鴉の航路(ver2.0)   作:ダイヤモンド傭兵

1 / 96

これより、アップデートを開始します。
初めての方も、アップデート前の本作を読んでくれていた方も、改めてよろしくお願いします。







プロローグ(ver2.0)

 

 

雷雲が垂れ込め、雨は降り注ぎ、稲妻が周囲を照らし、風は吹き荒れている。

 

 

 

そんな空の下、赤く染まった海を12人の女性達が"航行"している。

海上を進むその体には、砲や魚雷、飛行甲板などの"艤装"を装備している。彼女達は周囲を見渡しながら進み、"敵"を発見する。

 

空母の艤装を纏った女性

「敵艦発見!」

 

戦艦の艤装を纏った女性

「行くぞ!艦隊、進めぇ!」

 

彼女達の眼前に見えるのは、黒く大きい魚のような生命体だった。彼女達は迷うこと無くその敵を攻撃し、撃破された敵は沈んでいく。

しかし敵は口から砲撃や雷撃を行い、彼女達を迎撃する。

 

駆逐艦の艤装を纏った女性Aが腹部に砲撃を受け、仰向けに倒れる。そして、そこに魚雷による追撃が行われ、その女性は沈んでいく。

別の女性はその女性に手を伸ばそうとするが、敵の砲撃により阻まれる。

 

駆逐艦の艤装を纏った女性B

「このっ···貴様らぁぁぁぁ!」

 

女性は敵に向けて手に持った連装砲のトリガーを引く。

 

 

 

 

 

次第に戦いは激しさを増し、12人いた人数は7人となってしまっており、残った彼女達はボロボロである。

しかし残った敵は1人だけである。

 

戦艦の艤装を纏った女性

「これで、最後だぁぁぁ!」

 

彼女の背部に装備されている41cm連装砲により、最後の敵は爆発と共に沈んでいった。

すると、空母の艤装を纏った女性が、司令官に向けて通信を行う。

 

空母の艤装を纏った女性

「こちらの生存は7、しかし残った私達は中大破しています···撤退しましょう。損失が大きすぎます···」

 

司令官《···仕方ない。撤退を許可する》

 

 

 

雷雲は、未だ晴れず···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3ヶ月前──

 

その日···波は荒れ、漁もあまり良くなく、動物達も落ち着きを無くしていた···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは···太平洋沖で1隻の日本の漁船が消息を絶った事から始まった。すぐに捜索が行われたが、その捜索船までもが消息を絶ってしまった。

 

男性《報告!我々は何者かによって砲撃されている!あれは···》

 

このような無線が、最後だった。

 

しかし、海で消息を絶つ事件は各国で多発し、いずれも何者かによって砲撃されたという共通点に、海軍を動かす国も出てきた···

すると、正体不明の生命体と交戦したとの報告が相次いで送られてくる。

 

しかし有効なダメージは与えられず、交戦する度に痛手を負ってしまう結果となった。

そして、それらを皮切りに次々と正体不明の生命体が攻撃を開始し、更に海路だけでなく空路も絶たれてしまった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビ会議にて──

 

アメリカ大統領

《これらが···我々人類が判っている奴らの情報か···》

 

ロシア大統領《こちらも同じような情報しかない···》

 

各国の首脳は、少なすぎる情報に頭を抱えていた。

 

イギリス大統領

《少なすぎる···まあ、状況や奴らの事を考えれば仕方あるまいか···》

 

この時点で判明しているものは『WWⅡの頃の軍艦と同じ装甲と砲撃力を持つ』『一部は形こそ違えど艦載機のようなものを飛ばす』というものだけだった。

 

アメリカ大統領《···で、自ら奴らを招き入れて損害を出したそちらは何か判っているのかね?》

 

中国主席《·····》

 

イギリス大統領《黙っていては分からぬ。何か言ったらどうなのかね?》

 

中国主席《·····》

 

イギリス(まったく···なぜこんな者が上に立ってしまったのだ···いや、まともな者達が代表になれなかった結果か···)

 

日本首相《今のうちに互いの損害を確認しませんか?その方がカバーし合い易いでしょうし》

 

最近首相になったばかりの男性は、慣れないテレビ会議にあたふたしている。

 

フランス大統領《正気か?我々はどの国が仕掛けたかも判らない状況で自国の損害など言えん》

 

アメリカ大統領《まあ、それもそうだがな···それと、アフリカ諸国と連絡が取れた国はあるかね?》

 

これにはどの国も首を横に振った···が、しかし···

 

エジプト首相《すまない、緊急報告だ·········なんだと!?》

 

日本首相《何かありましたか!?》

 

エジプト首相《···アフリカからの難民が我が国と近隣諸国に向かっているそうだ》

 

その後の会議も、結局互いに情報共有と共同防衛をすることになった以外、進展は無かった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある丘の上から海を見下ろす車椅子の男性がいた···

男性は手や膝、肩の上に立つ掌サイズの小人に対し、海を見下ろしながら言う。

 

男性「君達の話は解ったよ···」

 

膝の上の小人「すみません、言えずにいて···」

 

男性「気にしないで。何かあることは前から気づいてたから」

 

左手の上の小人「···私達はもうじき行かなくてはなりません」

 

男性「そっか···なら3つだけ、お願いしていいかい?」

 

右肩の上の小人「···なんです?」

 

男性が小人達に願いを告げる。

 

左肩の上の小人「2つは良いですけど、1つは無理です!そんなことをしたら!」

 

男性「良いんだよ···僕が出した"最後の答え"なんだ。聞いてくれるかい?」

 

右手の上の小人「でも···」

 

男性「お願い···」

 

男性は頭を下げる。

 

右肩の上の小人「···解りました」

 

目に涙を浮かべながら右肩の上の小人は男性の願いを承諾した···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現れた正体不明の生命体を相手に、ほぼ全ての制海権は奪われつつあった···

そしてアフリカ諸国から始まった陸地への攻勢は、次第に他の国々にも起きるようになっていった。

 

しかしそんな時···突如として海に数人の若い女性達が現れ、正体不明の生命体達を撃破していった。

 

自衛官「あれは一体···一体何が起きている···」

 

その後、彼女達はこう名乗った···

 

 

 

 

 

 

 

艦娘──

 

 

 

 

 

 

そして、あの正体不明の生命体達は『深海棲艦』だとも···

 

 

 

 

 

 

 

 

かつての艦船の魂を持ち、"艤装"を身に纏って戦う艦娘とその艦船の怨念を持つ深海棲艦···そして双方に協力する小人達『妖精』の存在···

 

 

 

事態は急速に動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精「では···始めます···」

 

車椅子の男性

「うん···後は、頼むよ···」

 

 

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!


本作の最初のアップデートでしたが、どうだったでしょうか?
感想やご指摘があれば、遠慮無く送ってください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。