちも気を使うべきだった」

 

 だが、ロックハートは特に気を悪くすることなく、ティーカップを見て苦笑した。

 

「私がお茶の準備をするのはやめた方がいいな。そうだね……ホワイト君、面倒じゃなければ、今度から君がお茶を淹れてくれないかい?」

 

「いや、これはなんというか──」

 

「大丈夫。その慎重さは評価されるべきものだ。私の目的がわからなかったから、出された飲み物には口をつけなかった。君は実に聡明な魔女だよ」

 

 ロックハートはそう言うと、テキパキとコーヒーの入ったティーカップを片付け始める。

 私は警戒していることを悟られてしまったことに少し反省しつつ、椅子から立ち上がった。

 

「そういうことでしたら、次回からは飲み物は私が用意します。あ、でも茶葉はどうやって手に入れたら……」

 

「厨房から貰ってくるのがおすすめだよ。ホグワーツの厨房には何気にいい茶葉が置かれている。昔からね。それに、厨房から貰ってくる分にはタダだ」

 

「厨房? 生徒が入れるんですか?」

 

「入口さえ知っていればね。大広間の真下に厨房はあるんだが……その付近の地下廊下に果物皿の絵画が飾ってあるだろう? その絵画の洋梨をくすぐると絵画が扉になる。厨房はその中だ」

 

 普段何も考えずに食事を取っていたが、料理がある以上誰かが作っているのは当たり前のことだ。

 

「わかりました。それでは、また明日よろしくお願いします」

 

 私は厨房の入り口の場所をしっかり頭に刻み込むと、ロックハートに一礼し部屋を後にする。

 話の流れでとんでもない約束をしてしまったが、魔法を習うことになった以上、とことんこの機会を利用しよう。

 私はどのような魔法を習おうか思考を巡らせながら地下廊下へと足を進めた。




設定や用語解説

教師からの評判が悪いロックハート
 そもそもダンブルドアは、生徒の良き反面教師になるだろうという理由でロックハートを採用しています。つまり無能であるとわかった上で採用したわけですね。ですので事前に教師たちにはロックハートの実力を伝えており、教師たちの中ではロックハート=無能という式が既に完成していました。まあ、結果としてロックハートはめちゃくちゃ優秀だったわけですが。

ロックハートからの呼び出し
 関係をまとめると……
 ロックハート→サクヤに魔法を教える
 サクヤ→卒業後ロックハートの弟子になる(強制ではなく、進路の選択肢の一つ)
 という関係。ハーマイオニーが知ったら嫉妬で爆発しそうですね。

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