ティスもといスティグロの助けにより鉄低海峡から辛くも帰還した武龍。
大規模作戦の結果が、それぞれにもたらすものとは──
第1章最終回です。
意識を失った武龍は即座に医務室に運ばれ、治療を受ける。治療が終わると、武龍の容態を草薙が各員に伝える。
草薙「肉体そのものへのダメージは、砲撃や爆撃を受けた衝撃によるもの以外は奇跡的に少ないです。あっても機銃が数発当たっている程度です」
ティス「じゃあ、とりあえずは助かるんだな?」
草薙「はい。では皆さん、とりあえず意識が回復するまで待ちましょう」
翌日、武龍の意識は回復し、祝福された。武龍はティスに礼を言った後、新しくレイブンズ·ネストに入団したラングレーと話をしてみた。
武龍「俺は武龍。よろしく」
ラングレー「ああ、よろしく!」
武龍「···ん?ラングレー、もしかして···」
武龍はラングレーから発せられる気配に気づき、ラングレーはそれを察する。
ラングレー「···やっぱり、気づくか。
武龍「なるほど、それで深海棲艦と同じ気配がしたのか」
ラングレー「Meが深海棲艦だった時に、色々迷惑をかけたのも覚えてる···
ラングレーは武龍に頭を下げる。それに対し武龍はラングレーの肩に手を置き、微笑む。
武龍「大丈夫だよ。俺個人としては、あの時にもう許してるからよ」
顔を上げたラングレーに、武龍は手を差し出す。
武龍「改めて、これからよろしくな!」
ラングレー「
武龍とラングレーは握手を交わす。
その頃、海軍の議会は静まり返っていた···
大将A「聞いたぞ···貴様は無理に侵攻を進めてあの惨事を引き起こしたと···しかも傭兵に助けられるだと!?ふざけるな!」
大将B「国内外からも批判の声が上がっている···これでは取り返しがつかん···」
大将C「よもや、あの傭兵が生きていて、映像データを世間に流されるとはな···あの傭兵団の技術、侮っていた···」
大将E「···」
大将Dはその様子を黙って見ていたが、僅かに歯軋りしていた。
大将D(早くこいつらをなんとかしなければ、この国はいずれ終わる···!)
武龍の映像データにより、艦娘に不当な扱いを行っていた鎮守府は抜き打ちの監査が入り、そこの提督達は逮捕されていった。
そして、レイブンズ·ネストはその評価を高める事となった。
ラン「にしても酷いなぁ···」
ランは窓から拠点の門の前に集まる記者団を見下ろし、ため息をついていた。
するとアンが記者団の前に歩いていき、記者団に何か言う。すると記者団は即座に顔が青ざめ、去っていった···
ラン「相変わらずエグいなぁ···」
ベスはいつもの執務室で再び大量の書類を整理していた···
ベス「海軍からの艦娘の引渡し要求···焼却。難民の護衛···保留。陸軍からの技術支援···却下。中国からの技術給与要求···焼却」
瑞希は大幅に増えた依頼の電話の対応に追われていた。
瑞希「はい、こちらレイブンズ·ネストです·····すみません、現在は依頼を受けることができません。予約であれば受け付けていますが···そうですか···」
有澤が2人にお茶を差し出す。
有澤「また依頼ですか?」
瑞希「はい。一旦休業しているとホームページでも知らせているのに、こういった事は中々減りませんね···」
草薙は武龍の治療の後、妖精達と共に工廠に籠って新型の機甲兵装と艤装を作っていた。
草薙は軽量機と市街戦用、そして新しいメインとなる機甲兵装の3機を作っており、妖精との話し合いも進めていた。
草薙「ほぼ全損したクレスト白兵戦型は、もう廃棄ですね。代わりに、この機体を作りましょう」
妖精「草薙さん、どうして市街戦も作るのです?」
草薙「こうして、レイヴンズ·ネストがここまで有名になってしまった以上、そろそろ市街戦の依頼が来てもおかしくないんです。だから今のうちに、市街戦用の機体も作っておくんです」
新型機甲兵装の開発は進む···
とある深海棲艦の泊地にて──
???A「ホウ···
???B「殿ニ ナッタ トイウノハ 人間ノ傭兵ラシイガ、駆逐棲姫 ヲ ヤッタンダ···1人ハ倒せテモ オカシクナイ、ガ···」
???C「トテモ アノ数ヲ相手ニ生キ残レハシナイ···何者カ ガ 援軍 ニ 来タノダロウ···」
深海の者達も動き出す···
読んでくださり、ありがとうございます!
1つの章のラストとは思えない回ですみません!
●ラングレー
かつては高速軽空母水鬼であり、武龍達との戦闘中に武龍によってドロップした。
高速軽空母水鬼だった頃の記憶を持っており、戦闘力も高速軽空母水鬼の頃のままである。
(深海棲艦の艦載機も発艦可能)